魔王様、ダンジョンの外にお出かけになる。〜魔王軍再興記〜

あずま悠紀

第1話


「おい人間共!今すぐこの部屋から去れ!!」

19XX年6月某日 東京郊外に位置する高層マンションの一室では怒号が響いていた。その声の主はこの家に住む少女だと思われる者でありこの家に住んでいるもう1人の同居人でもある少年に叫んでいた。

(どうしてこんなことに?)

そう思った少女の名前は"水無川咲夜(みながわさくや)" 彼女はこの物語の主要人物の一人である。年齢16歳高校2年生身長160cmほどであり髪色は黒く肩にかかる程度のセミロングであり瞳の色は茶色で肌色も日本人らしく黄色である。胸は普通より少し大きめといったところで本人は気にしていない。

そして彼女が叫んだ人物の名前も重要な人物である。彼の名前は"如月海斗(きさらぎかいと)

"彼はこの物語の中心人物であり主人公である。年齢は16歳だが高校2年生の夏ということから見た目には高校生には見えないだろう。

髪型は前髪をセンター分けにしたショートヘアをしており顔は端正な顔をしており、目は二重瞼で綺麗で鼻筋が通っているイケメンと言っていいだろう。

体型は細いわけでもない筋肉隆々というわけでもないので程よい感じであろう。

服装は上は白いTシャツを下に黒に近い青色の七分袖を着ている下はその服と同じ色のズボンを履いており全体的にカジュアルスタイルになっていると言えるだろう。

靴は茶色いスニーカーである しかし何故彼がこのように怒鳴りつけてきたかと言うとそれは全てこの部屋の主人が原因であった。

それは先程叫んだ彼女である咲夜のことであり彼女の職業が原因である。それこそが冒頭で言ったようにこの部屋にいる二人の男女の関係を決定づけるものである。その理由としてはこの物語は二人が住んでいるこのマンションが舞台なのだがそこに住む全ての人が登場人物というわけではない。もちろん読者の方達にもわかる通り二人以外の住人がいるのだ。

では何があるのか、それは後で語るとしてまずはその前に自己紹介をするべきであると思う。


「黙っているということは肯定ということでよろしいですか?それならば貴方に話している意味はないですね」

この男はそう言うと同時に指パッチンをした。それと同時に彼の後ろの壁から大量の鎖が出現して拘束された少女に向かって伸びていった。鎖は途中で枝分かれし少女の腕、足、腰などあらゆるところを縛って完全に動けないようにした その様子はとても異質なものと言えた。本来このような場面に遭遇したら誰もが恐怖を抱くであろう状況なのだがその鎖によって縛り付けられた女は一切恐怖を感じていないような素振りを見せているのだ。それが尚のこと異常さを引き立てていた。また、男の顔には笑顔が浮かんできておりまるでこれから拷問が始まるというような表情をしていたのもそれに一役買っていたのだろう

「うふっ♪これでやっと貴方を手に入れることができましたね」

はぁ!?えぇ!!どういうことなの!私は確かにさっきまではここにはいなかったはずなのになんで気付いたらベッドの上で知らない男が私の上で寝てるんですかね!? あれ私って死んだよね確か学校からの帰り道だったんだけどトラックが迫ってきててそのまま轢かれて死んでしまったと思ったけどここはどこだ?周りを見る限り明らかに日本ではないしどうなってんのこれ夢?とりあえず自分の手を見てみるととても小さいです!しかもなんかぷくぷくに膨らんできてますよ!これはいったいどんなプレイだよww よし現実逃避はこれくらいにしておこう流石にこれ以上現実を見てたらおかしくなりそうだわーだっておかしいもんこんなの夢以外ありえないでしょ!ま

「そんなことはないですよ現世でも稀にこういうことがありますし異世界召喚という現象もちゃんと確認されてますから安心して下さい」

誰!?いつの間に私の横に来たの!全く気付かなかったよ怖いんだけど誰かいるなら早く教えてくださいお願いします

「いえ教えるほどのものではありませんただちょっと助言しにきただけなので問題ないと思いますが?」

はぁそういうことでしたら納得はしたくないのですが了解しましたそれで結局ここって異世界ってことなんですよね?

「そうなると思われますちなみに貴女の死因は事故ではなくて病気によるものでしたからそちらの世界ではまだ生きてることになるでしょう

「はぁ良かった〜あの状態から生き返れるとは思わなかったよ本当にありg」

「それとあなたが召喚されたのはこの世界とは別のところですつまりまだあちらの世界のことはよく分かってないということです

「えっとつまり私は元の世界に帰れn」

「ありませんよ?」

(;ω:)え、今この人なんて言ったんだ?帰ることができないと聞かされたが聞き間違いではないのか

「聞こえませんでしたかそれともわざとなのかは分かりませんがこればかりは同じ人間でも理解することが困難だと思われるのですが、それでも良いのであれば説明いたします」

うぅむ 正直この人と話していてあまり話が通じないという感覚を覚えたことがないのだがここまで言われてしまうと自信を持って言えないかもしれないだが聞く価値はあると私は思う。もしここで聞いておいて損するということは無いはずだ

「はい是非よろしくお願い致します」

この人は少し考えるようなそぶりをして口を開いた

「"元の世界に帰ることが出来ないというのはどういう意味か?"ですか、その質問に答えるならば簡単ですよ、こちらの世界でも貴方がいた所でも同じようなものですが死ぬときに記憶をなくしてしまうというだけでそれ以外に関しては特に変わりはございません。ですので安心していただいて大丈夫だと思われます」

ほう 要はこの人が言っていることを簡単に言えば死ねば全てを忘れると でもなぜ私がそれを知っている

「そうですね恐らく魂が覚えているのではないかと、しかしそれはあくまでも憶測に過ぎないですし実際にどうなるかも分からないというのが本音になります それに、仮に魂が覚えていたとしても肉体がない以上帰ることは出来ないでしょう。

しかし一つ注意しなければならないことが、この話は別に嘘でもなんでもないので真実と思ってくださいそしてもう一つ、向こうの世界で何かしらの行動を起こす場合この世界での記憶は一切残りはしないので注意が必要ですね。あとは、基本的にこの世界の生物に攻撃されない限り殺されはしないので心配はいらないと思われます」

ふむ とりあえず分かったぞ 要約するとまず私が死ぬとそこで全ての情報を失うらしい。そしてその後にこの男によって召喚されるということだ。だからこの男に何も抵抗せずに従えば殺されることは無くてこの世界で生きることが出来るということになる

「はいそう考えていただいて結構ですではそろそろ行きましょうかね、貴方をいつまでもこのまま放置するのは些か可哀想な気がするので。それとこの空間は時間軸という概念が存在しないのでゆっくり準備をしていただければ結構でございます」

うん ありがとう色々と教えてくれましたねそれじゃあ

「さようなら咲夜様また近いうちに会える時が来るかもしれませんからその時はどうか忘れない程度には仲良くさせていただきたいですね。それではまた」

こうして彼女の長い一日

「異世界編」

が始まった。

─To

be continued 本文:はぁどうしてこうなった

「咲夜さんどうですか新しい体は」

どうですかも何も違和感しか感じられませんよこの男のせいで まぁ文句ばっかり言ってても始まらないからとりあえず色々調べてみようかな?そう思い立って色々体を動かしたりしてみるが、どれも上手く動くことができなかった。というか、今まで動かしていなかった体を無理やり動かそうとしたから筋肉痛になったみたいで、めっちゃ動きにくいし辛い。そして何より疲れるのだ これならいつものように生活した方がましなのではないかと思いながらもせっかく異世界にいるのだからもっと楽しみたいとそう思った そう

「異世界なんだよね、多分。なんか変だけど夢じゃないしとりあえずここから脱出しようかな」

というわけで早速行動を開始することにしようかと思い立ち部屋を見渡す

「さてと扉っぽいものがあるにはあるけどどうやって開ければいいのかな?」

困ったなーそう思いながら考えているとき

『マスターの望みは何でしょうか』

という音声が流れ始めた いや急すぎだろとか思ってる間に次のアナウンスが流れる

『その願い、叶えさせて頂きます』

と声が流れた直後体が宙に浮くというか引っ張られるように移動を開始した。そして私は意識を失ったのだった

咲夜のステータス 職業 :魔王

体力 :150000/150000 → 55000/5500 → 10000 魔力

「1万/1億」

攻撃力:10

耐久力:1000 精神

「8000/1万2000」

敏捷

「7000」→「4000」

運勢「9000/100

スキル:言語理解 ユニーク魔法

「魔装解放」「無限収納」「解析鑑定」「全属性耐性付与 加護 神の愛娘 経験値倍増 成長促進 スキル重複(極)

状態異常無効」

称号「異世界からの勇者」

称号詳細(?)

この世界を救ったものに送られてくる称号。

この世界の住民には絶対に付け

「はぁ!?なんでいきなり飛ばされたんだよしかもなんなのここどこなの」

そんなことを考えつつ周りを見渡してみるとどう見ても地球上には存在しないであろう景色がそこには広がっていた

「えぇぇここって本当に異世界なのか?確かに異世界転移系の物語ってのはよく読むけどいざ自分がそうなるとなると流石に戸惑うよねぇ」

咲夜が戸惑っているのには理由がある。それは咲夜自身がライトノベルを好んでいるのでそういったものは大概読んでいたからだ。

そんなことを考えているとどこからともなく綺麗なお姉さんが姿を現した。彼女は咲夜の姿を見つけるとすぐに話しかけてきた。

「お初にお目にかかります。この度召喚された咲夜様でよろしいですか?」

咲夜はそのお美しい女性に魅入ってしまった。理由は彼女の見た目にあった 身長は高くスラッとしており出るところは出て引き締まる所はしっかりと絞まっている。

髪の色は金色に近い赤色で肩にかかるくらいまで伸びている、瞳の色も同じように金に近く輝きとても美しく見えた。

服装はとてもシンプルなもので上は白色、下は赤という組み合わせになっておりどちらもシンプルだが、それが彼女にとっては良く映えた 咲夜は目の前の女性に見惚れていたせいもあって質問に対して答えられなかった それを見兼ねた女がもう一度同じ内容を聞き返したので、それに咲夜は返事をすることが出来た

「はいその通りであります。あなたが誰なのかは存じ上げておりませんがお名前を伺っても宜しいですか?」

それを聞くと彼女は笑みを浮かべながら「これは失礼致しました。申し遅れました私の名前はソフィアと申すものであります。これから貴方のサポート役としてこの世界についての様々な知識をお伝えしていきます。これからよろしくお願い致します」と言った それを聞いた瞬間に咲夜は理解した あ、こいつは私をこの世界に呼んだやつと同じ匂いがする、まぁこんな美人になら何をされてもいいのだが。しかし疑問がひとつ残る、こいつって誰?ということだ。

「はぁそうなんですね?それよりも聞きたいんですがここは何処なんですかね?というかまずあんたが誰なのって感じで私は困惑しているんだけれどね」そう聞くと少し驚いた顔をしてこう言った

「やはりあの方は何も言わずに行かれたのですね、仕方のない方です。しかし、咲夜様はどういった状況なのかご理解なさっているのではないでしょうか」

あの方と言われても誰か分からないんだが そう言うとおずおずと口を開いた

「それはそうですよ、あの方はあなたにとって一番重要な事を教えていないですから。それに今の状況を理解するには少々時間がかかるでしょう」

いやまぁそりゃそうでしょうね。異世界召喚なんてものを突然体験しろと言われたんだし、混乱しないはずがないよな?

「はい。そう思われます。それで私は今、一体どういう扱いになっているのでしょう?まさかいきなり処刑されるとかそういう展開は避けたいと思っているのですがそのあたりは?」

「あ、はいもちろん問題はないと思います。あ、そうそう。私の事は、今後"サーシャ"と呼び捨てにして下さい」

はい?急に何を言い出すのかしらこの人。いや確かに綺麗だとは思うけど名前呼びをして欲しいとは随分大胆な発言する人もいたもんですね、ははは でも、まぁ、いいですわ!

「分かりました。それではサーシャと呼ばせていただきます」

「は、はい。では咲夜様。こちらの部屋に来てください」

と言って部屋の中へ消えていく、それに

「待ってください。その前に少し確認したいことがあるので少しこちらで話させてください」

と言い残して部屋に入ろうとする彼女を静止させて 少し考えをまとめる 先ほど言われた言葉を一つ一つ思い出して整理する

(うんうん)

とりあえず自分のステータスを確認することにした

咲夜のステータス 体力 :1000

→ 10500 魔力 :1万2000

攻撃力 :100

→ 110 耐久力 :800

精神力 :5000

敏捷 :400

→ 450 幸運 :10000

スキル: ユニーク魔法

「魔装解放」「無限収納」「解析鑑定」「全属性耐性付与

加護 神の愛娘 経験値倍増 成長促進 称号:

「異世界からの勇者」「女神に認められたもの」

「女神に寵愛されたもの」

「神域の魔術師」

「この世界で一番最初の職業をマスターしたもの」

「異世界から来た勇者」

称号詳細 この世界の生物に初めて与えられた称号

「神に認められ、この世界の者では到底なし得ないような偉業を成し遂げたものに贈られる。全ての能力に+3000され、さらにあらゆる言語を理解し話すことができるようになる。」

うんやっぱりよく分からんな。そもそもレベルという概念があるのかないのかすらわからないし そして職業って

「サーシャ?ちょっと聞いても良いかな」

そう言ってから彼女に尋ねる

「はい何でしょうか」

「職業についてなのだが、私は一体どんなことになっているのだろうか」

「あぁなるほど。咲夜様は職業を持っていない状態となっておりますのでまずはこの世界では誰もが職業を持っているのでまずはそこを説明しなければなりませんね。

この世界で職業は基本生まれたときに与えられるものなのですが稀に自分で見つけるものもいてその者たちは固有職業と呼ばれています。また、職業には上級職と呼ばれる物がありましてそれは基本的に一つだけ存在しています。例えば私が持っている「魔導師」というものですね」

そう言われても、全然イメージがわかん 魔導師っていう

「えぇ、まぁ。魔法を使う際に魔力を効率良く運用し魔法を行使することができますので、戦闘時には重宝される人材だと思ってもらって結構でございます。また、魔法を扱う際のコツも覚えることが出来ますのでそちらもぜひ活用してください。ちなみに私のような魔法剣士なども存在しておりましてその系統の上位互換みたいな感じです。あとは、咲夜様に関係してくることとして、勇者というのは、この世界に召喚されたすべての者が該当するものでありまてして基本的に職業のようなものになります。ただ他の職業とは違って勇者の武器である「聖剣」と勇者の証「聖鎧」がセットで付いてきますので、基本的にはその二つがあれば良いとされています

「ふむ。そうなるとその2つのどちらかを選べば良いという訳か。ところでステータス画面で見たんだけどステータスポイントってどうなっているか分かるか?何か職業を選んだ時に使えるみたいだし一応気になってな。あと俺って今レベル1なのか?」

と聞くと彼女が答えるより先に「あ、すみませんステータスの説明がまだでしたよね」

「えっと、そう言えばそうだね。説明を頼んでもよいかな?」

と言う はい任せなさい!と彼女は自信ありげに胸を張る。すると ポンっという効果音とともに ソフィアさんの頭に可愛らしい角が生えた ソフィアさんは一瞬呆気に取られてから笑い出した。

それを俺は不思議に思って

「なんでそんなに笑っているんだ?」と問うた。

それに彼女はまだ笑ってはいるが答えてくれた

「いえ、だって咲夜様の目の前に私が現れた時と同じ顔で同じような質問をしていらっしゃいましたので」

なぬ?つまり今のはそういうことだったのかい。しかしなんで?なんとなく面白そうな気がするので理由を聞いてみる

「どうしてそんなことをしようと思ったんだ?」

「咲夜様がこの部屋に来られた瞬間に咲夜様の心の声を聞いたんです。それにその方が手っ取り早いと思いましたので、それではステータスについて教えていきますね。

咲夜様にはまず「スキル一覧」を見てもらうのが一番わかりやすいと思うので見てみますね スキルは簡単に言うと個人個人の技能を数値

「HP」、「MP」、「物理攻撃耐性」は攻撃力と耐久力を、「攻撃力上昇」と「精神力向上」は精神力と精神耐久をそれぞれ表している値となっています。

次に「獲得可能経験値」

これは単純にどのくらいの経験をすれば、どのようなレベルのものが貰えるかを表した値です。これはレベルアップごとに自動的に増加します。しかし咲夜様のように、異世界から来た人は皆一様に強くなっていきますので心配はいりませんよ!しかし、この経験値は一定量を超えると上限を超えてしまい、それ以上は上がることがありません そして「レベル1時のステータス補正値」これは文字通りステータスの伸び率を決めるためのものです これが低いほど上がりにくいのですが逆に上げることも比較的容易なんですよ!でもまぁ、今は

「スキル一覧を見てみてください」と促されて「スキル」という文字に触れてみると ピロン♪ という音が鳴り響いた すると目の前にウインドウが表示される そこにはこんな内容が書かれていた ─ステータス─ 名前 神崎咲夜 年齢 15 性別 女 職業 無し 職業 なし 職業 なし 職業 無し 称号 この世界に初めて来た勇者(無職)

女神に認められたもの 勇者(見習い)→勇者(勇者の職業を持つものが職業欄に現れる。この世界に召喚される際に強制的に選択されこの世界に勇者が存在すると確定した時点で消える)

(職業に就けない場合は称号に変化します)

加護 神の娘からの祝福

「神域の魔術師」は職業に含まれます。「神域」とはその者がいる場所を現します)

「女神に認められたもの」は職業ではありません。称号の一種です。この世界では、初めて勇者が出現した時はその称号が現れていましたが今現在では職業の一種となりつつありまして咲夜様が最初の職業の発見者となるわけです!)

スキル詳細 全属性魔法適性 LV1 → 2UP 鑑定→LV5 → 6 無限収納 ←NEW!! 言語理解 LV7 アイテムボックス LV10 →MAX!!

(職業取得後使用可能です。しかし現在スキルとして表示されているものは使用できません。レベルが上がり次第使えるようになります)

「全属性魔法適性」は全ての属性魔法に対して適正があるというものですね。この世界において全ての生物が使う事の出来る「魔法」

には二種類存在します、一つは「火魔法」と呼ばれるものです、主に魔物との戦闘の際に用いられることが多くて、魔法の中でも威力が高く使い勝手の良い魔法が多いです。そしてもう一つは、この世界の人間

「人族」のみが使うことができる「回復魔法」ですね、これも非常に強力ではありますがその分消費する魔力が多いため、戦闘では殆ど使われず専ら補助や回復などの役割に回されています。しかし、稀に魔力量の多い人間が「勇者」に選ばれ、戦闘で「火魔法」よりも遥かに強力な「回復魔法」を使うこともあります。

ちなみに「言語理解」というのは、こちらの言語を理解できるようになるものです。「言語理解」がなければ、こちらの人達とは会話ができないどころか文字すら読めない状態でしたので本当に助かりますね!

「アイテムボックス」とは、その名の通り、空間の中に様々なものを入れることのできる便利な機能で、この中には、時間が止まるように設定してあるらしくて中

「無限収納」の中に入れたものは全てそのままの状態を保つそうですよ!なので食べ物を入れたとしても腐ることはないし、水を入れておけばいくらでも飲むことができ、しかも入れた時の状態のままずっと残り続けるそうです。また中に入れることができる量は咲夜様の精神力によって変化するとのことです また、無限に収納できるわけではないそうなので気をつけて使って下さいね!まぁスキルを使えば収納した容量以上の物を出し入れすることも可能になるようですけどね 無限収納の中身はこうなっていました。

〜無限収納〜 1万5000個の収納スペースを確認 内10000個には食料品10000g 1000円分の金塊×100 10万円分の銀塊×100 100枚で1000

「お金は結構あるな」と思いつつもやはり「異世界といえば」と言ってもいいのは「冒険」でしょう。そう考えるとワクワクしてきた

「ふふふ楽しみだな」

そんなことを考えているとソフィアさんから「そろそろいかれますか?それとも何か他にやりたいことがあるなら言ってください、その時にすぐ実行できるように準備をさせてもらいますので」と聞いてきた 特に何かしたいことなんてなかったから

「ううん大丈夫だよ」と答えると

「そうですか分かりました、では行きましょう」

と言われたのでついていくと そこには扉があった

「あのこの先には何があるんですか?」

「あぁこの先には何も無いです。正確には行くべき場所に行ければそれでいいんです。あぁ一応この世界で生きられる最低限のものは持っていけるようにしておきますので安心してくださいね。それと最後に貴方にはこれから起こる出来事についてある程度の予測が立てられていますので気をつけておいてくだい。まぁ私としてはこのまま何もせずに帰ってくれても全然構わないんですが」

と少し寂しそうな表情をしながら言ってきた それを聞き俺は

「分かった、俺も色々あって混乱してる部分もあるけどまずは行ってみると思う」

と返すと

「ありがとうございます。まぁとりあえずはこの先の部屋に入ってみれば何が起こるのか大体の想像はつくはずです」と言われ ソフィアさんと俺はドアを開け部屋の中

「なんだよここは!」

俺はソフィアさんに連れられて行った先で見たのは、一言で言うと宇宙空間だ。周りを眺めながらふと思ったことを口にしてみた

「これってもしかしなくても死ぬパターンだよね?いや待ってよ流石にそんなことは」

「ふふふふふふふっふふふふ」

「あははははっはははははは」

「あははははははっはっははは」

「もう無理です」

「いやいやまあ落ち着けってまだ慌てる時間じゃないだろう」と

「咲夜さんこそ落ち着き過ぎでは?私はこんなところで死にたくないんですよ!どうしたら」

「いやまだ俺達死なねぇよ?」と俺がソフィアに言うと

「え、どうして?だってここ普通だったら絶対死ぬ場所だと思うんですが?」とソフィアが返してきた

「どうして俺は無事なのかという質問なんだがな、お前ちゃんと俺の話を聞いてたか?俺が言ったことを思い浮かべてくれ」

「確か咲夜様がここに来てすぐにスキルについて教えて欲しかったとかなんとかで、それから私が現れたような記憶がありまして。でもそれが一体なんの役に?」

「はいそこまででストップ。まぁそういうことだ、じゃあ改めて聞くが、スキルの「ステータス詳細」を見てくれ」

「はい」

「ほれそこを押すのだ」

「はーい」

ピロン♪ という音とともにスキル一覧

「ステータス詳細」

「ステータス」が表示しました」

それを見てソフィアは呆然としている。それもそのはずだ、今まで自分のステータスが見れなかったのに急に見ることが出来てしまうのだから。そんな時

『咲夜に「神の声」が届きました』

そんな音声が流れてきた。

「えぇっとこれは、ソフィアの持っている称号の「神の娘」の効果で聞こえたんでしょうか?」

「多分そうだと思うぞ」

「では説明いたします。この声の主は「神様」という存在です。しかし神といっても、私たちが住んでいるこの世界を管理しているというだけで直接会ったりすることは不可能なのでご注意を。そして「ステータス詳細」と口に出してみてくだ

「ステータス」

スキル スキル詳細画面が現れ ステータス詳細画面には次のように書かれていた。

─ステータス─ 名前 神崎咲夜 年齢 15 性別 女 職業 無し 職業 なし 職業 なし 職業 見習い スキル 言語理解 →レベル3UP アイテムボックス →LVMAX!

(スキル詳細:無限収納)

(レベル1のステータス)

HP 20/20 MP 50/100 物理攻撃 攻撃力 2 耐久値 11

(防御力2)

(魔法力 2)

精神力 3 HP上昇 レベル4 物理耐性 レベル1 物理強化 レベル1

(状態異常耐性 レベル5)

「全属性魔法適性」は「全属性魔法」の適性を表す)

全魔法適性 → LVMAX!!

(全属性魔法適性の派生)

(状態異常完全耐性)

(「鑑定」の効果は重複されます)

称号 神に認められたもの

(「全属性魔法適性」を獲得できます)

加護 神の娘からの祝福

(「女神の加護」を獲得することができます)

神の娘

(称号獲得により解放されます)

職業に就けない場合は称号に変化します)

加護はこんな感じになっています。ちなみに職業に就けないと称号に変化するのは、称号とは職業とは全く別のものであるからだそうです。称号については今

「「神の声」のスキルの詳細の説明が終わったところだが聞きたいことはあるかい」

俺はソフィアの方を向いて話しかけた。しかし返事がなかったので、俺は再度ソフィアの方に目を向けた すると、ソフィアは顔を真っ赤にしながら固まっていた

「ソフィア?もしもーし大丈夫ですか〜?」と 呼びかけてみたが全く反応がなかった。なのでソフィアの前で手を振り

「おいこっち戻ってこい、もしも〜しおーいっ、戻ってきなさ〜」と何度か呼んだり手を振ったりしたのだが

「ハッ!な、ななななんでもないです!はい」

と明らかにおかしい状態でこちらに戻って来た

「いやなんかいきなり動かなくなったから、大丈夫かなと思って心配してだなぁ」

「そ、それは、申し訳ありませんでした」

「別に大丈夫だけどさ」

「あの、一つお願いがあるのですが、先ほどの事は忘れてもらえないでしょうか?その私の、あのぉ」

と恥ずかしそうにしている姿を見ていて思った事を口にしてしまった。それが悪かったのだろう。

「いや可愛いくていいんじゃないか?まぁ俺はどっちかと言うと凛とした姿の方が好きだな」と それを言われた瞬間に顔がさらに赤くなり

「わわわかりましたから!もうその話はしないでください!早くここから出ますよ」

と怒られてしまった。俺としては本心で伝えた事だし別に問題もないんだけど、これ以上言ってまた怒ってもらうわけにもいかないので素直に従う事にしよう。

俺は部屋を抜け扉の先に歩いて行った

「ここどこ?」

そこには大きな湖があった。俺が歩いているとその湖の畔に綺麗な女の人が座っていることに気づいたのでそちらに近づいて行った。しかしその人はどこか様子がおかしかったため声をかけてみることにした

「こんにちは」

俺は少し離れたところで止まって、女性に声をかけてみた 女性は俺の言葉には応えず虚空を見ながら独り言を呟いていた

「ああ、なんて素晴らしいのでしょう、ようやくここまでこれたのです。この力があればこの世界を支配できる。それにこの身体は最高ですね、なんて素晴らしいんでしょう。あとはこの力を上手く使う事が出来れば完璧でございますね」とまるで誰かと話しているかのように話していた。その光景はとても不気味だったがそれ以上に、女性が発する魔力量がとてつもなく大きくなっていることに気づき俺は身構えようとしたその瞬間 ドゴォンッと轟音が鳴り響き大地が激しく揺れ始めた それと同時に湖の中から水の柱のようなものが出てきてそれが人型へと変わっていった その姿はまさしくドラゴンだった、しかしただのドラゴンではないのはその鱗が七色に染まっていたこと、背中から翼も生えている。そして何より一番の特徴が頭に生えていた一

「龍角」であった

「まさかこれほどまでに成長しているとわ。しかし、それも今日で終わりです、私が貴方を倒してこの世界を魔族が支配する世界に作り変えてくれる!行きなさい、我が忠実で強力な僕達よ!」

その言葉と同時に周りにあった湖から続々と様々な色をしたモンスター達が飛び出して来た

「うおおおぉーー!!」

俺は突然現れた大量のモンスター達を前に叫び声をあげた。そして俺に向かって飛んできた魔物を殴ると一撃で粉々に吹き飛びそのまま絶命し消えていった。俺が戦っているとソフィアさんが俺の近くにきてこう言ってきた

「少しは落ち着きましたか?」

俺はソフィアさんの言葉で冷静になれた。そして、俺は

「うん。落ち着いた、俺の武器を出せ!」

「分かりました。咲夜様の武器はこの刀です!」

そうして俺は腰に差していた剣をソフィアが出現させた場所に置いた。俺はソフィアが出したそれを掴み鞘を抜いてみると、そこに現れたのは黒い漆黒の鞘と白い純白の柄という何とも美しいものだった それを見たソフィアが

「咲夜様その太刀は持ち主を選びます。ですので気をつけて下さいね」と言った

「分かった、でももうすでに選ばれてしまっているようなものだろ、ほら」

俺は手に持った剣をソフィアに見せた。ソフィアは一瞬で状況を察したようで、「確かに咲夜様ならいいかと思いますが、一応気を付けて下さいね」と言って来た。俺は「任せとけって!俺は負ける戦いをするほど愚か者じゃねぇよ。それよりもソフィアさん俺の後ろに下がっとけ」と指示を出し、俺は目の前に現れた巨大な龍を睨んだ。そして俺はソフィアさんに聞いた。「なぁソフィアあれってどれくらいの強さなんだろうか?」と ソフィアは、俺が質問をしている間にも襲いかかって来ている雑魚を倒ながら答えてくれた

「そうですね。強さでいうと、おそらくSSランクぐらいでしょうか。でも油断は禁物ですよ」と返してくれた。俺は、そんなもんかと呟きながらも、ソフィアさんが俺の質問に対して丁寧に対応してくれることに

「お礼に俺が守ってやるよ。安心してくれな」

そんな事を言っているうちにどうやら向こうの攻撃が始まるようだ。

その合図とともに龍が口を大きく開け息を吹き出すような動きをしたその刹那その口から光弾の様なものが次々と撃ち出されてきて、それがどんどんこちらへ飛来してきたため俺は急いでその攻撃をかわした。だがそれでも全てをかわせるはずはなく直撃を食らってしまったもののなんとか無事で済んだ

「ちっ、めんどくせぇ」

それから俺はひたすらに敵の攻撃を避けつつ斬りまくっていたが、あまり攻撃を与えられていない状況が続いていた。そのせいで敵の数は一向に減らず逆に

「クソ、こいつらどんだけ湧いてくるんだよ」

俺の体力的にも限界に近づいており焦りが出てしまっていたその時ソフィアの声が頭の中に響いた

(大丈夫ですか?)

(あぁ。それよりまだ大丈夫だぞ、そっちこそ大丈夫なのか)

(私は咲夜様に加護を与えている存在ですので心配は無用です)

(そっかなら良かった)

(しかしこのままではジリ貧ですね)

(分かってるが何か良い手は無いのか?そしたら一気に勝負を終わらせられるのに)

(はい残念ですが今のところありません。

「ソフィアさん?今なんか変なこと考えてなかった?」

(はい。私に妙案があります。それでいきましょう)

そう言って俺は意識が飛ばされソフィアが代わりに俺の体を動かし始めた 俺は、体が動くようになるとすぐ行動を起こした まずは相手の懐まで潜り込み、そこから連撃を仕掛けた。その攻撃は全て命中していき龍の顔に大きな切り傷を作っていく、それにより相手は大きく怯み隙ができたため、

「ソフィア今のうちに攻撃だ」

(分かりました)

(「雷神の鉄槌」発動)

すると今度は俺の周りに幾つもの雷の槍が出現しその全てを相手にめがけて放った

「いけーー」

その声が聞こえた直後に俺の体を眩い閃光が包み込んで視界が真っ白になり次に見た景色はさっきの湖が見えた そこでやっと理解した、これは俺ではなくソフィアがやったことだということを。そしてさっきの魔法の威力は尋常ではないことがよく分かった

「ソフィアありがとう。助かった」

「いえ当然のことをしたので気にしないでください」

俺はさっきの敵との戦いの中で疑問に思っていたことをソフィアに聞いてみた

「なぁ、ソフィアさぁさっき使ったスキルはお前が考えたもなの?」

すると

「いいえ、私がスキルを考えたのではありません。この刀の力によるものなんです」と 言われて俺は自分の手に持っている武器に目を向けた。ソフィアによるとそれは

「咲夜のステータスには「黒刀-闇雲」(こくとうやみくも)

と表示されており。その効果はスキルの「解放」、「進化」、「成長」が可能となり、更に「魔法創造」

「多重思考」などの能力もあるらしいです」と言っていた 俺がスキルについて考えていると、俺の横で「ブゥーン」と音が鳴りそちらに目を向けるとそこにはさっき倒した龍がいて こちらに向かってくるところだった。

「な、何であいつ死んでないの!?」

「はい。確かに死んだはずなのですがなぜか生きておりまして。

「とりあえず戦うしか無いか」

俺はソフィアに

「なぁ、ちょっと手伝ってもらっていいか?あの化け物を討伐しようと思う」とお願いした。ソフィアは二つ返事で了承してくれたので早速行動に移した 俺は走り出した、さっきよりもスピードを上げ、さらに、その速度を維持し続け、その

「神速」で龍に接近し、龍の顎に右アッパーを決め込んだ しかし龍は倒れるどころか全くダメージが入ったように見えない状態だったので俺は一旦後ろに跳んで距離をとった

「まじでどうなってやがる」

俺はこの事態に頭を悩ませていた そしてソフィアに相談してみた

「ソフィアさん、これ勝てると思う?」

俺の問いかけに対し

「無理じゃないでしょうか」と答えたので

「だよなー。やっぱそうだよな」

と言い俺も同意した。しかし、そうも言ってられないこの状況で俺がやれる事は限られてきている そのため

「俺の残りの魔力とこの身体を全部使い切ろうと思う」

「わかりました。でも気をつけてください。いくら強くなっても咲夜様は人間であることに変わりはないのです。ですのでくれぐれもその命を無駄にするようなことは避けてください」

「ああわかってる」と俺は言ったが俺はこの考えを思いついた瞬間、絶対に上手く行くという確信があった。俺は、ソフィアさんとの会話を終えると目の前にいる龍を見据え集中し精神統一を始めた。

その時間はわずか数秒ほどで終わった そのあとはもう無心で戦っていた、しかし俺は龍を斬っていた時、自分が笑っている事に気がついた その顔はとても愉悦に溢れている表情をしており。そのことに気がつきすぐに元の状態に戻ろうとしたが何故か戻すことができなかった

「何でだよ!どうして言う事聞かないんだよ!」と叫ぶものの一向に治る気配がなかった

「くっ、こうなったら」

と俺は無理やり元の状態に戻し龍と戦いを再開した 俺はこの戦闘中ずっと疑問に感じていた。何故こいつは生きているんだろうと、だから俺はソフィアに確認をとってみることにし、龍との戦闘に集中しながらも念話を送った ソフィアに

(おいソフィア!俺がさっき殴った時に殺せてなかった理由わかるか?)

