第40話 新たな仲間
今日は、孤児院に行く。目的はポーション類を作成するのに必要な人手の確保だ。可能であればスキルを持った人が2,3人はほしいところではある。
孤児院に向かうと、そこは戦場だった。
5,6歳程度の子供が走り回り、それを10歳程度の子供達が止めに入っている。5歳以下と思われる子供たちは泣き叫びそれをシスター達がなだめている。とても中に入れる空気ではなかったが神父様に見つかり話をすることになった。
「久しぶりですね。レイ様、カルア。お元気でしたか」
「はい、元気です。神父様」
とカルアが食い気味に答えた。レイと神父様は笑って見過ごす。カルアは少し恥ずかしそうだった。
挨拶を終えたところで本題に入る。今度調薬をするために工房を持つことになりその雑務をこなすための従業員で子供を見受けしたい旨を話した。また、その雑務の中に火を扱うことがあるため生活魔法、もしくは火魔法を使える人を優先したいことも。
「調薬に火を扱うのですか?まあ火魔法を持っている子供は1人います。しかし、その子は今回の移動で到着した6歳の孤児です。精神的にも不安定なためできればこちらでしばらく面倒をみたいのですか」
「生活魔法、火魔法を使用できることは絶対条件ではありません。こちらで働くことを希望してもらえれば受け入れようと考えています。しかし、全員とはいかないため本人と面談をしたうえで、適性のある子を見受けさせていただきます」
そのようなやり取りの後、神父様が子供たちに確認を取ってもらいそのまま面談を行うようになった。その結果20人もの大人数と面談することになった。そのうち18名は女性であった。その理由は、この世界では女性の職業というのは少なく、高い可能性で娼館で働くことになるのだ。それが嫌な女児がこの話にのってきたのだ。しかもその中に例の火魔法を扱える子も含まれていた。
面談の結果、男子1名、女子2名の計3名の見受けを決めた。
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NAME ユリウス JOB 性別 男 年齢 11歳
スキル
生活魔法
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NAME ミラ JOB 性別 女 年齢 6歳
スキル
火魔法
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NAME アンナ JOB 性別 女 年齢 4歳
スキル
鑑定
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鑑定持ちがいたことは予想外だったが年齢は4歳だ。神父様にも不安がられたが本人が希望しているということでしぶしぶ納得してもらった。レイ達は現在ガンツ家を拠点としている。そのため今すぐ連れて帰るわけにはいかないため拠点を得るまでの間孤児院で預かってもらえるようになった。
レイ達は大銅貨3枚を支払い孤児院を後にする。
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残金:大銅貨47枚 銅貨131
ミラとアンナのスキル生活魔法を削除 2022/04/20/13:27
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