『おーぐ、ほしい』 14


 だいだら王は、巨体です。


 そもそも、事務所に入れるわけがありません。


 それにしても、だいだら王さんは、なにをもって、暴れているのでしょうか。


 たしかに、だいだら王さんは、いわゆる、瞬間沸騰装置です。


 もっとも、ぼくは、くまさんたちからの、聞き伝えですから、こうして実物を見るのは初めてです。


 そりゃま、度肝を抜かれますよ。


 分かりやすく言えば、火を吹く怪獣さんです。


 木星の内部に、大きなお花畑を作っていて、地獄の入り口を守っています。


 見た目は、まさに巨大な鬼さんですが、ほんとうは優しいのですが、なかなか、理解はされません。


 それは、本人のせいでもあります。


 『おーぐ、を、売れー❗』


 と、叫んでいます。


 そうして、空に向かって、火を吹いているのです。


 つまり、この、ファームを焼いてしまいたくはない。


 と、言うわけで、まだ、だいだら王さんなりに、理性が働いているという訳だと思うのです。


 『そんな、暴力、使うから、配達員が怖がって近づかないのです。たから、販売を自粛しましたのですよ。』


 マネージャーさんが事務所の前で、仁王立ちになっております。


 はは〰️〰️〰️〰️ん。


 よく分からないものの、なんとなあく、概要は理解できるような気がしました。


 だいだら王さんは、やはり、おーぐ、のファンなのでしょうけれど、怒りっぽいところは、なかなか、直らないと言うわけです。


 ちょっと気に入らないと、気持ちが爆発するのです。


 体はでかいけど、まるで、赤ちゃんみたいな存在なのです。

  


 

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