栗とガチャガチャ
仲仁へび(旧:離久)
第1話
栗はとげとげしている。
なかみがあるが、そとみがとげとげしている。
だから、みんなさわりたがらない。
しかし栗は、みんなとあそびたい。
他のりんごやみかんや、きゅうりやきゃべつとも、いっしょにあそびたい。
けれど、とげとげがあるからあそべない。
とげがささってしまうから、ちかづけない。
しかしだからといって、よくぼうに身をまかせて、とげをぬぎさってしまうと、おそわれてしまう。
おっかない鳥や獣におそわれてしまう。
そうすると栗はすぐに食べられてしまうだろう。
だから、栗はとげとげを身にまとっていなければならない。
栗はみんなとあそびたいのに、あそぶことはできない。
とげとげしていなければならない。
栗は困っていた。
そんな栗に他のものたちが、いいものをもってきた。
それは、人間がつかっているガチャガチャという玩具のボールだった。
栗はそのなかにはいった。
そしたら、みんなをとげできずつけてしまうことがない。
栗はおもうぞんぶんに、みんなとあそぶことができるようになった。
栗とガチャガチャ 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
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