第8話 二人だけの花園

「愛しい私の神よ」

「愛しい私の聖女よ」


 キスが止まらない。

 唾液を絡めあい、求めあう。

 互いの胸を揉みあい、ナタリィの胸からは母乳が溢れ二人を液まみれにする。

 液を舐めとりに舌を這わせれば、ピクッと反応し下を濡らし私の太ももに愛液をコプッと吹き付ける。

 愛を囁きながら、舐め続け、69の態勢になる。

 無我夢中で溢れ出てくる愛液を舐め続ける。

 勃ち膨らみ赤くなりすぎたクリを互いが持ち合わせているため、攻めれば攻め返され絶頂への道がすぐそこにまで近づいてくる。

 ナタリィの中へ舌を再度這わせると切ない声が聞こえ、愛撫が止まる。快感に身を震わせながらも耐えている。


「イっていいよ…可愛いよ、ナタリィ…」

「やぁ、そこ…で、しゃべんないで……アリアとが…いぃ…んぁあああッ」


 吐息がかかり、ナタリィの限界まで近づいてしまう。

 いやいやとお返しだといわんばかりに私も中を攻められ、限界が近づく。


「アリア…私貴女のイクときの顔、見たい……ダメ?」

「ダ…メじゃ……ない…」


 二人は向き合い、貝合わせになる。

 花が私たちを覆ってくれているため、恥ずかしさはナタリィに対してだけだ。

 紅く熟れきった二つの粒をまず当ててみる。


「んぁああああッッッッッッ」

「んッ……!?!?」


 全身にビリビリと快感の波なのか、電流でも流れたかのような刺激が二人を襲う。

 頭がボゥっとし始める。

 フワフワと快感に身を任せていたら、動いたのはナタリィが先だった。

 私の胸の先端と、ナタリィの二房の先端がプリュっとくっつく。そして、互いが互いの乳首を押し込みあう。気持ちいよりも、こそばゆい。それを超えてくると、どんどん感度が良くなってきたのか、気持ちよく左右に乳を揺らし胸の良い所を探し始めるナタリィ。

 ナタリィは私の背に手を回し、自分の胸がナタリィの胸に押しつぶされ乳首が奥の奥の方まで押し込まれクリクリと乳首で弄られ喘いでしまった。


「んふっ…かわいい、私のアリア……私の胸も、お乳が止まらないくらい気持ちいい…わ…ねぇ、イク時は一緒……よ?」

「ナタリィ、おっぱい大きすぎ……なんでぇ、成長期に食べてるもの一緒だったはずなのに……もぉ……」

「アリアのことを考えてたらこんなになっちゃった……こうやって、愛し合うために…幸せ……」


 止まっていた腰の動きが再開される。

 乳首の摩擦が母乳により緩和され、余計に気持ちよくなる。

 香りがナタリィの香りとミルクの香りと花の香りと愛液で混ざりあい頭がもうふらふらしていた。


「ちゅっ」


 ナタリィに顎を軽くつかまれ、優しい口づけをする。


「ちろっ…ちゅぅっ」


 二度目は、もっと激しく、舌を絡めてくる。

 閉じていた目を開けると、色魔を連想させるような瞳があった。

 吸い込まれるようにもう目を閉じることも逸らすことも敵わず、できることとすれば乳を揉み返しクリにそっと手を添えたまにぷにぷにと触れ刺激を与え二人ともに絶頂を迎える用意をすることだけだった。


「ぁあ、アリア…私だけの神アリア……もう、ダメ…私…はぁ…」

「ナタリィ、私も……貴女が最初の相手で……私、もうそれだけでっ……」

「アリア、アリアぁ……」

「ナタリィ……」


 深い口づけをして、互いの乳首をこねくり回しあう。

 そして、腰の旋律を早め互いに呼吸を荒く荒くしていく。


 口から涎がこぼれようとも、口づけを止めることはない。貪り続け、そして果てるその瞬間に口と口が離れた。


「「っぁ、ぁあああああああああ!!!」」


 絶頂を迎えた合図の声。

 二人はクタっと仰向けに倒れ、秘部は勃起したまま擦り合わせつつ呼吸を整えていく。たまに、ナタリィが私のクリをいじって再びイかせようとするものだから。ナタリィの隣に添い寝するようにし、敏感になっている乳首を吸いミルクを飲み片手は乳を捏ね、もう片手はクリをいじる。


 二人は時間も忘れ、体力がなくなるまで性欲が落ち着くまで互いの体を貪りあった。



「ナタリィ、何かしてほしい事とかしたいことってあった?」


 行為中に何気なく聞いた。次回の行為の際にしたいことを聞いておきたい。そして、それを忘れたころにして良くしてあげたい。相手に尽くしたい。その気持ちは純粋なものだった。


「その、興味はなかったのだけど……貴女が良く心のち◎こが勃ったとか言ってたでしょう……?それ、その……男性の持ち合わせるものを私見たことなくて……それに似た何かでもいいから、ちょっと見てみたいって……やっぱり、無しで…ごめんなさい。私は、アリアとずっとこの快感を楽しみたいわ」

(心のち◎こ勃ったってそういえば昔来た時にわからないだろうからって思って独り言でナタリィに対して思ってたの…口に出てたのかぁ……くそ、これは痛い…黒歴史じゃないか…)

「アリア?そんな、いやよ?私、別の男の人のモノを入れられるなんて。それなら処女を守り続けるわ」

「えっ、そんなこと考えてないわ。ナタリィの処女は私がもらうから、大丈夫」

「大丈夫?本当に?妙な薬とか使って私を先代皇帝の奴隷エルフみたいに性奴隷みたいなことしたりしない?」

「しないしない、するわけない。それに、そんなんだったら私が男になれる薬飲んだりとかして何とか男になってナタリィを抱いてみせるから!」

「本当に?それなら、いいかも。中身はアリア何でしょう?なら、いいわ。ここで、何度でもこのままのアリアでも、男になったアリアでも、獣になったアリアでも、アリアになら何度でも抱かれたい。そして、また授乳してあげる。私のミルクは貴女専用なんだから」


 心地いい時間。愛しい相手との愛しい時間。

 あぁ、心通う行為はこんなにも良いものなのか……





「アリア……っ!アリアっ!!」

 ゆさゆさと少し強引に起こされる。

「痛いよナタリィ…まだ寝たいよぉ…」

「アリア、遠くの山が燃えてるの!視えるのよ!ねぇ、アリア!アリア神!!」

 燃えてる……?っ?!

 ガバっと体を一気に起こして、ナタリィに手を引かれながら村の高台に上る。


「あれは、火事じゃない…狼煙だ…」

 声を発したときに、違和感がある。

 自分の声じゃ、ない……?

 自分の手、体をみると決定的に違う部分が二カ所あった。

 乳が二房無くなり、代わりに男性にしか生えていないものが…

 ナタリィの姿を見ると、脳天が見える。

 ナタリィの瞳に映る私は、明らかに今までと違う自分だった。

 ナタリィの目は少し困惑しながらも、私の両手をしっかり握って落ち着かせようとしてくれている。


「…私……どうなっちゃったの…?」

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