『おーぐ、ほしい』 24


 巨大赤ちゃんは、金髪の少女を載せたまま、だいだら王に向かって突進しました。


 『わ、わ、わ、わ、わ、わ❗』


 係長さん、工場長さん、それにぼくは、浮き足立つように、あわあわしました。


 マネージャーさんは、じっと見つめています。


 ぱんだ組の消防車は、森側のはしっこに、待避しています。


 安全第一だからです。


 まもなく、巨大赤ちゃんは、だいだら王に達し、それから、だいだら王に、がっし、と抱きついたのです。


 『ぎわ〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️☺️』


 と、ちょっと甘えるような声を上げております。


 『あらま〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️😃』


 だいだら王は、空を見上げて、お線香ライターの最後の燃え残りみたいな、ほとんど、煙りばかりな火を、ぼ、と吹きました。


 

         🔥

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