(はい。それはおそらく、あのモンスターは死ぬ前に

「龍種」へと変わるためです。「龍種」になると、体の作りが変わるため再生力が大幅に上がるんです)

(そっか、そういうことね)

(それに、この龍は、今まで出会った龍達とは格が違いすぎます。もし倒すのであればかなりの苦戦を強いられることになるかと思われます。ですので決して油断は禁物ですよ。)

(わかった、油断せずにやってく)

俺はソフィアに忠告されて気を引き締めなおした。だがソフィアに聞いた内容からある仮説が生まれたので試すことにした。

その方法とは、ソフィアさんと話していた際に、ソフィアさんがあることに気づいた

「咲夜さん。先程の戦いで、私と念話をしている間に龍の動きに付いていっているように見えるのはなぜですか?」と聞かれ俺は

「いやそれがどうやら無意識の内に動いていたらしく自分でも理由は分からないんだが。どうやら、ソフィアと喋ってる間だけは俺に憑依してた力が消えているようなんだ」と答えると ソフィアさんは「まさか咲夜さんがそこまでできるようになっていたなんて思いませんでした。では咲夜さんはしばらくソフィアに任せましょう。そうすればきっと倒せると思います。でも、一応は注意を払っておいて下さいね。では私はこれから少しの間だけ眠ることにします。何かありましたらお呼び下さい。では失礼いたしました。お休みなさい。また後で起きて色々話しましょうね」と言ってきたのであった。俺が、「ソフィアありがとう」と言ってソフィアさんが寝た後も俺はひたすらに戦い続けた。

それからしばらくして戦いが終わるとソフィアが起きたので再び戦いの反省をしながら歩いて移動をした

(はぁ、はぁ、はぁ、流石

「勇者の職業を持つ者」

だ。かなりしんどいがこれでやっと奴を倒すことができる)

(ソフィアどうする?俺の体はボロボロだぞ)

(そうですね。なら咲夜に私が出来る限りの加護を与えようかと思うのでそれでなんとかなりませんかね? それさえあればどうにかなるかも知れません)と

「じゃあそっちの方よろしく頼むわ」

すると今度は体全体に暖かさを感じるようになった そして俺は体を動かす度に感じる違和感が無くなり。完全に回復したことがわかった。

俺は「よしっ!」

と小さくガッツポーズをすると同時にさっきまでの俺とは違うんだぞとばかりに余裕のある態度で龍の前に立つと

「お前はここで確実に潰す」と威圧しながら言い放った

(ソフィア、ここからが本番だ)

すると俺の体を黒い霧のようなものが包み込み、そして一瞬だけ光り消えたと思ったらそこに立っていたのはさっきまでのような黒ずくめの服を着た状態ではなく 、ソフィアの力を取り込んだ状態の「闇を纏うもの」になっていた 俺の姿は髪の色は黒く腰の辺りまであるロングヘアになり 目の色が赤くなっているのが特徴的だ 服に関してはソフィアさんの力で作られているのであろう 全身が真っ黒になっており。ところどころ赤い線が入っている、背中には天使を思わせる大きな翼が生えている そして、俺が装備していたものには闇を操れるようになる効果があるようだ ソフィアさんの話では

「私には闇を司っており、闇の力で全てを滅することができるためこのような形になっています」と言っていた 俺は早速ソフィアに

「まず何をしたら良い?」と聞くと

「そうですね、やはり龍といえばブレスですね、まずそれを防がないと話になりません」

「なら俺が盾になろう」と言うとソフィアが驚いた顔をしたが俺はそんなソフィアを無視して龍の正面に立ち右手を前に出して魔法を発動した

「我を守りたまえ、その加護は、絶対であり、あらゆる事象をねじ曲げるだろう」

すると俺の体が薄い光の膜に包まれ、次の瞬間に、龍が俺に向かって一直線に向かって来たので俺は、その直線上に右腕をかざし、

「神盾-神罰」

するとその瞬間に巨大な魔法陣が展開され龍の突進を止めてしまった。龍の足が地面にめり込んでしまっているのを見る限りこの防御を突破するのは難しいと思われる しかし龍は、俺の防御を破るために、必死にもがき続けていた。俺の防御は、ソフィアの闇の力を使って作っているので俺の防御力よりも強いのでこのまま押し切れば問題ないのだが、そうも行かなかった それはなぜか、その訳はすぐに分かることとなった。なぜならその張本人、ソフィアが目覚めたからだ。俺と龍との戦いの最中ずっと目を瞑っていたソフィアは ついにこの時が来たと言わんばかりのオーラを放っていた 俺はソフィアの方に目を向けると

「ようやく私も動けるようになりました。咲夜様のおかげで」

「おうソフィアも目が覚めたみたいで良かったよ」

とソフィアと軽い会話を済ませたあと俺は、さっきと同じように防御に全意識を向けつつ攻撃の機会をうかがった。だがその瞬間に龍の攻撃パターンが変化してきた 俺は咄嵯に後ろへ跳んで避けようとしたが、間に合わなかった 龍の攻撃をまともにくらってしまったのだ 俺はそのまま後ろに飛ばされたが俺は空中で回転し態勢を整えてから

「危ねぇぇぇええ!」

と叫びながら龍に向かって突っ込んだ 龍はそれを察したのかすぐに飛び上がり上からの攻撃を仕掛けようとしてきた 俺はそれにタイミングを合わせ魔法を放った

「雷神の鉄槌」

俺はその瞬間自分の頭の中で詠唱し

「神槍-天叢雲剣」

を唱えると俺の右手から光が放出され俺の手にある剣の刀身からどんどんと大きくなりついには長さ10mほどの槍が顕現し、そこから神々しく光輝く神々しい槍が現れた 龍はそれを見た途端に逃げようとしていた 俺はそれを見て

「逃がしはしない!貫け!」と俺は龍に対してそう告げ、神具の「槍の柄」を手放

「神槍ーグングニルー」

を投擲した グングニルーは逃げていた龍に吸い込まれるように直撃し、そして龍の身体を跡形もなく消し飛ばしてしまった。

俺は龍を倒した事を確認すると緊張の糸が切れたのか倒れてしまった それから1分ほどが経ち、俺はゆっくりと立ち上がることが出来たので、龍が消え去ったところに近寄り、龍の魔石を拾い上げ、その場を離れたのだった。

俺がこの世界で初めて見た光景はとても神秘的で美しいものだった。そこには俺が今迄見たことのないくらい綺麗な湖があり、俺は思わず見惚れてしまっていた するとソフィアが起きて来て、こう言った

「咲夜さん?どうかしましたか?って何してるんですか!!早くそこから離れてください!!!!」

とソフィアは俺が湖の近くで棒立ちになっている事に気が付き急いで駆け寄ってきた そしてソフィアは慌てて俺の手を握りこう言ってきた

「お願いです!早くこの場から去りましょう!ここに居るのはあまりにも危険すぎます!」

俺は何故ここまでソフィアが怯えているのか不思議だったがその理由を知るべくソフィアの指さしている方向を見てみるとそこには俺が今までに見たこともないような生き物がいた。

俺は最初何がいるか分からなかったがよく見るとそれがなんなのかは直ぐに分かった それは、 龍 だ。それも、さっきのよりかなり小さいサイズだ しかしソフィアはその龍をみて

「あれは「水竜」ですね、本来あそこまで小さくなることはないんですが」

と言い

「恐らく、龍種に進化した時に魔力を消費しすぎてああなったのでしょう」と言ったのであった

「咲夜さん?どうしますか、あれを倒しますか?」

俺はソフィアの言っていることが信じられなかった あの龍があんなにちっちゃくなるの?というかそもそもどうやって倒すの? 俺にはそんな事を考える暇はなかった その刹那、水竜とやらは俺たちの事を獲物と認識すると 凄まじいスピードでこちらに迫って来ていた その勢いで地面が大きく揺れたのを感じ俺は、すぐさまソフィアを連れて安全な場所に逃げたがソフィアが足を挫いて動け

「くっそ、俺一人じゃあいつに対抗できそうにないしソフィアが回復するまでなんとかして時間を稼ぐしかない」

俺はそう思い、ソフィアを抱え全力ダッシュして森の中に飛び込み、木々に隠れ、様子を伺うことにした 俺はソフィアを降ろして

「少し待ってろすぐ終わらせてくるから、そしたら治してやるから」

「わかりました、私はここで待機して咲夜さんが戻ってくるのを待っていますね。気をつけて下さいね」

「うん。任せてくれ、俺の全力をもってこいつを倒す。そしてソフィアも守ってみせる」

そう言い残し俺はまだ戦ってもいないのに汗を流し息も絶えだえの状態の水竜

「はぁはぁはぁ」

(これは結構ヤバいかも。俺が倒せる相手なのかも分からないのに、いきなり戦うとか、流石に俺の運がなさすぎるだろ、、、

「でもソフィアが俺を信用してくれてるんだから、その期待に応えなくちゃだな」

俺は自分を鼓

「させながら、どうしようもない不安を振り払うようにして戦いを始めたのであった ソフィアは心配そうな表情で俺の戦いを見つめている

(はぁ〜もうほんとにどうするんだよこれ、どう見ても倒せる気がしないんだが、 なんか策は無いか?)

と、思案していたその時、俺はあることに気づいた 俺に使える魔法の中で俺が一番威力のある魔法と言えば、「獄炎地獄」なのだが これを食らわせてしまえば多分だが確実に俺は死んでしまうだろう、ならもっと簡単な方法があるはずだが、それを実行する勇気が無いのだ 俺は自分が弱いことに苛立 、そして怒りを感じていた

(クソっ!俺

「俺に力を貸してくれる人はいないのか!」

そう思った時俺の中に声が響いた

「私でよろしければ力をお貸しします。ただ私の力は、闇と火を司る力しか無いので、そこのところよろしくお願いします」と、俺の心に響く女性の声が聞こえた。俺は「誰だ!?」と、聞くとその女性が俺の心に直接話して来た 俺はソフィアを後ろに下がらせ 、戦闘態勢をとり、その謎の声の主と対峙していた。すると俺の中の心

「私は、あなたの心の中に存在する、神と呼ばれる存在、そうですね。まぁ神様でいいですかね」

と急にそんなことを話し出したので俺は

「それで?そのかみさまとやらが一体どうして俺の手助けをしてくれるわけ?まあ俺としてはすごく助かるけど、、」

「ふむ、では本題に入らせて頂きます。実は、先ほど龍が居た場所、そこにあった水晶なのですが、それこそが私が貴方の力になる為に必要なものだったのです」

と意味不明なことを話していたのである。

「えっとどういうことだ?」と聞くと

「あなたに分かりやすく説明させていただきます。まず私の名前は ルシファーと言いまして私に宿る属性は「光と混沌の狭間」と言う名前になります」

と聞いてもいない情報を教えてくれたので俺は「で?その力とはなんだ?」と聞いた

「は、はい。私の能力は、その2つの属性の力が使えたりします。」と少しドジっぽい感じで教えてきた 俺はそれを疑問視しながらも話を聞いていた

「それとこの能力を使えば龍が持っていた「スキルポイント」というものを得ることが出来ると思うので、是非とも使ってほしいと思いご協力を願いたいと思った次第です」と神は言うと、すぐに龍の姿に戻り龍は攻撃を仕掛けてきたのだった

「よしわかった!お前の話を信じてやってみようじゃないか!ただし本当に大丈夫なんだろうな?」

俺は念のため、もう一度確認をすることにした

「それは、もちろんでございます。それどころか私と契約すれば契約者の身体能力を底上げする事が出来ますし、さらに言えば契約者を守る為に私も一緒に闘うことが出来ますので。安心して欲しいと思います」と自信満々に言われたので俺はその提案を受け入れて契約を結ぶことにした

「契約成立ということでこれから宜しくお願い致します。それとは別に龍の攻撃を私にかわしながら避けることも困難かと思われますので私の指示通り行動していただけると非常に嬉しい限りです!」と言われ俺は仕方なく了承した 俺は早速試してみる事にした すると目の前にステータス画面が出てきてこう表示されていた「レベルが上がった事により以下のスキルが追加されました」

「スキル:雷神之鎧」「スキルポイント+10」「経験値獲得超上昇小」「魔力操作(神)」「神槍-グングニル」「神盾-神罰-改」「神眼ー解析」

「神剣-魔断-神刃」となっていた 俺はその中から雷神の加護を選択してみた そうすると俺の体に薄い光の膜が現れ全身を包み込むようにして覆ってくれている状態になった。

そしてそのまま龍の方に向かい俺は攻撃を開始した。

龍の攻撃を難無く避けながら

「次は神速発動」と言い放った そうすると一瞬にして龍の後ろに現れたのだ 龍は何が起こったか分からず混乱している様子

「今度こそ終わりにしようか。

「これで決めるぜ。

俺はそう呟くと 俺は龍の頭上から雷を落としながら、自分の体を龍の体の中に入り龍の中を暴れまわりそして龍を粉々に切り裂いて龍を倒した 龍が消え去った後には龍が落とした魔石が残った。俺はそれを見て

「こんなものが魔核っていうのか?なんか思ってたよりも大したことなくない?それにこの魔核、光り輝く球体みたいになってんだけど?何に使うんだ?この世界に来てから訳わかんないことだらけだな、でもこの調子だとまだまだ強くなれるな。よっしゃ!この調子でどんどん強くなっていってやるぜ!!待ってろ異世界!!絶対に行って無双してやる!!そん時はあの女神もついでに連れていってやろう。あいつの驚く顔が楽しみだぜ!!あはははは」

と、俺は高笑いをしながらそう言い放っていた。

そうして俺が一人で笑っていると、どこからか声が聞こえて来るようになった

「はぁ、まさか龍を倒してくるなんて、予想外すぎですよ全く。あのまま放置しておくつもりだったのですが、どうにも気が変わってしまいました。しょうがありませんね。咲夜さんの実力は認めざる負えないものですからね。咲夜さん?もしもあなたがこの世界を平和に導きたいのならば私に会いに来ると良いでしょう。その時はこの力を授けて差し上げましょう、では私はもう寝る事にしますのでまた今度にしましょう」

と急に声は止み、それと同時に辺り一面が霧に包まれていった するとソフィアがこちらに走ってきて

「咲夜さん?さっき凄い轟音が鳴り響いていましたが一体何を?もしかして何かあったのですか?もしかして怪我とかはされてませんよね?もしそんなことになっていたとしたら大変です。すぐ病院に運びましょう。そうですそうですそうに決まっています。あぁ早くしなければ取り返しのつかないことになるかもしれないので一刻を争う事態ですね」

ソフィアはそう早口で言ってくる

「ちょっと待ってソフィアそんなに心配しないでくれて俺は全然平気だからそれより龍と戦って来たんだぞ?ほらこれが証拠だよ!」

そう言って俺が水竜を倒して手に入れたものを見せようとするとソフィアはそれを見て顔を青ざめさせていた。俺は「あれ?ソフィアには見えないのかな?どうやったら見え」ソフィアに質問しようとした瞬間ソフィアが

「ダメ!それ以上は言わなくていいの!だってそれ見たら咲夜さん絶対に発狂しちゃうと思うし。それにそのことは忘れた方がいいかも。」

とソフィアがそう言ったのであった。俺は不思議に思ったものの、特に追求すること

「じゃあその水竜から得たものは一旦ここに置いておこう」

「うん。それがいいよ」

「じゃああの女の子は俺に任せてくれ」

俺はそう言うと少女の元に駆け寄った

「大丈夫かい?」

そう聞くと「はいなんとか、、、あの龍をあなたはどうされたのでしょうか?普通ではあり得ないことが起きていたので正直とても驚いております。あ!それよりもまず私はお礼を言うべきですね、本当にありがとうございました。」と、言われてしまったので俺は「お安い御用だよ。ただ俺一人だけでは倒せなかったから、君の協力があったおかげだ」と言った すると少女が「いえいえそんな事ありません。あなたが倒してくれたおかげで私の傷もほとんど回復しました。ですがもう少し休憩したいと思います。なのでその間少しの間、あなたとお話をしてもよろしいでしょうか?」と尋ねてきたので俺は、構わないと答えると 少女は俺と色々な事を話した。俺は自分のことやこの世界のことをもっとよく知りたかったため 、少女に聞いてみた すると少女は色々と知っているようだった なんでも少女は俺達がいた地球と呼ばれる星とは違う星の人らしい それで俺の知らないようなことをたくさん教えてくれた この世界では基本的に職業と呼ばれるものが存在しているようだ そして、この職業は、その人の才能に合わせて自動的に決まるということが分かった その仕組みはよくわからないのだが、多分その人がなりたいと思うような姿になる為だろう

「ま、私の場合はこの力がある為その職業になっただけなんですけど」と少女は言ってきた

「ちなみにあなたのお名前と性別を教えていただいても?」

「えっと俺の名前は佐藤咲夜。性別はもちろん男だ」と答えると

「そうですか。わかりましたでは私も名乗りましょう。私はアリサといいます。ではそろそろ行きますか」と 俺達は立ち上がって街へと向かい歩き出した。

するとすぐに街の門が見えてきたのでそこをくぐり抜けようと思った時後ろから呼び止められた。

「おいお前たち身分証明書を見せて貰えるか?」と門番に言われた なので俺はステータスプレートを取り出し

「はい。分かりました。これでいいでしょうか?」

と見せると、それをみた門兵の顔が驚愕していた そしてすぐに俺達を連れてどこかに向かってしまった すると着いた先にはとても豪華な家があり

「お前たちにここに居てもらうことに決定する」と言われた

「「へっ?」」と、俺たち2

「はぁ、ほんとこの人達はいきなり何を言い出すんでしょうかね」と少女はボソッとつぶやいていたが、俺は

「えっと、どういうことです?」と聞くと

「実は最近ある事件が起きていて、それがな。奴隷商人がこの街で商売をしてるんだよ。そこで問題なのは、奴隷を無理やり連れ去ってしまうと言うもので、今までにも何人か攫われて帰ってこなかったものもいるくらいだ。だから今ここで見つけられたのは非常に幸運だ。

「お前たちがもし本当に異世界から来たのなら、是非ともその力を生かして、この事件を解決して欲しいのだ」

と頼まれた 俺は「別に構いませんがその犯人を捕まえて捕まえたらどうすればいいですか?それと解決するまでどの位かかりますか?」と尋ねると

「おお!受けてくれるのか!ありがた!ん?あ、ああ悪い。その答えだが捕まって帰ってくることがない以上正確な時間は分からないのだ、それにいつ終わるかも、それとも永遠に終わらないかさえも不明だ。」と申し訳なさそうな表情をしていたので俺は「なるほど。それならば俺達に任してくれ。その代わりこの国の王城に行きたいと願っても良いだろうか?出来ればそこにいるであろう王様にお願いが有るのですが」

そう頼む すると「分かった。そう言えば自己紹介がまだだったな。俺はガルバ。一応貴族だ。よろしくな」と手を差し伸べられたので俺は「俺の方からも頼み事があるんだけどさ、それは後で言うから」

「おうわかった」

「よし俺達の自己紹介をするか」そう言うと俺は自分について話し始めた

「俺は佐藤咲夜って言うんだ宜しくな」そう言って俺は握手をした そうすると少女は

「ふむ、では私から」と言って話し始め

「私はソフィアと申します。種族がエルフである事は覚えておられていますか?そして、職業も魔導師となっております。年齢は見た目通り18歳となります」そう言って軽く微笑みながら握手をしてくれた。

そして次は俺が話し始める

「俺も名前は、咲夜、年齢はまだ言えないけど16才だと思う。そして職業も勇者なんだ」と答える

「やはりか。どうりでおかしいわけだ」と納得した様子を見せていた。

俺はそんなことよりも、気になっていることが一つあった。それは、なぜ俺はソフィアからしか自分の能力が分からなかったことだ。他の人も自分の職業と、自分のレベルは見えるみたいなんだけど。自分のステッキーはなぜか見えないし自分のスキルに関しては何故か名前が出てこないんだよね。でもまあそのうち分かるようになるよね。きっと。うん、そういうもんだって信じておこう それからしばらく時間が経った。すると

「では、もう行って良いですよ」

「はい。分かりました」と俺が返すと「ちょっと待ってくれ」

「どうかされましたか?」

「もしお前達がこの問題を解決して帰ってきてくれたのであれば報酬としてこの国のお金をいくらでもあげようとしよう。だから頑張ってくれ」とそう言われると俺達はその場を去った。俺は少し歩いてソフィアさんと別れようとした時に「なぁ?ソフィアこれからどこにいくんだ?」と訪ねるとソフィアさんは「まずはギルドに行ってみて依頼をこなしたりしてお金を集めましょう。それに私達はお互いの事を全然理解してないので情報も交換しておかないとね」と

「それもそうだね。それじゃあさっそく行っちゃうよ!」そう言うと ソフィアさんがこちらに手を向けて魔法陣のようなものを展開させ、その魔法陣にソフィアさんは乗った後に「それじゃあ行こう!」と言い転移させた

「おぉ!ここが冒険者登録が出来る場所かな?じゃあ早速入ろう!」

「そうですね。それでは中に入りましょ」

2人でそう会話しているとその声が聞こえたのか一人の女の子が駆け寄って来たので俺は咄嵯に身を隠してしまった

(ソフィアがあまりにも可愛いから恥ずかしくてつい隠れてしまった)

「あっすいません。驚かせてしまいまして。何かお困りの用でしょうか?」

女の子が俺達にそう尋ねて来た

「あのー」

「はい。どうしたんですか?」と聞いてくる 俺は思い切って言ってみることにする

「あの〜僕達初めてきたばっかりだから何もわからないんですがここはどこですか?」

「そうですか!初めてきてたんですね!私は受付嬢です。なので私が説明しますのでしっかり付いて来て下さい」と言われ2人は受付まで連れて行かれた。その途中途中に色々な物を見ているのだがどれも目を引くものがあり興味を持ってしまうような品ばかりなのだが、あまり時間も無いため我慢することにした

(うわっ凄いなこれ、どうやって使ってんだろ)と思いつつ前に進むこと約5分ようやく目的地に着いたようだ 俺らは中に入り席に座らされた(ソフィアとは一緒に並んで歩いている間に

「あの人可愛すぎない?」とか、周りの人に話しかけられていた ソフィアさんの事が話題になっていたらしい 俺はそんなことよりも目の前で俺の分の飲み物を準備している美少女が俺の隣に居るソフィアを見て頬を染めていた。そんな時

「あなた方は本当に新人ですか?見た感じでは私と大体同じ位の歳だと思うんですが、とても大人っぽいですね」

と聞かれたので俺は正直に「ええ。まぁはい」と答えた。

「そうなんですね。それであなた方のお名前を聞いてもいいですか?」

と聞かれた 俺はソフィアのほうをチラッと見てから

「私は咲夜と申します。隣にいる彼女は」

「ソフィアといいます」と言った そして続けて

「私たちは二人で旅をして来ましたので、色々と不慣れなことばかりですので助け合っていこうと思っているんですよ」

「へぇ、そうなんd「失礼いたします」

突然後ろのドアが開いたと思うとそこには

「先程から見ていたのですがあなたが新しく入って来る方なのでしょうか?」

綺麗な女性に声を掛けられる その人が喋り終えた瞬間その女性が持っていた武器が俺の頭に当たったのだ

「いてて、な、何が起こったんだ?」そう言うと

「あら、ごめんなさい私ったらうっかっていたみたい。私はあなたの敵ではありません。私はリリィと申します」

と挨拶をしてくる。

そしてソフィアの方を向いて一言「この子があなたの言っていた子なの?こんな子供を連れ回していて大丈夫なのかしら?」と

「まあまあいいじゃないですか。それと私はこう見えても立派な成人しておりますのでそこのところよろしくお願いいたしま」

「あはははは、えっととりあえずは自己紹介とかしましょう」

「あ、はいわかりました」と返事をしたので俺は立ち上がりみんなで向かい合う形になり

「では自己紹介していきましょうか。俺は佐藤咲夜、職業は、えっとなんだ?よく分からなくてすみません。あと年齢についてはまだ話せないんでよろしくお願いします」

と軽く頭を下げた 次に隣の少女が立ち上がって自己紹介を始める

「えっと、初めまして、私の名はソフィアといいます。職業は魔導師で年齢は18才となります。」そう言うと俺はある疑問を感じた。それはなぜ俺の時のように相手の職業は分からないんだろう。とそこで俺はソフィアさんから「鑑定というスキルがあるからその人から自分の情報を見ることも出来ますよ」と言われたのを思い出してやってみる。すると俺の頭の中であるメッセージが再生されたのだ

『ステータスを確認しますか?』

と出てきた。それを承諾すると

《ソフィア》Lv:24

種族 :エルフ族 職業

「魔導士LV3」

年齢 16 体力 10 攻撃力 20 魔力 251 精神力 100 素早さ 15 器用さ 14 固有技能 【解析】L v.3 【成長率UP L V.6 】

【無詠唱】Lv.4 称号 〈賢者〉 と表示された。しかしソフィアさんに見られた時に職業の欄が消えてしまっていた。俺はソフィアの顔をチラっと見てみると ソフィアは微笑んでいた。

俺はそれに微笑み返して

「俺は勇者の称号を持っており、レベルも上がりやすいみたいだね。年齢は秘密で」と伝えると俺にだけ見えるようにして見せてくれた。

ソフィアのステータスを見させて貰った俺は改めて

「この世界の人達の能力が高いのがよく分かりました。では今度は俺達の番ですかね、俺は異世界より召喚された勇者で年齢は16才の高校生でした」

俺がそういうと俺達は全員驚いた。それはそうだ俺だっていきなり自分が勇者だと聞かされれば驚くだろう それから俺が元の世界にいた時のことを思い出しているとそれを止めるようにソフィアが話し掛けてきた。俺の記憶を覗いていたらしい

「では今からギルドカードを作成させていただきますね。少し時間が掛かりますのでそれまでこちらをご覧になっててください。これがギルドについて書かれた物となっていますので是非参考にしてください」と言って手渡してくれたのだがその時ソフィアさんは俺の腕を抱きかかえてくる

「おいソフィア、当たってんだよ」と言うと ソフィアさんは「わざと当ててるんですよ。」と微笑む 俺は苦笑いしながら

「あのー?受付の人の目が痛いんですが。」

「気にしないでいいよ咲夜」と言いながらも離れはしなかった 俺はソフィアから貰った本を読むことにした。

この本によると ここは王都にある冒険者登録所である。ここで冒険者カードを作り自分の能力を把握

「あれ?ここに書いてることおかしくないですか?」そう思った咲夜は質問する。

すると横に座ってた受付嬢が答える

「あ、それはですね、この世界で勇者が活躍する物語が数多く出回っているのでそのような事が書かれているのでしょう。その勇者達は大体が魔王討伐を目的としている場合が多いのでそういったことが書かれていますが。ただ勇者は一人で行動しないのでパーティーを組んだ勇者が魔王と戦うことが主となっているのです。そのためこの世界でも勇者は複数人いるのが当たり前だと思ってください」

そう言われる それからしばらくしてやっとのことで俺達二人のカードを作ることが出来た。それから依頼をこなしていくとソフィアさんから提案があり一度王国に戻ってみると良いと助言を受けた。

その道中俺が

「どうして戻って欲しいんですか?」

と尋ねると 少し言い辛そうな様子だったがソフィアが口を開いた。

「実は今回の依頼に問題があったようで、それが私たちがここを離れた理由にも関係してきていて、依頼が失敗してしまったのが問題なんです」と申し訳なさそうな表情で言う

「なるほど、まぁ戻れるんなら戻りたいですね」と返事をした それから約10分後俺達は王城に戻ってきた。

俺は門の前に立っている兵士に止められると、ソフィアに

「お前達が受けたクエストは難易度の高いものとなっていたはずだ。それでも帰ってきたってことは成功したんだろうな?」と尋ねられ俺達はそれに

「もちろんですよ。だからここに入れてもらってもいいですか?」そう言っても

「だめです」と即答されてしまう 俺達が口論を続けていると一人の男性がやってきて俺達二人を城内へと招き入れてくれる

「貴方様が勇者様とそその仲間ですね。ようこそいらっしゃいました、私はアルス帝国国王代理のアベルと申します。お二人は冒険者ですので私達と話し合いをしてもらいます」と言われて会議室のような場所に連れていかれた。そこで俺とソフィアのことについて話をしたが、何故かその話の

「勇者が二名もいると、流石ですね」と言われてしまった。

俺がそのことに違和感を覚え

「なんで俺達にそんなことを聞くんですか?」と聞いた

「それは当然のことだと思いますが、勇者は貴重な人材なので一人は残ってもらわねば困ります。そしてもう一人は、勇者の仲間として一緒に旅をし、成長してもらわなければならない。それならばそのもうひとりに頑張ってもらった方が合理的だと思うんですよ」と言われた。俺とソフィアはその意見を聞き「確かに一理ありますが」と呟いた。

俺とソフィアの意見を聞いたアルスは「それで?あなた方はどうするつもりですか?」

「俺とソフィアが別々の行動をするのは決定ですか?」

「ええ、私達としても勇者を二人同時に育てる余裕が無いのでどちらかが犠牲になって貰うことにはなってしまいますが、どちらにします?」と言われた 俺はソフィアの方をチラッと見るとソフィアと目があった。俺はソフィアが「私は、別に大丈夫だよ。私が決めたことなんだから」と言っていたが ソフィアの体は震えていた。そんなソフィアを見て、俺は決心を決めた。そして、ソフィアに小声で「ありがとう、俺はこの国を出て行く。もし何かあった時は頼めるかな?」

「うん!わかった、咲夜君のこと忘れないからね!」と泣きそうな顔でそう言った

「おう任せとけ」と返事をする。そしてアルスに向かい俺は

「悪いな俺とソフィアの行き先は別々で頼む」

と言った そしてソフィアに話しかけようと後ろを振り向くと ソフィアはいなかった

「え?」俺がそう呟いているとその光景を見たアベルとその他数名が慌てた様子で動き始めた ソフィアさんがいなくなって俺と別れた直後のことだった 私は咲夜の目の前に現れた黒フードの集団に拘束されてしまった。私は必死にもがくが抵抗むなしく意識を失ってしまう。すると突然視界が変わる そこは暗くそして何も無かった すると突然

「うふっ、あなたは私のペットになってもらうからよろしくねぇ〜、まあ私の言うことを聞かないと殺しちゃうかもだけどぉ」と言われた。私は

「誰があなたなんかの」と言うと「あらあら反抗的、じゃあ殺っちゃいましょうかね〜」と言って私の首筋に注射器を刺してきた。

すると身体中が熱くなり、力が湧いてきた それと同時に眠気が襲ってくるが何とか堪えることができた だがすぐに次の異変が起きたのだ。急に息苦しくなったかと思うと、胸の奥からどんどんと熱いものが込み上げてきて私の体を変化させていった。私の体を黒い鱗のようなもので覆われていき腕が四足歩行で爪が伸び始め最後には翼が生えたドラゴンになっていた。

そこで気を失う 次に目が覚めた時私の体の痛みはなくなっており、むしろ前より力が強くなっていた そこで私の頭に言葉が流れてくる「私の可愛い子ちゃん私のお願いを聞いてくれない?そうしないとあなたは殺されてしまうの。だからお願い、言う事を聞いといて」と言われたので私は「分かりました、言うことを聞けば私は死なないんですね」と答えた それからしばらくするとソフィアが連れて行かれた。俺はその瞬間に焦りと怒りがこみ上げて来てしまい「てめぇらよくもソフィアをやりやがったな。絶対ぶっ殺す」

と感情に任せて叫んだ

「ははは、これは面白いことになりそうだ。」

その声の主は、ソフィアと一緒に来ていた男のようだ。

その男は続けて

「まさかソフィアを連れ去ろうとして返り討ちに合うとは、あの女なかなか強いな、しかもあいつも連れてきたってことは相当強いはずなのにあっさり負けるってどんな奴らだったんだ?でもあいつらは魔族の血を引いてるしソフィアはエルフ族で魔力量は人間の数倍あるのにも関わらずあの強さは一体どういう事なんだ?あの男が強いのは分かっていたがまさかそこまで強いなんて、もしかしたらこいつらがいれば世界を征服することだってできるんじゃないか?あの男、名前は何だ?俺が探し当てれば俺の物に出来るかもしれねえ、そうだ名前さえわかれば後はどうにかなるだろ。さぁて、どうやって調べるかだ。とりあえず、この勇者を使って調べてみるか」

