『おーぐ、ほしい』 16 

 

 『カンカンカンカンカンカン!』


 けたたましい鐘の音が、そこらじゅうの山々に響き渡ります。


 やってきたのは、一台の消防車。


 砂煙の中から現れた、その乗員の正体は?


 『やややあ、あれは、まさしく、ぱんださんではないかあ!』


 ぼくは、叫んだのです。


 そうです。


 頑丈そうな装備、カッコいいヘルメット。


 分厚い盾や、長い槍、大きなさすまた。


 また、消防車には、クレーンが付属しており、丸くてでかい、鉄の球がぶらさがっています。


 さらに、『ぱんだ組』の旗が、消防車の両側にひらめきます。


 さすがの、だいだら王も、このいで立ちには、かなり度肝を抜かれたみたいでした。



           🐼




  

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