『おーぐ、ほしい』 23

 まだ、焼けている森の煙の中から現れたのは、まさしく、『巨大な赤ちゃん』でした。


 それは、ほんとうにでっかくて、山というくらいです。


 『ぎゃ〰️〰️〰️〰️〰️〰️👶』


 と、叫びながらやってきます。


 しかも、あたまの上には、なんと、金色の髪の毛の少女が載っかっています。


 まだ、あまり、髪の毛もない赤ちゃんですから、しっかり見えています。


 すると、だいだら王が叫びました。


 『おまえ。くるなあ。関係ない。』


 だいだら王は、左手で、帰れ帰れ、と、ジェスチャーしています。


 『ちゃ〰️〰️〰️〰️〰️〰️❗』


 巨大赤ちゃんが、答えるように叫びます。


 叫びますが、何言ってるんだか、分からないです。


 『けんか、しない。帰れ❗』


 だいだら王です。


 『けんか、しない。と、言ってます。』


 係長さんが、工場長さんに、わざわざ報告しています。


 『よく、聞こえてるよ。』


 『ふうん。なるほど。』


 マネージャーさんが、何か、納得した、というふうに、うなづきました。


 『あのふたり、以前地獄で大喧嘩して、そこらじゅうを海にしたり、沸騰させたりしたらしいが、最後には女王さまのとりなしで、仲直りしたと聞いた。女王さまは、どちらも、こわいんだ。』


 『その話しは、ぼくも、幸子さんから聴きました。しっかし、これは、却ってまずかったかなあ。』


 『やましんさん、自信を持ちましょう。あなたがやることに、そう、間違いはない。』


 『そうかなあ。』


 巨大赤ちゃんは、そのまま、だいだら王に近寄って行きます。


 『あ、あ、あ、あ。』


 パンダ組の隊員たちは、だいだら王から離れて、さっさと、森の消火に回りました。



         🚒 💨💨


 


 

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