『おーぐ、ほしい』 6
『『未確認走行物体』は、南に向かって移動。道路を外れ、現在、探索範囲外。』
『くそ。まだ、システムが整ってない場所を狙ってるなあ。』
『未確認走行物体研究所』は、一応は、民間の団体ですが、国の『保安隊』が資金を出しています。
保安隊は、国内に、いくつかの、正体不明な『隠れ里』があることを、掴んでおりました。
それは、古くから、各地に伝承されていて、大概は、幻か、見間違いか、勘違いか、というところなのですが、中には『京丸』のように、かつて実在した隠れ里があったことも、事実なのです。ただし、京丸は、異次元世界ではなく、実在の、実態がある、人の暮らす場所でしたが。
研究所の、乱暴主任は、以前は天文台に勤めていましたが、なにかと、上司とトラブルを起こすので、こちらの、怪しい組織にスカウトされました。
山じゅうを、イクラで埋め尽くした事件は、有名でしたが、一般には公表されていません。
しかし、本人は、結構、楽しんでいたのです。
それが、実際に、かなり不可思議な、『未確認走行物体』を発見していまい、研究所は、緊張感に包まれておりましたのです。
そいつは、なぜだか、人間の視野には、なかなか、入らないのです。
『また、『探索範囲』に入ります。』
係員さんが叫びました。
『よしよし。そのまま、行けよなあ。外れるなあ。』
乱暴主任は、いよいよ、本気になっておりました。
・・・・・・●●●・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます