『おーぐ、ほしい』 11
『でも、実際に、どうやって、ピアノ弾くんですか?』
音楽好きなぼくは、尋ねてみたくなりました。
『では、大学から借りている試作品をお見せしまぎゅう。』
工場長さんは、どうやら、最初からそのつもりだったらしく、採乳室の隣にある事務室に案内してくれました。
そうして、棚の中にある、人の腕みたいなものを取り出しました。
そうして、手袋みたいに自分の右前腕に嵌めました。
すると、なんと、指が動くのです。
『これは、近い将来、人間にも応用できると思います。脳からの微かな信号を指の動きに変換します。ただ、ピアノを弾くには、かなりの訓練が必要になります。今のところ、まだ、やっと、『猫踏んじゃった』くらいまでが限界です。しかし、ぜひ、ショパンを弾ける牛を産み出したいです。』
『それは、また、おーぐ、とは、べつのベンチャーですね。』
工場長さんは、嬉しそうに答えました。
『まったく、もうお〰️〰️、そうなんですよ。さて、では、おーぐ、工場に行きましょう。』
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