第5話 夜の森
「ぎゃーーー」「きょえええ」「・・・」
夜の森では様々な動物、魔物たちが食事、狩にいそしんでいる中レイは
「ふんふんふ~ん」
と鼻歌を歌いながらブラットベリーをつまみながら、竹を編んでいた。
転生時に1つだけ背負い籠をプレゼントされたがそれだけでは荷物が不安だったため竹で抱っこように籠を作成しようととってきていたのだ。
結界の外を眺めると数匹の魔物が戦闘をしている。
1匹は昼間に見たホーンラビットだが他3匹は初見だ
レイは鑑定を発動した。
______________________
うりぼー
・イノシシの子供。突進に注意。
・食用:可
_____________________
ブラッククロウ
・烏の魔物。微弱の風魔法を扱う。
・食用:不可
・羽 :矢羽として使用
_______________________
コボルト
・犬の魔物。2足歩行する。爪で攻撃する。
・食用:不可
・歯 :矢じりとして加工可能(低品質)
________________________
うりぼーとブラッククロウ、ホーンラビットは来ル実を食べており、コボルトは食事中のうりぼーを狙っているようだった。そんな殺伐とした風景を眺めているとふっと身体に倦怠感を覚えた。
「体感30分に1回か。ぎりぎりだなぁ~。ナイフサイズの時にはポーションは必要なかったし結界の大きさで魔力の使用量が変わるみたいだね。」
レイはそうつぶやき魔力回復ポーションを飲み干す。
洞穴のサイズは縦1.7m、横2mなのだが、どうやら現在結界の大きさは正方形にしか
展開できないらしく横に隙間がある状態で展開している。
しかし、その隙間どころか洞穴の目の前に魔物や動物がやってくる気配はない。
「このまま朝まで持てばいいけどな~。ん?」
急に魔物たちがあわてだし奥から1匹のキツネが現れた。キツネは足にケガをしている様子で足元がおぼつかない。
そのとき、ブラッククロウがキツネに向かってつむじ風のようなものを飛ばした。おそらくこれが風魔法かと思った瞬間、キツネは瞬時に加速しつむじ風を躱すと同時にキツネの顔の上に火の玉が浮かび上がっていた。
それを見た瞬間、ブラッククロウは逃げようと試みたが火の玉を全身に浴び燃え上がった。
その時にはもう、キツネ以外の魔物は逃げおおせていた。
レイはというとブラッククロウが一撃でやられたことに呆気にとられていたが瞬時に「鑑定」とつぶやきキツネを鑑定する。
____________________________
一尾
・キツネの魔物。炎魔法を使う。体内の魔力量が増えると
尻尾の数が変化するといわれている。
・食用:可
____________________________
レイは鑑定結果の炎魔法に驚いていると一尾が洞穴に向かって歩いているのに気が付いた
レイの頬にはツーっと一筋の汗が流れていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます