第48話 解毒ポーション2
それから3日後、魔蛇に噛まれた人が現れた。どうやら傭兵ギルドで治療を行うらしい。レイは傭兵ギルドの受付嬢より連絡を受け、急いで向かった。
患者の足は少し腫れている程度だ。レイの念のため鑑定する。
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NAME ギルバ JOB 傭兵 性別 男 年齢 40歳
状態;弱い毒
スキル
生活魔法
斧技
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ギルドマスターが無言で見つめてくるのでレイはただ頷いた。
「では、治療してくれ」とギルドマスターから声がかかる。治療院から派遣されたと思わしき人は患者の傷に向かって解毒ポーション(E)を振りかける。すると足の腫れが引いていく。そして、解毒ポーション(E)をかけ終わる頃には完全に腫れがひいていた。レイはまたもや鑑定する。
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NAME ギルバ JOB 傭兵 性別 男 年齢 40歳
スキル
生活魔法
斧技
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こうして解毒ポーションの効果は実証された。
その後、ギルドマスターに呼ばれ、話し合いが始まる。
「で、あの治療薬はどれくらい用意できそうなんだ?」
「セバス様から聞いてませんか?1日6本が限界です。ただその材料を他の調薬にも使用したいため可能であれば数を減らしたいところではあります」
「セバス様は忙しいようでな。最近会うことができていないんだよ。1日6本か今の状況なら十分だろう」
話を聞くに現在石切場の依頼の上限人数は解毒ポーションの数までに抑えられているらしい。解毒ポーションは毎日作成しているので依頼を受ける傭兵は日々増加しているとのことだ。ということである程度までは解毒ポーションの作成を優先してほしいと言われた。
レイは渋々ながらも了解するのであった。
話も終わりレイは家に帰ると、玄関でアンナが草を手に持ち眠りこけていた。アンナは3日たった今でも鑑定を発動することができていない。まだ4歳だから焦る必要はないのだが少し心配になるレイだった。アンナを起こし皆で昼食をとることにする。その場でレイが発言する。
「今日、解毒ポーションが初めて使われました。結果は成功です」
皆はそれを聞いて嬉しそうだ。だが今までの作業がもうしばらく続くと聞いた時には若干数名が少ししょんぼりしていた。それを見てみんなで笑ってしまった。
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残金:大銅貨42枚 銅貨123
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