道ならぬもの

沼のうちより水面を見れば

美し日々の眩しさに

飲めぬ水飲み底へ底へと


うちに沈めば卑しいわが身

想いの端すらしまい込み

夜目に雫の白々と


底に至れば無窮の旅路

名残りの雪は過去の夢

髪の一房惜しくはあれど

己が手向けと散らすのみ

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