第4話 黒魔女さんは勉強が不得意②


さあ、黒制服!


思う存分悩め!お前がそこで長く悩み続ければ、いずれ勉強苦手子ちゃんっていうあだ名をつけてやるからな!ギャハハ!


性根の悪い主人公である。


しかし、そういった思惑も裏腹に、黒制服はすらすらと書いた。

清光は唖然と見ていた。


■ミル視点


ほんとっに、性格が悪い!悪すぎる!本当にあの頃と同じ清光くんっなの?私は間違えてしまったの?

これなら、もうわたしの初恋は完全に無くなったわ!


わたしの初恋が...


そんなことを思っていた最中、先生に当てられた。さて、彼女の心の中はどうだろうか?







やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい

やっば〜い!!


わたしに数学の問題を解けっと?

無理に決まってるじゃない!

わたしは今まで魔法の修行に勤しんでたのよ!それをいきなり...


でも、私には魔法があるわ。

魔法発動、ココロコネクト!


この魔法は、周りの人の内なる心を読み解くことができる魔法!


それを発動して、黒板の前。

真剣に解く(ふりをする)

必死に数学得意なやつを探す。


○ああー早く帰りてー

まだ一限目よ!


○普通に可愛くね?あの子。

やだ、わたしのことを...

○真理恵ちゃんって言ってたよな?いいな〜

・・・


○はあ〜ヤりてぇ

何を?


○ 思う存分悩め!お前がそこで長く悩み続ければ、いずれ勉強苦手子ちゃんっていうあだ名をつけてやるからな!ギャハハ!


マジで、なんなの?こいつは?



っと、色々脱線したが、秀才くんを発見♪ありがとね、誰だか知らないけど。

彼女はそのまま書いた。



先生は言う。

『ああ、合ってるね。戻っていいよ。』



ふふふ、計画通りっ!!


彼女は知らない。その問題の解答はまだ発見されていなかったことを。

その解答を思った秀才は、白悠だと。



『咄嗟に合ってるね、と言ったがこの問題未だ解決してないんだよな〜、学会に言えば俺儲かるねー。デュフフっ』


のちにその教師は辞める。立派な《嘘の》研究者となったそうな...

そして、白悠の才能は闇の中へ...





➖➖➖黒魔女さんと幼じみ➖➖➖

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る