そう言って俺に向かって手をかざすと頭の中に俺の情報が入り込んできた 俺は一瞬驚きながらも冷静を保ちながらその手を払う

「おいおい今の攻撃を避けるのかよ普通。」と言ってまた攻撃を始める

「仕方がない、こいつで試してやるよ」と手を向ける 俺はすぐに回避しようとしたが間に合わず腹を貫通してしまう 俺は「グフッ」と吐きながらもその手を掴みそのまま引き千切ると男が驚愕の表情を浮かべる

「貴様はいったいなんなのだ?なぜ人間がこれほどの力を持っている?人間ごときがここまで力を出せる訳がなかろう」と言うので

「はは、俺はただの高校生だよ。まぁ今は違うけどな」

「お前、本当に高校生なのか?」と尋ねてくる 俺は「ああ、正真正銘の高校生だよ。それより俺のことよりも自分のことを考えた方がいいぞ」と言う

「なに?」

「自分の状況を把握してみろ」

俺はそう答えて俺は男の腕を取り再生不可能なまでに粉々に砕いてから心臓をくり抜く。すると男の体が燃え始めて骨も灰となり消える それを確認した後に俺は

「お前らの目的は知らないがソフィアに何をしやがった?」と尋ねると 一人の男が

「ソフィアを攫おうとしたら失敗したから始末しただけだ」

「ふざけんなこの野郎、そんな事許されると思ってんのか!」と俺が怒鳴ると周りにいる人達がビクつき「落ち着け」と誰かの声が聞こえる 俺は「俺はソフィアを取り戻す」と言い走り出すが、他の人が止めに入ってくる。その人たちを押し除けながら前に進んで行くが一向に進まない。俺の邪魔をしているのはこの城の兵士達だ

「離せよ、このクソ共が、ソフィアを助けないといけないんだよ。どけっ」

俺は兵士たちの首をねじ切り吹き飛ばすと俺の周りにいるのは城にいた人だけになっていく

「もう俺を止めるのはいないはずだ。だからそこを退け」

俺がそういうと一人の男が「いい加減にしてください。もう貴方では勝てません」と言われ、それを遮るように周りの兵士が俺に飛びかかってくる。俺はそれらをすべてなぎ倒していく 俺の前に立っていた一人に「邪魔をするなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

と叫ぶ 俺の拳がそいつにぶち当たり壁まで殴り飛ばして

「はぁ、はぁ、やっとソフィアの元に着いたか。お前らの相手はその後でやってやんから楽しみにしとけよ」と俺が言うとソフィアに近づいていく。

「ちょっとあんたたち、そっちは危ないんだから出て行きなさい」と言われて出て行くやつらもいたが俺は止まらずソフィアに近づくと ソフィアの周りを炎の壁が包み込む。そして俺に攻撃を仕掛けてきたが、そんなものは俺には通じないので全て弾いていく すると突然地面から大量の水が出て来てソフィアを覆い尽くす そのせいで炎は消えて俺の攻撃をもろに食らってしまう

「今のを食らっても生きているのですか」と言われ

「ああ、死ぬかと思ったわ、でもこれで終わりじゃねえぜ、今度はこっちの番だよ」

俺は地面に腕を突き刺すと魔法陣が広がりそこから雷が落ちて辺り一帯が消し炭になる。俺はそれを見届けると

「さっきの奴らはどうなったかな」と聞くと俺に「お前のせいで全滅しました」と言われる。それを聞いて呆れていると、ソフィアが急に苦しみ出した。するとソフィアの体に纏わり付いていた黒が徐々に広がってきてやがて全身を覆うように覆う。その黒は徐々に人の形に変化していき人の姿となる その光景を見ていた人々は皆恐怖していた すると「咲夜君、助けてくれてありがとう、これからはずっと一緒だよ」と急に

「ソフィアなのか?」と訪ねると「うん」とだけ返事をした 俺はすぐにソフィアの体を鑑定したがソフィアにはレベルと体力バーと攻撃力と防御力の数値しか表示されていなかった。そしてソフィアのステータスを見たのだがそれはソフィアではなかった。そこにはソフィアではない全くの別人がいたのだ。

そして俺はソフィアから少し離れて

「どうしてこんな事をしたんだ?」と聞いてみると

「咲夜君の事が大好きなの、咲夜君は私と一緒に来るよね?」と言われた

「いや俺は行かない。お前と俺はここで別れる、俺は俺の好きにする」

「ふぅ〜、やっぱりダメか、しょうがない。なら無理矢理にでも連れて行くね」そう言ってソフィアに

「おい、ソフィア俺の話を聞いてたよな?俺とお前じゃ住む世界が違う、俺について来れば絶対に後悔する。だから一緒に来るな」と真剣に伝える。すると「咲夜君の気持ちは嬉しいけど、でもね私は咲夜君のことが大好きだから、咲夜君と会えなくなっちゃうぐらいなら私は死んだ方がまし」と言ってきた 俺はため息をつくと

「はぁ〜結局そうなるのか。ソフィアも馬鹿だな、ほんとうはついて来たく無いくせに」と小声で呟くと ソフィアの顔が青くなり、「なんでそのことを知ってるんですか?」と言ってきたので俺は正直に打ち明けることにした 俺は

「ソフィアが寝てるときにお前の心を覗いた。」

「へ?嘘ですよね?私の心の中を読んだ?でも私の心の中は空っぽの筈です。私が読んだとしてもなんの意味もないはずなのに、それになんで?まさか本当に?だとしたら、い、いや、そんなはずはありません、ありえない、あり得ない。だってあの方は、神のお告げは絶対なはずなのに。まさかあなたは何者なの?まさかあの方の加護を受けていらっしゃいますか?あの方の名は?あの方をどこにお呼びすれば良いのでしょう?もしお呼びすることができなければ、あの方に愛想をつかされてこの世界を壊されてしまうかもしれません、お願いします、何でもしますから私の命と引き換えにあの方の元に送って下さい」

「いやいやその必要はないよ。俺はそんな面倒なことするつもりは無い。そもそも俺はその神とは知り合いじゃない。俺に力を与えたのはその神様の友達の神で俺は頼まれてここにやって来た。俺はあいつに恩があるしソフィアにも色々と世話になったからな。ソフィアの願いを聞く代わりに俺もソフィアに協力するって事で、だから俺はソフィアを裏切るつもりはないから安心しろ。あとあの神のことはあいつに直接聞いた方がいいと思うぞ。俺よりも詳しく知っているはずだ」と言うと「良かった、それならまだなんとかなるかも」とソフィアが言っていたので

「ソフィア、あいつって?」

「ああごめんなさい。実はあの方と私はある約束をしているの、だからそのことについて話してたの」と言うので俺は「そういえばソフィアってあの神様と何か関係あるの?」

「あの方が教えてくれると思います。でも私とあの方は、同じ場所に住んでは居たけど特に接点はなかったんですよ。ただあの方はとても優しい人だった」

「ソフィアがそこまで思うほどあの人いい奴なんだ」

「はい、あの方は常に優しく、時には厳しくしてくれました。でもそんな日々が終わる日が来てしまった。それがちょうど今から二年前の事なんだけど、ある日、あの方とその友人の方、それともう二人友人を連れて何処かに出掛けてしまって帰ってこなかったの。その翌日に連絡があった。その時から少しずつおかしくなっていった。最初はとても小さなことから始まったけど、次第にエスカレートしていったの。そして一年たった頃にはあの方を侮辱するような発言が度々聞こえるようになって遂にあの方は我慢の限界を超えて暴れてしまいその結果この世界の半分を壊してしまったの。それでもあの方の怒りが治まることはなかった。あの方は世界を自分の思い通りに創り替えるために動き始めその行動がどんどんエスカレートしてついにあの方を殺せる存在が現れなくなってしまった。その事に焦ったのか、あの方は自分と同等の力を持つ者を創造することを始めたの。そしてとうとう完成した」と言うので「どんな奴だったんだ?」

「名前は忘れたけどとにかく強かった」

「それってどういう強さなの?」

「簡単に言えば最強ってことですかね」

「そう、ソフィアと対等に戦える奴なんてなかなかいないだろうしそいつを倒すだけでよかったんじゃ?」

「それも考えたのですが倒すことができても時間が掛かり過ぎてしまう。なので早く倒さないといけない。そこで白羽の矢が立ったのはあの方の眷属の方々だった。でもその者たちも、倒されてしまったの。だけどそのおかげで時間稼ぎができるようになったの」

「その眷属の人たちはどうやって倒されちゃったわけ?」

「それはあの方に歯向かったからだ。あの方の逆鱗に触れて消滅させられたのだ」と言われ俺は唖然と

「消滅って殺しはしないで魂だけを消滅させたということか」

「そうだ」

「それは俺でも出来るかな」

「やってみないと分からないな。しかし今のお前では厳しい。だが諦めてはいなかったようだがな。お前には期待をしている」

そう言ってどこかへ行こうとした時に

「ちょっと待ってくれ」と引き止めるとソフィアは振り向いてくれた

「ソフィアには悪いと思ってるがソフィアを殺すことにした。ソフィアに聞きたいことがあるから俺と一緒に来てもらう」

ソフィアは驚いているようだったが俺の言葉が聞こえていないかのように俺に向かって剣を振り下ろして来たの

「ソフィアは俺が殺す!邪魔をするならお前たちでも殺す!」

ソフィアは俺の事を本気で殺しに来ている。その攻撃を全て受け流していく。俺は少しだけ距離を取るとソフィアが追いかけてきたので俺はソフィアに「なんでソフィアが俺の事を殺そうとしてくるんだ?」と聞いてみたのだが答えてはくれなかった。

そしてまた距離を取ろうとした瞬間、ソフィアの攻撃が早すぎた。反応が少し遅れてしまったため、攻撃をモロに食らってしまった。俺はソフィアの攻撃を受けたのだが何故かダメージを受けていなかった。その理由はソフィアは俺を殺しに来ていたのではなくて、俺に攻撃をわざと当てていただけだったのだ。俺は「どうしてそんな事をしたんだ?」と聞いてみる

「それはお前に死んでほしくないからだよ。お前は私たちにとって希望の光なんだよ」

「そんなもの俺には関係ない。お前らが俺を殺せないのであれば俺の方から出向いて行ってやるよ」そう言うとソフィアに「俺は俺の都合で動く、俺の行く道に立ち塞がるやつは全員敵だ」と言って俺は

「だからソフィアには消えてもらう。お前の事は嫌いではないがソフィアは危険過ぎる」とソフィアに言い放つとソフィアが「お前は私の気持ちを知っているはずだ。それなのにどうしてお前は私の前から消えようとする」と言われたので

「俺はお前の事が好きだ。お前を死なせたくないからこそ消えようとしている。俺はソフィアが大好きだからこそ一緒にはいられない」

ソフィアの目から涙が流れ落ちていたが気にせずに俺は「じゃあ、さようなら」と言いソフィアに向けて手をかざすとソフィアの体は粒子となり消えていった。俺はその後ソフィアのスキルなどを回収した。そしてその場から去ろうとした時「待ちなさい。私達を倒しておきながら勝手に帰ろうとするのはおかしいのではないでしょうか?私達があなたを見逃すとでも?」と言ってきたので俺は

「お前たちが見逃さなくても他の誰かが必ず俺たちの後を追いかけて来る。だから今は逃げた方が良い、ここで時間を稼いでいる間も他の魔族たちはお前らの国を襲い続けているからな」

「何を言っているんだ?お前のせいだろう?なぜそんなことが言える?」

俺は「俺には仲間がいる。その仲間のおかげだ。俺はその人たちと一緒にこれからやることがあるのでもう帰ることにする。俺はソフィアの事を愛している。だからこそこれ以上お前たちと関わりを持ちたくない」と言うと 女の方が怒りだし「ふざるのもいい加減にしなさい。貴様だけは絶対に許さない。例え死んだとしてもこの世界を滅ぼそうと試みるわ。そして絶対に後悔するはず、何故こんな簡単なことに気づかなかったのでしょうね」と言ってきた 俺の仲間である真琴君も怒ってるのだろうか? と不安になってくるのだが、まぁ良い、俺もそろそろ帰りたかったから 俺は魔法を発動させる。その魔法の名は

「次元転送魔法:召喚」と唱える。すると俺の隣に空間の切れ目のようなものができそこから続々と人が出てきた。そして出てきたのは、俺の可愛い奴隷ちゃんたちの他に、真琴君、アリスちゃん、エレナさん、メイラちゃん、リンスレット騎士団長がいた。みんなそれぞれ俺の大事な仲間なのだ

「俺は今すぐこの場所を離れる。ここに居たら巻き込まれて死んでしまうかもしれない。早くここから離れて安全を確保して欲しい」と伝え皆と離れていく。その際、何人かの魔族は後を追いかけてこようとしていたみたいだが、 それを真琴君の「お前らは、邪魔だ。失せろ。今すぐにだ。もし俺の仲間たちに傷一つでもつけたら、お前らを一人残らず皆殺しにする。覚悟しておくことだ」

と言うのと同時に凄まじい覇気が辺り一帯を支配しており、誰もが動きを止めてしまった。その隙をついて、逃げようとしたが、運の悪いことに先程まで、話していた相手、勇者パーティーに見つかってしまったのだった。

その事に気づいた時には遅かった。目の前にいきなり現れて斬りかかられたので咄嵯に避ける事ができたのだが、避けきれずに頬に切り傷を負ってしまった。俺はそのまま走り出すのだが後ろから声が聞こえたので足を止めることにした。そしてその言葉を聞いて俺は心の中でため息をつく。そして俺の後ろには俺のことを慕ってくれている少女たちが居るから、だから俺を守るために戦うのも仕方が無いと思っているし俺自身も少女が死ぬのを見

「俺のことより、自分の心配をしていろ。俺はこいつらを殺した後にでも追いかけてくるから先に帰って準備しておいてくれ」と、伝える そして戦闘態勢に入ると向こうから声を掛けてきた

「待って下さい、僕はあなたのことを信用しています」

そう言ってきていたので「そんなのどうだっていい。俺は今からお前たちを皆殺しにしようと思っっているからな」

「僕たちに何か用があるのではありませんか?」

「俺の話を聞け、俺はもうお前たちのことは大切だなんて思ってない。お前たちのために命を張るつもりもない。お前たちは邪魔だ。俺の行く道を遮ってくるなら、誰だろうと容赦はしない。それがたとえ仲間であった者であってもな」と答える そして俺は剣を構えると

「俺はお前の敵だ。だからお前の事は嫌いなままでいさせてもらう。お前を殺す」と、言う そして剣を振ると勇者がそれを受け止めた。俺の剣は普通とは違う、だから剣ごと斬ってしまうと思っていたのだけれど、それを見た俺はすぐに距離を取ろうとするがそれに合わせて距離を詰めてこられる この勇者強い、このままだと確実に負ける。だから俺は逃げることにしたのだがその行動を読まれていたのか、俺は蹴り飛ばされてしまう 地面に着地した直後、俺の身体中に無数の切り傷がついた 俺に痛みが走る。だが俺には痛みを感じなかった。それは俺が自分で自分にかけた回復阻害という技が効果を発揮しているためだ。この術を使うの

「はははは、これでお前は逃げることはできないぞ」そう言ってこちらに迫ってきている。それに対して俺は

「はははは、面白い冗談ですね。それくらいでは俺は倒せないと思いますよ。俺は貴方のような弱い人間に興味はない。さっき言ったようにお前を殺す。さぁ早くかかってこいよ。早く殺らないと俺が全部殺してしまうよ?」と挑発したのだがそれでも動かなかった そして俺は動き出した。さすがにこれで終わったかなと思い安心してしまった瞬間だった 俺は吹き飛ばされてしまい俺は立ち上がることができないほど痛めつけられてしまった。

そして俺は死んでいた。

そして、目を覚ますと真っ白で何も無い場所に居た 俺はそこに現れた女神を名乗る者に

「あんたが神様なのか?」

と聞くと「違いますよ。神ではなく私は悪魔ですよ」と笑っていた

「悪魔?なんでそんなやつが俺の前に現れているわけ?」

と、尋ねるとその答えはすぐに帰ってきた

「あなたには選択肢が与えられています。私と共に新たな世界に旅立つか。それとも元の世界に戻って魔王を倒すか」

俺は「そんなもん答えは決まってるだろ?俺はあのクソみたいな世界に帰ることなんてできない。あんなやつらの所にもう一度帰るのはごめんだし、それに、俺はまだ生きたい」

俺はそう宣言する。すると

「そうですか、なら、私が力を与えましょう」と言って悪魔の力が体に流れ込んできた。そのお陰で俺はまたあの世界に舞い戻ることができるようになっていた

「そういえばなんでお前がここに来たんだ?」

と質問したのだが答えてはくれなかった

「さて、もう時間が来たようです。ではまた会いましょう。次に出会うときは、きっと敵同士かもしれませんね。それとこれはおまけで私の力を一部解放してあげました。だからいつでも私を呼んでくだされば駆けつけてあげなくもありませんよ? それでは」

「は?え?ちょっと!お前は一体何をしたんだ?おい!」

そして俺は光に包まれ意識を失う 目が醒めると、そこは見慣れた部屋だった。ここは俺の部屋だ 俺は起き上がると鏡を見てみるが俺の顔には大きな引っ掻き傷のようなものがあった

「なんだよ、夢じゃないじゃん。せっかくあいつらに復讐できると思ってたのに、まぁ、いつかはやるつもりだったから良いんだけど、それよりステータスの確認をするの忘れた」

俺はスマホを取り出し画面を覗いてみるが

『エラー発生』

という文字が表示されており俺は仕方なくステータスと念じる そこには「Lv1」「職業なし」の文字だけが表示されていた。俺はとりあえずこの世界で強くなることを決めた そう言えば真琴君は大丈夫だろうか?一応ソフィアたちがいるとは思うけど心配になるな、俺も急がないと

「さて、これからどうやって鍛えていけば良いものだろうか?とりあえずギルドに行ってみるしかないよな」

と、独り言を言いながら俺は外

「やっと出てきやがったか」

俺はその声に反応し振り返るとそこには、ソフィアと女剣士と魔法使いと神官の女と弓を持った男がいた。俺は警戒しながら

「お前らが俺を追いかけて来たっていうのか?」

と問うてみるとソフィアは「あはは、やっぱりわかってたよね。私たちは君の事を待っていた。でも私たちじゃあ君に追いつけない。だから、お願い私達と一緒に来て。君についていくために私たち強くなった。だから一緒に行こう」と言ってくるので俺は

「嫌だよ、だって君たちが着いた頃には俺が殺したあとかもしれないんだぜ?俺と一緒に来たいとか、そういうのはいらねぇからお前らだけで勝手に行けよ。俺はもう二度とお前たちと関わりたくはない。それに俺がここに来た目的は既に果たされた。お前たちがここで俺を捕まえたところで俺の目的は達成しているんだ。お前たちが何を企んでいるんだとしても俺はお前たちの事を信用することはできない。お前たちは危険すぎる」

と言うと「お前ら全員でかかって来い」と命令する そうすると戦いが始まっていった。戦いが始まると同時に女魔法使いと女剣士が攻撃を開始してきたが、それを避け俺はまず目の前にいる女

「おぉおぉー!!なんだ、お前弱すぎないか?これが本気か?」

と馬鹿にすると頭にきたのか、剣に風が纏わり付いており、それが勢いよく飛んできた。俺はそれを剣ではじき返すとそのまま、剣が折れてしまったようで呆然としていた 俺はそこら辺に落ちている木の枝を投げて「お前、武器がなくなったみたいだな。ほれっ」と挑発したがそれでも何もしなかった 俺はそのまま次の獲物へと向かうと今度は魔法使いの攻撃を難なく避けることができていた。

そこで少し違和感を覚え始めていた。何故俺には攻撃を当てられないのだろう、と思った

「はは、まさかこの俺の攻撃に反応できている奴がまだいたなんて」

俺は思わず笑ってしまったがすぐに表情を戻し、俺の後ろに控えている神官に話しかける そして俺は後ろから来る魔法を避けることなくわざと受けることで自分のスキルが発動していることを確認する だがそれも長くは続かず、どんどんと体力が削られていくのを感じる そして最後に残った女が

「貴様はなぜそこまでの強さを持っておきながら、どうしてその強さを隠す必要がある。その力は異常だ。だから貴様にも何か事情があるということくらいはわかる。でも私達は、今のままだとこの世界を救えない。このままだとこの世界は終わってしまう。でも今のままでは絶対に勝つことはできない。それどころか今の状態でも魔王には勝てない。今の貴方は弱くなりすぎた。でもその状態ならもしかしたらまだ勝ち目があるのかもしれない。だからこそ私はあなたに協力してほしい。でもあなたにもあなたの思いがあることもわかっている。でも私は、私達の仲間になって欲しい」

そう言って剣を振りかざしてきたのを 俺は避けると「はは、面白いことを言うなお前。お前は俺に殺されようとしているのか?なら望み通りにしてやるよ。俺はなこの世界に来てからは、お前たちに対して何の感情もない、だから殺せるよ。ただ殺す」そう言うと俺は

「無限収納」から槍を取り出し、突きを放つと、それは心臓を一刺しにした そしてそいつは倒れ、俺は

「お前らは弱いな、弱い弱い。だが、この世界で一番強かったと思うぞ?お前たちは俺の大切な人たちによく似ている。だから許せ、お前たちを殺したことを。でも安心しろ俺の大切な人を奪ったのが悪かっただけだから、だから悪く思うなよ?俺はもう疲れたから寝る。そして起きたらもう全て終わればいいのにな。そうしたらもとの世界に戻ってみんなに会いたいなぁ」

と一人寂しく呟いていた

「うーん?あれぇ?私死んだはずだけど?どうなってるのかな?なんで私生き返っちゃってるのかわからないんですけれど?てかこの傷なんですか!?え、えっとこれは夢、ですかね?なんか夢っぽいですね!うん!多分そうだと思います!それならもう一度死んでみたらいいんですよね!よしやってみよう!えいっ!!」

「お目覚めになりましたか?ソフィアお嬢様。私はソフィアお嬢様の専属メイドを勤めさせていただいておりますリザベルと言います」と自己紹介してくれた 私は「私は確かに一度死に、蘇ったはずなのですけど。それで貴方は、貴方は本当に人間なのです?」

「はい。もちろん人間ですが?お疑いになっているようなのでステータスを見せてあげましょう」

と言ってステータスを見せてくれたのだが

『名前:リナリア(?)

種族名:????? LV99999 生命力 測定不可 魔力 計測不能 物理耐久力 測定不可能 魔法力 計測不能 精神力 数値不明』

私は驚いてしまって

「な、な、ななななんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんなんですかこのステータスは!!!おかしい、こんなのありえないですよ!そんなことあるわけがありません!それに、これなら、私達が束になっても負けますよね、それにこの子一体何者なんですか?!このステータスじゃあ普通は死んじゃいますよね、だって、だってステータスを見る限り、ステータスの数値を測れない時点でこの世界のほとんどの人はステータスを見ることができなくなっている、ということじゃないでしょうか? それにレベルが1なのになんで、こんなステータスをしてるんですか?それに、固有技能もいくつか持っているみたいですし。それなのに、それに、このステータスじゃ、まるで神に近い力を持っているじゃないですか!え、でも、じゃあ、私達のやろうとしていたことは無駄だったということになりません?え、え?じゃ、じゃあ私達は一体何のためにこの力を授かり、そして今まで頑張ってきたっていうんだろ。私にはもう何もかもがわからなくなってきてしまいました でも、とりあえず今はこの状況を受け入れなきゃいけないんですよね。私も、覚悟を決めなくては、これからはこの子に、ついて行きながら強くなっていかないとダメだ そういえば、ステータスで思い出したんだけど私のステータスには確か、勇者の称号があったはず?でもこの称号の効果をちゃんと見たことがないのでわからない

「ねぇ?この称号ってさっき言った通り勇者?って奴なのかしら?ステータスにはしっかりと表示されているのだけど、私の見間違いかしら?ねぇねぇ?答えてください?ねぇねぇ?どうして黙っていられるんですか?」

と、私は聞いてみると彼女は「え、えっと、ごめんなさい」

と言われてしまった

「あ、そうでしたね。いきなりこんな事を言われても、混乱してしまいますよね。では、改めて名乗りましょうか。我が名はソフィア、そしてこの者は」

「リザべルと申します。これから、よろしくお願いいたします」

「はい。よろしくね?ソフィアとリザべル?ところで聞きたい事があるのだけれど良いかしら?」

と私が問うと

「えぇ大丈夫よ」

と言ってきたので質問をぶつけてみる

「私達二人は貴女に着いていきたいと思ってここまで来ました。しかし私たちの実力じゃ無理だと悟ってしまったので私たちは強くなりたくて貴女に着いていくことにしましたが、その時に貴女の力の一部を分け与えて欲しいのですがよろしいですか?」

と問うてみると少し考えたあと了承されたので私たち二人に力を与えて貰えることになった。

私たちが話している最中に真琴君に念

「ねぇ?ちょっとだけ話がしたいの、だから起きてくれないかしら?今から私たちは強くなるから、また後で」

すると、目を覚まし、「俺は、そう言えば殺されたんだっけ?あれ?なんか記憶に抜けが?うーんまあいいか。それにしても俺の体に異変が起こっているんだがどうなってるんだよ」と、ぶつくさ言っている 真希「ねぇ?どうなったらこうなったか教えてくれるかしら?」

俺は「ああわかったよ。説明するからその喋り方をやめてくれないか?なんとなく怖い」と言うと素に戻ったのかどうか知らないが「分かったよ」と返事が帰ってきた それから俺たちは自分の事とあの時の事を全部

「いやまて待てお前たち?お前たちは本当にあいつらに復讐しようと思ってるのか?ならやめておけ」

と俺は止めるが聞く耳を持たず

「そう言うわけにも行かないわ。私だってあいつらには、散々酷い目に遭わされてきたのよ。そして私達姉妹はそのせいで、この世界には絶望してしまったの。でもそんな私達をこの子は助けようとしてくれてた。この世界を変えようと、そして自分の国を作ってくれていた。でも私達はまだ力が足りない。この子が望んでいる世界を作ることができないかもしれない。だからこそこの子の理想の国を作り、それを手伝ってあげられるようにならないとダメなの。だから協力して欲しいの」

と言われたので俺はため息混じりに答える

「はぁー。俺はお前たちの事が信用できないから協力してやる気がないぞ?それとだ、別に俺に付いてくるのを止めはしない、ただ俺はこいつらと一緒に行くから。俺の仲間を傷つけようとした時点で俺の敵に認定する。それが嫌なら俺に二度と手を出すな」

俺は言いたいことはこれで全てだと思ったので

「おい。もうそろそろ戻ろう。時間もいいところだろう。それにこの世界に居るのももう終わりだと思うしな」と急かすようにしてソフィア達を促す 俺の目の前にいる少女のステータスを見ていくと ソフィア(17)

職業 賢者

「聖女の心得」、「魔道士の極み」、「魔法創造者」

HP

5000 MP 測定不能 攻撃力 11000 物理耐久値 90000 魔力 10 精神力 4500 スキル:魔法強化、状態異常耐性付与

固有能力:詠唱省略、無詠唱発動 俺は思わず驚いてしまうほどのチートキャラが出来上がっており 俺は唖然としていた 俺の隣で俺と同じようにして俺が渡してやった指輪をつけて俺の横に立っている 俺に話しかけてくるが俺は反応できず それを見て察してくれたらしく俺は「なあ、お前らこの世界で俺についてきて良かったって思うときがいつか来るかもしれないぞ?俺は絶対に俺が望むものを全て手に入れたいしこの世界を本当の意味で救いたいと本気で思っているんだ」と言った 咲夜「それはどういうことなのですか?なぜそう思うのか聞かせて頂いてもよろしいでしょうか?」と言われてしまっていて、そこでようやく意識を取り戻す

「はっ、あれ?俺は一体?うん。なんか、あれ、俺、なんかおかしくね?うーん。よし、考えるのは辞めよう!今はそれよりもこれからどうしていくか考えないとだし」と、思考を切り替えることにする

「あ、そうだよ。まだみんな自己紹介がまだだったよ。えーと、じゃあまずはリザベルとリザベルが言っていた、俺の幼馴染の二人の紹介をするとするかな。この子がソフィアでこの隣で一緒に寝てる女の子は、さっきまで寝ていて起きたばっかりの咲也で一応この世界を救った勇者様で、そんでこの子をずっと守ってくれている護衛さんかな」

と言って紹介したのだが、ソフィアとリザべルは驚いたような表情をしており

「え、嘘ですよね。まさか貴方は神樹を倒した人なんですか?」

「え?貴方がこの国の元王様なんですか?」とそれぞれ言ってきており

「まぁ、確かにそうなんだけどさ?でもそんなに凄いことでも無い気がしてきたから、もういっそのことそういう設定にしていこうかと思ってます!だから気にしなくていいし。むしろその方が何かと便利だと思うんだよ。これからもそんな感じで頼むよ?って訳でこれからも、よろしくお願いします!!」

と言い終わったので、早速出発の準備に取り掛かったが、特にやることもなく準備は早く終ったので、これからの事や今後の目標などについて話すことにした。まずは、この世界は、魔王と邪神の連合軍と勇者との戦いによって人類はほぼ滅亡しかかっている状況にある。そして俺は今度

「勇者と魔王が戦う時に、必ず起こる戦いがあるはずだ。それが勇者と邪神、つまり俺と勇者の戦いだ。そして、この世界の人間達は、勇者の加護を受けていて、その中でも俺は歴代最高の強さを持ち合わせているため、勇者が召喚された時は必然的に狙われることになると思う。だから、それを阻止するためにも勇者を倒すことを目標にしようと思っている。まぁ、倒すっていうよりは、封印するつもりだがな」

と伝えた。それから少し話した後俺はある疑問に思い至る

「そういえば、俺の固有技能に、「鑑定」っていうものがあるんだが?これってもしかして「解析者」が変化したもんじゃないかな?」と聞いてみると、二人とも「あ!そういえば、確かにあったかも」

と、言われてしまい

「そうか。俺はその「鑑定」と「解析」を持っているしこの二つのスキルを合わせて使うと他人のステを確認出来るみたいだ」と教えると ソフィアとリザべルは

「あぁ!!そうでした。そうでしたよ。私は何故忘れていたのでしょう?勇者には特別な称号がありました!それは勇者の称号を持つ者の力を受け継ぐ事が出来るんですよ!」

と言われ、それでか。なんか俺の称号の欄が「勇者の素質を受け継ぎしもの」ってのが増えてんもん

「そう言えば、お前たちはステータスを見ることが出来るか?俺には見えなくなってしまっているが。ステータスを確認することが出来れば、お前たちが強くなったかとか分かるはずなんだが?」と問うてみると

「あ、はい。えっと私の方は「ステータス表示」と、言うと出るはずです」

と言われたので、実際に

「す、すまないが。もう一度だけ見せてもらえるか?」と言うと、少し躊躇したようにしながら了承してくれた 俺は改めて二人を見るが そこには先程と何も変わらない数値があった そして、その事を確認した後に「よし、お前たちは少し強すぎるくらいだからこれからも精進していけば、俺が保証できるレベルにすぐになっちまいそうだな。お前たちの事は信用している。お前たちが強くなることを俺に信じさせてくれるのなら俺もそれを信じたいと思っている。だから、俺の事を全力で支えてくれ。よろしく頼んだぞ?お前たちには期待しているが、無理だけはするな?お前らが傷つくのは俺としても、そして何よりも真希が悲しんでしまうから気を付けろよ?もしお前達が、もしも無理をしてしまったら、俺が強制的に止めるから覚悟しておくんだな。わかったな?あと俺の仲間に危害を加えたら許さないからな?覚えておくといい。あとお前たち二人は真希のことを、俺が守るんだ。俺は、真琴が守る。お前たちも自分の命を守ることは最優先事項で考えて動くようにするんだぞ?そしてお前らはお前たちのやりたいことがちゃんとあるんだろ?それを全うする為の時間を無駄にするんじゃないぞ?あとこれは忠告だけど、俺たちに敵対するのなら容赦はしないとだけ伝えておこう」と、言い切ると 俺は、「もう夜も深い。とりあえず今日はこの辺りで野宿をして明日に備えて休もう」と言って三人の警戒と見張りをしつつ眠りにつくことにする それから朝を迎えた俺は、ソフィアとリザベルと咲夜の3人と、アベル、エリーナと共に王都へと向かうことにして歩き出すのであった そして、歩いている最中

「そう言えばなんであの黒フードの奴らとソフィアは一緒に連れて行って欲しかったのか説明してくれないか?」

するとソフィアが

「あの人たちは私が勇者として生きていた頃の知り合いで、あの人たちに頼まれごとをしていたのです。私はまだあの時ほど強いわけではなかったので最初は断ったのですが。私以外の勇者が全員殺されてしまったという知らせを聞き流石に放っては置けなかったので。あの人達に協力して勇者と戦おうと思いまして、そのためにあの人と一緒に行動し、私自身が強くなり、仲間を集め、いずれは、私達と同じような思いをしている子供達を助ける為に国を作りたいと考えています。それにこの国はもうじき終わってしまいます。それは私達のせいでもあるのです。この世界を救うためには、まず私たちがこの世界を救わなければならないのです」と決意を語るように俺に語ってくれていた その言葉を聞いた俺達は驚きつつも「それは本当なのか?それは俺達も手伝わせてもらう。俺はもう既にあいつらに怒り心頭なわけだし。ただ俺は復讐したいとまでは思っていないんだよな」と俺が呟くとソフィアも

「私はもうこの世界をどうすれば救われるのか分からないのですよ。ただただ絶望しかなかった。だから、私たちは同じ気持ちを持っているこの国の王族がやろうとしていることを手伝うことに決めたんです」と言っていた 俺はその話を聞いたときに俺はソフィアの境遇について知りたくなり ソフィアに聞くと この世界に突如として現れ、勇者と呼ばれるようになり魔王を倒し世界に平和をもたらしたのだが。その後に起こった世界大戦の勃発に嫌気が差し勇者は人々の為にと立ち上がり戦いに身を投じたのだと教えてくれた 俺は、俺に力がある以上俺にしかできないことなのだと思い

「そうか、俺も力がある以上この世界を救いたいとも思っているしな」と言いながら ソフィアから聞いた話の内容を咲夜に伝えようと咲夜に話しかけようとした瞬間に

「そういえば、その黒服連中はどこに居るんだ?」と言う

「そうだった!今から急いで助けに行こうと思います。咲也さん。貴方の力があれば、きっとなんとかなるはずなので!お願いします!貴方の力を私達に貸して欲しい!私は、貴方の力がとても欲しい!」と真剣に言われたので

「あぁ、分かったよ。俺は俺が出来ることしかしないし出来ないけど、俺が協力出来ることなら喜んで協力させて貰うよ」と言った後 ソフィアについていきつつ 俺はあるスキルを思い浮かべると、それをそのままソフィアの身体に重ねてみる。ソフィアは少し困惑していたが俺がそのスキルについて説明すると

「そ、そんなことが出来るなんて、そんなスキルがあるのですね?わかりました。ありがとうございます。早速やってみましょう。えーと」と言いソフィアが唱え終わると同時にソフィアに重ねた状態で俺は俺に「共有」「同調」と、口に出してみたすると

『名前:リザべル

種族 :人族(勇者)

L

V :50/100

生命力:100/10000

魔力量:30000/50000000

身体能力:800

魔法技術:600

ギフト:勇者 能力

「剣術」

「格闘術」

「槍」

(「鑑定」

「解析者」の能力を統合)」と 表示されるのを確認して

「よし、成功だな」と言い

「じゃあ、さっそく試してみよう。」と言い リザべルに剣技と武術、それと槍の技術がどれ程の物なのかを見てみたいので使ってもらうようにお願いし、了承を得たので早速実践することにした。そしてリザべルに俺の持っているスキルで使えるものはあるか聞いてみると。俺の持つ全てのスキルと、戦闘で使えるような技術を少しだけ使うことが出来たので早速実戦に入る

「まずは、スキルの説明だ」とリザべルが言った そして

「では、行きますよ。スキルを発動しました。

「剣」

「刀」、「双爪刃」」」

と言ってきたので

「わかった。頼む」と答えると

スキル名:「双爪」を使用者が装備を解除することで

使用時に使用した武器に切り替わる 効果1: 使用者が武器と認識している物を2つに増やし、両手で操ることができる。切り替えはいつでも行える 発動条件 なし 使用方法 使用時には、使用中に切り替えをしたいものに軽く触れるだけで良い

「了解した。では次は俺がやるぞ?お前の持っている「双斧」でやって見てくれ」

と言い「あぁ、いいぜ」と返事が来たところで俺はスキルを使い始めた。リザべルに

「スキルを発動したぞ?いくぞ」と声を掛け

「双爪」

スキル名を声に出さずに使用すると 俺の右手には、先ほど俺のスキルを使って出した「大金棒」が出現し左手には先ほど俺のスキルで作った「双剣」が現れる それを確認した後にスキルを使用し

「スキルを発動するぞ? 双爪」

そう言ってから 俺は目の前に迫り来る敵に向かってスキルを連続で使い続けた。

「スキルを使用するぞ?

「連続投擲」」

俺の手の中には大量のナイフが握られている そして俺はそれを全て同時に投げた。しかし俺が飛ばしたのはあくまで普通の投げられたものと同じものだ。だがそれでも威力としてはかなりのものになっていた。しかしそれだけではまだ足りなかった

「行くぞ?

「多重斬撃」」と俺は言うと俺の周りから10枚の盾のような物が出現する その瞬間その十枚に斬られた者は一瞬のうちに絶命した。さらにそこから間髪を入れずにまた次の標的を狙い続けていく そこで一旦距離を取るために飛び退き相手の出方を伺うことにして俺は様子をうかがっていた。すると リザベルとエリーナもそれぞれ攻撃を放ち始めていた。俺は少し焦りを感じていたが今は我慢をしてその時を待つ すると俺の考えを読み取ってか エリーナが「大丈夫ですわ!咲也様。ここは私に任せてくださいな。あの者たちも咲夜様に手を出すことは致しませんので。安心していただいて結構ですので。私達は私達でやりましょう?」

と言われた。それには納得しか出来なかったので俺は「任せるよ。俺のことは気にしないで戦って来てくれ。俺が守って見せるから。心配は要らないからな」と伝えた。そしてソフィアの方を見ると 彼女は こちらをみて何かを考えていた。そして俺は彼女に対して話しかけようとしたがその前に

「ごめんなさい、咲夜さん!私ちょっとお手洗いに行ってきますね!直ぐに帰ってきますから!それでは」と言って行ってしまったので俺は仕方なくその場にいることにした。その間、龍との戦いを続けていた。そして数分経った時突然大きな音が

「ガシャーン」と言う音と共に 窓を割って何者かが入って来た。俺はその人物の見た目は仮面をつけていた。そして その人物は俺達全員に攻撃を仕掛けてきた。ソフィアとアベルは ソフィアは「あの子は私とあの人の弟子なので。私が責任をもって止めてきます。だから貴方たちはあの子を倒して、咲夜の元に戻ってください。頼みましたよ?」と言いソフィアが俺に微笑んだので俺は、その言葉に従い。咲夜達の方に全力で向かう

「はい。行ってまいりま〜す」

私は師匠であるリリスに言いながら、窓から飛び出し、屋根に着地し、走り出す。目的地はもちろん勇者がいるところだ。何故ならそこには私の知っている人達が

「なんでここに貴方達が来るんですかね?」と言う。すると「あ?何って、そこに居るそいつが私達の仲間を沢山殺した奴だって聞いたから、復讐をしにだよ」

その言葉を聞いて

「やっぱり、そうなったか。でも、私は仲間を見捨てて逃げた臆病者ですよ?それで、まだ仲間面しようと思ってるなら今ここで殺してあげる」と言ってくるので私は




「ええ、確かに逃げてしまいました。しかし!その事と、今の状況とは関係ないでしょう?だから仲間が殺されたら殺す。当然のことでしょう?それは仲間が死んでしまったという現実を受け入れられなかった自分の甘さに対する代償として。貴方を殺して罪を償う事にします」と言い 私は、その女の子のステータスを確認すると、Lvが120を超えていたのでかなりの強さだと分かる そして、私は勇者を倒せば強くなれるのだろうかとふと疑問に思ったが、とりあえずこの子に勝つことを考えることに集中しよう

「じゃ、やろっか」と私がそう言ったと同時に私は剣を振り下ろすが、相手はそれを受け止め

「くぅ」と声を出すが、力

「なにこれ?」と驚いている。なぜなら勇者には、聖騎士の力があるのにも関わらずに一撃で倒しきれないのだ その事を疑問に思いながらも

「さすがに、今のじゃ倒れないか」と言い 剣を構えると「なぁ、あんたのスキルを見せてくれるか?私に使ってみてくれ。スキルを使うと言うなら、こちらも使わせてもらうけどな」

と挑発してくる。

なので 私は、まず

「「氷柱」「炎矢」とスキルを使った後に続けて「風雷」を使い相手を足留めしてから、相手の動きが止まっている内に スキル名 能力1「双剣 双爪」

を発動する

「発動しました」と呟いた瞬間、双剣は

「大金棒」に変わる それと同時に「連続投擲」

を発動させる。「発動しました」と言い終わった直後 双爪によって分裂した 剣が敵を襲う。そして、その攻撃で敵を斬り刻む。がしかし敵はすぐに回復を始め、

「スキル名「高速再生」を使用」

と言っているがそんなこと知ったこっちゃないと言わんばかりに敵の動きに合わせて連続で双爪を叩き込むがすぐには回復しなくなり少しづつ傷を増やしていけるが敵を倒すには至らず苦戦しているところに今度は敵の方から攻撃を仕掛けてくる その攻撃を スキル名「障壁」

で防ぐ。がしかし敵の攻撃はその程度のダメージではないらしく、「うーんどうしようかな?あ、あれがあったか。よしこれでいこう!」と一人でなに

「さっきまでの攻撃はただの小細工だ」と言い始めたので私は何もないのを確認後、そのまま「双爪 スキル発動「多重斬撃」を発動させていく。そして、それを何度も繰り返した頃にようやく相手の攻撃に乱れが見え始めた。

そして「スキル

「神速」「筋力強化」を 同時使用。

そして、双剣での連続刺突と剣での横薙ぎで同時に 切りつける。するとやっと敵が崩れ始め

「はぁはぁはぁ、やったか」と私は、言った だが敵は崩れ落ちる寸前 スキル「超回復」

を使ってきた それを見ていたが 私も スキル「限界突破」を発動させて一気に敵へと詰め寄り そして、スキルを連続して使用し 最後に、スキル「スキル統合

「剣舞 」」と叫ぶ すると、その瞬間に私の中で何かが目覚め 体が光輝く

「はああ!!」

「スキル「加速」」

スキル スキル「瞬動術」

スキル「剛力」

「身体機能向上 」

「身体能力増加」

「自動回復」

「魔力制御」を

「スキル統合」により発動し、スキル「剣術

「縮地」」の派生スキルの スキル スキル スキル「居合術」を重複発動。

スキル スキル「一閃」」

スキル「瞬斬」」を発動

「スキル「瞬斬」を発動し「スキル」と叫び終わると同時に「スキル発動!「大切断 スキル名 大金棒での攻撃」」スキルを使用し大金棒による渾身の振り下ろしを繰り出す スキルを発動させた後に、私は敵との距離を一気に縮めるために「スキル

「瞬歩」」を使い敵の元へ駆け出しながら、私は更に、魔法「ファイアストーム」を発動する。そして、敵とすれ違う刹那 私の振るった大斧と敵の腕が接触する そして、私は斧の刃で敵を切り刻みつつ吹き飛ばす が、その途中で腕で体をガードしたせいで致命打にはならないようで反撃を受けてしまう。

「痛ッ!?くそっ」と言うと相手が追撃を仕掛けようとしてきた。

そこで「くそ!もうダメかも!こうなったら仕方がない。アレを使わせてもらおう。スキルを連続で使いすぎたなぁ。少し休ませてもらっていい?」と言うと、相手は何も答えなかった

「無反応とか酷くね?まっ、いいわ、さっきから気になっていたんだけどさ君の名前なんて言うの?一応聞いとこうかなって思ってね?名前知らないから呼ぶ時に不便だし、私はね?リリィっていうの。よろしくね?君の事も教えて欲しいな?」と私が問いかけると、

「私は、アリスティアよ!あなたには負けないわ!私も本気を見せてあげるわ」と言ってきてくれたので私は「うん!良い子だねぇ〜。私のことを好きになったなら言ってくれると嬉しいよ?リザ」と言って私は戦闘を再開するが「ふざけてんじゃねえぞ!テメェ!死にてぇのか!ぶっ殺されてえか?」と 言われたので私は少しだけ驚いたが「なんだよぉ!冗談だよ〜?私に惚れちゃったかと思ってドキドキしすぎじゃない?まぁ可愛いからしょうがないかもしれないけどさ」

と言って再び戦おうとすると、「は?意味分かんないし。それにあんたが勇者の仲間だった奴って事は分かってるの!それにその力、見た事あるもん。あんたって魔王軍幹部の女でしょう?」と聞いてきた。そして私は「ふふん!良く知ってるね、そだよ?でもまぁどうせ戦うんでしょ?じゃあそろそろ、決着をつけよっか?」と言った直後に私は 相手の背後を取り

「あ、ごめんね〜後ろがガラ空きだったよ〜。今なら殺せたよ?」と煽るように言いながら私は大金棒を振る がしかし敵はそれに反応し こちらに向かって剣を振り下ろす その攻撃を私は避けようとしたが 敵の一撃の方が早いと判断し「はい死んだ〜。さよなら〜リ〜リ〜ス〜」と言うとリリスが剣を構えておりその刀身には、雷を帯びていた。

すると雷の斬撃が放たれ その一撃が私の放った斬撃と衝突し相殺され、その衝撃によってお互いに吹っ飛ばされるのだが その最中で私はスキル

「魔力感知」で敵の位置を把握しているので直ぐに敵の元に駆けつけ 大金棒で敵を滅多打ちにする。がそれも長くは続かず、敵の「魔闘技 スキル

「瞬足」とスキル「縮地」のコンボによって一瞬にして懐に入り込まれ腹を殴られて壁を突き破り建物ごと外に投げ出される。が、その直前私は「雷の盾」を展開していてダメージはかなり軽減されたがその威力までは殺しきれず地面に激突した後は壁に激突するのと同じぐらいのダメージを受ける その事を確認するためにステータスを覗くが「くぅ。痛いなぁ」と言いつつ敵の方を見る

「あんたは本当に何がしたいの?勇者とやらを倒しに来たんだよね?なんの為にそんなに死に急ぐわけ?」

その言葉に対して敵であるはずの相手は私を睨みつけ 剣を構え スキル「魔闘技」を発動させて斬りかかろうとしてくる

「うーん困っちゃう。こっちが聞きたいこといっぱいあったのになぁ?まっ、いいか。とりあえず私を殺す為にかかって来なさい?勇者の力とこのスキルを使ってあんたを完膚なきまでに殺す。そして私が勇者を殺してあげる。その前にまずは、私がこの世界の人間に復讐をして、その後にお前だ!」と言いながら斬りかかる。

「やっぱり?私達気が合うじゃん!ならさ、まずは一緒に遊ぼうか?私達の楽しい時間をさ!」と私も剣で応対しながら言うと

「は?あんた馬鹿なの?」と言われ 私は笑いながら

「あ、それ面白い!」と言って スキル「瞬足」とスキル「縮地」を同時に使って敵を攪乱させていくが敵も「瞬足」で対抗して追いついてくる。

が、私は大金棒を取り出し、剣を弾き飛ばし、スキル

「一閃」を発動させ 相手の両腕と胴体を切断し、スキル「瞬身」を使って距離を取って、敵を見ると既に片腕と下半身を回復しており、さらに言えば先ほどより明らかにパワーアップしているように見える。だがそんなのお構いなしに私は攻撃を続けようとすると「スキル名「高速回復」を使用」

と言い始めたが そんなことは関係ないと思いそのままスキル

「大金棒」「スキル スキル「魔力纏」

を使い思いっきり殴りつけた。そして敵は耐え切れなくなったようで膝をつく そこに「スキル名 魔力開放 スキル スキル「縮地」

を使い一気に間合いを詰めてスキル「剛力」で相手を潰しにかかる。

「スキル 魔力吸収 を発動させ、私の拳から発せられた魔力を吸収する すると私の中で何かが弾け飛ぶのが分かる。

それと同時に 私は意識を失ったのであった。

スキル発動 魔力吸収 →魔力暴走 ─ステータス─ 名前 リリアナ 年齢 16 性別 女 職業 魔法剣士 LV50 筋力 183(255)+20 体力 151(234)

+10 敏捷 155(247)+40 器用 198(215)

魔力 590(695)

精神

621 幸運 311 状態:健康 属性 火 土 水 風雷 闇 聖 称号 異世界人 勇者の仲間 固有技能

「成長強化」「剣術」「体術」「魔術」

「超回復」「限界突破」「多重思考」「全言語翻訳」

「超鑑定」

技能 剣神流 身体強化LVMAX 瞬歩 縮地 気配察知LV6 危機回避LV6 魔力制御 魔力放出 魔力探知 無音移動LVMAX 瞬歩 スキル名 剛力 剛体 瞬歩術 瞬動術 剛撃 連撃 威圧 見切り 受け流し 剛力 剛力とは腕力をアップさせるスキルです。

「くっ!なんなんだ!こいつは!こんなに強いなんて思わなかったよ。僕も少しだけ本気を出そうかな?」と男は言ってきた すると次の瞬間男の雰囲気が変わった。

「ふふっ、これで僕の力は全て君と同等になったはずだよ?それでも君は勝つことが出来るのかい?」と言って来たので俺は「そうだね〜でも君も私の仲間になればもっと強くなれるんだよ?それで私を裏切って欲しいな〜?」と言ってみたが無視されてしまったので少し残念な気分になりながらも「もうさぁ?面倒臭いしさ?君とはさ。そろそろいいかげん終わりにしない?飽きてきちゃったからさ?さっさと死んでくれると助かるんだけどなぁ?」と言うと

「それは無理だよ?だってさ?君の魂が壊れてしまうまで僕は戦うつもりだからね?君ももう疲れているだろう?さっさと諦めたらどうかな?」と言われたので 私は「ふふっ!まだ私のことを分かっていないようね。私はまだまだ大丈夫だよ?でもさ?私はね。君のことが大好きだよ?仲間になりたいからさ、お願い?もう降参してくれない?そしたらすぐに楽にしてあげますからさ?ね?」と言うと、その途端男が私の目の前から消え去り 私の後ろから声がした。

そして私の背中に激痛が走った

「くぅ!?な!?何が起こったのよ?!私はいったい?いつの間に攻撃を受けたのよ?ねぇ?どうしてよ?」と言うと男は笑みを浮かべながら私を見ていて その目には狂気が浮かんでいた。

私は少しばかり混乱していたがそのせいで 敵の攻撃に反応が遅れてしまい、気付いたら私の背後に回って来て、私の首筋に手を当て 魔力を解放し 私を殺しに来た。私は死ぬのだと思い覚悟を決めて 目を閉じた。だがその時「そこまでだ。お前の目的はなんだ?なぜ魔王様を殺そうとする?」とその人が話しかけてきたので敵が動きを止めてくれた。

私はそこで首から手を退けられ、その場に倒れ込んだがなんとか立ち上がって「ふふふ!あはは!あー面白い!まさか勇者様に邪魔されるとわね!だけど良いのかなぁ〜。このままじゃあなたも死んじゃうよぉ〜」と言ったが その人物はこちらを見向きもせずにただ敵の方だけを睨んでおり、私の存在を忘れているようにしか見えないが、私は気にせず話しを続ける

「あの子は強いよぉ〜?今の勇者じゃあ絶対に勝てないくらいに強すぎるのぉ〜!でもね〜貴方は私よりも遥かに弱いから私でも殺せそうなんだよ?ほら、見てみなよ。私達を見ている人達の目」と言うと勇者と呼ばれた人物が「おい。リリス」と言うのでリリスと呼ばれている女性が私達の元へ駆け寄り 私の首を鷲掴みにし

「お前は何がしたいんだ?俺達をどうするつもりだ?何が目的だ?正直に答えろ。でなきゃこの場で殺してやる。お前のせいでな?リリス。」と言われ私は恐怖を覚え「えへ、エヘ、エヘッ?私を殺す?な、何を言っているの?そんな訳がないじゃない?そんな事より私はさ?さっきも言ったけど本当にあなたと戦いたいだけだよ?だからそんな目でこっちをみんな?気持ち悪くて殺しちゃうかもだよ?早く質問に答えないと!」と言ってしまうが それを勇者と呼ばれる存在が静止してきた

「やめてくれ。その人を離してやってくれないか?その人は俺の仲間を殺した犯人でもあるが、同時に大切な友人なんだ。それに、さっきも聞いたがその目的はなんだ?お前の目的を言ってくれたら解放する」と言われて私は「そんな事をしても無意味なのに、なんで言うの?」と言い

「私は、私達の国は今滅亡の危機に瀕しているのよ。その原因は勇者であるあんたにあるのよ。あんたが召喚されてから魔物達は活性化し始めたの。それだけじゃない、今まで人類を脅かし続けていた魔族達が大人しくなって人間達にちょっかいをかけて来なくなって、魔族の領土である大陸にも行けるようになり始めたの。だから私達人間族はあんたを召喚したのは失敗だったと思っている。あんたは魔族の王を倒すために呼ばれた。つまり魔族側としては魔王を倒されてしまえば人間側が弱体化してしまい、結果的には魔族が強くなるからさ。だからさ?さっさとこの国から出ていきなさい?それが嫌なら私と殺し合おう?」と聞くと 彼はため息をつくかのように私達に対して呆れたような口調で言ってきた

「はぁ、くだらない。この国が滅ぼうと滅びなかろうとどっちでもいいことじゃないか?それとも何か理由があるのか?」と聞いてきたので私は「うーん。一応はあるかなぁ〜。私もさ?こればっかりは他の人に言われなくても分かってるよ。私達は確かに、勇者という存在によって生かされているということくらい。でもやっぱりさぁ、許せないんだよねぇ。私達の人生をめちゃくちゃにした挙句、元の世界に帰れると思って帰ってしまったら二度と帰ってこれないし、しかも帰る方法が見つからないし、もうさ?勇者さんには死んでもらうしかないと思うんだよ。でもね?私は優しいから勇者さんは元の世界に帰れなくて困ってたんだよ!助けてくれる人が居なかったの!だから私とずっと一緒に暮らそう!そして私を愛して?」と言うと彼女は笑い始めたのだ。そして私の首を掴んだ手を緩めて 私を立たせるとそのまま蹴り飛ばして壁際へと吹き飛ばされてしまった

「ぐぇ!いた!な、何す─」私が言葉を言い終わる前に 彼女の攻撃により壁が崩れ そのまま外へと飛び出してしまう。私は咄嵯のことで魔法障壁を発動させるが一瞬にして粉々になってしまう。私は「くぅ!なんて馬鹿力なの!さすが異世界から来た人だけのことあるわ!でも私だって!魔法が使えないわけじゃ無いんだよ?」

私は詠唱を始めた だが彼女もすぐに対応をし始め、私に魔法を放ってくる

「炎よ 矢となり 我が敵を穿ち その命を奪わん ファイヤーアロー」

「氷よ 矢と化し 彼の者に突き刺され アイスアロー」「雷よ 我に従い 彼の者を貫け サンダーアロー」

そして その三つの魔法の複合

『水龍弾』を放ち相手の攻撃を迎撃し相殺した。すると

「へー。やるじゃん!さすがだよ!お姉ちゃん。だけどもう終わりだよ?さぁ、楽になりなよ?」と言うと私の足元から黒い槍のようなモノが伸びてきて私の心臓を貫く寸前だったが 間一髪避けることができた

「ふふっ!まだ終わらないよ!水属性究極技能! 凍らせ! 全てを! 絶対零度! フリージングワールド!!」と唱えるが相手には何も起きていない そう思っていると突如として私の足下から巨大な氷が現れ 徐々に全身を包み込むようにして襲い掛かり私は身動きが取れなくなった。

そして私の体はみるみると凍結してゆき やがて意識を失ってしまった。

すると私の体を拘束していた氷が全て

「はい。終了です。あなたの目的は分かりましたが。やはり殺すことにします。」

「うん。そうだよね。じゃあね。リリス」と言って男は剣を振り上げ 振り下ろして来たので、私は死んだのだと 思っていたのだが「はい。あなたの負けです。私の仲間に手を出すのをやめていただけますか?」と言われ 私は助かったみたいだ

「な!?なんなの?貴方は誰?」

「ふふふっ、初めまして私はアリサです。よろしくお願い致します。それで?私の仲間に一体何をするつもりだったのですか?」

「えっとね。仲間にする為だよ?そしたらもう勇者も怖くなくなると思ったからさ?だからまず最初に、あの子の心を折りに来たんだけど、失敗しちゃったな。まぁ良いんだけどさ。とりあえず僕はもう戻ることにするよ。また会える時があればいいんだけどね。あ!それと、君の仲間を傷付けた事は本当に申し訳なく思っています。ごめんね。」と言って消え去った。

そして私はその光景を見ていて恐怖を感じ

「こ、こんなのおかしいよ!何よ!あの戦い!次元が違いすぎる!何であんなに強い人が私の国に?いやそれよりも 私じゃあ勝てる気がしないよぉ」と言って地面に倒れ込んで 泣いてしまいそうになったのを アリサに優しく抱かれて

「ありがとうございます。貴方のおかげで私はまだ戦えて行けます。私と一緒に戦いましょう?」と笑顔で言われた 私は少しの間抱き締められ続けていたが、すぐに離れて「わ、私に出来る事があったら言って下さい。私に何かさせて下さい。私はこの国を守りたいんです。」と泣きながら懇願した。

すると、アリサは私を抱きしめながら「ありがとう。私は本当に嬉しい。貴女のような人がいる事が分かったからね?だから私も頑張らないといけないね?」と言ってくれた。

そして「じゃあ まずはここから逃げ出さなければいけないね。」と言うので「はい!早く逃げて体制を整えて、反撃しないと!じゃないと本当に殺されてしまいます。早く行きましょう!」と言うが

「あの、その事で一つ問題があってですね。実はここの地下深くにある迷宮はどうなっていると思いますか?」と言われ「どう言うことでしょうか?」と言うと

「それは 魔王様しか知らないんですよ。その魔王様は今はどこに居るのか分からない状態で、魔王城に行ってみれば恐らく殺されるでしょう。そこで、貴方に魔王様を探すのを手伝って欲しいのです。」

「え、私達で探せるのでしょうか?」

すると

「魔王様に忠誠を誓っている者は少なからずいるので、魔王様に心当たりが無いかを聞く必要があるとは思いませんか?」と言われたので私はそれに賛同をした そして私たちは一度宿に戻り 明日の為に休息を取ることにした 翌日になった 私は目が覚めるなり直ぐに準備をして外に出ようとした。すると私の服が後ろから掴まれて「待ちなさい」と言われ振り返ると そこには、リリスと呼ばれていた女の子がいた 私は驚いて声を上げることが出来ずにいるとリリスと呼ばれた少女が「落ち着いて、別に私は敵じゃないの。」と言い私は警戒を解き、事情を説明した するとリリスと呼ばれた子は、納得をしてくれた なので私は、

「では 早速行動を開始しますか?」と言い歩き出そうとしたが、急に「待って!私を信用してくれて、有難うね?私はソフィア。一応これでも勇者だったの。あなたと同じで元の世界に帰る為に召喚されたけど、結局帰れなかったのよ?私には帰るところが無かったの。だから私もあなたを手伝う事に決めたわ。一緒にがんばりましょう?」と握手を求めてきた 私は嬉しくて涙が出そうになって我慢しながら手を握り「は、はい!私の名前はアリサと言います。よろしくお願ぃしまぁずぅ」と言った。するとソフィアと名乗る女性は、「私の方が歳上なんだからそんな喋り方じゃなくて普通に話して?」と言うが私は 丁寧語でしか話したことが無く、しかも相手が年上で尚且つ勇者と言われる程の実力者なら余計無理な注文だと思うのだ。そんな感じの事を遠回しに伝えると「そう。仕方がない。じゃあ今日から敬語は禁止だから」と、勝手に決められてしまった だが私は 素直に従うしかなかった

「は、はい。わかりました。これでよろしいですか?それとも、まだ口調が堅いのでダメとか言われそうですね。でも この口調は癖のようなものでなかなか変えられるものでは無いんです。すみませんでした。」と謝ると「わかった。そこまで言われてしまったら仕方がありません」と言ってくれなんとか理解を得ることが出来た

「でも、私は勇者では無かったし、勇者はあなたよ?私は普通の村娘だったの。」と唐突に言われ私は困惑をしてしまった なぜならば勇者というのは私達が異世界より召喚をする際に、聖女の力を取り込んだ者に与えられる称号なのだ なので本来は勇者などという肩書きを与えられるのはこの世界には存在しないはずなのだ

「な、なぜそのようなことを?」と私が質問すると彼女は「私も元々は、ただの学生をしていたんだよ?だけどある日突然私の住んでいた村の村長を名乗る者が家に訪れてきて「貴方をこの世界の救世主とする為に来た。どうか私達の世界を助けてくれ」なんて言われても意味がわからなくて断ったら、その翌日に村人たちが家を取り囲んできたの。そして「お前達は選ばれたのだ。これから起こる戦いについてこい」と無理やり連れていかれたのよ。それで仕方なく付いていったらいきなり「さあ今すぐ 魔王を倒してこい」みたいな流れで戦う事になったんだけど。その時に出会ったのが魔王で私は戦ったのだけど全く相手にならず負けて、そのまま奴隷契約を結ばされて魔王城に幽閉されているって感じね。私はもう諦めていたんだけど

「もしかしたら元の世界に戻れるかも?」と思い、色々と研究をしているうちに気付けば魔導士と呼ばれるようになっていたのよ」

と説明をし終えたところで「では その話を詳しく聞かせてください」と私が言ったのだが。

私は、勇者のステータスを見ることができる魔法を持っているので

ソフィアさんのステータスを見させてもらった 名前:???

種族:???

職業:大魔道

年齢16才 状態異常なし Lv :99

HP :15,800/150,000

MP :65,000/55,000

S P :50,600

攻撃力:106,000

精神力 :252,000 魔力 100,100 成長限界(レベル

「な!?これは凄すぎませんか?さすがに私のレベルは100まで上げる事は不可能ですし。攻撃に関しては完全に勝てる気がしないです。こんな人を倒すだなんて、無謀にも程があるとさえ思ってしまいますね。」と言うと「あ、ありがとう。なんか照れちゃいますね」と言っていた。

すると私の視界内に見覚えのある人物を発見した。私は慌ててその方向を確認するが何もいなかった 私は幻覚でも見たのかなと思っていたが、ソフィアが急に焦り始めた 私は「え?ど、どうしたの?大丈夫?まさかどこか怪我したの?」と心配している すると「違うの。ちょっとやっかいな相手に捕まっていましてね。私に何かあった時の為にアリサは安全な場所に移動しておいて貰えると助かるんだけど?」と言われ、 私は「分かりました。私も全力で頑張ります」と言うと「ありがとう」と返事をもらい。急いで避難することにした すると「さぁ行きましょうか?魔王様」と言って目の前に立ち塞がった そして剣を振り上げ振り下ろすがそれを私は剣で防ぐ そして「おいおい、なんで俺の名前を呼んでんのかねぇ。てめぇ誰だ?」

俺は少し驚いたが冷静に対応することにした

「ふふっ。それは私の正体を教えろと言っているようなものですね?」と言うが。どうやら図

「ああ、そういう事だな。それでてめえはなんでここにいんだ?答えないならぶっ殺すがいいか?」と言うと「それは出来ませんね。私はまだ貴方と戦いたく無いのですから。それに私の事を知っているようですから隠しても無駄ですよね。」と言うと「あー、やっぱり お前が魔王だったか?いや?でも魔王がこんなに弱い訳がねえんだよな?だからどっちか分からなかった訳だし。それで 本当のところはどっちだよ?」と言うが すると

「はい。正解ですよ。」

「へえ?本当にそいつかよ。って事は本当にそいつが魔王なのか。」

「はい!そうですよ。まぁ今は そんな事は良いじゃないですか?」と言って来ていたが、 魔王を倒せば この世界が救われる訳だからなぁ。

「そうだな、じゃあその話は後にして お前を潰してから聞くことにすんぞ。とりあえずはお前をここで倒しちまえば全部丸く収まるわけだからな。行くぜ!」と言って俺は走り出すと 相手は何かをしようとしているが 構わず突っ込む だが次の瞬間、魔王から放たれた一撃は今まで受けてきたどんな物よりも強く。一瞬にして吹き飛ばされ、地面に叩きつけられて動けなくなると そこには俺の事を覗き込んでいる 少女がいた

「あれ?あんまり効いてなかったの?でも結構本気のつもりだったんだけど?」と言いながら近寄ってくる魔王。すると魔王は「あ、そう言えば あなたはどうして魔王を倒しに来たの?」

「はぁ、そりゃあこっちの世界を救うために決まってんじゃねぇのか?」

「でも あなたのいた世界でも救おうとしていた人達がいると思うけど?それに 貴方に何が出来るの?」と言うが 正直そんなことを考える余裕はないほどに今のでかなり体力を持って行かれてしまい まともに会話するのも辛いのだ

「うるせぇなぁ。お前が魔王だから悪いんだよ。いいから死んどけ」

「嫌よ!やっと 手に入れた自由なんだから 私は死ぬ訳にはいかないのよ。それに貴方だって自由じゃないじゃない。勇者のくせして。」

「う、五月っさい!てめぇはとっとと死ね」

と言い放つと「はいはい。わかったから早く死になさいよ」と呆れられてしまい。そして魔王は「仕方がないわね。私のスキルを使わざるを得ないみたいね」と呟き

「スキル発動 【神獣召喚】

いでよ 私の従魔 フェンリル」と言って現れたのは銀色に輝く大きな狼で、それを見て俺は驚愕した そして、

「おい マジかよ。まさかお前のスキルって勇者だけじゃなかったってオチか?」

そう言うと フェンリウルは首を横に振り、

「いや 私のは、元々 勇者に付与されるような 能力だから、そもそも 勇者以外に使えないわ」と言われたので

「じゃあなんだってんだよ?それともお前って勇者に恨みでもあるのか?」

と聞いてみると、少しの間を置いて フェンリウルが「私は、もともと この世界を滅ぼそうとしてた。」

「そう、私の名前はフェン。元の世界じゃ 勇者と呼ばれていた。そして魔王が私の前に現れたの。最初はただの冒険者仲間だと思ってたけど、ある時から急に変わったの。

そしてそれから魔王城に連れていかれて 魔王の手伝いをさせられて 魔王に言われたの「魔王になれ」って そう言って無理矢理に私の中にあった力を奪い取って。そして その力を全て使って私の体を作った」と、そして フェンは続けて「でも その時はまだ 自我があって。魔王は私の意思で行動できるようにと魔王の記憶だけは消さなかったの。そして その時に私も勇者の称号を得た。その称号を利用されて私は 無理矢理 魔族の頂点に立つことになったの」と

「なるほどな。んで今に至ると。」と返すと フェンは小さく コクッとだけ 首を動かしていた

「で?それがどうかしたの?」

と フェンリウが

「うん。今なら私は自由に動く事が出来るから殺してくれて構わないから。だけどこの子は見逃して欲しいの お願いします」と深々とお辞儀をしていたのだ、俺は「なんでだよ?別にお前を殺しても俺は何も困らないんだよ。むしろさっさと殺した方が楽だろうよ」と言うがフェンは 黙り込んでしまっていたのだが。少し間を空けて 口を開き始めた

「確かにこの子を 解放したら またすぐに あの人に見つかるでしょうね。だから私は魔王をやめて別の世界に逃亡しようと思ったの。だからその時まで匿ってあげて欲しいのよ。私は逃げている途中なので」と言われ、俺は「ふざけるな。俺の敵だぞ?逃すかよ」と言ったのだが

「でもこのまま逃げたら その勇者さんを逃がしちゃうよ?」と言われ、 すると勇者がいきなり笑い始め、「そういえば その話について詳しく聞きたかったんだけど?魔王はどうしたの?」と質問を投げかけてくると、どうやら俺が吹っ飛ばした時の傷はある程度治っているようで

「あら?もう 回復しちゃったんですか?せっかく あなたを倒すためだけに作ったというのに」と答えるが、俺は、魔王が勇者に勝てるビジョンが見えなくて。どうやら本当に倒されかけているらしいなと確信すると、さすがに見過ごせない事態になってしまったと理解すると

「ち、しょうがねぇな。そこまで言えんのならば。今回は見逃してやるからさっさとどこかに行きやがれ」

と言うとフェンリウルと勇者は顔を見合わせて「やったね!」と言うと すぐさま どこかへと消えていった。そして その後を追うようにフェンが姿を消した後だった 俺は、ふと何かを思い出しかけた気がして 考え込む だが、何も思い出せない事に諦めると、

「ふぅ。」と 溜息を吐いていたのである すると 目の前にいた龍が突然消えたかと思うと、その次の瞬間に魔王と勇者がこちらに攻撃を仕掛けてきた そして 勇者と魔王による激しい戦いが始まったのであった。

(まずいな。さっきまでの戦いが嘘のように強いぞ?これはさっさと決めないと負けるな)と考え、どうやればこの状況を打開できるのかを考えていた時、勇者が、俺の事を吹き飛ばし そして、俺は吹き飛ばされてしまった。だが、吹き飛ばされた先は、ソフィアがいた場所で、そのまま、俺が、ソフィアを守るようにして 俺は地面に背中からぶつかってしまった。

すると 俺は「いてぇじゃねぇか、こっちが本気を出さずに済まさせてやってんだ。感謝くらいして貰いたいんだがな?」と言うと勇者と魔王が睨み合い、少しして俺の方を向いて「あなたは、どうして 私達を殺しに来ているの?」と聞いてきた。

すると魔王は「そうですよ。私達の味方をする理由なんてあるはずが無いですもの。」と言うと 俺は「そうだな。特に理由とかは無いが、なんとなくだな。それに今は あいつらがどこにいるのか探さない事には始まらないからよ」と、魔王達にそう言い

「そういう訳だからよ、お前らはここで死ぬ運命なんだよ」と言いながら立ち上がると、二人は納得していない表情をしていて、そこで、魔王が攻撃してきたのを、防ぎ、俺は魔王の腹部に一発入れると同時に後ろに下がり体勢を立て直すと 俺は、再び勇者と対峙する形になっていた。

(ち、思ったより早いな もう少し様子見するつもりだったが これ以上は危険だしな、速攻

「いくぜ!はあぁぁ!」と、俺は走り出して攻撃をするが避けられてしまい。反撃を受けてしまおうとしている所で、俺は 勇者に向かって蹴りを入れ 勇者はガードしたが吹き飛んでしまい、その先にいたフェンに当たりフェンごと地面に叩きつけられたのだ だが それを好機と捉え フェンリウルは俺の事を殴りつけてきたが俺も腕を使い拳をガードしそのまま魔王に向けて回し蹴ろうとしたところで魔王が起き上がって来ており俺は魔王の足で足を払われ転ばされてしまうとその一瞬の隙を狙って勇者

「喰らえ 【聖剣技】」と言って魔王に斬りかかった瞬間。魔王は何かを取り出して、何かの詠唱を行い、 そして魔王が出した何かが光輝き出し勇者に直撃すると

「うぐ、ああ、く、はぁ、はぁ、なんだ、いまの攻撃は」と言い放っていたのを見た直後。

「くそ、何が起こったかわからないが ここは退くしか無いな。お前がここまで手こずるとはな、今回はこの辺にしておいてやるが、覚えておくといい。お前達は私から逃げられないことを」

「えぇ もちろん、逃げるつもりもないし、あんたを逃がす気もないよ」

「はぁ、勇者さんもまだまだ甘いですね」と言い残し。そして、

「おい! お前!俺の名前を名乗れ!お前は絶対に殺す。次会った時は確実に殺すから 覚悟しとけよ」

「あはは、面白い人ね。貴方に名前を教える義理も無ければ 貴方に殺られるほど弱くはないのよ。それに私の名前は魔王でいいわ。それでは御機嫌よう」と 言うとフェンリウを連れて転移でどこかに行ってしまった。

するとソフィアが「大丈夫ですか? すいません。私のせいで 」と言ってきたが、気にしないことにした それよりもだ

「それより 魔王の使っていた魔法は いったいどんな魔法なの?」

「そうよ、あんなに 早く動けるようになるのは反則よ」

「私にもあれが何をしたのか分からないけど おそらくあの武器だと思う。あの人の持っている 大きめの 短刀に何か細工がされているみたい。それと、あそこから魔力の匂いを感じたから多分 魔石を使っているのかも」と言っていたので俺は それを聞いて少しだけ安心してしまった。なぜなら

「いやー 助かったわ、ありがとな。とりあえず俺もお前もボロボロだから一旦戻ることにしねか?」と言うと、俺の体は限界が近付いていたらしく 俺は意識

「あぁ、あ あぁ」と言いながら倒れる寸前

「仕方ないわね じゃあさっさと戻って寝なさいよ。ほら、肩貸したんさい。」と言われ、俺はソフィアの言う通りにし、そして 宿屋に戻ったのだが 部屋に入るとそこにはなぜかアイリス様が居て そして、ソフィアと二人で説教を受けることになるのだが なぜこうなったかというと。

まず、アイリさんがいきなり現れて、「ちょっと、あなたは私の大切なお客様なんですからしっかりしてもらわないと困ります。全く 心配させるんじゃありません。」と 怒られたのだ 俺が素直に謝ってみると アイリが俺を抱きしめてきて

「お願いします。もう危ないことはしないで下さい。」

と言われたので俺は「分かったから。とりあえず離れて?な?」と言うと 渋々だが離れたのだ その後。すぐにアイリス様に連れ出され事情を説明した だが、俺は気絶している為 詳しいことを聞かされてないので知らないのだと言ったのだが 信じてもらえなかったのだが なんとかして 納得してもらい今に至るわけだ

「そういえば、あの時魔王と何をしていたの?」と聞かれたのて俺は、フェンとの戦いと勇者と魔王との闘いの話をしている時に俺は思い出していた。そして俺はフェンの言っていた「あの人」が誰かについて考えるとすぐに答えが出てきたのだが。

俺が「あの人が言っていた「あいつは」っていうのは俺のことじゃないか?それに勇者の持ってるあの短刀はおそらく あの人が作ったもので、あいつは、俺を殺す為に色々と策を練ってるだろうな。俺達がここにいることも分かっていて さっきの戦いを見られていたってことだな、まずいな。さっさと手を打たなければ殺されるかもしれない」と考えていたら突然

「どうしたんですか?怖い顔をして」と言われ俺は

「何でも無いですよ」と答えたが アイラは俺が怖くなったようで「本当に何もないんですか?」

と質問されたので俺は「うん。ただ どうすれば奴らに勝てるかを考えていただけで。特に問題は無いよ」と言うと「そう なのなら良いんですが。あまり無理をしないで下さいね。私にとってはあなたは恩人なんですから」と言われ 俺が

「ありがとう」と言うと 俺達は、宿の食堂に向かった 食堂に着いてもまだ誰も来てはおらず。俺が、先に食事でもするかと提案した所 皆も賛成してくれた。そして、メニューを見ていく中で

「うぉぉ 肉 美味そうだ。お、こっちには海産物があるのか。これは凄いな」と言いつつ見ていた。するとソフィアが注文しようとしていて それを見ていた俺は、慌てて「ちょっ、ソフィア待った。さすがに食べすぎだろ。頼む物を減らすか 別の物を頼んでくれ」と言い。俺は店員に「すまない、今日はこれくらいにしておくよ」と言って

「そう?残念。じゃぁ 私も同じものにするわ」と言い。ソフィアが料理を頼み終えるとアイリアが話しかけてきた どうやら俺達の事を気にしてくれているようだった。俺達三人は、お互いに自己紹介をすると共に俺は

「さっきから思っていたんだけど なんで俺のことをそんなに気にかけてくれるんだ?確かに俺達は出会って日は浅いし、そこまで仲が良いわけではないが。気になる事があれば なんでも聞くと良い」と 言って 俺達の関係性を軽く話すと、 どうやら俺と勇者と魔王は昔。戦ったことがあり その時は 引き分けに終わったという話を聞いた時。

(もしかしたらその戦いは俺

「あ、そう言えば私達の関係を詳しく話してませんでしたね。まぁその話は後程に しましょう。そろそろ来る頃だと思いますし」と言うアイリの声に反応するように

「遅くなってすまぬ。わしが最後かの」と言いながらアイツが入ってきたので俺は アイリ達に「悪い あいつと少し話をしてくるから 席は空けといてくれ」と言いながら俺は、あいつと一緒に少し離れたところに移動をして、そして

「久しいの。元気にしてたか?それに お前の嫁はなかなかの美人ではないか。ふむ、それに娘も 将来が楽しみなくらい可愛いのう。それで お前が連れてきたということは何かあるのかえ?」

「あぁ。少し聞きたい事があってな。」と 俺とあいつが話を始めると周りから注目を集めていて それを俺達は無視しつつ。俺は勇者の事や 勇者の仲間である 魔法使いと僧侶について 魔王の持っている武器やスキルなどを聞いていった だが 肝心の魔王本人については一切情報が得られなかったので 俺自身。もう少し探る必要があると感じて「助かったよ。また時間があったら連絡を寄越せよ」と俺は あいつに伝えてからその場を後にすることにした だが、その瞬間

「ちょっといいかな?」

俺は振り返り。そこに

「やっぱり貴方は勇者様と知り合いなのですね。私は、魔王軍の幹部で四天王の「水魔」のアクリアと言います。よろしくね」と言って来たので俺はため息を付き

「あんたがあの

「水魔」のねぇ 確か、あの勇者が苦戦した相手だってことは覚えてるよ」

俺の言葉に驚いた表情を見せつつも余裕な態度でいたのを見て俺は警戒を強めると 後ろからいきなり攻撃をしてきたが俺はそれを避けた。そして攻撃の正体を確かめるべく。

後ろに飛んでみるとそこには、先ほど見た少女の姿がそこにはあったのであった 俺の後ろに現れた人物の容姿を見た ソフィアとアイリスは「あれ?あの子は」「あら?」と言っていたが それよりも 俺に攻撃を仕掛けて来た理由を聞き出そうとしたところ。

「流石ね。私の攻撃を避けるなんて貴方も中々やるわね。でもね この程度の攻撃では私はやられないよ?」

俺はこいつがなぜ急に襲ってきたのかを考えると。一つしか思い浮かぶことはなく そして 俺の思ったとおり。やはり勇者に俺と勇者と魔王についての情報を魔王軍に伝えるよう言われたようだ。

ただ俺はそこで一つの疑問が生まれていた。何故 魔王軍は勇者ではなく。俺を狙っているのだろうかと 普通に考えれば魔王軍が欲するのは勇者であり それは間違ってはいないと思うのだが。俺は俺では無く他の者を狙う方が都合の良いように思う。現にソフィアとアイリスは狙われていない

「なるほど。つまり君は俺と一対一で勝負をしたくてこんなことを仕掛けたというわけだね。だけど いくら君が強くても俺は 君よりも強い自信はあるから」と挑発してみると。案の定。それに乗ったようで「ふん お前みたいな雑魚と戦わなくても私が勇者を倒した後で殺してあげるわ」と言ってきたので俺は、「やれるもんならやってみな。俺は 勇者より強いかもしれないぞ」と言うと「戯れ言は死んでからほざくのね」と 言って来ていたので 戦闘態勢に入り構えるのであったが。

俺が勇者と戦っても勝ち目はないと判断し俺は勇者と敵対するのは止めようと心に

「なーにをコソコソと話しているのよ そんなに私と戦う前におしゃべりしたいって言うなら 私も混ぜなさいよね!」と魔王が現れてしまっては戦うしかなくなってしまい

「じゃあ、始めようかしら」と俺とアイツの戦いが始まり。魔王が「さて まずは邪魔者から片付けないとね」と言った瞬間。俺は魔法陣を作りだし そこから無数の剣を生み出し魔王と俺に向けて飛ばしたのだが

「無駄ね」とアイリに向かって行ったが俺は「行かせるかよ」と俺は魔法で作った盾をアイリの前に移動し、魔王の攻撃を受け止めると。魔王の魔力を感じて俺は驚きを隠せずにいたのだが 魔王の方から距離を詰めてきて俺は魔王が

「なっ!? まさか この程度なの?これだと拍子抜けなんだけど。」と余裕そうな顔を見せたかと思ったら一瞬で消え去り。俺は背後に気配を感じたので振り返るとアイリの首に短刀を突き立てようとしていたので。俺は、即座に動き出し、俺の攻撃は防がれてしまった。

そして

「今のを防ぐとか、本当に貴方何者? 普通の人間ではないわね?それに 貴女が庇っていたのは勇者の大切な仲間なのでしょ?そんな人を私から助け出すために命まで投げ出して守ろうとするって 貴方勇者に特別な感情でもあるのかしら?それにその短刀 もしかして私と同じ存在だったりするのかしら?」と 魔王に言われてしまい 俺も魔王に対して

「なぁ?なんで俺を殺そうとするんだ? その理由はなんだ?」

俺の問いに対し アイラを蹴り飛ばすと

「なんで?そんなことを貴方が知ってるのかは分からないけど、ただ。その答えを知るのは貴方では無く 今ここで 私の手にかかって死ぬあなたよ!そして勇者は 私の手で必ず倒すから」

そう答えられた

「そんなの 無理に決まってんだろ?なにを寝ぼけた事抜かしてんだよ。お前には勝てないよ」と 言ってやったが魔王の余裕のある態度は変わらず「無理かどうかはやって見なくちゃ分かんないじゃない。まぁ もう遅いからそろそろお別れね」とそう言い

「バイバイー」と言って姿を消した 俺は魔王が消えるのと同時に、俺はソフィアとアイリアのところに戻り。二人を守る為に障壁を展開した その次の瞬間。

俺はアイツに腹部を思いっきり蹴られ

「グフッ。うぅ」と言ってしまった。俺は痛みを抑え込みながら。

すぐに回復させようと試みたが。「あはははは あははははは」と俺をバカにしたかのような笑い方をすると、

「あ、ごめん。痛いよね。ならすぐ楽にしてあげるね。」と言うなり、俺は頭を殴られた感覚を覚えたので「な、んでだ? なぜだ?なにも効いてこねぇ?」

俺がそういうとアイツが不敵な笑みを浮かべ

「私達の存在理由は知っているんでしょう? 私は「影の支配者」それが私に与えられた称号なの。そして私の称号の力により貴方達の動きは停止させることが出来るのよ

「なんで?どうして?動けない」と困惑している咲夜を見つめると「ふふ ふふふ あっはははは 残念無念 これで貴方は私のものよ。」とそう言った瞬間。

魔王の手が伸びてきたかと思えば、俺の腕を掴まれた瞬間に腕をねじ切られそうになり。俺はそれを慌てて避けようとしたが、 魔王はそれを予測していたかのように足を動かし

「貴方は 勇者を私の元に連れて行く役目があるのだから。大人しくしてなさい。」と言われ。俺は魔王の圧倒的な力に為す術もなく。意識が薄れていったのであった

(ここはどこだろう?)と、そんな事を考えて周りを見てみると。

「やぁ、こんにちは」

(え、誰だよ それに此処は何処だ)と、俺が言うと

「あはは まだ頭がボーとしているのかい? それに僕の名前だなんて 僕は そうだなー 君の前世の友人でいいかな?」と

(は? 意味わかんねぇよ てめぇは ふざけてんのか? そもそも。ここがどこか説明しろよ それと俺の質問に答えるのが先だ 俺は

「俺は 勇者の所にいかないといけないはずなのに なんでいるのか教えろよ」と俺がいうと

「なるほど。君は勇者に会いに行くのか だけど。君を行かせられないから。今はここに閉じ込めさせてもらってる」

なにを 言ってるんだよ お前は てか。なんで俺の名前を 知らないふり

「お前は一体何者なんだよ」と俺が聞くと。

「僕の事よりも先に勇者の事に着いて知りたくないのかな?」と言い出してきた 俺は何も知らねえから 俺は「なにが聞きたいんだ 早く言ってくれ」と俺が言うと

「勇者が異世界人だということを」と言い出したので。

俺は「は? 何を言っているんだ。勇者はこの世界の人間だろう?」と返すと 目の前の男がいきなり 怒り始めたので俺は、俺は「落ち着け 俺だって。お前が何を言いてえんのかわかんねぇから」

と 宥めるように話しかけたのが良かったようで、落ち着いたみたいだ。

「あはは ゴメン取り乱し過ぎたようだね。だけど やっぱり君を行かせるわけにはいかないなー だけどね 勇者に会える方法が無いわけじゃ無いんだよ」と。俺にそう言うのであった。

私はこの人が私のことをどう考えているのかを知りたかったのである。

私のことを知っているのならば私がどんな人物なのかは大体分かるはずだし。私のことを少しでも覚えているのであれば私のことが好きか嫌いかもある程度把握できる。でも この人は違った。彼は私のことを知らないのにもかかわらず私のことを守ろうとしたのだ。

「君は 私のことを知らないのに。君は 私があの子を襲うとわかっていたから 君を危険から遠ざけるためにあの子のそばにいたんでしょ?なんで なんでそこまでするの?あの子は私にとって大事な人だったのに なんで?どうして なんで あの子を死に追いやった張本人を助けようとするの?おかしい 絶対。変だよ!そんなの おかしいよ 君も本当は あ、あぁ 」

私がそう叫んでいると。彼は急に私の方に近寄ってきて。

「なっ!? ちょ ちょっと 待ってください。あの時も言ったでしょう。あなたのことは知りませんが、あ、あ、あれですよ その。好きな人の事は、例え記憶に無くとも 助けようとして何が悪いんですか?あなたは、俺のこと 何も分からないかもしれないけど。俺は 少なくとも 俺にとっては 貴方の事が。大切な 仲間なんですよ。そんな仲間の命を守れなかった自分が悔しかったし。守りたくて。そして守れて。よかったって思ってます。俺はあなたに守られてばかりでしたから。俺は、俺はね。もう仲間を失いたくはないんです。俺は貴方の気持ちに応えることが出来ません。ですから。俺は貴方が。ソフィアさんのことを好きでも。俺は気にしません。ただ 仲間を危険な目に合わせたりしないでください。俺のことも 大切に思っているのでしたら。それだけを頼みたいのです。お願いします。」と頭を下げたのを見て。私は この人に付いて行きたいと心の底から思い。

「分かった 私は貴方と共に生きていくよ」と伝えたのだった。そして、私は彼の腕の中で眠った。それは心地の良い夢のような時間で。とても幸せな気分になれた。そして 彼が「ソフィアは、もう寝たか。それにしても ソフィアって可愛い名前してんのに性格はまるで凶暴だし。ほんとに困ったもんだが まぁそこが良いんだけどな」

そう言って、俺も眠りについた。俺は目が覚めても。俺の大切な人達を守り続け

「魔王様」と「魔王ちゃん」が呼んでいたのはきっと彼女の事だったのだろうと、そして俺は彼女達の為に戦うことを決意したのであった。

俺とアイリの出会いはとても衝撃的なものだった。

彼女は闇を司っており、全ての魔法を使うことが出来たのであった。そんな彼女を敵に回すなど自殺行為でしかなかった 魔王が「さて まずは邪魔者から片付けないとね」と言ってアイリの方へと向かって行ったが。アイラにアイリス、アイム、アイアの順に攻撃していき。俺は障壁を展開させたのだが。アイリが俺の障壁に向かって「闇の炎槍」を放つと俺の展開した障壁は粉々に砕けてしまった その

「は?嘘だろ?」

俺が驚きの声を上げると。「そんなんで驚いてんじゃねぇよ」と言って蹴りを入れてきて。その蹴りによって吹き飛ばされてしまった。「クッ。あ〜痛ぇなクソ! 」

そう言って 回復薬を取り出そうとすると。アイラが「させねぇよ!「影縫」」と、スキルを使い俺の動きを封じ込めてくるので、俺が慌てて回避行動をとろうとするが。俺はそのまま影に吸い込まれてしまい。そして「おい。そこで見てろよ。これが本当の殺し合いってやつだよ!」と言ってきたので、俺は「なんだそりゃ?俺はてめぇをぶっ殺すだけじゃねぇか。それなのに何で殺せなくちゃいけねぇんだ。そんなん関係ねぇだろ」と俺は言うと 魔王が俺を見て。

「まぁ良いわ。私と貴方は敵同士。だけど 今の貴方では私を倒せないわ」と言うなり魔王が攻撃を仕掛けてきたが俺は何とか攻撃を捌き反撃しようとすると、またアイリアが「させないよ?「魔鎖」」と言って。俺はアイツに拘束されてしまったので俺は仕方なく回復薬を取り出し飲み干すと、「あはは 回復薬を使ってくれて嬉しいわよ 貴方の実力は私達が1番知ってるもの。私達は 私達の力を全て出し切っても勝てる相手じゃない」

俺はそれを聞くなり。回復の時間を稼ぎ

「なんでそんな事を今更になって教えてくれる気になったのかしら?お前らが俺達に情報を漏らすのにはメリットがあるとは思えねぇんだけどな」そう俺が聞くと。

俺の後ろで誰かが倒れた気配を感じ。慌てて振り向くとその瞬間頭に何かを打ち付けられたような感覚を覚えた瞬間俺の記憶は完全に途絶えたのであった

(なんだよ。これ どうなってんだ?)

(なんだろう)と思いながら辺りを見渡してみたら。

(ここはどこなんだよ?俺の部屋か?でもなんで?)そう俺が思った瞬間に、俺の腕の中に誰かが居る事に気づいた

(誰だよ?)と思ったが すぐに思い出したので、そいつを起こしてみることにした

(とりあえず

「おーい起きろよ」と、言いながら俺は軽くデコピンをした すると、そいつも起きたらしくて、何故か俺の胸の中に入って来ていたので 俺はそれを無理やり引き剥がそうとしたら そいつの顔を見てみると、そこには涙で濡れた顔をしたアイナがいた そして俺は咄嵯に。俺は「あー悪いな俺のせいで 泣かせたみたいでよ 俺の服が汚ぇかもしれねぇが 拭いていいぞ それに 俺が泣いてた時はこうやって抱きしめてくれただろ? だから。俺もお前をこうしてやるから」と、優しく抱きしめた そう俺が言って 俺は

「あー お前って俺の事が好きなのか?」

俺がそう聞くと

「うん そう」と一言返事をされたので俺は「は?マジで言ってんのか?俺はお前の事なんてなんにも知らねえんだが」と俺は言うと。

「そうか 覚えてないんだ」と言われてしまいどうしようもない雰囲気になり。そこから無言の時間が続いたのである しかし このままでは仕方が無いと俺は思って「なんかあるのか?言って見ろ」と言ったら彼女は「私の事を覚えている人を探しにここにやって来たけど やっぱりいなかったんだよ?だけど私はどうしても諦め切れなくてそれで旅をしている途中にね貴方を見つけたんだよ!だから私は決めたんだよ!絶対に私の手でこの世界を守るんだって!だけど結局誰も救うことは出来なかった。私は一体何をすれば良かったんだろうね?」と言っていた。そして俺は彼女の頭を撫でて それから俺は言った

「よく聞け 俺はな 昔 とある女の子に助けられたんだよ。そん時のその子の名前はな?『月島愛』って言うんだよ。まぁ。俺はアイリって読んでるんだけどな。俺はその恩を返そうと思ってなアイリスを必死になって守ってきたんだよ。だけどなアイリスはな 自分が傷付くことよりも他人を傷つけることに対して酷く敏感な奴なんだよ。そんなあいつの事が心配でしょうがなかったんだがな。それでも俺は、アイリを救い出してから俺の命をかけて守り抜くって誓った。そう俺はお前に助けてもらったから今度は俺が助けたいと思うようになった。それにアイリは俺の大切な仲間だしな。だからこそ これからも俺と仲間で居て欲しい。そして俺はお前を守り続けるよ それが、俺にとっての全てだし、そんな俺でも構わないか?」と言うと彼女は涙を流していた顔を上げ俺を見ると「私を守ってくれるんですか?本当に?私は貴方に救われてから貴方にずっと付いて行こうって心に誓って来たんです。だから私のことは置いて行かないとダメですよ?」

と言われたので「あぁそうだなぁ、確かにそうかも知れねぇなぁでもな 俺にとってお前はこの世で一番大切だと思う女でもあるしな」

俺は正直に伝え「あぁ あともう1つ聞きたかったんだ。もし あの時アイラが止めなかった場合。俺は死んでいたのか?アイリ 」俺はアイリに聞いた アイナは 俺の方を見るなり アイリに変わって

「あのね 咲夜はもうあの子の攻撃で致命傷を負っていてね、私が止めた時には既に瀕死だったの。あの子のスキルは、自分の受けたダメージを相手にも与えるものであって、あの子はね?その力を使ったせいで魔力がほぼ0だったの あの時ね 君に生きて貰おうと頑張ったんだけど。君は即死寸前までいってしまっていたから。私がなんとかしようとした時には。既に息絶えてしまった状態だった。そして。君を蘇生する術が無かったから。君を蘇らせる為にアイリスを探そうとしていたんだよ」

アイアは俺に説明を終えると俺に抱きついてきて そして泣き始めた

「あはは アイリごめんなぁ、俺はまた助けられたんだなぁ 情けねぇよ」と俺はそう思いアイアを抱き寄せると

「私だって、アイリスが何処に行ったのか分からなくなっちゃったし、アイリアはアイラに捕まってしまっていたから。私一人だったの。だから、そんな自分を恨んで、もう何も出来なくなって、もう終わりなのかもって思っていたのに アイラとアイアと会えたおかげでまた立ち上がることが出来たの アイラには凄く感謝しているの。だから、アイアと私で、アイリスを、探しに行くんだけど。アイラが私達の為に時間稼ぎしてくれているのに 私達だけで逃げたくない。だからお願い私と一緒にアイリスを助けに来てもらえませんか?」と言ってきた 俺は少し考え込み「あぁ良いぜ。だがな?アイリアはどうしてアイリの事を姉貴じゃ無くて。名前で呼んでいるんだ?アイナさんもだけどさ?」と俺が質問をすると

「あぁその事ならアイリアの本名を教えてくれないかしら?」アイラがアイリスとアイアを睨むようにして見ると、アイラが続けて「それは。彼女達を見れば分かるんじゃないかしら?」と言い。俺は二人を見た。アイラにアイスはアイアを見ているのを見て俺はアイラに視線を戻した

「あーそういうことな?分かった つまりアイリスを救ってからの事は俺とお前等の問題になるわけだろ?そんなら問題無いな」と俺は言うと。俺達は立ち上がり歩き出したのであった

「とりあえず アイラ。アイア そして 俺の仲間が今戦っているから合流したらアイリアを探そう」

俺はアイラに向かってそう言うと。

「うん でもアイリアの居場所が分かってるんだっけ?」アイスが俺の方を向き。聞いてきたので俺は。「俺の能力だ。と言っても俺はあんまり役に立たんがな」と俺は言うと。俺は、三人を背に乗せたまま飛んで行くと、すぐに戦闘現場が見えて来た すると。そこでは俺が苦戦させられた魔王と戦っている勇者と、それを見ている二人の姿があった アイリアと、アイリスの二人は何か話をしている様子だったが。すぐに会話は終わったようで

「それじゃ 私達が相手になるね!」と、アイリが言って 魔王と戦いを始めた。そして俺も参戦しようと動き出そうとした瞬間に。アイラに後ろに引き寄せられた そして 魔王も動き出すので俺はアイリスと、アイリアを見てからアイリスは魔王の方に、アイリアはこちらに向けて歩いてくると。アイリスはそのまま、俺の前に来ると 俺は アイリとアイアとアイシアと、三人の女性から同時にプロポーズされた しかも俺を想ってくれる人全員は 王族と元聖騎士と言う立場である 俺は この世界に来る前 まだ俺が小学生低学年の時 当時俺が住んでいた町では毎年

「ハロウィン祭り」が行われていた 俺の両親は海外赴任をしていたので 町内会長をしている父さんの知り合いの家に預けれらた。そして。そこには 母さんの高校時代の友人が住んでおり その人は結婚をして 子供を授かっていたが 奥様が、難産で子供がなかなか産まれない 状態が何年も続いており。そんな中 旦那さんが事故で亡くなり。そしてその後を追うように その子供も亡くなってしまったのだ そこで、母さんが「私の友達の子が居るんだけど、その子は その歳で妊娠出産したから、きっと大丈夫だよ 」と 言い。その友人と その旦那と お世話係をしてくれる家政婦とで、その子の面倒を見る事になった

「初めまして よろしくね 私はこの家の主人の友達の。美沙子って言います。一応 家事育児は一通りできるから任せてね それとね? 私はその 君を産んだお母さんのお手伝いがしてみたいの 」とその子の母親であり。美沙子の友人の 亜希は 笑顔で言うと「はいよろしくおねがいします 」

俺はそう言って頭を下げて、その日から、その家に住み 幼稚園から小学校卒業までは そこの人達から色々な事を教わりながら過ごしていた そして、俺は 高校入学と同時に。俺は、この町を出て一人暮らしを始める事になるのだが。その際の条件として。両親から。俺が高校生の間。生活費としてお金を毎月 振り込んで貰える代わりに。高校卒業するまで 絶対に帰ってくるんじゃない!と言われてしまい。俺は、一人暮らしを始める前に「この家を俺にくれ この家は俺にとって大切な思い出の場所なんだ。俺にとっては 第二の家のような存在だからな 頼む!この家がどうしても欲しいんだ 俺はここで育ったんだ! お願いします!この家を残してください お願いいたします」と言った すると、 皆んなは困り果てた表情になり その家に思い入れがある人が他にも沢山居て。どうしようもなくなりかけていたので。俺はその人達にも土下座をし

「お願いです 何でもします どんな事でもやりますのでどうかここを残してください」

そう言った時に、亜希さんだけは俺を優しく抱きしめてくれたのだ。それからその話し合いが終わると。俺の部屋は、二階の俺が使っていた部屋が使えることになった そして 俺が高校生になってからの4年間はあっという間に過ぎていき 俺は高校卒業後。専門学校へと通い。無事に学校を卒業し。それからは、俺は、会社で 仕事を覚える

「あぁ俺が社長だったのかぁ まぁそんな気はしていたんだけど 」

俺の会社は 大手の家電量販のチェーン店で。全国展開しており 従業員は総勢1万人を超える大企業である しかし 社長の俺が 俺のやりたい事を出来ないので 俺の社長室は 副社長に全て譲ったので 俺は基本的に。本社での仕事がメインになっており 俺がやっていることは 書類関係が殆どで、後は 部下が失敗した時のフォローなどをするだけである そんな生活を続けていると。俺はある少女と出会い恋をした 俺と 彼女の出会いのきっかけは 会社の受付のカウンターに座っていた彼女に俺は声をかけたことから始まる。俺は彼女と話す

「こんにちは 俺の顔になんか付いていますか?」俺は彼女にそう言うと 彼女は恥ずかしそうにしながら 顔を赤くし「あ、すみません 綺麗な方だなぁと思いました それでですね?もしよろしければ。私の事を 好きになっていただけませんでしょうか?」と言ってきたのだった 俺は正直に 君可愛いね!一目惚れしました!君さえ良ければ付き合いたいな と 思ったけど 俺

「はい!喜んで!」と言いたかったんだけど 俺もさすがに大人として。大人の男性としての余裕を出さないかんだろうと考えてしまったので「う〜んどうなんでしょう?今。好きな女性がいるんです 彼女を振り向かせないといけませんので、貴方との交際は考えさせてください ごめんなさい」と答えたのだけれど。彼女が

