うたかたに散れ


闇が広がる

ゆっくりと

私の中に眠る


星が駆け巡る

朝を嫌って

そっとカーテンを閉ざす


瞼の裏側に映るいつの日かの淡い喜び

朧げな母と父の姿


手をとって

愛と

夢を語らい

踊るのだ


足先を

水につけて

愛と

夢を溶かして


闇が裂かれる

朝を手繰り寄せ

最後のとき


私はあなたを思い踊るのだ

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ワルキューレの眠る寝台 くもの すみれ @kumonosumire

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