『おーぐ、ほしい』 19


 『おーぐ、うれー❗』


 だいだら王は、また天に向かって火を吹きます。


 『放水準備〰️〰️〰️〰️〰️〰️🐼』


 ぱんだ組のリーダーが叫びました。


 『放水、準備❗』


 隊員のぱんださんたちが、ものすごい、勢いでホースを延ばします。


 『おーぐ、ほしい。おーぐ、ほしい‼️』


 だいだら王は、建物と反対側の森に向かって火を吹きました。


 森が火事です。


 『あなあ! たいへんもう!』


 係長さんが叫びました。


 『まずいなあ。次は事務所に行きそうだうし。』


 工場長さんです。


 『ねえ、工場長さん、おーぐ、売ってあげたら? あれでも、お客さんだろうし。』


 『暴力振るうのは、お客さんとは、呼ばないしもう。あとあと、よくないも。』


 『まあ、そうですねぇ。』


 ぼくは、ちょっと、だいだら王が、可愛そうになりました。


 なんで、あんなにしてまで、おーぐ、買いに来たのでしょうか。


 『マネージャーしだいだけどもう。』


 『地獄には、連絡したんですね?』


 係長さんが答えました。


 『総合受付窓口にはねも。うちが連絡可能なのは、あそこしかないもう。ただ、あそこは、ここからだと、動きがゆっくりに見えるもう。』


 『はあ。なるほど。ここでは、ほくの携帯使えますか。』


 『そりゃ、だめだも。でも、こっちなら、通じるも。』


 工場長さんが、牛さんの形の携帯電話を差し出しました。


 『しかたない。不思議が池の幸子さんに、電話しよう。』



 『放水準備よし。』


 『放水始め〰️〰️〰️〰️〰️〰️🐼』


 ものすごい水圧で、放水が始まりました。

  

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