「私を彼女にしてくれないのなら死んでやるんだから!」と言ってきたので。俺は焦って

「待って!ごめんごめんごめんごめん!!分かった!分かったから!!」

俺がそう言うとその女性は嬉

「ほんと?私本気にするよ?いいんだね? やったー」と喜ぶと 俺は、自分の部屋に案内した。

俺は彼女をベッドに押し倒すと 俺は彼女に口づけをすると。そのまま抱き合って眠りにつく 翌朝起きると。俺と彼女はお互いに裸のままで、彼女も「ふぇえ!?な、何が起こったんだろう?」と言っていたので。俺は。彼女に事情を説明すると。彼女も納得してくれたのか 俺と一緒に朝食を取り、会社に行くまでイチャイチャしてから。俺は、会社に行き、俺の部下の女子達と。社内の見回りをしながら。

今日も平和だなぁと思っていたら

「あれ 君は?確か?入社したばかりの新人さんだよね?名前はなんていうんだっけ?」俺が聞くと

「あ、はい 私の名前は佐藤美鈴と言います。よろしくお願いいたします。あ、あと先輩にお話がありまして。そのですね。私。昨日の夜に先輩とお会いした後 ずっと考えてみたのですが。私と、結婚を前提にお付き合いしてくれないかと思っていて なので、今度、食事でも一緒に行ってくれませんか?」そう言うと 俺のスマホが震えたので画面を見ると。「俺の女になれ」そうメッセージが来たので 俺は、返事を返すことなく無視した。すると 美鈴の電話が鳴り。美鈴が出ようとすると、

「ちょっと貸してくれるかな?」と、俺が言うと。

「あ、は、はい。わかりました」

俺は、美鈴のスマホに出ると。相手は。どうや

「はい。おはようございます。どなたですか?」俺は冷たくそういうと 相手からは お前が付き合っている女と別れろと脅迫めいたことを言い始めたのだ しかも、相手の男は「その娘とは お遊びだろ?早く別れた方がいいぞ!じゃないとお前の命が無くなるだけだからな!覚えておくことだ!」と言ってきたのだ。そして、相手が一方的に通話を切ろうとした時だった 俺の秘書の女性が現れて。俺に話しかけてきた

「おはようございます社長。あの社長のお客人様から 至急社長と話がしたいそうでして。私も一緒に連れてきて欲しいとのことです」と言われたので俺は「分かった連れてきて」と答えると

「分かりました。ではこちらに」と、言われた 美鈴に俺は「悪い。これからお偉いさんと打ち合わせが入ってしまった。申し訳ないんだが。俺はこのまま、君を置いていくから。先に帰っててくれて構わない。それと これは俺から、今日のお礼だよ。これを持って帰りなさい。それと、君はまだ、入社仕立てで慣れていないと思うが無理はしないように。何かあったら、俺の所に来ればいいから。俺はいつも君のことを応援しているからね。」と言う 俺は彼女に名刺を渡して その場を離れたのだが。俺の後をつけてくる男に 気がついたのだが。俺は、あえて気が付かないふりをして 待ち合わせ場所に向かい歩いて行った 俺は。その

「はい。社長様お待たせいたしました。」そう言って入ってきたのは 美鈴だった 俺は、美鈴を見て「おまたせ。で、君はどうしてここにいるの?」と 俺がそう言うと。美鈴は、「実は、その。私もつい先程。仕事中に。お父様に。社長に会いたいのであれば。私が必ず会わせるって。それで、私は、どうしても。社長の事が好きですので。どうしても お近づきになりたくて。そして。社長と二人っきりになりたくて。それで、お父様の力を使い。社長を呼び出させてもらったのです。」と。俺がそれを聞いていると。一人の男性が入ってくると 俺の方に視線を向けながら近づいてきたので。俺がそいつの方を見ていると。俺は、俺を見てにこやかな表情を浮かべていた 俺が「はじめまして」そう言うと。彼は「はい。社長初めまして。この会社の息子でして 私の父の事は御存知ですよね?父が、私をどうしても あなたの秘書にしたいだそうで。どうかお願いできませんでしょうか?」と聞いてきた 俺がそれに答えようとしている時に俺が「ちょっと黙っててくれない?」と言って 俺

「俺はな お前の父親からの依頼は受けたくないんだが?どうしてもって言ってくるなら話は変わるんだけどな」そう言うと 俺

「あ、ちなみにだけど。俺の会社の受付の受付の子と。それから秘書の子達を妊娠させたんだが、どう責任取ってくれるつもりなのかな?」俺のその発言を聞いたその男性は怒り出し。俺に向かってきたので 俺は「なぁ!俺の事を怒らせちゃったのかぁ?だとしたらそれは俺にとっては最悪の出来事なんだけど なんだよぉ 俺に逆恨みかぁ?」

俺の事を殴ってきたので。その男性の腹に思い切り膝蹴りをかまし「あ、そうそう 俺の可愛い部下をいじめたり傷つけたり そんな事した奴は、殺すか殺されるかどっちかだからね?」そう言った それから 俺がその人を睨みつけると。怖気づいたので 俺は彼に「まぁ俺はあんたのことは何もしないが。もしも俺の部下に手を出したらただじゃおかねぇから そのつもりで 分かったか?」と、言うと 彼「あ、ああ。もう。二度と君には関わらないと誓うよ。僕もこんなことはしたくないんだけど 君の事を好きになった子があまりにも可愛そうに思えたんでね。それだけさ。悪かったね 迷惑をかけてしまって」と言って 帰っていったのだった。

そして、俺に抱きついて「ありがとうございます 私を助けてくれましたよね?惚れ直しました。大好きです 私の気持ちは本物です 絶対に離れません 愛しています 私と結婚してください!」と言った 俺は。俺も、彼女に惹かれていたので 彼女に

「うん。いいよ!結婚しようか!」と、言い。

彼女は、とても嬉

「あはっ あはははははははははははは!嬉しいなぁ!本当に?いいんだよね?嘘じゃないよね?やったー!私幸せになってやるもん!待ってなさい?すぐに迎えに行ってあげるんだから!待ってなさい?いいわね?絶対よ?」と言って。彼女は、嬉し涙を流し。嬉し泣きしながら 俺の頬にキスをしてきた そんな彼女がとても嬉しく感じた俺だった こうして 彼女と 俺の 新しい生活が始まった その後 彼女は、毎日のように俺の家にやって来て。一緒にご飯を食べて。俺の部屋に来て寝るまでイチャイチャしていたのだ そんな彼女に俺が我慢出来なくなり

「君が欲しい」と言ってしまいそうになるのを耐える日々が続いたある日。美鈴が 会社を突然辞めたいと。親父である 専務に伝え。俺は、彼女に、なぜいきなり辞めることになったんだろうと疑問を持ち彼女に「君さえ良ければうちにおいで?うちの会社が嫌だったら他の企業を紹介するから」と言ってみると。俺の家に来ると言ってくれて嬉しかった 彼女の実家の会社にも。俺は連絡を入れずに。俺は、美鈴と結婚することになったと伝え、彼女に、プロポーズしたんだが。俺は彼女に指輪を贈った 彼女に「君さえよければこれを指に嵌めてほしいんだ」と言い渡すと彼女は、それを手に取り眺めていたが、俺が、不安になっている

「もしかして。嫌だったかな?無理して身に付けなくても良いけど。俺があげたいと思ったんだ 君とこれからもずっと仲良く過ごしていきたいからね」と言うと。彼女は「は、はい!私 すごくうれしいんです!あ、でも あの、サイズが分からないんですよ なので。後で調べてもよろしいですか?」と言うので。俺は、「わかった。」と返事をし、後日。美鈴が指輪を着けてくれたのだが。美鈴はとても喜んでいて、俺はその笑顔を見るのが好きになっていた。そして俺は美鈴を抱き寄せて、美鈴が 甘えて 来たので。俺は美鈴に優しくキスをした。

それから、

「俺と一緒に暮らしてくれないか?」そう言うと 美鈴は、俺に

「もちろんですよ」と返事をしてくれた そして俺は、彼女に、自分の家の住所を教えてあげて、そこに 美鈴と同棲を始めることになった。

俺が美鈴に「今度の休みはどこに行きたい?」と聞くと 美鈴は俺の腕を掴み 俺を引っ張っていく 俺達は。今度、デートをする為 待ち合わせ場所に行こうとしていたのだが。美鈴は、俺の手を握っていたのだが。手を繋ごうとしたので。

俺は恥ずかしくて「やめろ!やめてくれない?頼むから!」と言うと 美鈴は俺の顔をじっと

「あ、はい 分かりました すいませんでした。つい 嬉しさのあまりでして」と 俺から 離れて行ってしまった そして 約束の場所に来た俺達だが 美鈴が 何かに気がつき

「あれ?もしかするとあの人ではないですか?」と美鈴が言っている相手は、俺達が以前、依頼を受けて、魔族に囚われていた人達を助けた人物なのだ

「確かに。そうみたいだな。俺達が来た時はもう 居なかったから 多分、帰ったんじゃないかな?それに、俺達と関わりがあるなんて 誰も知らないと思うぞ?」と、言うと。美鈴は「それもそうですよね。私達に、助けてもらってから、お父様からお礼としてお金持ちのお友達に紹介してくれるとは言ってましたし、そのお礼の件もまだ解決していませんから それにその方はお金を持っていますからね 私達がお金持ちになればきっと その方ともお近づきになれますよ?」と言うと。俺が「まぁ。それもありかもしれんなぁ。あぁいう奴って金だけは持っているからなぁ」と言うと。

「あはは 社長って結構言うこと酷いですが、そうですね」と言って 俺と美鈴は。その男性との合流地点に近づき、合流するのであった。俺は。この前依頼された時にこの男性を見た事があるので。その時に顔は見ていたのだが、やはり。覚えられていなくて、その事について俺から「えっと。君は確か、この前俺が助けた人の中に入っていたはずだが」そう。俺が、この前、魔族の奴隷にされていた人たちを救出したとき その中に入ってきていたのを覚えていた すると彼は 俺を見て「そう言えば。自己紹介をしていませんでしたね。俺は 神崎拓斗と言いまして。実は俺には妻がいるのですが その子の事で相談がありまして。」と言われ。俺は「あ、そうなんだ?それで、その子は一体誰の子なのか 心当たりは?ないかな?」と、俺は 聞いてみた。俺の質問に 彼は「あるといえばありまして。実は、その子は俺の子じゃないんです その子には、両親がいないようでして だから 俺の両親はその子の面倒を見てくれていて。その両親というのが。少し 厳しいところがあるので。どうしたものかと思っていまして。」と言われたので 俺と美 俺と。その男性は話をしていた

「へぇ。そうなんだ。でも 君のお母さん達は何も悪いことはしていないじゃないか。それはそうと。君 名前何ていうんだい?」

俺の問いに 男は

「あぁ。俺の名前は。神崎優真といいます 宜しくお願いしますね 社長さん。それと こちらこそよろしくお願いいたします。」

こうして俺と彼との会話が始まる

「じゃぁ 話を戻すが、君の子供じゃないという子ってどういう関係なんだい?」と俺が聞くと

「まぁ簡単に言うなら。その子供っていうのは、血が繋がってないという事だけで。本当は、俺の大切な家族の一人なのです。でも、最近 母が、俺が浮気をしていると思い始めてしまって、それが。勘違いだと分かってくれているんですけど。どうすれば良いのか悩んでしまっていて。」と言ったので。俺は 俺の嫁の事を思い浮かべ 俺は、俺の妻も俺と同じ事を言ったのを思い出し 俺は彼に「俺も同じだったんだ。誤解は解けたんだけど その時に、俺の奥さんも君のような悩みを持っていたよ。君はまだ若そうだ。人生はまだまだ長い その間に、また同じような事になるかもしれない そこで、俺は、俺の家族にも紹介したいし、俺の娘も会わせてやりたいと思っているんだけど どうだろうか?もし嫌なら無理強いをしないつもりだよ?君の意見も大事だからね?君が嫌だって思う事は絶対にしないから安心してくれ」と言うと「ぜひ、会いたいです!」と言ってくれたので 俺は美鈴に連絡をしてから家に呼ぶことにした しばらくしてから彼女が来て、俺の家に来る事になったのだが 彼女が来るまでの間 何故か 彼が緊張していて、落ち着かない様子だったが気にせずにいると。彼女は到着した

「初めまして!私は咲夜と言います。いつも夫がお世話になっております」と言うと

「あ、あの。わ、わわ、わたくしは あ、ああ。お初にお目にかかります!わ、わたくし。かかか、神崎と申しましゅ。

わわわ、私の方が おおお世話になっています。そ、そして こここ、このたびは、わ、私に あうう会う機会をいただき 誠にありがとうございます。」

「ぷっ はははははははは 面白いね?君?君みたいなタイプ見たことがないよ 大丈夫?そんなに焦らなくてもいいんだよ?私達は、別に何もする気は無いから」

「あはは ごめんなさい。美鈴。あなたとは初めてだったからついつい 噛み砕いてしまっていました」

と 彼女が美鈴を宥めながら。美鈴が 俺に近づいてきたので 美鈴を抱きしめてから 頭を撫でると 美鈴は俺に抱きついてきた それからしばらくして落ち着いたのか、神崎が「ところで、今日は何の用件でしょうか?」と言って来たので 俺は、まずは、彼女を紹介するために、家に入る前に 美鈴と 美鈴に腕を組んでもらい俺の前に出した 美鈴は、少しだけ 照れていた 俺は

「あー、俺達、結婚したんだ。俺の可愛い奥さんの美鈴ちゃんだ。でだ。

俺の娘の。花蓮だ 仲良くしてあげてくれ あ、後、これからも遊びに来てくれて構わないよ」と言うと 美鈴と 美鈴に抱かれている美月は俺の腕を取り、自分の胸元に押し当てる 俺は 美鈴と美月にもみくちゃにされてもがいているが、二人は俺の事を

「きゃー、かわいい 私達の子供になった気分ね?ね?」とか言ってきていて俺は

「おい ふざけてる場合じゃないぞ?」と言うと。美鈴と美鈴が

「冗談よ」と言っていた 俺はため息をつくが

「とりあえず。入ってくれるかい? 」と言い、家の中へと招き入れるのであった

「さてと。」

俺達は 美鈴と神崎と美月を連れて家の中に入り。俺と 嫁はリビングにあるソファーに座っているのだが。その横に美鈴と美鈴が座っており 神崎と美月もそれぞれ隣に座り始めたのである。ちなみに美鈴が俺にぴったりと寄り添っているのだが。神崎は俺の隣に座っており 少し距離をあけており、俺からすると美鈴の距離が近い為。美鈴の方を見るのだが

「どうかしたのですか? 私の顔を見て?」と言うのだが 俺は

「いや なんでもないよ」と返事をした すると美鈴は俺に

「もしかして私の事を 意識しているのですか?もう 可愛らしいですね? ふぅ」と 耳もとに吹きかけてきて 俺が反応すると 美鈴は「やっぱり 可愛いです」と微笑んでいるので俺は美鈴に対して「からかわないでくれないか?」と言いつつ美月を見てみると、美鈴は、美月にも、色々とアドバイスをしており美月が美鈴に相談していた

「そういえば。俺達の娘の名前って決めているのか?」

と聞いてみると 神崎が答えてくれた

「いえ。特には考えていなかったんですよね。それに。女の子が生まれてくるとは思っていなかったので 男か女かも分からなかったので それで お義父様の知り合いの人にも相談してみようと思っていたんですが。その方は。お忙しいらしく、なかなか連絡が取れなくて」

と困った表情を浮かべていたので俺は。

「あぁ。それなら問題はないよ。俺達が名付けることにしてもいいか?」と言うと

「えぇ 良いですよ」と言ってくれたので 俺と美鈴は名前を考え始めるのだった それから数時間ほど時間が過ぎ 結局。名前は思いつかなかったので、美鈴と美月と一緒に考えていたのだが。二人も、名前を付ける事には協力してくれるとの事だったので。俺が、考えるよりも みんなに意見を聞くのが良いと考え 全員を一度俺の家に集める事にした 俺は 俺の部屋に入るとそこには美月と美鈴の姿は無く 代わりに美鈴が居たので「なぁ。俺が、考えた名前。気に入ってくれそうな感じはするんだが。なんか微妙だったりしないか?」と言うと。「そう?私も そう思っていたのだけど どうして?って。あ!もしかしたら あの子の名前が良かったのかしら?」と言われ俺は 俺が思いついた名前の書かれたメモを渡すと。

美鈴は、美月を探しに行ったので 俺は、一人で待つことになってしまったので スマホのメールアプリを開き、俺の嫁さんに

「今 暇?」と送ると。

「あー、悪いけど。これから、買い物行くんだよね」と言うので。俺も、少し出かけることにしたのだが。その時に。俺が昔働いていた職場の人たちに会った どうも 美月が 最近

「お母さんは、仕事で、お家にいない時があるの。寂しくないけど お姉ちゃんに会いたいのに」と言っているらしい。なので 俺は その事を嫁さんに伝えると。嫁さんの上司に当たる人が俺に話してきた その人は俺の事を かなり気にしてくれている人だった なので俺はその人に俺と美月は仲の良い姉弟のように接して来ていたのだから 美月にも俺と会わせるべきではと、提案をしてみた その上司も俺の考えに賛同してくれ 俺はその日に仕事を早く終わらせて。会社で、美月を待つことになったのだ 俺は会社の人と その人の子供の話を聞き その子が俺達の家に来た時に一緒に

「お兄さん 待っていてくれたんだ!」と言われた 俺がその声の主を見ると。そこにいた子は、俺が、以前面倒を見た 子供の一人だと言う事が分かった 俺は「あー、そうだね。今日は お仕事が終わったからね」と言って美月の頭を撫でてあげると 美月は嬉しそうに俺に抱きついてきたので 美月の頭を撫でてやる 俺が頭を撫で続けていると。後ろから「あら?お客さんがいたのか。私は、今日は、この子の事を見に来てね。」と美月のお母さんが現れ 俺と美月のお母さんの視線が合い、お互い

「あれ?あなた 前に ここに勤めていた方ですわね?もしかして美月が言っていた お兄さんというのは。あなたのことだったのですね?」と言うので 俺が、答える前に 俺に抱きついている美月が、「このおにいちゃんがね!美月に優しくしてくれたの!美月をいじめたりしないでね!」と言った。その言葉に俺も 美鈴の事を 思い浮かべてしまい 俺は美月から目をそらし 少し黙ってしまう そんな俺を見たからなのか 美鈴が、美月に話しかけると。

「美月? 私とお友達になってくれないかしら?」と言うので 美月は

「うん!いいよ!」と答えると 美鈴は俺の腕から離れ 美月の手を取り 手を繋ぐのだった そして、俺は その場から離れる為に、立ち去ろうとすると。俺の後ろにいる美月と手を繋いでいる女性の声が聞こえた 俺は、振り向くと。

俺の前に、美月と美鈴がいるのが見え。そして 美鈴が俺に向かって 頭を下げながら「ありがとうございました」と言ってきた そして俺は、何も言わずに 美鈴の横を通り過ぎる際に 軽く肩を叩き 何もなかったかのように通り過ぎようとしたので

「おとうさ〜ん」と言う声で

「美月」と呼びながら 俺と美月を包み込むように抱きしめてくれた美鈴のおかげで俺は助かったが 俺はその事を美鈴に感謝しながら。美鈴の胸の中に抱かれていた。俺を離そうとはせずに。ずっと俺の胸に顔を埋めていて

「あー、美鈴? 美鈴? もうそろそろいいんじゃない?俺を解放して欲しいんだけど」と美鈴に言ってみると。美鈴は顔を赤く染めながらも俺の胸元から 離れようとはしなかった。そんな様子を見ていたのだろう。美鈴は美月の事を俺から引き剥がそうとするが。俺は そんな二人の様子をみかねて。美月

「美月 美月 おい。お前も いつまでも お父さんに 甘えるんじゃないぞ?」と言うと 美月が 俺に近づき 俺の腕を取ると 自分の腕を絡ませてきて「ダメだよ?私と、お父さんはラブラブなんだから。邪魔しないでくれるかな?」と美月が言い出した。すると、美鈴は美月の腕を振り解いて 俺の元に行き、再び 俺の体に自分の体を押し当てるように密着してきた。俺が 美月の相手をすると。今度は美月が俺の頬を掴み俺の顔を寄せてきて、そのまま 俺にキスをするのだが。それを見て美鈴が 美月

「美月? あんまり お父さんに、変なことはしないでくれるかしら?それと。お母様には 後で 私が報告しておきますから。覚えていてくださいね?」と言うので美月が 美鈴に 何か文句を言っているのだが、俺はそれを無視して美月の唇を奪い返し

「さっきまで。寂しいとか言ってたくせに」と言いながら美月を抱き寄せると

「だって。寂しかったのは本当だし」と 美月は言うと俺の体をさらに強く抱きしめて来て、俺は美月が、俺に寄りかかって来るのだが俺は、

「ちょっと 疲れて来たから」と言い美月をソファーに座らせるのだった 俺は、神崎と、美月と、美鈴と、三人でショッピングモールへと出掛けて。今は、美月が欲しいと言っていた。ぬいぐるみを見て回っている 美月は 俺と手を繋ぎたがり、神崎は美月が、はぐれないように。

俺達からは 離れた所で 付いてきている。

「なぁ これ 可愛いんじゃないか?」

俺は、熊のような。猫みたいな動物の形をした小さな人形を手に取り 美月に見せると。「あー 可愛い。でも 買って貰おうとか。そういうつもりはないから 気を使わなくて良いよ」と言われ

「わかった。」と言うと

「ねぇ お父さんは。なんで そんなにも優しいの?私は、別に お母さんみたいになりたいってわけじゃ無いのに お母さんって凄く優しかったでしょ?」

「そうだな。俺にとっては 一番 愛おしい存在だから。それに。お前は まだ小さいから、俺や 美鈴が 居ないと 生きていけないから。美月が寂しいと思うのは 当然のことだよ。俺が寂しい時は、いつも 側にいてくれる。お前もそうだったじゃないか?」

と 美月に言われ 俺は 昔を思い出すのだった。俺は 美月に 寂しい思いをさせたくない一心だったのだ。俺の親も

「貴方は私達の分まで愛情を込めて育てたのですから。どうか大切に育てて下さい」とお願いしてきたくらいだったからね それから数時間の間 買い物をしたりと色々な場所に行ってみて回ったりしたのだけれど。その帰りに俺は、少し遠回りになる道を選んで歩いて帰っている途中で。ふと思い出すようにして「美鈴さんって、結構 厳しいんですね」と言うとその話を聞いていたであろう神崎に笑われてしまうのだったそして、しばらく歩いている時に突然にスマホが鳴ったと思ったのだが、どうもメールが届いたらしく、それは、嫁さんからの連絡で どうしたんだろうと思ってスマホを見ると

「お義母様とお義父様が家に来たいと仰っていたので許可を出しても良いですか?」と言うメッセージが表示されており。俺が「えっと。今どこにいる?」と送っるて。少し経って嫁さんから返事が来たのだが

「今は 実家です。これから、そちらに行くところですけど。何かご用件でしょうか?」と返ってきたので 俺は

「俺達はこれから帰るところだけど。少し、話したい事あるから 俺達の家に寄ってくれないかな?美月が 久しぶりに遊びに来たいっていっていたから」と伝えるのだった。

すると。しばらくしてから。家に着いたようでインターホンが鳴る音がして、ドアが開くのを確認するのと同時に俺は家に入って行った。

「あれ? もう帰ったのか。美月の迎えに来られたのかい?」と聞くと

「あー、はい。そうなんですよ」と答えると。俺の横にいた。嫁さんが、「お姉ちゃん!」と言いながら美月に近づいていき 抱きついていた。

俺はその光景を見ながらも。玄関で靴を脱いで家に上がっていた

「あー 久しぶりだね。お姉ちゃん!」と 美月は嬉しそうに抱きついている。

俺と、嫁さんと、俺と、神崎で、俺の部屋に入り。そして。俺は

「今日 急に誘っちゃってごめんね。今日 仕事でさ。会社で会ったら ちょうど良くて」と言うと

「大丈夫ですよ!それより!あの人には?私の事を話してあったりするの?」と質問をしてくるので俺は首を傾げているのだが?どういう意味なのか?わからなかったのだ すると神崎の方を見てみると苦笑いを浮かべているのが目についたのだが。まぁ。別に良いか!と言う結論に至ったのだが その後すぐに 俺の部屋に嫁さんのお姉さんが入って来たのだけれど 少し様子がおかしいような気がしたので。声をかけようと思っていると、嫁さんのお兄さんとお兄さんの彼女が俺達に飲み物を運んできてくれたのでありがたくそれを頂いていたのだが、何故か俺だけしかお茶を飲むことを許されず、しかも、嫁さんから睨まれていたのだ。何

「あー そう言えば最近 私とお兄ちゃんが付き合い出したことは聞いていますよね?」と言われるのだった なので俺は、その言葉をスルーしていると。お兄さんの方が俺の前に来て

「君が。娘の面倒を見てくれていた子なんだろ?ありがとう!」と言われながら肩に手をかけられたので 俺は「いえいえ 俺は特に大したことはしていないんで」と答えていたら神崎と目が合ってしまい。「私にも言ってよ!」と言われたのだが 神崎も無視する形になっていたら嫁さんが、「そんな事はいいから」と言うので俺は お姉さんに視線を向けながら嫁さんに「どうしてそんなに怒ってんの?なんかあったの?教えて欲しいんだけどさ?」と言ってみたところ。お姉さんはため息をつくだけだった。それから数分後には、皆落ち着いていて、とりあえず 俺は、美月が欲しいと言ったぬいぐるみを買ってあげていたので。美月に渡すと喜んでくれていたのだが。俺の事を 美鈴に取られてしまった事に納得がいかないのか、美月は、不機嫌になり、ずっと拗ねていたのを 宥めることに時間を費やしたのだった。そして、嫁さんが、夕食の用意をしている間に俺達は、テレビゲームをしながら過ごしていたのだが。俺は ずっと考えていた事があるのだが。嫁さんは一体 何を考えてこんな事をしているのだろうかと思っていたら、ふとある事が

「ねぇ お母さん。お母さんは。どうして、お爺さんと結婚したの?」

と。美月が興味本位で聞いたのだが。

俺は、この話は、あまり良くないんじゃないかな?と考えていたので、止めようとしたので、美月が俺の服を掴んでいたのに俺は気づき。俺に「お父さん 助けて?」と言うので俺は。美月の味方になろうと思い、美鈴に

「美鈴は、美鈴は。どうなの?」と聞き出したのだが。その答えが、俺を絶望の底へと突き落とす事になるのだった。美鈴が言うには。元々 美鈴のお父さんは。美鈴のお父さんとは仲が良くなかったらしくて。それなのに。結婚したの

「なんで?」と言うのが、美月の意見なのだが、美鈴は「お父さんと出会って。お母さんは変わったのよ?私が。お父さんが お母さんを。変えちゃったの。私が、お母さんを変えたのよ」

「お父さんになら、お母さんの事を任せられるから。私は、安心出来るの」と。言われたので俺は

「あはは。そっかー そうだったんだ。美月 良かったね。美鈴も嬉しいんだよ」と。俺は言いながらも。泣きそうになるのだが、俺は

「うん。よかった。」と笑顔を必死に作るのだが。それでも、やはり涙が出そうになってくるのだが。神崎が、俺の背中

「大丈夫だから。心配することなんてないから」と言いながら。頭を撫でて来てくれるので少しは楽になるのだった。それからは。普通に接してくれるようになり。俺は内心では、少しホッとするのだった。それからは、食事の時間まで、四人で楽しく過ごした後に、ご飯も食べ終えてから。俺は美鈴が風呂に入っている時に。リビングで三人で会話をしていた 俺の横に、美鈴が座り。神崎の隣に 美月が座っている。ちなみに お姉さんとお兄さんは、二人で、飲みに行ったらしくて帰ってきていないのである 俺の膝の上に美月は、頭を乗せていて。美月が、

「あのね?お母さんと、お父さんと、一緒に寝たいって。ダメかな?」と言うので俺は「良いんじゃ無い?たまには、三人で過ごすのもいいだろうしさ」と言うと、美鈴は

「じゃあ 今度 美月が寂しい時は 一緒に居てあげるからね?」と優しく微笑むのであった 俺達が住んでいる家にはお泊まり会をする為だけに購入した布団がある。それが 二組あり。俺達はいつも同じ場所で眠っている。

そして今日も 俺は ベッドの上で横になっていると美鈴は 俺の身体の上に乗りかかってきて「ちょっと! 重いわ」というのだが 俺は そんな美鈴が可愛いと思ってしまう

「もうー」と 言いながらも美

「私も、お父さんの子供が欲しいな」といきなり爆弾発言をした美月の言葉に俺は一瞬にして冷静さを失うのだった。

俺は、どう対応したら良いのか分からずにいた。

「あー。美月には無理だよ。美月は赤ちゃんだからね?」と言うと神崎は「そうよねー。あはは」と笑いながら美月に「そうだねー」と同調していた。だが 俺は、少し考えるようにして。美月の言っていることを少し理解出来なくも無いので。少し試してみたいことがあったので、俺は美月に向かって

「そうかー 残念だなー。美月は子供で俺も男だもんねー?あはは」と少し冗談めかして言っていたのだが。何故か、嫁さんに怒られてしまい、「貴方には美月ちゃんがいるでしょ!」と俺に怒鳴りつけてきたので俺は「え?いや、別に 俺が美月から子作りをしても問題はないはずなんだが」と答えたら嫁さんがまた激怒モードに突入しそうになったのだが。そこで何故か 嫁さんのスマホから着信音が鳴っていたようで嫁さんはスマホを手に取って見ていて 俺達に、「少し 待っていて下さい」と言うのだった

「もしもし。お兄さん あぁ、そう。分かったわ。じゃあ 後よろしくね。私達帰るから。うん。うん。わかった。じゃあ。ねー?」と言っていたのを聞いたあとから、嫁さんは急に帰ると言い出して。

そして。帰る前に「明日の仕事が終わった帰りに私の家に寄りなさいよね」と命令されてしまい。神崎と一緒に、俺は家に帰宅することにした。美月もついて来たかったようだったが美鈴に説得されたようだ。美月が帰った後も俺は仕事をこなしていたのだが嫁さんに電話がかかり。会社を出てすぐくらいに会社の前まで来てくれた嫁さんと合流していたのだが、俺と嫁さんと手を繋ぎながら家

「ねぇ? なんで手を繋ぐ必要あるの? 恥ずかしいんですけど」と言うと 嫁さんは「嫌なの?だって夫婦だし」と返されるのだが

「でもさ。これだとさ。周りから見られた時、勘違いする人がいそうでさ。それに なんか、この状態って、変じゃないか?なんか、さ?俺達の関係を 他人に見せびらかしているようにしか見えないんだよなぁー。それにさ。俺、今日 仕事が終わって直帰の日じゃんか。俺と美月だけでさ。俺のアパートに、泊まる約束だったのにさ。それをわざわざ、こっちまで 来なくても良くない?まぁ別にさ。いいんだけどさ」

俺は 嫁さんが 今日、自分のマンションに帰らなくて良くなったのが不満なのか、そんな愚痴を言い始めたのだが嫁さんは「私は お兄さんに、私の旦那の世話を頼まれているだけだから。それに、美月ちゃんにも会いたかったしさ」

「まぁいいや。とりあえず。お邪魔します。ただいま 美鈴」と俺の家に入ると 美鈴は、ソファーに座っており「あっ お母さんとお父さんおかえりなさ〜い」と元気に出迎えてくれていた 俺が美鈴の隣に行くと「パパも帰ってきた事ですし」

と俺の腕に 美鈴が腕を組んできたのだが俺は「美鈴ちゃん お父さんは疲れてるんだから」と注意をしたのだけれど。美鈴は「そんな事は分かってるんだけど。ママだけズルイ!」と頬っぺたを ぷくっと膨らまして 怒ってたので俺は苦笑するしかなくて。そんな感じで俺は。

「あれ?お前は誰?どこから来たの?」と俺は聞いてみたのだが。その女の子が俺に対して何か言ってたんだけど何を言ってたのかが全然わからなかったのだが。その子は泣いてしまい。泣き止まなかったので俺が頭を撫でると泣き止んだのだが それからは、その女の子は。美鈴と楽しげに遊んでいた。美鈴は妹ができた気分になっていたのか、嬉しかったらしく、終始、笑顔を見せていた。

そして俺はと言うと、

「なんで。お前まで居るんだよ。俺を独りにしてくれよ。」

と俺は 美月を睨みつけてやった。美月は「うぅ。酷いよー。お父さん。」と言ってくるので

「うるさい。黙れ。帰れ」と 言うと。嫁さんは、クスッと笑って「相変わらず 仲がいいんだねー あはは」と言われてしまった 美鈴が「お母さんと このお兄さんって どんな関係だったんだろうね」と言うと嫁さんは、少し寂しそうな表情を見せて「美鈴ちゃんには悪いけど。今はね。あまり言えないかな」と答えていた 俺達が、

「いただきます」「ごちそうさま〜」と言った瞬間から俺は、目の前にある料理を見て目を丸くしていた どれも美味しくて。今まで食べたことがないような味をしていたからだ

(凄いな。こんな料理を作れる人は初めて見たよ)

そんな風に思っていたのだが俺は、神崎に質問してみる事にしたのだが神崎は首を傾げていて何も分からないといった様子だっのである

(まさか これは俺のために?)

