第46話

パッと目が覚めると、窓からエメラルドブルーの海が続いてる。


早速海パンに着替えた俺は、コテージから飛び降りた!


冷たっ!目覚めてから海に入るまでの早もぐり大賞があれば、俺だな。


透明感がハンパなくすごい。小さな魚が集まってきているのがわかる。


クロールをしてみると気持ちいい。


すみれは、はしご越しに海に入ってゆく。前以上にピチピチな水着なんで色々大丈夫なのだろうか。


アン子はまだコテージから出てこないでいた。腕がまだ完治してないからだろうか。そう思っていたが、どうやら寝坊しているだけだった。


「アン子も早く来いよ!俺は泳いでいくからな!」


そう言って俺はクロールで先まで泳ぎ行っていく。


「ちょっとキョースケ、待ってよ~」


すみれは平泳ぎでスイスイ進んでゆく。アン子はやっと起きたようで、水着に着替えていた。


グァムよりもきれいな海ってあるもんなんだな。さすがに最後の楽園と言われる理由がわかる。


シュノーケリングをしてみると、魚群がすぐ見つかる。ダイビングしないと見れないものもあるらしい。ウミガメや、ラッキーならジンベエザメも見れるらしかった。


すみれもシュノーケリングしている。


「とってもきれいね!」


「ああ、最高ってやつだ!」


アン子もやっと新しい水着で海に入って来た。


「つめたいのん…」


「大丈夫か?昨日風邪でもひいたか?」


「違うのん、起きてすぐ海だからなのん」


コテージは海に立て込んでいるので、確かに海に囲まれている。


「俺、またちょっと先まで泳いでくる!」


「あー私もいくわよぉ~」


おれとすみれは競争するように泳いでいった。


アン子だけがその場で震えていた。


奥まで行っても透明な海だ。しかも俺たち以外、誰もいない。なんて贅沢な貸し切り具合だ!


今日はシュノーケリングで充分海の中を体験できた。明日は俺とすみれでダイビングだ。


アン子がやっと泳いでやって来た。


「海が透き通ってるのん!」


「ああ、すごいな」


「ここの自然環境だけは崩したくないわね」


「ああ全くだ。今は色々あるからな」


結局3人は夕方くれるまで泳ぎ、すみれ以外は日焼けしてジンジンするのであった。


そして夜──────────


すみれの配慮で夕飯はステーキになった。シェフがその場で焼いてくれるスタイルだ。


焼きあがるまでパラオの踊り子たちを眺めていたが、ちょっと恥ずかしい。


「全員、レアでよろしいですね」


「そうよ」


例の柔らかい肉である。もう食べたくて仕方がなかった。


出来上がった肉はデカくて食べ応えがありそうだった。もうフォークを使って肉にダイレクトに噛みつく。


うまい!グァムでもたべたが、それよりも美味い気がする。


柔らかいので、すみれとアン子はナイフとフォークで丁寧に食していた。


備え付けのコーンがめちゃ熱であわてて水を飲んだ。


「コーンめっちゃ熱いぞ、気をつけろ」


「分かってるわよ」


おかわりしたかったが、さすがにちょっと気が引けた。そのかわりデザートにアイスクリームが出た。


「アイスなのん!」


アン子はアイスに目がない。実にクリーミーで変わった味のソフトクリームだった。


今日もは最高の食事をありがとう。


明日も朝は早いので、早めにコテージに戻る事にする。


散らかったままなので、ベッドメイクさんとかはいないらしい。


俺はすみれからもらったパジャマに着替えると、布団にくるまった。


アン子からまたドアップの写メが送られてくる。一体これは何を伝えたいのか。


すみれからはパジャマの写メがきた。文字には「おそろいv」と書かれてある。


はいはいお揃いですよ。もう寝ることにする。明日も楽しく忙しい。


2日目のパラオ、横になるとすぐに眠りについてしまった。


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