6 君と約束したからだよ。

 君と約束したからだよ。

 

 ソラは音楽が好きだった。

 いつも愛用のヘッドフォンをつけていて、お気に入りの音楽を聞いていた。

 ソラの真似をして僕もヘッドフォンを買って、いつも首にかけて持ち歩くようになった。

 音楽の趣味も同じで、僕が聞く音楽は全部ソラに教えてもらった音楽だった。

「音楽は世界を救う」がソラの口癖だった。(真面目な顔をして言うからなんだかすごくおかしかった)

 退屈なはずの夏休みはソラと出会い、家族になったことで一気に楽しくて仕方のない時間に変わった。

 そのときの僕の目には本当に世界が変わって見えていた。

 世界はとてもきらきらと輝いていた。(ソラと同じように)

 ソラにはひとつだけとてもすごい特技があった。

 それはプログラミング技術だ。

 ソラのプログラミング技術はプロ並みと言うよりはもう天才のレベルに達していた。(ロボットだからと言うと以上に技術を習得していた。本来安全面の観点からこれくらいの技術はあえてロボットプログラミングにおいて規制をしているはずだったのだけど、どうやらソラにはその規制がされていないないようだった)

 パソコンの前に座ってキーボードを叩いているときだけ、ソラはいつものポンコツロボットから優秀なロボットに変わった。

 そんなとき、僕はなんだから不思議な気持ちでソラの背中をじっと見ていた。

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