そんな疑問を抱くと美鈴が「どうかなされましたでしょうか?」と少し慌ただしい雰囲気を出していたが気にならないでいると神崎が説明を始めてくれた それは、昔にあったこと。つまり。今のような生活が始まる

「ちょっとまって、今から俺の過去の記憶を見せていく」と言うと、その人は「そんな事が出来るのかい?本当に君が魔王を倒した勇者様だったなんて。僕はね。実は。この村が滅ぼされたあの時に、殺されて。死んだはずなんだがね。今頃 天国に行っているはずなんだが。どうやらまだ、生きているようだね」と言っていた 俺は少し不思議だったのが。その人も。

美鈴と似たような反応だった。だが俺の頭の中には一つ。疑問が浮かんできており、その事を尋ねてみると

「はい 確かに 私の父は。母と結婚したのですが、結婚して数年経った後に、私が、生まれましたが。母は父と結婚してから。子供を授かることは出来ずにいたらしいんですが。ようやく子供が出来たと思った矢先、私が生まれると同時に。病にかかり、亡くなってしまったそうです。私と父が一緒に暮らして居たのは、3年間という短さだったのですが。私にとっては、かけがえのない存在でした。なので 父とは血は繋がってはいないですけど。本当の父親だと思って接してきています」と言っていた。それを聞いて、俺も少し寂しい気持ちになったが、美鈴は俺に

「お爺ちゃんに会いにいきましょう」と言い出してきたので俺も賛成したのであった。

そして俺達は お婆ちゃんの家に向かうのだがお婆ちゃんの家から出てきた人物に

「あら あなたは、どこかしら」と言う言葉を聞き お姉さんに 俺は、「貴方達は この世界の人間じゃないですよね?もしかしたら 僕達の知り合いかもしれない」と言われたのが お爺ちゃんとの再開を果たしたのだが、お爺ちゃんの身体は弱っている状態で会話をするのが困難だったがなんとか聞き取れた内容は。

俺の両親は俺が生まれた時に亡くなったという事で間違いないのだろうと思う。そして俺は、美鈴のお母さんのお父さんであり。俺のお爺ちゃんだと思われる人と握手

「この子達を助けてやってください」とお祖父ちゃんにお願いされてしまい 美鈴が俺の手を握ってきて涙ぐんでいる姿を見ていたお爺ちゃんは俺に向かって「美鈴と美鈴の家族は助けるが、それ以外は知らん」と冷たく言い放たれてしまっていた。俺達は何も返すことができずにいて、そのまま立ち去ろうとしたのだが

「そうか 分かった。なら 早く行きなさい」と背中を押してきたので俺達はそのまま走り出したのだった。俺は、お祖父ちゃんを疑った自分を恥じていた。

そして俺達は再び 美鈴の両親を埋葬するための墓に向かい、墓を掘り起こす作業に取り掛かっていた その時に美月も

「私にも手伝わせて欲しいの」と言うので 手分けして作業をしている時、急に お腹のあたりから、光が出て来始めて、お札のようなものに変化したのだ。そのあとに、美月は、「貴方は、美月が 絶対に守ってあげるから」と言いながら お札を手に取り、俺に手渡してきたので俺は、お守りの袋の中に入れておくことにした。

「よし! じゃあ行くとするかな!」と俺は 美鈴に話しかけたのだが美鈴は「お父さんは私の後ろに付いて来て下さい」と言われてしまった。

そして俺は美鈴に案内されて村の広場に到着するとその中央に棺が置かれており。その中には、お爺ちゃんの遺体が眠っており、美鈴は涙を流しながら俺に抱きついてくる 俺は美鈴を抱き締め返した 美鈴のお母さんとお父さんの遺体を埋葬した後。

美鈴と俺と神崎とで、お墓を建て、そこに美鈴のお母さんとお父さんが眠ることになるのだった お婆ちゃんの家に行く途中でお墓に寄り 美鈴と神崎で、美鈴のお父さん

「お父さん。私ね。この世界に大切な人が居るんだ。だからさ。もう少し待っててくれなの」と言うと俺も

「そうだな。美鈴 きっと見つかるはずだよ。俺の世界でも 俺の両親が お前と同じ立場だったんだ。その人達を俺は、探しにいくよ」と言うのだった 美鈴の家の方に戻ると、村の人々が俺達に 美鈴の両親の葬式の準備をしているので俺と神崎で手伝えばすぐに準備が出来上がり、村人総出での式が行われることになった 俺は、村人の一人が「あの、貴女様は一体 どの様な身分の者でございやしょうか?」と言ってきたので 美

「ん?俺は美月の友達だよ。」と答え 美

「うん 私の旦那さんだよー」と答えると

「美月さんのご家族様でやしたか これはこれは、失礼しました 私は 村長を務めております。よろしくお願いします。それと旦那様 もし宜しければ村長に なりませんでしょうか?」と言ってくるのだ。すると横から 村人Aが「そんな事したら。美鈴さんが大変じゃないかい」と止めに入るのだが 美鈴が

「良いんです お義父さんが亡くなった後ですし、私はもう覚悟を決めているんですよ」と村を治めることに決めてしまうのだが 美鈴が、村を統治する

「ねぇ これって。あれじゃないの?」と言う声が上がる 俺はその方向に顔を向けると

「はい 多分あれです。俺達が倒した魔王軍の生き残りかもしれませぬ」と言うと神崎が、

「そう言えばさっき言ってたよね。魔王軍が襲ってきた時の話してなかったっけ?それに その時に殺されたはずの人達がいるんだろ?」と疑問をぶつけてくる 俺達は、そのことについて話し合いを始める前に。お姉ちゃんの墓参りをしたかったので向かう事にしたのだった 俺は 今度こそ

「ただいま」「おじちゃん!」と言いたかったんだけど。俺は

「ただいま おばちゃん」と言うしかなかったので 美鈴と俺はお互いに見つめ合い苦笑しながら。お墓の前に立っているのだった それから美鈴が

「ねぇ お母さん。聞いてほしいことがあるの 私は、この世界を救うよ。だから 見守っていてね」と手をあわせ祈っている 俺はそんな様子を見ながら。「お母さん お父さんに報告する事があります」と話し始める 俺は「この世界を魔族に支配されていて、この世界で勇者として戦える者が召喚されたという情報が入りました」と伝えたのだがお爺ちゃんの時は反応がなかった 俺は「その者達の名前は 異世界からやってきた高校生のようです」と言った時に初めて動き出し。「それは ほんとか?」と言った。そこで、美鈴が「はい。本当ですよ」と答え

「それでは早速だが。そいつらのところに行こうではないか。その高校生がどれほどの強さなのかを知りたいからな」と言っていた。

美鈴が

「それでは 私達が連れて行ってあげますので」と言うので俺達は 美鈴に着いていくのであった。

俺は、お墓に「また会いにきました。それとお爺ちゃんが勇者でした。これからは、勇者のお孫ちゃんが魔王軍と戦うそうです」と言うと。お墓が輝きを放ち始めたのだが俺は、気にしないでおくことにした 俺は お爺ちゃんと美月とで お墓参りをして 俺は、お婆ちゃんに

「この子達と仲良くなった。そして俺は勇者だ」と言い

「この子は、俺が必ず守る。そして美月が俺と一緒に暮らすことになっている。それでこの子の両親はどうなんだ?」

お婆ちゃんから「実は、お父さんはね。この村に帰ってくる途中で魔物に殺されてしまったみたいだけど。お母さんだけは生き残ったらしくてね。私達の家に来てくれるって言ってくれてるのよ。でも、その人はね。私より若いけど凄く綺麗で優しそうな人だったよ」と言われた 美月は「そうだったんですか。良かったですね」と喜んでいたが。俺は、「えっとさ お母さんって呼んでいいのかな?俺も 美月もまだ独身だからさ。もしお嫁さんになったらさ。美鈴って呼んだらおかしいだろ」と言い

「そうね。そう呼ぶことにするわ」と

「なら、俺達の事はお義兄さん 美月さん と呼ぶのはダメか?」とお婆ちゃんが言ったので

「あぁ別に良いけど お婆ちゃんが言うなら 仕方がないね。じゃあ改めてよろしくね 美月」とお婆ちゃんの横に座る美月に話しかけた 美鈴は、「ちょっとお兄ちゃんだけずるいよ」とほっぺた膨らまして

「美鈴 美月からお土産にお菓子もらったんだろ?俺にもくれよ」と言うと。俺が持っているお袋のお守り袋から、饅頭を出して渡してくれた 美月は「このお饅頭 すごく美味しいですよ」と頬

「そういえば、お父さん。お爺ちゃんの身体を触らせて貰う許可貰ったよ」とお袋が嬉しそうに言っているのだが、神崎は俺達を見ながら。

俺は 神崎の顔を覗き込むようにして「なんでそんな悲しそうにしてんだよ?」

神崎が下を向き 泣き出すのだが 美鈴が慌てて慰めに入り。

「私達の為に、こんなに泣いてくれる優しい人だよ。私 やっぱりお姉ちゃんと神崎さんの3人で幸せになりたいって思えたの」と言って美鈴が神崎に抱きつくと 神崎も抱きついてきたので、2人とも抱きしめ返すのだった。俺達4人の抱擁を見て 美鈴が、お爺ちゃんとお母さんとに報告するように呟いたので、俺も同じようにして 俺も一緒に

「お父さん お母さま。俺 この世界で美月の両親に巡り会えてさ。そしてこの子を。美月を守ります。絶対に守ってみせます」

お婆

「美鈴と神崎君は お似合いの夫婦になりそうだね。美鈴が幸せならいいわ」

美月は 神崎の顔に手を当て涙を拭いてあげながら

「神崎君と一緒になれることが私 嬉しいの」と涙を流していた。

俺達が、お爺ちゃんの家で話し合っている頃 美月達はというと。村の子供達が「私にも教えてください」と言い出して 魔法や武術を教えていたのだが 神崎が、美鈴の手を握っている光景を見た子供たち

「私達にも、お兄ちゃんが出来ちゃったの?」と言い始め 俺は「美鈴がお前達に勉強を教わるんじゃないぞ。お前たちが、教える側になるのだよ。お前たちは立派な大人になって欲しいからな」と言って聞かせ 美鈴は

「そうよ。みんなが困らないように私がしっかりと先生役を務めるから、わからないことがあったり聞きたいことが有れば何でも聞いてね」と言って笑顔で 神崎の手を握りしめる 俺は美鈴と神崎に「さあ帰るとするかな」と言うと 美鈴も神崎も

「「はい!」」と言うと 俺達はお爺ちゃんの家をあとにするのだった。

俺が、美鈴の家に向かって歩いていると 神崎は

「あのー 俺はどこに泊まることになるんだ?」と聞くので 美鈴が

「この村は、小さいので宿とかは無いの。なので私達が使っている部屋で我慢してくれる?ごめんなさい」と言い。

俺は、二人を交互に見ると「俺は別に問題はない。ただ、美月は大丈夫か?嫌ではないのか?と思ってな。俺は美月にしか、触れたりするつもりは全くないが もし 万が一何かあればすぐに言ってくれよ」

「私もその事に関しては心配しなくても良いから。もし何かあったとしても、その時はその時だよ。だからそんな事言わなくて平気だよ。それよりも早く家に帰ろう」と美月に言われたの

「わかった。そう言えばさっきからずっと握られている手なんだけど」と言って手を繋いでいる手を見ると。指が絡まり恋人繋ぎになっていて 美鈴が恥ずかしそうな表情をしていたのを、俺は見て

「俺がしっかり手を繋ぐからさ もうそんな悲しい顔しないでいいから 美鈴は、いつも笑っていなきゃダメだ。俺はどんな美鈴でも好きだから」と俺は優しく美鈴に言って 俺達が美鈴の家に入ると、お婆ちゃんが玄関に出てきてくれたので、挨拶をしていると。「あら? 貴女が美鈴ちゃん? 初めまして。神崎君の祖母の桜です。宜しくお願いします」と神崎の方を向いて頭を下げて自己紹介していたので、

「はい。こちらこそ。美鈴ちゃんのお婆様。これから、美鈴ちゃんをお借りして行きますので」と言い、頭を深く下げるのだが 美鈴の肩を叩きながら

「それじゃ行ってくるな。お爺ちゃんには話したんだけど。俺は勇者だ」と言うと。美月が、「私も勇者だよ」と自慢気に話すので。「あぁわかっている。だが 美月には何もできないだろ。だから、お留守番できるよね?」と少し意地悪をしてしまうのだが 美月が、神崎にギュッと抱きつき。

「私は、いつでもお兄ちゃんと一緒だよ」

俺は、神崎が

「あぁ。ありがとう。俺は 必ず戻ってくるから」と言うのだった 俺は、お爺ちゃんと美月がお土産に買ってきた 饅頭を持っていくのだが。美月の両親に会う前に美鈴から、俺達のお墓参りに付いてきて欲しいとお願いされて 美月の両親は、魔王軍と戦うため旅に出てしまったらしく。俺が、村に戻る頃には居なくなっていると思うと言われたので お爺ちゃんとお婆ちゃんから「美月を頼むな」と言われて 美月と一緒に俺も「美月は必ず守ります」と強く誓った 俺は、この世界に魔王軍の侵攻を止めるべく。異世界から召喚された 勇者 俺の名は「天宮 光」と言うのだが、召喚される前の名前は、俺も忘れてしまったのだ。なぜなら、俺達召喚者は元の世界の記憶が無く。この世界の事だけを覚えていて。俺が覚えているのは、自分の名前だけだからだ。俺は今 勇者として戦えるように、修行中の身なのだが、俺はある事に気づいた 俺がこの世界に来る際に、神にもらった加護は、回復能力だけだったが。どうやら他の能力もあったようだ。それは、「剣術」スキル と

「魔力回復強化」「精神強化」の三つの能力を神様にもらったようなのだが。俺の師匠であり 勇者である美鈴によると

「剣術」とは、剣士のみが使える武器を扱うための技で 主に剣を使い戦う職業だそうだ

「魔力操作」については。魔術師も使う事ができるそうだ 俺の魔法が効かない魔物に、唯一対抗出来る術だ 次に

「魔力回復強化」は 魔石で回復した時 全快するまでの時間が短くなるらしい そして 最後に「精神強化」について説明しよう。これは、簡単に説明すると、心の強さが増すということだけなんだ。この効果は 人それぞれで 効果が出る人と、効果が出ない人がいるんだ

「剣術」

「魔術」

「魔力回復速度上昇」

の三つだ。そしてこの三種類の力を合わせて、俺達勇者は魔王軍を討伐するのを目的とされたんだ。

俺は、お袋が持たせてくれた、饅頭と、美月が作ったお守りの入った鞄を手にすると。美鈴と共にお婆ちゃんの家に一度戻ることにした 俺は美鈴を連れて 美鈴のお袋さんのお店まで行くのであった 俺は、饅頭の箱を抱えながら。隣にいる美鈴に「この村の人たち良い人達だよな。美鈴があんな風に育ったのはお袋さんのお陰なんだろうね」

そう言いながら歩くのだが、なぜか俺

「あれっ?」と思い。周りを見渡しても特に異変が感じられなかったので「気のせいか?」と思っていたのだが。お店の前まで来た時に俺は美鈴に

「なんか ここの人 変な気がしませんか?」と美鈴に話しかけると。美鈴は、首を傾げていると。突然「キャァー」という悲鳴と叫び声がしたので。俺と美鈴は

「何があったのだろうか」

「わかりません。行ってみましょう」

と二人でお店を飛び出して、先ほどの場所に走っていくと、俺達よりも早く駆けつけた村人がいたようで。そこには、二人の子供が血を流し倒れていたのだった。俺が急いで

「俺に、治せるかも知れません。見せてもらえますか?」と二人を覗き込むようにして、お婆ちゃんに聞くと

「えぇ。この子が、私の娘の子 美月って言うのだけど。その子が助けようとしてくれたみたいなの」と言って。女の子を指差すと。俺は

「わかりました。美鈴。お前は、この子を運んでくれないかな?俺はこの子のお母さんを探す」と言うと。俺は「美鈴。美月を俺の背中に乗せてくれないか?美月。お前は、まだ幼い。無理をせずお婆ちゃんの側にいるようにしてくれよ」と言って美月を美鈴の肩から抱き抱えると。

「お兄ちゃんは?」と聞いてきたので。「俺は、こっちの子供を助けに行く」と言うと

「わかった。お兄ちゃん頑張ってきてね」と言って 二人共泣きそうな顔で見ていたのだった。

俺は、子供をそっと抱えあげ「もう大丈夫だからな。俺に任せてくれ」と言って 子供の服をめくると脇腹から血が出ていたので俺は、子供に回復魔法をかけ始める。

すると徐々に出血が減ってきたのか少しずつだが傷口が塞がり始めた。俺は安心して子供たちを下ろすと。俺が背負っていた男の子の目が覚めたのか。俺の顔を見て「ここは?痛くなくなった」と言い

「良かった。君は怪我とかしなかったかい」と尋ねると。

その子は、首を振り「僕がお姉ちゃんを守れたのかな?でもどうして、僕は助かったんだろう?」と言うので。「お嬢ちゃんは、きっと、お嬢ちゃんを守りたかったんだ。それで君のことを守って自分が傷を負ってしまったんだよ」と言うと。

男の人の子供は「おねぇちゃぁーん」と言い出すと 俺は「大丈夫だよ。もう少ししたら会えるはずだから」と言いながら抱き締めてあげるのだが。お姉ちゃんは、目を閉じたまま起き上がることは無かったので、俺はお姉ちゃんを床の上に寝かせると 美鈴の元に向かったのでした。

俺は、美鈴と合流してお爺ちゃん

「あの二人なら多分死んじゃったわ」と言って。二人は美鈴のことを庇ってくれていたみたいだと。そしてお爺ちゃんが言うには美月を庇ってくれたのはいいが。子供達が魔物に襲われた時のショックが大きかったのか。美月はそのまま亡くなったようだ。

その言葉を聞いた俺と美月は涙を流してしまうが。お婆ちゃんと美鈴は 黙ったままだった しばらく時間が経ち お婆ちゃんの家に戻って来ると美月が

「お兄ちゃん。私に何か隠してる事があるんでしょ?教えて!」と真剣な表情で訴えかけると。

俺は、少し躊躇いながら「実は俺の本当の名前は天宮光じゃない。この世界では、勇者だと言われている」と言うと 美鈴が「お爺ちゃん。ごめんなさい。私お兄ちゃんに付いて行くわ。この人のお嫁さんになりたい」と言い出した 俺達は、お婆ちゃん達に頭を下げると

「美鈴のことよろしく頼むな。それと光君も頑張れな」と優しい口調で応援してくれる

「お爺ちゃん、ありがとうございます。絶対に美月さんの事は守ります」と言うと お爺ちゃんは、「わしらも、勇者の一行に加わる。この村の連中だけじゃあ勝てんからな。魔王を倒すのをこの目で見ておきたいからの」

俺が美月と一緒に旅に出ると知った

「美月」のお爺ちゃんとお婆ちゃんは。美月に、俺の「無限収納」の中にあるものから。食べ物とお小遣いをくれた そして「必ず戻ってくるんだよ。また帰って来いよ」と優しく語りかけてくれた。美月に

「それじゃ お母様のことは頼んだぞ」と俺が言うと

「うん。必ずお爺ちゃんとお婆ちゃんを連れて行くから待っていて」と美月は言い。美月は お爺ちゃんお婆ちゃんと一緒に 美月の両親が住んでいる場所に向かって歩き出していった。俺は美鈴と二人で美月の後を追いかけるようにして村を出るのだった。美鈴は村から旅立つ前に

「お兄ちゃん 私のことをお義姉ちゃんと呼んでもいいですよ」と言われてしまった 俺が

「それは流石に」と苦笑いしていると。お婆ちゃんが俺の耳元で言うのだった

「お似合いじゃないか 美鈴のことも頼むね。美鈴 しっかりするんだよ」と言われてしまい 俺は「美鈴は俺の彼女です」と答え。俺も美鈴のお婆ちゃんに「行ってきます」と言って。美鈴と二人で村を出ていった。

俺は、お婆ちゃん達が、村のみんなに見送られる姿を目にすると。「必ず生きて帰らなければ」と思い

「美鈴!ここから魔王軍の支配地まではどのくらい離れているんだ?」と質問をすると。

「ここから 歩いて10日程だと思います」という答えが返ってきた 俺は、「よし。魔王軍の所に着くのは 明日の朝になると思うが。今日のところは野宿をする事になるだろうけど我慢して欲しい」と美鈴に話すと。美鈴は「はい」と言って 二人っきりになると俺は美鈴を抱き寄せるとキスをしてそのまま美鈴を押し倒していくのであった 美鈴は俺に「もっと抱いて お願い」と懇願してくると。俺はそんな 可愛い美鈴を見下ろしながら。

俺は、美鈴に

「今日から俺達の恋人になったからな。もう美鈴に遠慮はしないからな。これからも宜しくな」と言って俺はもう一度 唇を重ねて 美鈴の身体を堪能すると 二人共疲れ果てたのか、抱き合うようにして眠りについたのでした。

俺は、朝になり目が覚めると。俺の隣で気持ち良さそうに眠っている美鈴を見つめていると、美鈴が目を開けて「おはよう 光」と言ってくれるので。俺は

「ああ。おはよう。美鈴 早速だけど お腹減ってないか?」と聞くと。美鈴は首を振っていたが。お腹が鳴ってしまい。俺は笑みを浮かべていると。

「恥ずかしかったよ。でも 光のせいで鳴っちゃったからね。責任とってよね」と言うので。俺は「任せておけ。昨日はあんなに可愛く おねだりしてきたからな」と言うと。

「え?お姉ちゃん。お兄ちゃんにどんな風に言ったの? お兄ちゃんに おねだりした事なんて無かったはずなのに」と言うので。俺は「内緒だ」と言うが美鈴は「ズルいなぁー。私だってお兄ちゃんとしたいのに」と言って頬を膨らませるのであった。俺は、起き上がると 鞄を手に取り「ほれっ ご飯食べに行くぞ」と言いながら 二人して部屋を後にするのでした。

それからしばらくして 美鈴に起こされ、二人で食事をしてから

「そろそろ出発しようか」と言うと 美鈴が、突然立ち止まり「お姉ちゃんに話さないの?」と聞いてきた

「そうだな。いずれ、美月には言わなければならないし。俺の素性を知れば離れていくかもしれないが」と悲観的に呟くと

「光は 私が嫌いなの?」と言ってくるので

「いや。好きだよ。だから だからこそ怖くて言えない」と言うと

「お兄ちゃんは。本当はどうなりたいの?私は光の事が好きなの。例え お兄ちゃんの正体を知って 幻滅してもお兄ちゃんが好きだよ。だから安心してほしいの。それともし嫌になっても。きっと離れて行ったとしても 私はきっとお兄ちゃんを責めたりは絶対しないよ。それでもまだ怖い? まだ迷っているなら教えて欲しいの もうお兄ちゃんしか居ないの。お兄ちゃんしか好きになれなかったからもうこれ以上苦しまないで欲しい。そして私を選んで欲しい」と言い出すのだった

(まさか こんな年下の少女に、ここまで言わせるなんて俺は何やってるんだよ。もういいや 全部バラしてやる)と思って、美鈴に、今までのことをすべて教えることにしたのだ

(俺は異世界からやってきたんだとか その時に 神様からもらったスキルに

「全属性魔法使用可能」

とかいう反則級の物があるだとかなんだとか

「ステータス」

「解析者」

鑑定系 隠蔽 レベル9まで使えるだとかなんだとか言ってたら美鈴が

「お兄ちゃん 凄いの その能力あれば何でも出来るかも」と 俺が、調子に乗っていると。俺の頭に痛みが発生し始めたので。俺達はその場を離れたのである。俺が頭を押さえている姿を見て。

美鈴は俺を支えてくれるのだが 俺は「大丈夫だ」と言いながら歩き始めた すると 急に地面が激しく揺れ始めた。そして

「ゴゴッ」と地鳴りがしたかと思った次の瞬間には 大きな地震が起きたようで。

俺達は慌てて近くの岩影に避難をしたのだが。

「ピコンッ」と言う音が聞こえたので確認をすると。【神域創造 LV.EX】という表示が出ていたので俺は これはなんだろう?と思いつつ。詳細画面を開くのと同時に 美鈴は俺に抱きついて来るので 美鈴が落ち着くのを待ってから俺は美鈴に「ごめん 少し待ってくれ 調べものをするから」

「分かった」と返事が戻ってきたので俺は 美鈴を俺の膝の上に座らせて、頭を撫で始めると美鈴が俺の胸の中で大人しくなって行くのが分かって、俺は、心拍数が上がっていくがなんとか抑え込みながら。

俺は、「少しだけ時間掛かると思うから。少しだけ待っていてくれな」と言うと。美鈴は俺の胸に自分の顔を擦り付けてきて甘えるのだった。俺は、それを見ながら美月に連絡を取ろうと思ったのだが 通信機を出してみても反応がなかった。俺達は、とりあえず待つことにして

「お兄ちゃん」「ん?」「私達はこれからどこに向かうの」

「まず 王都に向かおうと思う。そこで、俺達のことを調べるために冒険者登録をする。後はギルドに行って魔王軍と勇者について詳しく聞こうと思っている。

それで、俺も 美鈴と同じぐらいの強さがあれば一緒に戦うことができるから」

俺の言葉を聞いた美鈴が俺の手を握りしめてきたので俺は「美鈴 無理はしないんだぞ。俺一人で魔王軍と戦うから」と説得をすると。

「ううん 私にも協力させて」

俺はそんな美鈴をギュッと抱きしめてキスをする しばらくすると

「ピーッピーッピーッピーッ」と音がしたので 俺は「よし。これで終わり。この能力は俺と美鈴が触れていないと使えないみたいなんだよ」と伝えると 美鈴が俺に思いっきり抱きついて来たのだった。

俺は そんな美鈴を愛おしくなり。今度は舌を入れて濃厚なキスをしながら。お互いが満足するまで求めあうと。俺は 美鈴に俺の気持ちを伝えた。俺の事を好きだと言ってくれた 可愛い妹に対して。俺は「俺は、お前を愛している。絶対に幸せにしてみせるから。俺を信じてくれ」とプロポーズのような言葉を囁き、またキスをして 二人とも落ち着いたので。

俺と美鈴は、これからの行動を決めることにした。俺は「美鈴 お腹は減ったか?」

と質問すると。美鈴は「そう言えばお腹空いてるかも」と言うと。俺は、俺達が隠れている近くに村を見つけたので。そこに向かって歩いていったのであった。

それからすぐに俺達は村に辿り着いていた 俺達が、村に着くと、村人達が「おい!子供が二人で旅だなんて危ないだろう」と言われてしまい

「大丈夫です。僕達二人で魔族を倒してきましたから」と言うと。俺は 村人から武器を返して欲しいと頼むと。

「ちょっと見せてもらえますかね?本物かどうか見ないと分かりませんので」と村長に言われて。俺は仕方なく剣を渡すと 村長は鞘を抜いて刃の状態を確認すると、「これは 見事なものだね。よく手入れされているね。ありがとうございます」と 俺に返

「ええ まあ 僕は剣術が得意なので それで 僕達を宿屋に案内してください」と言うと 村の人達が一斉に「それは構わないのですが 君達の名前は何と言うのかな」と尋ねてくるので。俺は「俺は 高坂光でこっちが妹の 光といいます。宜しくお願いします」と答えると 村の人が「ああ 自己紹介がまだでしたね。私は、村長をしている者です。よろしくお願いします」と言うのだった。俺はそれから、俺達の部屋が用意されたので 俺は 早速ベッドに寝転ぶのでした。美鈴も、俺の隣で寝ようとするので、俺達は

「おやすみなさい」と言い合って。そのまま 俺は、眠りにつくのであった。

俺が目を覚ますと隣に、美少女が眠っているのが見えて、その横顔があまりにも綺麗な物で俺は、一瞬ドキッとした。俺が起き上がった事で目が覚めたのか。その少女も起き上がると「お兄ちゃんおはよう」と言って微笑んでくれるので。俺は「おはよう」と答えると その少女は「光 お姉ちゃんとは上手く行ったんだね」と嬉しそうな笑顔で言うと 俺は、その言葉で昨日の事を思い出してしまったので恥ずかしさのあまり布団を被ってしまった。

それを不思議に思ったのか。

その少女が

「どうしたの?大丈夫?具合悪いの?」と聞いてきたのだが、この恥ずかしさをどうやって伝えればいいのか悩んでいると。

俺は、美鈴の頭に手を置くと優しく撫で始める。

最初は恥ずかしそうにしている美鈴だったが、段々と落ち着いていき。そして 美鈴に朝ご飯を食べに行くぞと言われるのであった。美鈴の手を握って食堂へと向かう それから朝食を済ませて。俺達は、ギルドへと向かったのだが。中に入るとやはり、騒然としてしまうのだった。それも仕方がないかもしれないのだがなと思いつつ受付のお姉さんに声をかけた。

俺が「すいません。依頼達成の報告をしに来たんですけど」と伝えると。

俺の前には行列

「はい お待たせしました。どのような報告でしょうか」とおっとり口調で話してきたので

「こちらの依頼を達成したので 確認してもらっていいですか」と討伐の証拠である モンスターの死骸を見せると おっとり系のお姉さんのテンションが上がり。

「わぁー 凄い お疲れ様でした。では 鑑定致しますね。

鑑定 完了。全て討伐されていますね。報酬として500ゴールドお渡しいたします。そしてこのカードは冒険者としての登録カードになりますので、失くさないように気をつけください」と、俺にカードを渡してくれて 俺が受け取ると、 俺の後ろから誰かが「ねえねぇ、貴方 冒険者になるのなら、うちらのパーティ入らない?歓迎するよ」と声を掛けられたのだが俺は、無視をすることにした。俺は今、そんなことより依頼を受けるほうが大事なのだからと自分に言い聞かせていたのだけれど「ちょっとぉ〜無視しないでもらえますか〜」と言って来た女性の声を無視することができなかったので。振り向いてみると そこには赤髪ロングヘアのスラッとスタイルの良いお姉さんがいた。だがしかし。俺には彼女などいなかったのだ つまり そのお姉さんが誰なのかまったく分からない状態なのだけれども。お姉さんは何か用があるみたいだったので その人の所へ向かうことにした。

俺はその人に「何ですか?」

「あなたに 私達のパーティーに入っていないかを誘いたいと思って声をかけたんですよ。どうかしら」その人は自信たっぷりな感じなんだけど。俺は「申し訳ないんですが。俺達にはまだ先に進むという目標があるので。他の方達のお世話になっている余裕は無いですよ」と伝えると

「あら残念。気が向いた時に連絡頂戴ね」

「えぇ わかりました」とその女性が言った後、俺は、その場を立ち去ろうとすると 突然腕を掴まれてしまい 振り返って

「まだ なんなんですか? 急いでいるんですけど?」と聞くと、彼女は俺の手を握りしめてきて俺を見つめてきたので

「なんの真似なんでしょう?」と質問すると 彼女が口を開く前にギルド内にいた全員が大騒ぎを始めてしまったのだった。

俺達はギルドを後にするのだった。それから、宿に戻り部屋に入るのだけど美鈴と二人で話し合おうとしたら美鈴の方から「ごめんなさい お姉ちゃんが迷惑をかけてしまって。あの人 しつこく付き纏ってくるんだよ」と言ってきて それから俺達は王都へと戻ることにするのだった。そして俺達は街を出るために門番がいる場所へ向かっていくのだが。当然 街の外に出るための手続きが行われるわけで。そこで

「はい。問題無いな。それとお前らは王都に向かうんだったな。気をつけるんだな。最近は王都周辺に出没する魔物達が異常に強くなりだしている。それだけではなくて。人間の姿に似たゴブリンキングと呼ばれる存在まで確認されたという話も上がっているくらいだ」と、言われてしまうのだが。俺達は その忠告に対してお礼を言い 俺は「俺達みたいな子供にも 注意を促そうとするなんて。優しいですね。これから向かう場所にも冒険者がたくさん居るのかな?」と尋ねると その冒険者は「いや、俺もそんな話を聞いただけで詳しくは知らん」と答えた。俺は、「俺の妹 美鈴というのですが、実は勇者で、俺と一緒に魔王軍と戦うつもりなんですよ」と言うと。その冒険者も美鈴に興味を示すと

「美鈴ちゃんか 可愛いね。美鈴ちゃんみたいな妹がいるのは羨ましいな。美鈴ちゃんの事を頼んだよ」と俺の肩をポンッ叩いてくる 美鈴はそんな俺達を見て 笑っていた。俺はその人が美鈴の頭を優しく撫でている姿に何故か少しだけモヤッとしてしまった。そんなことを考えながら俺達は、王城に向かって歩を進めていくのであった。

それから しばらくして 俺は、ソフィアに 会える事を嬉しく思っていた 俺は「よう。お前らが俺の部下達を倒してくれたらしいじゃないか。俺の所に来なかったのが不思議なぐらいで嬉しいんだぜ。感謝しなくては行けないな」と言い ソフィアは俺の言葉を聞いて不敵な笑みを浮かべ「そう言って貰えて光栄だな。お前が、この国を統べる者なんだよな」と俺は質問をするのだけど。その質問に対しソフィアは「そうとも言えるかな」と答えて。それから俺と美鈴は、美鈴の武器に魔力を込めてもらう為に武器に触ろうとしたのだけど。ソフィアからストップが入る。それから

