第14話 カガと神とレベル上げ条件…
物思いにふけってると、美人になったカガが鋭い眼光でこちらを見てくる。
立ち上がって、座ってる俺の全身をくまなく見てくる。そして、やっと発言した。
「で、お前は自分が神になった神になったとほざいてるが、頭がまだ治ってないのか?」
「なっ!ひどいよ!ほんとに神になったんだって!あの両目の戦い見てたでしょ?!」
「いや、あの程度なら昔のお前でもできただろ。何が変わった。性別が変わったのは俺と変わりがないからな。言ってみろ」
「え、さっき世界を覗けるって…」
「それは、呪術師と水晶玉でもできる」
「あと、願いを叶えられる、かな。俺、ちゃんと君の願い叶えて魔獣どもを倒せるようにバフかけたんだけど…」
「アレも昔のお前と、スキル取得によって可能だ。神の御業と言うには及ばないと思うが」
「えっ…あー、えーっと…今さ、前この世界の神様だった奴の力が強すぎてそんなに力無いっていうか神様レベルみたいなの低いっぽくて…」
「……ステータス」
カガが呆れて俺のステータスを確認する。
確認し終え、ため息をハ―――と長くつく。
「わかった、ジョブが確かに神になってる。だが、お前自分のレベルは確認したか?」
「え?」
「馬鹿なんだなお前は」
「えっえっ、まって?!ステータス!」
慌てて自分のステータスのレベルの部分を見た。
完全に見落としていた。ジョブが覚醒したのなら、レベルもそのまま移行されてるだろうとか、大丈夫神なら大丈夫とか思っていた自分が居た。
<ジョブ:神>
<レベル:5/150>
カガがホットミルクをそっと机に置いてくれた。
俺は、両手で顔を押さえて唸っていた。
「まぁ、地道にレベルを上げろ。楽しみが増えたと思えばいいだろ」
「いや、確かにそうだけどさぁ…てか、5って俺ナニしたっけ…」
「何か敵でも倒したか?」
「いや…やったこと…ヤッたこと…ある……」
「なんだ?レベリングなら俺のステータスは性別が変わっても速度が上がったりして、問題はないから同行するぞ?」
「セックス」
カガは口に含んでいたホットミルクを盛大に俺の顔面に吹きかけた。
そして、キッチンから水の入ったバケツを持ってきて俺の頭の上からザバーとかけてきた。
「え、俺へのシャワーってこんな雑なの?」
「お前、セックス俺としようとか思ってんのか?てか、誰とヤッたとか言わなくていい。聞きたくない。気持ち悪い…他のやつと竿姉妹になるとか気持ちわりぃ…」
「えっ、そんなにきもがらなくても!てか、性別もともと女だってわかってんだろ?!ヤッたときは女で相手も女なんだって!竿姉妹ではないよ!今後はそうなるかもしれないけど…」
また水を頭からかけられる。
「うるせぇ喋るな」
「カガーさっきレベリング付き合ってくれるって言ったじゃん…一緒に戦った仲間を労ってくれないの?なぁなぁ」
「…黙れ」
「カガー、勇者のジョブが疼いて仕方ないんだろ?得体のしれない魔獣が現れたし、魔王にも直接会って確認しないとお前は気が済まないよな?」
「……」
「でも、俺このレベルのままだと一緒に魔王に会いに行く道中で死んじゃうよ?いいの?足手まといを少し、セックスするだけで解消できるんだよ?」
カガが苦虫を潰すかのような形相でこちらを見てくる。
先ほどまで哺乳瓶プレイしていた自分にとっては怖くもないが、昔のただの聖女やパーティーの仲間だったならこの顔は相当怖い。女だから緩和されてるなどではなく、圧や纏っている雰囲気が怖いのだ。
「セックスがレベルアップの条件なのか、それともお前がイけばレベルがあがるのか。どっちだ?」
レベルの上がる条件か…考えたこともなかったと思い、ステータスを開き確認する。快感数値と絶頂数値が書いてある。
