『おーぐ、ほしい』 12
『ヨーグルトと、申しましても、いくつかの種類に分けられております。』
工場長さまは、入り口の箱形冷蔵庫に展示してある、製品見本を、長い棒で指し示しながら説明しましたのです。
『こちら、プレーン・ヨーグルトでぎゅう。添加物なしで、しかも、果物とか🍎果汁とかも入らないシンプルいずベスト、のヨーグルトです。最近は、このタイプが多くなって、こちらの世界でも、いま、人気はこれです。
なにも添加物がないぶん、色々と、自分で楽しむという利点もあります。
こちらは、『ソフト・ヨーグルト』です。プレーン・ヨーグルトの塊を撹拌して柔らかくしたものです。フルーツなんかも入った、おしゃれなヨーグルトで、それなりに人気があります。
『ああ、ちょっと、べちゃべちゃに、甘い、果物なんか入ってるやつですね。』
『まあ、そうぎゅう。さらに、『液状タイプ』文字通り、飲むヨーグルトです。また、アイスクリームみたいに冷した、フローズンタイプもありもうす。』
『ぼくが、最初、遠隔地に引っ越したときは、その、飲むのが、メインのヨーグルトで、ちょっと、戸惑いました。なっとう、といえば、甘納豆でしたし。』
『ははははは。まあ、むかしは、多少、地域的に好き嫌いはあったぎゅう。で、こちらが、『ハード・タイプ』です。あなたがおっしゃいます、『おーぐ』、です。寒天やゼラチンを使って、ちょっと香料も入れて固めています。最近は、寒天など使わないのもあります。日本で、古くからあるのはこのタイプぎゅう。独特のプリンみたいな感触がありまして、好きなかたは、大好きです。あなたみたいなね。なつかしいタイプと言えますし、瓶入りのヨーグルトは、このタイプでした。わが社は、『おーぐ』として、長年作っております。独自のレシピにより、他社とは違う美味しさがあると言われます。秘密でし。瓶入りタイプは、生産数が少ないので、貴重ですぎゅう。食べ比べてみてください、出来立てのものですぎゅう。』
工場長さんは、前の手? を、口に当てて、し〰️〰️っ、しました。
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🍮?
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