『おーぐ、ほしい』 20


 幸子さんの湖底基地は、火星の女王さまで、タルレジャ王国の3王女の長女にして、日本の高校生でもある、ヘレナさんが、はるかな昔に設立した通信会社の通信機を使っています。


 どうやら、この牧場も、そうらしいのです。


 なんとなく、マネージャーさんは、あの一族に関係があるのかもしれないです。


 『ぷー、ぷー、ぷー、ぷー。』


 呼び出し音が、ちょっと、歪んだりします。


 幸子さんは、不思議が池の女神さまですが、だいだら王が所属する地獄の女神さまで、女王さまの地獄にふさわしい人材を、地獄に送るのが、本来の仕事です。早い話し、幽霊さんです。


 機嫌がわるかったり、営業時間外は、目の前にいても、電話に出ないことも多いです。


 『でないなあ。仕方ないなあ。留守電にもならないや。』


 『どなたさまうしに?』


 『あ、不思議が池の幸子さんです。』


 『ああ。お饅頭大好きの、幽霊さんですか。』


 『そうです。ご存じですか?』


 『マネージャーが、営業したことがあります。でも、ミルクやおーぐ、より、お饅頭が良いとか。うし。』


 『そうなんです。主食が、お饅頭だから。』


 『ほああ〰️〰️〰️〰️😃🐮 でも、だいだら王と、どう、つながるのですか。』


 『同じ地獄の所属です。しかも、仲が悪い。』


 『もお〰️〰️〰️〰️〰️〰️。なるほどお。もう。』


 『ぷー、ぷー、ぷー、ぷー、』


 『だめですね。あ!』


 『かちゃ。もう。しつこい。うるさい。何時だと思ってるのよお 昼の一時よ。誰? たべちゃうよ。』


 『幸子さん、ぼくです。』


 『あら、やましんさん? なに、このへんなマーク。🐮さんマークになってる。』


 『牧場から電話してます。だいだら王が、暴れていて。助けてください。お饅頭、2箱。』


 『2箱お〰️〰️。こほん、あ、豪華贈答用ならば。』


 『わかりました。』


 『えらく、すなおね。なんか、すっごい音がしてるね。』


 ぼくは、事情を話しました。



    🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮


 


 


 


 


 


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る