「快感数値が1000に達したらレベル1上がって、絶頂数値が今合計4ってなってるから快感が一度1000にいって4回イッたのか…それでレベル5か…」
計算が合った。ということは、オナニーして地道に快感数値を上げたり絶頂してレベル上げるのも良し。誰かとセックスしても良し。聖堂に戻ってナタリィと何度も交わり続ければ上がるということだ。
カガが突然しゃがみ、俺の組んでた足をほどいて布をかき分け息子をポロっと取り出す。
「勇者権限、最低10回、イけ」
「へ…?」
<勇者権限有効:10回絶頂>
<残り10回>
嘘だろ?!と驚いて息子自分の手中に取り戻そうとすると、体が硬直する。
カガが服を脱ぎ棄て、俺を抱きかかえベッドへ運ぶ。
姫様抱っこをされている。くそ、くっころ騎士はお前だろ…なんでお前が主導権を…勇者だからか…
ベッドへドサッとおろされ、腹部の上に跨がれる。
サラっとした長い髪をひもでまとめながら、カガは乳をタプタプと揺らしながらベッドの上にある掛け布団を床に落とし行為を行いやすい状態へ整えていく。
見下され、完全に主導権が向こうへ渡っている。
体の硬直が解けない。神の権限を使おうにも勇者権限の方が早く、そして、勇者の願いを覗いても<アリアが可能なら10回以上たっぷりじっくりイケるようにするには>とあわよくば10レベル以上上げようとしてることしか考えていない。
「待て待て!お前今女の体だぞ?!しかも、たぶん処女だろ?!」
「処女などあまり気にはしてない」
「さっきの戦闘で体力消耗してない?!無理してない?!俺、オナニーして10レベあげるから、ちょっと待ってくんないかなぁ?!」
「何ビビってる?ただの学生の妄想みたいな簡単な童貞思考で女になった俺を犯そうとしてたんだろ。でも、実際に手を出すなんてできない。だって、経験ないんだもんな?お前は、特にな。童貞処女の幼稚な妄想と実際場数踏んでる俺の与える快楽を教えてやろうじゃないか」
勇者カガは、狂った勇者だったが顔が良く体格も良かった。故にモテていた。それは、この世界へ転生する前もそうだったらしい。顔が良く、体格も良ければ女は釣れたとか言う発言を聞いて「ないわー」と聖女時代に言ったのを鮮明に覚えている。
「いやいやいや、待って、そんなことしたら俺の金玉死んでしまうんじゃないか?!」
頭の上にガラガラガラっと瓶の入った袋を置かれる。
そして、中から一つ瓶を取り出し口にねじ込まれ飲み干させられる。
「ㇷ゚ハ…おえっ、ナニコレ…」
「滋養強壮剤だ。オナニーで10レベ上げるだ?男の体を知りもしないお前が?ただ上下にすればいいわけじゃないんだよ。興奮剤が必要だ。幸い俺の体はその興奮剤に適してる」
「俺がお前をくっころ騎士とかえっちなことしたいとか思ってたのそうだけど、なんでこんな俺が挿れる側のはずなのに攻められてんの…こんなの俺の望んでた男女セックスじゃないぃぃぃぃぃ」
「泣きべそ掻くな」
枕に顔を押し当てて泣いてたら、枕を引きはがされアゴクイをされる。これも、俺がやりたかったことの一つなのに…全部こいつが、目の前のカガが取ってく…。
こんな屈辱…でも、ちょっと、興奮する…確かに、こいつがモテるというか抱かれたい男と街で言われるのが良く分かる。だから、俺の聖域ともいえる女の花園の聖堂にこいつを出禁にしてたんだが。
カガの瞳がギラッと獣のようになる。
魅せられて、思わず色っぽい声を出してしまう。
「いい声じゃないか、大丈夫だ安心しろ、気持ち良くしてやる……」
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