第47話 解毒ポーション1

朝の鑑定を終え、サイツァーさんにセバスさんに連絡があることを伝えようとするとサイツァーさんの方から向かってきた。


「レイ様、セバス様とジェシーがお見えです」


「分かりました。部屋までお通ししてください」


部屋に集まりセバス様より話が始まる。


「こちらが前にお話しした薬師見習いのジェシーです。ジェシーご挨拶を」


「ジェシーです・・・よろしく・・・」


ジェシーの挨拶にレイ達は驚く。セバス様とサイツァーさんはあきれたような顔をしている。セバス様が謝る。


「すみません。レイ様。ジェシーはこの通り口下手でして」


「あははは。大丈夫ですよ」

レイは渇いた笑いをしてしまった。話を変えるためレイから切り出す。


「実はセバス様にご報告がありまして」


レイは解毒ポーション(E)を取り出して続ける。


「こちらは解毒ポーションといいまして、魔蛇の毒の治療薬です。まだ試験は行えていませんがこちらで解毒できるはずです。これの作成は1日6本が限界です」


「おお!、完成しましたか。しかし、1日6本ですか。最悪の可能性を考えると少し心元ない数字ですね。ですがこれで石切場の依頼を再開できそうですね。まあ人数制限をかけないといけませんが。こちらはお預かりしても良いですか?」


「はい。構いません。それとできればそのポーションを使用する際には立ち会わせていただけませんか。最初に効果を確認したいので」


「分かりました。使用する際には必ず連絡を差し上げます。それと以前お話しされた魔石とホーンラビットの角の件はどういたしましょうか?」


「魔石は買い取りをお願いします。ホーンラビットの角の件は無かったことにしてください」


「かしこまりました。それでこの解毒ポーションの価格はおいくらほどでしょうか?」


「ポーション瓶を除いた金額でこちらに銅貨80枚が入るように調整してください。あとポーション瓶は再使用ができるので可能であれば回収してください。あとはそちらにお任せしますがなるべく安い値段にしてください。あとそのポーションは弱い毒専用です。すべての毒に聞くようなものでは決してないです。」


「価格の件、またポーションの効果の件、共に了解しました。最後にジェシーの件なのですが、そちらが開示できる内容で構いませんので指導をお願いします。1日の終わりには領主館の方へ下がらせますので、解毒ポーションの在庫があれば持たせてください」


こうしてセバス様との会話を終え、セバス様は帰っていった。


______________________________________

残金:大銅貨45枚 銅貨123

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