05 今度はハルちゃんを調べよう!
「ハルちゃん…、いいね。脱がすよ?」
二人でマニュアルを読んだ。その結果、マニュアルから得られた情報がいくつかあった。
まず、配布されたのは子供を作るマニュアルであること。その
マニュアルの最初の方のページは
そして、僕たちは子作りなんてどうするのか全くよくわからないけれど、とりあえず服を脱がそうと向き合うことになる。
ハルちゃんの体に対して僕のシャツは少し大きい。それでも、胸のふくらみがあってお腹
そうしてハルちゃんを眺めると、僕だけのモノがまた反応する。僕についていてハルちゃんについていないもの。ハルちゃんの
「昨日からレイのそれ気になる…」
ハルちゃんの丸い瞳がさらに丸くなる。
「
減るものでもない。それに、ハルちゃんの頼みなら断れない。だから僕はOKした。
「はぁん」
僕のそれをためらいなく指でつつくハルちゃん。僕は
「はうっ」
丸い瞳がいっそう丸くなる。そしてすぐに目を細めニヤリとするハルちゃん。ハルちゃんはどんな表情でもかわいいけれど…、いや、かわいかった。
「レイ、おもしろい!」
どうやら喜んでいるらしい。ハルちゃんの嬉しそうな顔は僕もうれしい。けれど、何度もつつかれていると僕もだんだん困ってくる…。しかも、不思議なことに繰り返されているとたまらなくうれしくなってきた。
だから、このやり取りはハルちゃんが
「ところで、これ何に使うの?」
ハルちゃんは何度もつついておきながら、
「これはトイレのときに…」
説明するとハルちゃんの笑顔が消えた。急に汚いものを見下ろすように
「それにしても、子づくりってどうするんだろう?」
生命の
人間を生み出すと言うのはそれほど大変なことであるのに、僕たち二人。
ただ、僕は一つ疑問が沸いていた。
「僕たち男の子と女の子はどうしてこんなに違うのかな?」
シジディアは
なのに、僕とハルちゃんを比べても、身長も体つきも顔つきも、声も髪の色もちょっと違うし、肌の色もどことなく違う。
「シジディアはどうして僕たちを違う作りにしたんだろう?」
「違うってこれのこと?」
「はうっ!」
それに、どうして僕たちが選ばれたんだろう?
シジディアは
「だけど、僕たちは
「えい!」
「はうっん! このミッション。僕たちの違いに
「うん、レイの言う通りかもしれない」
「だから、ハルちゃんの体を調べてもいい?」
ハルちゃんの手がぴたりと止まる。ハルちゃんは僕を見上げてその丸い瞳を見せる。
「うん、いいよ! 完璧に近づこう!」
これ、完全なる
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