08 煽情的な君に告げる罪状
「こちらシジディアの使いシジノード。確認事項がございます」
シジノードはシジディアを
そして、そんな
「ごめんなさい押し間違えちゃったみたいで…」
事実。僕たちは
僕たちは
「あれ? 進んでないのか?」
しかし、それは失敗だったかもしれない。どうにもシジノードの
「とっても進んでいたからAを押そうと思ったけど、もしかして意味を
「あぁ、そういうこと? これだから不完全な奴らは困るな」
基本、シジノードはシジディアの
「今動画を確認するから待ってろ」
ディストピランドなら当たり前すぎて僕も説明を忘れていたけれど、この部屋には
僕とハルちゃんは目を合わせる。
(進んでいないことがばれてしまう)
突っついたり、服を
僕はいつも以上に心臓がドクドクと鳴るのが分かった。
恐怖だけでは説明がつかないこのドクドクした
僕とハルちゃんは息を飲む。だから、シジノードの反応は意外だった。
「あーなるほど。君たちなかなか進んでるね~」
「あ、そうですか…」
「あ~、こんなこともしてるんだね」
シジノードの
「おっ、これは…」
動画を見ているシジノードがなんだか楽しそうであった。この世界、
「ところで君たち、どうしてこんなことしようと思ったの?」
さっきのアイスの棒を二人でなめ合う画像が端末に表示される。
「えっと、それはその…」
なんでだっけ? すごく
「あ、そうだ!
「
ネチネチした低い声のシジノードの声が
「君ら、なんか
腹が立つ。他人に対して
「いや、えっとどうしてですか?」
「はははは」
シジノードが笑っている。これは良くない
「はははは、ははははははははははははは…」
シジディアやシジノードもまた
「あと、HAL-1607」
「は、はい」
「君はなんでこんなことしても嫌がらないの?」
そう聞かれたハルちゃんは僕を見た。首を傾げ考える様子を
「なんとなく?」
特に理由はなかった。ちょっと悲しい
「あ、あとレイは優しい!」
思い出したように付け加えるハルちゃん。それでも僕は
(どうしたんだろう…)
また沈黙。僕は
「ふーん」
「残念ながら
(な、なんだって?!)
「諸君らは共に
サラッと出てきた、反革命罪という言葉。革命しないから罪になるわけではなく、革命活動を
「
「いや本物だよ。ディストピポイント10年分ね」
「そ、そんなぁ…」
そして、
「それから、このSSR美少女は
「レイ! 助けて!」
ハルちゃんの叫び声。助けたい! でも僕は冷たいコンテナに
「ハルちゃん!」
「レイ!」
身動きできない僕から、
叫び声が聞こえなくなって残るのは、無力な僕とハルちゃんと食べたアイスの
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