『おーぐ、ほしい』 22


 ちょっと、場面は戻ります。


 だいだら王と、ぱんだ組の闘いは、ほぼ、互角というあたりでした。


 マネージャーさんが、隙を見て、事務所前から、こちらに避難して来ました。


 『おけがして、ないですか?』


 ぼくが尋ねました。


 『大丈夫ですよ。地獄とのお付き合いがあるならば、この程度は、覚悟しなくては。それより、あなた様に、申し訳ないです。』


 『いま、こちらさんが、不思議が池の幸子さんに、応援を依頼なさったのですもう。』


 工場長さんが、報告しました。


 もしかしたら、余計なことしたかなあ、と、ちょっと心配にはなりました。


 『ありがとうございます。地獄の受付は、まだ、動いてないようですからね。あそこは、ここと、時間の動きが違いますから、へたしたら、明後日あたりになるかも。あなたは、お顔が、広いみたいですね。もしかして、女王さまとも、顔見知りですか。』


 『まあ、多少は。最近は、あまり、行き来がないです。』


 『あの方は、なかなか、恐ろしい方ですから。現世にも、ちゃんと存在しているし、権力も、お金も、なんでもある。でも、手には届かない。しかも。絶対の秘密がありますね。』


 『ええ。………人間も、食べます。内緒ですが。』


 『あらやだ、それも、分かっているのですね。あなた、大丈夫ですか?』


 『まあ、そうなんですが。ヘレナさん。いや、弘子さんとは、約束があります。』



   どわーん❗


 『おーぐ、売れ〰️〰️〰️〰️〰️〰️。』


 だいだら王が、こちらに向かってきます。


 ぱんだ組の隊員が、阻止しようとはしていますが、引きずるように迫ってきます。


 そこに、まだ、火の手が上がる森の中から、現れたのです。


 その、影が☺️


 『ぎゃー❗』


 叫び声が響きました。


 


 

   ・・・・・・・・・・


             つづく。


 


 


 

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