最後の嘘(教師Var)
菅江真弓
第1話
次の文の間違っているところに線を引き、直しなさい。
夏草や虫けらどもが夢の跡
この句を残し芭蕉はこの地を後にしました。
朝のテストの問題を作り終えて、私は息を一つついた。
これが最後の嘘になるのだろう。
明日は退任式、教師生活25年の終わりの日だ。
これまで幾人の生徒を騙してきたのだろう、そんなことが思い浮かび、フフッと笑ってしまう。
とにかく一つの区切りを迎える。
最後の嘘(教師Var) 菅江真弓 @Keitonodice
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
宝くじあれ/菅江真弓
★0 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます