04 ディストピア的にはオールオッケー
ピコーン! 幸せ確認の時間です!
僕は何も見ずに返事を返す。そして、そのすぐ
「極秘ミッションのお知らせ」
REY-1105とHAL-1607の二人で協力して極秘ミッションを
「君は? HAL-1607 って言うの?」
「うん。長いからハルって呼んでよ」
ハルちゃんは明るい声でそう答えた。
「じゃぁ、僕は…」
「レイって呼んでいい?」
「うん、ハルちゃんがいいならそうするよ」
「これからよろしくね!」
ってハルちゃんに笑顔で言われたら希望しか
「それで、極秘ミッションってなんだろう?」
「私はシジディアから『
禁則事項。ディストピアの秘密にかかわる部分があると、この文字列で置き換えられる。僕たちが知ってはならない内容なのである。これからミッションがあるというのに
二人で顔を近づけひそひそ話に入るのだった。忘れているかもしれないが、ここはディストピランド。僕たちの話し声ももちろん
「とりあえず、これ読もうか!」
そして、二人で極秘ミッションの説明が書かれているであろう
届いたマニュアルは表紙から巻末まで、禁則事項という
「僕たち、とっても重要な任務を任されたんだね」
「うん、よくわからないけど頑張ろう!」
二人は何も知らずにミッションに挑むのだった。
シジディア。それは
過学習…、AIとは20世紀から
しかし、人間がどんなことでも必ず正解を出すわけではない。間違いも思い込みも多分に存在する。そういった間違いや思い込みも正解だと信じ、現実では
一方で、ディストピランド内では人工知能こそがオリジナルであると教わる。人間らしさは不浄そのもので、その中でもエロは特に不要なものとして
しかし実際の所、間違った答えから間違った教えを受けた人工知能が
実際、
困ったことに人がいなければ
だからこそ、シジディアは頑張った。機械のくせにやたら生存本能が高く
そして、一つの案を出す。
「人口胎盤が無いなら人間を使えばいいじゃない!」
こういうひらめきを受けると、
肯定回路「人口問題はランド存続にかかわる重要事項。エロより優先すべき!」
否定回路「人間らしさ禁止、エロ禁止という
しかし…。シジディアは普通のAIと異なる特性を持つ
第三回路「困ったら手のひら返し! ダブスタはディストピアっぽくていいね!」
本格派と
第三回路「
否定回路「えぇ…、人民が困るんじゃ…」
第三回路「人民よ困ってるか? イエーイ! 今日もディストピア
こうして、最終的にシジディアは
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