第45話 魔石1
引っ越しを終えた翌日、レイはアンナと格闘していた。
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NAME アンナ JOB 性別 女 年齢 4歳
スキル
鑑定
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「アンナ、これは何?」
「くさ」
「何の草?」
「わかんない」
「分かんないかぁ」
「わかんない」
かれこれ10分程度このやり取りを繰り返していた。ちなみに鑑定させようとしているのは毒けし草である。
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毒けし草
・なんとなく毒が抜けた気がする
・食用:可
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「アンナ。この草を集中して見続けてみて何か違うことが分かったら教えてくれる」
「わかった」
とりあえずアンナはこれで経過観察だ。次は魔石である。魔石は全部で12個だ。2つはとりあえずホーンラビットの角同様に蒸留水に漬け込んでみる。そして、1つを手に取って眺めていた。
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魔石(極小)
・状態:低
・何にも染められていない魔力の塊
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レイは鑑定結果にある『何にも染められていない魔力の塊』という文章に引っ掛かりを覚えていた。これを何かに染めることができればそれは魔道具となるのでは?と。そんなことを考えてぼーっとしていた時、ナインが魔石を食べた。
「こらっ。ナイン。ペッしなさい。ペッ」
そんな言葉もむなしくナインは魔石を飲み込んだ。そして、おかわりを欲しそうにこちらを見つめてくる。これは、魔石を高いところに保管しなければとレイは決意するのであった。
それはともかく
レイは魔石に魔力を込めてみることにした。どうやって魔力を込めるのかわからないのでとりあえず結界を魔石の内部に展開するイメージでやってみた。すると。
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魔石(極小)
・状態:低
・結界の魔力が少し込められた魔力の塊(1%)
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鑑定結果に変化が現れた。レイは夢中になり魔石に魔力を注いでいく。
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魔石(極小)
・状態:低
・結界の魔力が少し込められた魔力の塊(3%)
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ここで倦怠感があらわれ魔力を注ぐのを止め、魔力回復ポーションを飲む。これは長い作業になりそうだと思うレイなのであった。
ちなみにそのころアンナはと言うと。草を持って座りながら眠っていた。
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残金:大銅貨47枚 銅貨123
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