2022年4月
書く習慣の話①
「まえがき」で日記が苦手だ、三日坊主だ、と言う話をしたが、「書く習慣」について個人的に成功している例があるので記録しておく。
うっかり長くなったので全3回。誰がこんなに書けと言ったんだ。私か。私が勝手に書いたのか。
最初に前提事項として書いておくと、元々私は「書くこと」自体は全く苦にならないタイプだ。
執筆歴も無駄に長い(人生の七割を占める)ので、だらだら書き続けられる方ではある。
ただ、当然その無駄に長い執筆歴の中で、一日も欠かさず書き続けてきたかというとそうではなく、どちらかといえば「サボり」がちな方だった。
忙しさにかまけて書けない日が数日続くこともあれば、一週間、一か月、と書けない時もあった。
単純にスランプで書けないという時もあった。スランプ中は大体「書く」ことから切り離して何もしないインプット期間にするので、当然書かない日が続いてしまう。
つまり、どれだけ執筆歴が長くても、結局それは「歴」であって、「書く」ことが習慣にはなってなかったのである。なんてことだ。「歴」無駄すぎん??
そんなわけで数年前から(本当はもっと前からだけど)「書く習慣をつけたいな」と強く思うようになり、あれこれ工夫するようになった。
ひとつめ。
絵描きさん界隈でまま見られるが、「作業配信」なるもの。監視されている感じで集中できる、と聞くので、執筆で実践できるものはないかと探してみた。
結果、「テキストライブ」なるサービスを発見。
ウェブサービスだが、ウェブページ上で執筆することで、その執筆している様子をリアルタイムで配信できるというサービスだ。カメラ機能は当然なく、執筆しているものがそのまま視聴者に表示される。単純に面白い。
最近はβ版がでて、マイク利用が可能になった。音声の登場である。勿論書きながら話すわけではなく、打鍵音や環境音を乗せ、「作業BGM」的な配信が可能ということである。
何回かやってみて、今でも気が向いたらやっていたりするが、確かに『誰かに見られている』という意識は真面目に集中しようという気持ちになる。画面上に視聴人数が出るので、たまに見ると「あっ一人いる!」みたいに恐々とする。
ただ個人的には、これで毎日はちょっとな……と言う気持ちだった。
というのが、ウェブページ上で直接書いていくので、普段使い慣れているツール(私の作業環境はWordがメイン)に後から移し替える必要があるのだ。
ついでに、続き物の途中から配信をしたいとかってなると、その前の部分はWordで確認して、続きはテキストライブで執筆して、終わったらまたWordに移す、みたいな感じになってしまって、兎に角無駄が多いし工程が多い。もっと効率よく作業したいんだ私は。
後、これが最大の問題だが、執筆している内容が視聴者に丸見えなので、例えば「公開予定の作品」とかの執筆だとめちゃくちゃネタバレなのである。そりゃそうだ配信なんだから。
私は正直、僻地で自給自足生活してる感じの文字書きなので、そもそもの視聴者も少なければ公開作品のPVも少ないので支障はないのだが。
例えば同人誌にしたいです、とか、コンクール用です、とか、はたまた人気作家さんとかになると執筆中のものが公開されてしまうのは大分気になる点だろう。
アーカイブの設定も公開か非公開か選べるが、配信中に何されているかなんてわからないからね。リアタイで見せていても問題ない話だけを選択する必要があって、それも「毎日」使いには向かないと思った。
そういうわけで、面白かったけどこれは私には合わなかった。たまにやる分には楽しいが、毎日の作業じゃねぇなっていう気持ち。
(②に続く)
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