第一部 聖女から神へ昇格です。
第1話 神になれました。後任聖女を用意しましょう。
スキルレベルアップマックス
ジョブチェンジ
クラス 『神』
待ちわびたこの日。
そう、死んだ前世から飛ばされた異世界での
何十年にも及ぶ、地道な聖女活動。
聖女だとはいえただの人間。老いには勝てなかった。
体は節々がいたくなり、シスター服を着ていなければただの老婆だった。
だが、神になる為徳を積むため、若い頃は様々な勇者一行と7度世界を救い、
老後は聖堂より助言と援助魔法にて3度世界を救った。
そして、この世界の『神』となった。
今日この日から、私「アリア」は目標だった『神』だ。
体は望んでいた年齢23歳、性別変更システムが実装された。
もう、老いに負けることがなくなった。
新しい三度目の人生だ。
そして醍醐味の、この世界の全システムが見られるようになった。
中には指定した場所を心眼で見ることができるスキルもあるようだ。
体が衰えて出られなかった世界を見てみることにした。
魔界と和平を結び終え、安寧を得たこの世界。
魔王と皇族の娘は恋に落ち、試練を乗り越え結婚し子を授かっている。
子を祝福した場面に立ち会ったのは私だ。
その子も随分大きくなって、いい細マッチョイケメンだ。食べごろだろうな。
さて、今後の問題として何があるだろう。
障害として現れるのは、度々送られてくる新たな異世界転生勇者達だろう。
私が聖女だった時も、自分は「聖女」のジョブだった為他の異世界転生者は「魔導士」や「勇者」「鑑定士」などの複数名いた。
勇者だった人は和平を結ばれた為、倒す目標がなくなったからと存在意義が無くなり廃人だったところを聖女として助言して、今は辺境の地でスローライフをしていたかな…
「辺境だなんて、可哀そうだ」と他の転生者が言っていたが、神となった私は彼用に試練を作り勇者しか倒せない裏ボスを設置することも、勇者という縛りから救うことも、他の困窮している異世界へ送ることも、または闇堕ちさせることもできるのか…
誰をどうとでもできるチートスキルとなったのだ。
友人への良心の呵責?
そんなものはないし、友人ではない。
彼らはただ、前世で死んであの女神の管轄だった異世界の一つに送られただけなんだから。
第一私のこの世界でのやりたいことは神になってから始まるんだ!
そのために、聖女としてオナ禁しまくってたんだ!
何十年間も我慢していたこの禁欲が爆発したら、節操がないなんて当たり前だろ!
もう、私が最終的にこの世界の倒すべき敵になり果ててもいい。
だから、精一杯私の趣味を10000%全開であらゆるシュチュえーションを!
私は女だが、心の息子を勃起させ続ける!
シコシコし続ける!
今までの物語、出会いと別れはすべて
美味しそうにしか見えない、涎ものだ。
いくらでも、パターン構築する!
様々な地域・ダンジョン・薬を展開!
さぁ、安寧はもう終わりだ。
これから行うのは、この私が救った世界を
好みの世界に作り替えてく物語‼‼‼
立ち上がり、勇者のいる辺境へ向かおうとした時
脳が震え、眼球が揺さぶられ地面に倒れこんだ。
<<エラー101:後任の聖女がいません>>
<<エラー解決法:聖女の決定をしましょう>>
「あぁ~、そうか、私が神になっちゃったからかぁ」
頭をポリポリと搔きむしりながら考える。
髪を見ると、白髪のようなところどころ光に当たると虹色なのか金色なのか
なんというか神々しい感じになってるのに気づいた。
「すっご、神だわ。いいねぇテンション上がるわ」
そんなことより、早く聖女を決めないと。
うーん、と唸りながら聖堂へ向かう。
懺悔室の裏手が聖女の控室となっている。
今は朝10時か…みんな洗濯物洗ってる最中かな
聖女は清潔でならなくてはならない。
そのため、毎日洗濯を欠かさず行う。
朝10時は朝の礼拝が終わり、近くの河原に水浴びと洗濯をしに行く。
「よし、閃いた」
私は天才だと思う。聖女の必要条件をよくわかってると思う。
だって、数十年聖女してましたし。
聖女の必要項目とは
『処女』『清廉潔白』『慈悲と博愛』
そして、何よりも大事だと思うのは
『悩める人を安心させる母性という名のおっぱいと体つき」
これが一番大事だと思う。
身体にぴったりと張り付くタイプのうちの聖堂のローブを着てとても目立つ場所。
『乳』『腰』『尻』そう、ボンキュッボン。
これが完璧な女性が次の聖女としてふさわしいだろう。
誰もが癒され、安心し、そして聖堂へ何度でも足を通わせたくなる。
安心できない、心癒されない目の保養にならない場所は教会でも聖堂でもないでしょ?
考えながら歩いていたら、昨日までせっせと通っていた川にたどり着いた。
聖女たちが洗濯を終え、衣服を脱ぎ、水浴びと水の掛け合いをして楽しんでいる。
たゆんたゆんと揺れるたわわな二房たち。
そして、綺麗な白色の太もも。その間に見え隠れする秘部…
毛に隠れている者もいれば、つるつるの者もいる…
うーん、毛はない子がいい…個人的な好みだが。
「アリア?」
背後から声をかけられびっくりして草むらの中から川にバシャンと落ちる。
「アリア!ごめんなさい!驚かせるつもりはなくって!」
全裸の馴染みのある声…
「ナタリィ…」
私の聖女の同期の、ハイエルフのナタリィ。
私が最初異世界に来たばかりの頃、聖堂裏の山のエルフ村が焼けており、
そこの最後の生き残りの少女だった。
私は世界を救うため巡礼していたため、その間の聖堂の留守を預かっていてくれた。
異世界へ来て心細かった私に初めてできた、大親友。
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