「おいおい、いきなり武器に手を伸ばすなんて。危ないことは控えてもらえるとありがたいんたがな。美鈴とかいう小娘、貴様にはこの杖で十分だろう」と言い 魔法を放つための杖を取り出すと。俺は、「おい。その杖は かなりレアなものじゃ無かったのか?どうして持っているのか説明してくれないか?」と疑問をぶつけるとソフィアは答えず黙り込んだままなので俺は続けて話す「それにしてもこの国にはまだ勇者が残ってるのか?」その問いには、答えずに 今度は逆に質問してくる。「そんな事はどうだっていいさ。それよりもだ 私の部下を倒した褒美に俺の城に案内しようかと思っているのだが、どうだろうか。付いてきてくれるかね」と言われて俺達は、王城の前まで案内してもらうのであった。俺達の前に現れたのは大きな城門であり、そこに門兵が立っていて 俺達を止めようとしたのだが。それを、止めて案内してくれるようだ。中に入ると豪華な作りとなっており

「中はこんなになってたのか。

まるでお城の中に城下町があるみたいだな」と言うと 俺の後ろに立っていた 兵士は「何をおっしゃられるのですか? こここそ我が王の住むお家なのですよ」と、言ってきて。美鈴は、驚いているのと同時に その兵士を睨

「この人は王様じゃない」と怒りの感情が溢れ出したかのように言うと

「おっと お姫様の目は誤魔化せないみたいですねぇ」と兵士達は、笑い出すのである

「私 騙すのは苦手なのよ」と言って。俺の手を取り引っ張っていくのである。

その手を取って俺は、俺の腕に抱きついている その少女の姿を見て「君は誰なんだ?どうして俺の名前を知ってんだ」

俺に話しかけてきた その女の子が口を開き喋ろうとすると 俺は慌ててその子の口を手で塞ぐ するとソフィアが「まぁ 落ち着けよ。

そんなに急かさないでも良いんじゃないのか? 」と、 俺は手をどけて。

「あぁ、ごめん。ちょっと待ってくれ」と伝えるのであった。そして俺は 改めてその美少女を見る。その美少女が口を開くと俺の口から言葉が漏れてくる。

俺の声とは明らかに違っているのだが、目の前にいる そいつが喋っている言葉の意味が頭に直接響いてきて。理解ができてしまったのだ。そしてその声を聞いた途端に意識が薄れていく。そして俺は目を閉じて また目を開けると見慣れない景色が見えていたのだった。俺の周りを見渡しているとその光景には 明らかに違和感を覚えるのである。何故なら俺の目に見える世界には俺が居らず そのかわりに見たこともない人物が立っている。その人物が俺に話しかけてくるのだけど、 その言葉が理解できるのだが。その話し

「何が起きているんだよ これは夢なのか」と呟く 俺は、その人に尋ねようとするが 上手く言葉が出てこないでいると。「お前さんが この世界の勇者になる人物だろ?」と 聞かれるので俺が返事をすると 俺は自分の意思に関係なく言葉を喋り始めるのである。そんな俺を見て。俺の隣にいた男が

「なぁ、俺達の願い叶えてもらえるか?」と俺に向かって問いかけてきた。俺は 俺の体が勝手に動いていく。俺の体は自分のものとは思えないような行動をし始めるので 怖くなり「嫌だ。やめてくれ」と口に出して抵抗する。しかし それは叶わず 俺は自分の意思とは無関係に「良いぜ なんでも願いを叶えようじゃないか。

但し それなりの対価が必要だけどな」と答える。それを見た美鈴は俺の名前を叫びながら近づこうとするが見えない壁があるように 美鈴は近づく事ができないでいた。そして俺は自分の体に視線を向ける。俺の体のはずなのに。まるで俺の体を乗

「なんでだよ なんなんんだよこ この感覚 俺の身体なのに自由に動かせねーんだよ」と、俺は必死に抵抗するのだったが そんな事お構いなしに。俺の口が開き。話し始めてしまう。その口が開いて。俺の身体の筈なのだが。違う人間が話し始めたのだ 俺は「お前達は何者なんなんだい?」

と、聞くとその者は

「ふふふっ!よくぞ聞いてくれたな」

俺は、こいつの話しを聞く必要はないと思ったのだが。何故か耳を傾けてしまい そのまま口が開いてしまい。

その口が俺の意思とは関係なく 口を開いてしまうので、仕方なく。話しを聞き続けるしかなかった。

それから俺はその話しを聞かされ続けた

「魔王を召喚して あいつを倒して欲しい」と、魔王という単語が聞こえてきて。俺は魔王と聞いて思い当たるのは一つしかなくて 魔王は一人だけ 俺は 美鈴を指差すと「あんたらが探していた奴は俺の後ろで戦ってる女だからな。美鈴は魔王だ。そして、俺の名前は咲夜。勇者として選ばれた男さ」と伝えながら美鈴をチラッと見ると。ソフィアに捕まって、俺の方に向かって来るので、

「お前ら、俺の妹は俺のものでな。あまり勝手なことしないでくれよな」

ソフィアから美鈴を受け取るのだが 俺は何故か、美鈴に対してイラっとした感情を覚えてしまう。美鈴の方は ソフィアに抱きしめられて 嬉しそうな顔をしていて。何故か無性に腹が立つ ソフィアが 美鈴を放し「お兄ちゃんも 早く帰ってきて」と言うのを聞いて ソフィアはニヤッと笑うと。

「じゃあそのお姫様に用はないから返してもらうね。それと、この剣はもらっておくわよ。勇者くん。」と言うのを聞いて俺は「はっ! ふざけんなよ 美鈴が魔王だ?んな訳ねーだろ。美鈴がお前らに何をやったんだよ」と、怒りが湧き上がると。

俺の中でもう一人の俺 勇者と呼ばれる俺の心が表に現れて「なぁ お前が本当に美鈴を愛しているのなら 美鈴に危害を加えようとしないでくれないか?俺は、魔王とか関係ない 俺が愛するたった一人の家族を守るだけだ それが勇者の役目だろう」と、言いながらソフィアに襲いかかったので。俺はそれを止めると ソフィアと戦闘を始めてしまう そのソフィアと俺は互角に渡り合っている

「お兄ちゃん 頑張って 」美鈴の声が 遠くから聞こえて。

「美鈴 もういい。

お前は 帰ってもいいぞ。俺達は 俺の大事な人の為に戦うから。」と言うと 美鈴が「うん。でも私は一緒に行きたいから。

最後まで戦い抜く。私を 助けてくれたのはお姉さんだけだったけど。それでも みんなと一緒に戦いたい お願いします」と言ってくるので 俺は「そう言うことなら 分かったよ 俺は俺に出来ることをする」

そう言って俺はソフィアと激しい打ち合いを続けていく。そして俺はソフィアとの距離を一気に詰める

「さぁて 終わらせるとするか。俺の力を試させて貰うとしますかね」

そう言って。美鈴が「お兄ちゃーん。

頑張れ〜」

美鈴が応援してくれて。俺は「よし行くぜ!!」と叫ぶと。美鈴は、「はい!」と言って。俺の中に入ってきた。俺は俺の中に入られた事で俺と美鈴の人格が入れ替わる。

俺はソフィアの攻撃を防いでいる間に俺の口を使って。俺の中に入っている美鈴は

「はははは!! お前が 私の身体に入ってくれるなんて嬉しいよ これで心置き無くお前を殺す事が出来るんだ。感謝してやるよ さぁ 本気でかかって来いよ」と挑発をするのだった。俺は「さて、俺がどれだけやれるのか楽しみにしておきな」と言い放つと ソフィアの攻撃をかわし続けていき、 俺の身体に俺が入っている為 その攻撃パターンは全て把握出来ていたので、余裕を持ちながらも。ソフィアのスピードに対応し続けながら、

「おいおい。

もっと速くていいんだぜ。これぐらいじゃ 全然遅いぜ」と言うと

「舐めるなぁぁぁ」と声を荒げて速度を上げるのであった。俺はそのスピードに ついて行ってしまうのだが。俺に 攻撃を仕掛けてくる

「死ねぇぇ」と叫び声をあげながら 大ぶりな攻撃を仕掛けてくるのだが。それを全て見切り、避けきってしまい。俺は「なんだ。まだこんなもんか?俺は、もう少し本気出していくぞ」とソフィアに向かっていくのである。その言葉を聞いたソフィアの瞳に動揺が走り始めたのだった。俺は、ソフィアの攻撃を受け流していき

「そろそろ終わらしても良いか?お前には少し期待していたんだけど。やっぱり、その程度って事か」と言うと。俺に殴りかかってきたのだが、それを避けて。俺は回し蹴りをして。「終わりだな。

さてと後は、任せたよ。」と美鈴の身体を借りて呟くと。美鈴は、「えへ。ありがと 大好きなお兄ちゃん」

俺が美鈴の身体から出てくると そこには美鈴とソフィアがいるのであった。美鈴の体から出た途端に俺は力が抜け落ち 地面に膝をつく すると美鈴と入れ替わった美鈴の意識が遠のいていき 俺に身体の支配権が戻ってきたのだが。俺は意識を失いかけるのだが 俺は美鈴を抱き抱える すると俺の手が光を放ち美鈴の体に入り込む 俺は、その光景を見ていて。意識を失う前に

「ごめんな 俺はここまでみたいだけど お前の事だけは守るから 俺はいつでもお前のことを想っている」と言葉を残すと意識を失ってしまうのであった。俺は薄れゆく意識のなかでソフィアに抱き抱えられる

「はは。

やっと会えたな。魔王様 ずっと会いたかったんだ。あんたを殺せば俺の悲願を達成できるんだよ」

その言葉と共に。美鈴がソフィアから奪い返すと。美鈴の姿に変化が訪れる そして俺は、ソフィアに殺されそうになるので。俺の身体でソフィアの拳を受け止めてしまう。

「なんだよ あんたらの目的はなんなんだよ」と。俺の言葉を聞いた。

「お前らは黙っとけ」と、俺は、俺の身体を使い。ソフィアに殴りかかるが。

ソフィアは俺の腕を掴み。「邪魔なんですよ。貴方には、そこで寝ていて下さい」と言われて。地面を転がされてしまう

「ぐっ!お前は何がしたいんだよ」と、俺が、そう言いながら立ち上がろうとするが 俺は立ち上がることが出来ないでいた

「あんたが弱いだけでしょ」と、俺の目の前まで迫ってくるのと同時に、魔法で生み出した氷槍を飛ばしてきて それは俺に刺さってしまった 痛みが走り。激痛が全身を襲うが何とか立ち上がり 美鈴の元に近づこうとするのだが。今度は雷鳴の刃で背中を切りつけられてしまうのだが その傷からは電気が流れる事は無かったのだけれども。電撃を受けたせいで体が麻痺してしまう そんな俺を見たソフィアは 不敵な笑みを浮かべるのだが。美鈴はその隙をつき。自分の影から

「闇を統べる者よ我が呼びかけに応えよ」と言うと 巨大な黒猫を呼び出したのだ。

美鈴は、「お願いします。

お姉さん お兄ちゃんを守って」

美鈴がそう伝えると 黒猫は動き出し 俺は、美鈴を庇い。その衝撃で吹き飛ばされるのであったが。美鈴は無事だった。

美鈴が「私達の邪魔をするなら殺すだけ」と言うと。その一言が引き金となり、俺は意識を失ってしまう

「あはは!お目覚めかい?あんたの大切な人がどうなっても知らないけど良いのか?」と、美鈴が俺に問いかけてきて。俺が

「お前らの思い通りにはさせないさ」と、言いながら起き上がると

「じゃあさ 私に勝てると思って居るのかな? お前が勝てるようには見えないし ここで消えてもらうよ」と、言って美鈴の身体で俺に襲いかかってきた

「はははは これでお前は死ぬのさ。ざまぁないね」と言うが 俺は、美鈴の攻撃をかわし続ける

「どうして当たんないのよ。」と 焦りを見せる美鈴を見ている俺は「残念だが 今の俺は普通じゃないんでね」と言って。俺と美鈴の身体の入れ替えを行うと 美鈴は驚愕の表情に変わるのだが

「はっ!何をしようと無駄だよ」と言ってくるのだった

「まぁそう思うなら好きにしな」と言って

「じゃあお言葉に甘えて殺してやるぜ」と言いながら。俺が 攻撃を仕掛けると。それを軽々と避けられてしまい。美鈴が「はぁはぁ 私の攻撃を避けるんじゃなくて。受け流すようにしてんのが腹立つんだよねぇ。お前なんか余裕だって事だろ」と怒りながら。俺を殺そうとする 美鈴が繰り出す攻撃を俺は全て防いでいき

「はぁ はぁ、お前。攻撃する力が落ちてきているぞ。諦めろよ。このままじゃお前が死んじまいかねないから終わらせてやるが、最後に教えてくれないか?何の為にお前達は動いているんだ?それだけでも知りたいんだが、答えてくれるか? 」

俺は、ソフィアに聞くが、 何も喋らない 俺は「仕方無いな。とりあえず今は眠ってくれるか?」と言うと俺は 美鈴を気絶させ 美鈴を地面に下ろす すると、その光景を見てソフィアの瞳孔が大きく開き「お兄ちゃんの事をよくもぉ!」と言い放ち。俺を睨みつけていたのであった 俺は、美鈴を下ろした後。再び戦闘に入るのだが。先程までの

「速さ」が段違いに上がっている為。俺では対処するのが難しい状況になっている。

なので、ソフィアが繰り出してきた攻撃に合わせて、カウンターを放つ

「はぁぁぁぁ!!」と叫び声を上げながら俺に斬りかかってきたソフィアだったが。俺の一撃を受け止める 俺が攻撃を放った後にできた一瞬の無防備な時間に。ソフィアの後ろからの不意打ちを仕掛けようとすると 美鈴が、その攻撃に気付き、ソフィアを守る様にして俺の攻撃を受け止めたのである

「くそ まだ、お前がいたんだったな。忘れるところだったよ」と 俺が美鈴に話しかけても。美鈴は何も話さない

「はは お前。

美鈴をどうにかしたんだろ?さすが魔王の側近を名乗るだけあって、俺の事をわかってんだな。だけどな。美鈴に危害を加える奴らを許しては置けないな」と、言って 俺は 美鈴と身体を入れ替わり 俺はソフィアと戦いを始めるのであった ソフィアとの戦いが始まってしまった

「さて、美鈴を元に戻してもらうぜ。ソフィア!」と叫ぶと

「お姉さんに触ろうとしても 私が許さないんだ」と言いながら。

俺は

「美鈴を返せ」と 言葉をかけると

「お兄ちゃんこそ お姉ちゃんから離れてよ」と言い返してくる 俺達が言葉を交わして。お互いが一歩を踏み出せない状態が続き、ソフィアは、痺れを切らせたのか

「はやく。死んでくれればいいんだよ」と叫びながら。俺に突っ込んできたのだが 俺が攻撃を全てかわすので。

ソフィアはイラつき始めるのであった

「ねぇ 早く死ねばいいじゃん。はやく死なないとお姉ちゃんがどうなるか分かんないんだけど? 私はね。あんたと違って優しいんだよね だからさ。お兄ちゃんに攻撃出来ないんだよね それにあんたは私には敵わないんだから大人しく私の奴隷になりなさいよ。そうしたら、お姉ちゃんは助けるって言ってあげてんのに ほんとにお前は何様なのよ 調子乗ってんじゃねぇぞ ゴミクズ 」

「お前ごときになぁ。俺は負けるはずがないんだってぇんだよ」俺はそう叫んで。俺は「さて、ソフィアよ。少し遊ぼうか?」と言ってから。ソフィアの背後に周り蹴り飛ばすと同時に。俺の体は空中に飛んで行くが。そのまま空から落下していくのだが、地面に足がつく瞬間にソフィアが放った魔法を回避してから着地をして 俺が「まだまだこれからだぜ」と言ってソフィアとの距離を開けるために走り出すのだが、俺の身体がいきなり動きを止めてしまったのだ。その反動で俺は大きく体制を崩してしまう そして、ソフィアの攻撃が俺に当たりそうになった時俺の中に何かが入り込んできて俺はそれを抑え込もうとするがそれを止める事が出来ず。俺の体

「美鈴は俺に任せて、ソフィア。あいつを倒してきて欲しい。お前の力があればなんとかできると思う。お前は強いからな。頼んだぜ」と言葉を残して

「ありがとう。大好きなお兄ちゃん。」と、言ってからソフィアと入れ替わると ソフィアは「任せて」と言ってから。美鈴と身体の入れ替えを行ったのだが。

「おい。

魔王様の体から今すぐ出ていけよ あんたはもうお呼びじゃないんだから、消えてなくなれ」そう言う

「あら せっかくのチャンスなのに貴方が居なければ私達の勝ちなんだけれど?」と 魔王が美鈴に向かって言葉を放ち ソフィアは美鈴の体を奪おうとする 美鈴はそれを阻止する為に、魔法を発動しようとするも、美鈴が魔法を唱え終わる前に、俺達の攻撃が当たり 美鈴と入れ替わってしまい。俺達は、それぞれ美鈴と身体の入れ替わりを行い。戦いが始まる 俺達は、それぞれが連携を取りながら戦っていくのだが やはり、魔王が強いのか、美鈴の身体を奪い取り 美鈴の身体で俺の事を圧倒しているのであった。俺達の動きを目で追えるのが、魔王だけで。ソフィアも美鈴もそれは不可能に近いくらい、俺達は

「くそ!このままじゃやられるだけだ。」

「どうすればいいのよ!あんたが負けた時点で私たちに未来はないのに、なんでこんな事に、」ソフィアと美鈴が絶望的な顔を浮かべるのを見た俺が

「どうすれば 俺は この身体を取り戻せる。どうしたらお前達に勝てる? 俺の身体を奪ったお前らを俺は 俺は」

俺は、自分の身体を取り戻す為に 思考の迷路に迷い込み抜け出せず。その隙を突かれて俺は

「はっ!ざまぁねえな。このままだと。お前達の魂までこいつに奪われる事になるぜ」

そう言ってから

「さあ、美鈴よ。こいつらの身体を貰うとしようじゃないか。

さぁさぁ お目覚めの時間だ。俺達の勝利は目前にあるのだよ」そう言って、美鈴に攻撃を始めたのである 美鈴の身体を奪うため。

俺達の隙をついて。魔王が攻撃を始め。俺達は防ぐことしかできない

「お前さえ お前がいなければ 美鈴の身体を奪われることも無かったのに。くそ。どうしてお前のような奴に俺達が苦戦しなければならないんだ。俺だってお前みたいなのを簡単に捻り潰すことが出来るような力があるというのに くそが くそが」俺は、ソフィアに話しかけると

「そうね。でも。私達はまだ力を完全に出し切ってないのに。どうして 魔王なんかに。このままじゃ本当に私達が負けちゃうのね。お兄ちゃんに 美鈴お姉ちゃんを任せたのは間違いだったのかな。」

「はは 諦めんな。美鈴は必ず俺が守るからな」と、美鈴

「え?それは本当?」美鈴が俺に聞いてくる

「当たり前だろ。俺は 絶対に約束を破る事はしないし。美鈴の事を守ってみせる」

俺の言葉を聞いた美鈴は俺が嘘偽りない気持ちを伝えてくれた事で笑顔を見せてくれていた

「そうだよね。お兄ちゃんはそんな事しないもんね。

お兄ちゃんは絶対、お姉ちゃんを見捨てたりなんてしない。お姉ちゃんだって。お兄ちゃんがどんなに辛くて。苦しんで。泣きたくて それでも 私を助けてくれようと頑張って 今もこうして 私を守るために。魔王と戦っているんだから」美鈴が涙を流しながら俺の想いに応えてくれて、

「そうよね。美鈴の言った通りかもしれないわね。私はお兄ちゃんに甘えてばかりでお兄ちゃんを頼りっきりで。だから、今回だけは 今回は私が頑張る番なのよね。私に出来る事をしてみようと思うの」美鈴と会話を終えた後。美鈴は涙を振り払い ソフィアとして

「私は。あなたの事を好きになってみせます。あなたを愛してみせます」

ソフィアが ソフィアの声で。

ソフィアが、俺の瞳を見て ソフィアの心を込めて俺に伝えてくる すると、俺

「美鈴はどうする?お前はどうしたい?俺はお前に俺が何をしてあげられるか分からないが。俺がお前の為にできることなら何でもするぞ」

美鈴に、俺が質問すると。美鈴

「うん 分かったよ。お兄ちゃんに美鈴がして欲しいことを言うね」

「ああ 教えてくれ」

「あのね。まず。お姉ちゃんの身体から美鈴の身体を解放してくれる?」

「それでいいのか?美鈴に俺の力が移った時に美鈴の記憶とかは残るのか?もし。俺の力では、無理なら俺は」

「美鈴ね。お兄ちゃんの身体を美鈴の体に移すのを嫌だとかは思って無いんだよ。だから 美鈴の体を自由にして 」

美鈴に言われてから俺はソフィアに

「お前を解放できるかわからないがやってみる」と伝えて、美鈴と俺が入れ替わってソフィアと対峙をする 俺とソフィアの戦いが始まった ソフィアが「私の身体を返してください」と言ってから

「断る」と言ってから ソフィアを追い詰める 俺の攻撃に、耐えきれずに倒れてしまうソフィアは「私が 私の体が、お兄ちゃんを」と言ってから俺の方を見るのだが。俺は、ソフィアの体には戻らないと決めて、

「美鈴、ソフィア お前らは2人で1人だろ?美鈴がソフィアを守るって決めたように 俺も美鈴と離れることは無い それに、美鈴がソフィアで。ソフィアが美鈴だろ?だから 俺はお前たちを信じてる。美鈴は ソフィアを頼む。俺にソフィアの体を返してくれると信じてる。」

俺がそう言い放つと。ソフィアは涙を流しながら。

「お姉ちゃんの体に美鈴ちゃんがいて。お姉ちゃんは美鈴ちゃんの中に美鈴ちゃんがいる。美鈴ちゃんの中にお姉ちゃんは居なくても。美鈴ちゃんの中には、いつもお姉ちゃんが一緒に居たんだよ。ずっと美鈴は 美鈴はお兄ちゃんと一緒にいられなくて。お兄ちゃんと触れ合う事も出来なくって。それでも美鈴は、お姉ちゃんと会える時が来るまで我慢していたんだよ 寂しくても 怖くっても。でも 美鈴とお姉ちゃんが入れ代わってから。初めてお兄ちゃんの体に触れられた。それからも お兄ちゃんとたくさん話をしたり、キスも出来たり。美鈴と、ソフィアは、同じ人間で。美鈴も、ソフィアなんだよ そして。これから先も美鈴の中でソフィアが生きることになる。お別れじゃないの。」と 俺の目

「分かってるさ。ソフィアの気持ちは、俺とソフィアは一心同体。ソフィアの心を感じることができる。だから、俺がどれだけ辛いかも分かっているはずだ。ソフィア、お前は美鈴に、そして美鈴の体を使って、俺と会話をしていたよな?美鈴は 俺は、俺達は、美鈴の心の痛みを、感じている だけど。俺達が出来ることは。お前達の力になるしかない。美鈴と、ソフィアは、もう既に俺の家族なんだから。家族を助ける為に戦うことの何が悪い 」

俺と、美鈴はお互いに抱きしめ合い。そして ソフィアも、起き上がってきて 美鈴を庇いながら

「ありがとうございます。ご主人様がそう思ってくれて、美鈴と、私の気持ちを考えてくれていて、私は、嬉しいです。ありがとう。ありがとう 大好きだよ 大好き 大好き 大好きだよ。大好きだよ。大好き 大好き」そう言う 俺は、「ソフィア、お前にも、美鈴と同じ様に力を渡していくぞ」「はい お願いします。ご主人様」と、ソフィアが答えると、美鈴

「え?ソフィアに力をあげるって?ソフィアが、強くなって、お兄ちゃんが負けるのに?そんなのダメだよ」と、慌てる

「落ち着け、俺の魔法にソフィアが加われば俺はソフィアと美鈴を守れるくらいに強くなるさ。まぁ俺の力の一部しか使えないがな。美鈴、俺の力をソフィアに分けてやるから、後は任せたからな」そう言うと、美鈴は涙をこぼしながら「分かったよ。でも。ソフィアの気持ちが美鈴の心を縛る事になるかもしれないよ?美鈴だってお兄ちゃんに傷付いて欲しく無いんだからね。それでもいいの?」美鈴が俺に聞いてきた。俺はもちろん。

「俺の命に変えても 必ず。ソフィアと、美鈴を守って見せる」

美鈴は俺の言葉を聞き

「やっぱり。美鈴は。お兄ちゃんの事を好きになったのに。」と言う。美鈴

「あぁ 悪い。けど。今は俺がソフィアを守る。約束だから。俺は美鈴を、そして 皆を幸せにして見せたいから。」

美鈴「そうだよね。お兄ちゃんだもんね。うん 信じてる。ソフィアのことも ソフィアと仲良くするんだよ。美鈴もね。ソフィアのこと大事にするからね」と 俺は「ああ 」と言いながら、ソフィアに力を分け与えた。するとソフィアは

「これで 私は。」と、ソフィアの頭には角が生え 瞳は赤くなっている。

ソフィアが俺に、抱きついてきた 俺は、ソフィアを抱き止めて頭を撫でてやると

「お兄ちゃんが 美鈴と、お姉ちゃんを守ってくれますように。美鈴とお姉ちゃんがお兄ちゃんの事を大切に想っていてくれる事を知っていて。お兄ちゃんがどんなに辛くて 苦しい想いをして来たのか知っているのに。美鈴は何もしてあげれない。お兄ちゃんが、美鈴の側に居てくれることが。それだけが救いだったのに。こんな事に巻き込んでしまったのは美鈴の所為でもある。」と言って 美鈴

「そんなこと無いから 大丈夫 」

俺は美鈴を慰めるように言って

「そんな事は絶対に無いんぞ美鈴も。もちろん この世界の人達だって全員が頑張って来たんだ。だから 今度だけは俺に任せてくれ 」

「うん わかったよ 美鈴はお兄ちゃんに甘えてもいいのかな?」と聞いてくる 俺

「当たり前だろう?兄妹だぞ?だから。いつでも俺を頼れ」そう言いつつ俺は。

俺はソフィアを見て

「じゃあソフィアを 」そう言いかけた時に 俺が言いたいことを察したのかソフィアが「はい ご主人様。私の全てをご覧ください」と言った 俺は、ソフィアの体と魂と精神を分離させて 俺の中に取り込んだ。俺が、美鈴と入れ替わる すると

「私は。美鈴になりました。これからも、お慕いしております。私には貴方しかいないのですから。これからも、どうか 宜しくお願い致します。」

と言ってから。ソフィアの記憶に残っていた 美鈴として生き続けた日々のことを、俺に伝えた。美鈴はその度に涙を流し ソフィアは美鈴を見守り続けていた。

美鈴に

「もう。大丈夫だから お兄ちゃんが。美鈴を守るからね」と言って貰えただけで。私に、光が射して来るようで嬉しかったです。

「美鈴 お前が本当に美鈴でよかったよ。お前がソフィアにしてくれた事を、俺が今度は、ソフィアの為にするから。お前は俺の妹でいて 俺を支えて欲しい」俺はそう伝えるのだ

「お姉ちゃんは?お姉ちゃんはどうなるの?また 一人ぼっちになるの?お兄ちゃん」美鈴が俺にすがりつき、不安そうにしていた。俺とソフィアは、顔を合わせ、俺が美鈴の頬を両手で優しく包み込み

「ソフィアは、お前の側から離れない。俺と、ソフィアはお前ら3人を守ろうと決めた。美鈴も俺とソフィアの大切な仲間なんだからな。お前が俺に何かしたいと思ってくれたならその時にでも相談に乗ってくれればそれでいい。それまでは俺を見守っていてくれないか?」と伝えてから

「分かった でも 一つだけ良いですか?ご主人様。」

「なんだ なんでも言ってくれ 俺が出来ることなら叶えてやりたい」と言って 俺は美鈴の目を見た。そこには 今まで見たことのないほど真剣な表情をした美鈴がいた。だから俺は、「なにかあったのか?美鈴」と言うと美鈴が

「あのね お兄ちゃんに謝りたかった事があるんです」そう言ったのだった。

それから美鈴は お姉ちゃんを助けられなかった事を ずっと悔いていた事を話してくれた 美鈴

「私が、もっと早くお姉ちゃんを見つけ出せていれば あんなに傷だらけのお姉ちゃんを 見なくても済んだし。もし、助けられてたとしても きっと、心は 死んでたんだと思う 」

俺が 美鈴を抱きしめながら。

「そんなこと思うんじゃねぇ ソフィアもそうだったが みんな俺にとって掛け替えのない 存在なんだ 美鈴にも、そして ソフィアと出会っていなければ。俺は こうして 家族と一緒にいることもなかった お前たち2人は 俺の家族なんだ 家族を助けるのに、理由は必要ないだろう」

美鈴が泣いていた 俺は美鈴の背中をさすりながら、「美鈴。ありがとうな。俺は。俺はお前が。妹で。俺は良かったと思っている」と言うと

「そんな風に思って貰えるような。人間になれなくて。美鈴は、美鈴は ダメなお姉ちゃんです。」と美鈴が言うので 俺が

「違う!俺が ソフィアと出会ったように。美鈴にも、そして 俺と家族になってくれている皆んなが、ソフィアを。救ってくれたんだよ。美鈴も。ソフィアも ありがとう。美鈴とソフィアは俺と俺の家族なんだ」

「うん お兄ちゃんありがとう ありがとう」

そう言って泣き続ける美鈴の涙を拭ってやり ソフィアと美鈴が笑い合えていることを確認してから。俺に体を返して欲しいと言われ ソフィア

「ご主人様。私の力の一部を美鈴様にお貸ししたので美鈴様の精神力が、回復していると思います。」と言うのである

「分かった じゃあ俺はソフィアに、美鈴の力を返してくるよ。少し待っててくれ」

そう言い 俺は、「ソフィア 頼む」と言って 俺は、意識を美鈴に渡して美鈴が目覚めるのを待ったのだった。

〜〜ソフィア視点に戻ります ご主人様と美鈴ちゃんの会話を聞いていて ご主人様の気持ちが伝わってきて、美鈴ちゃんに嫉妬しましたが、それでも。

「ソフィアとソフィアと美鈴と家族になれる事が嬉しいんだ。」

「俺はお前たちが側に居てくれたから、俺は生きて来れたんだ」そんな言葉を聞けたから、私には。何も言う権利がないのですから。それに、私の事を心配していてくれる気持ちと 美鈴ちゃんがお姉ちゃんを大切に想う気持ちで、私は満たされました そんなこんなで、私とソフィアで ご主人様を愛おしく思いながら過ごしています。

〜ソフィアの妄想終わります。

俺の目の前に美鈴がいる

「おはようございます 美鈴ちゃん」と 俺が声を掛ける前に美鈴は

「美鈴 お姉ちゃんの事をちゃんと見てあげれていなかったの お兄ちゃん ごめんなさい」と言い。俺は美鈴の頭を撫で

「気にしない 気にするなって それより美鈴も俺と同じ 俺の大切な、家族の一人なんだから。これからは。俺もお前の力になるよ」

美鈴が 抱きついて来て、泣きながら「うん うん ありがとお お兄ちゃん 美鈴ね ご主人様と、ソフィアとね、ご主人様の側で一緒に暮らしたいな」

「俺が美鈴の願いを聞き入れないわけが無いだろ?」と言ってから 俺は、ソフィアに力を分け与えるのと同時に美鈴と美鈴の姉の力を吸収し、ソフィアと美鈴の体を融合させた。

俺と美鈴の体にソフィアの魔力が混ざり合うと。ソフィアは

「ご主人様の、温かい優しさを感じて幸せに、なれてしまいそうな程に私は、嬉しさと 温かさで溢れてしまう。もう お姉ちゃんのことも お兄ちゃんと一緒だから乗り越えられる。私はこれから、お兄ちゃんの、力になり、支えて、あげたい。だから 私を受け入れてくれますか?私を美鈴ちゃんとして扱わないでください」

俺がソフィアを撫でてから「もちろんさ、お前が お前のまま ソフィアのままで居てくれることが 何よりも俺を安心させてくれる。」と言うと 美鈴の体は俺と美鈴の中に入り込んだ 俺の体が一瞬光ると美鈴の体は元に戻った 美鈴は 自分の体を不思議そうに眺めていたが。俺の顔を見ると、急に泣き出して、それからは泣き止むまで時間を要したのだった。俺もなんだかんだと美鈴の前で泣いたせいか、涙腺が緩くなっていたようで二人共大粒の涙を流し続けたのであったのだ そして俺はソフィアの方を向きソフィアの

「おかえり」の言葉を 待っていた。するとソフィアが笑顔で 俺に向かって 飛びついてきたので 俺も抱きしめ返した 俺は ソフィアと、キスをしてから。ソフィアにお願いをするのだ。

「ソフィア お前にやって欲しいことがある。お前の力で この国の王を殺してきて欲しい」とお願いすると

「はい お任せください。私は。貴方にこの世界全てを、託されたのですから。貴方が、私を愛してくださったように、私も。貴方を誰よりも、大切に思っております。貴方の為にこの身を尽くします」と言って 俺が「すまないな。それと お前にしか頼めないことなんだ」と言うと ソフィアは嬉しそうにしていた。俺は

「俺が今からやろうとしていることが成功したら 美鈴に全てを告白しようと思っている。その時は ソフィアとソフィアの分身体にも俺と共に美鈴の前に出てほしいんだ」と伝えると

「はい 分かりました。」

そうして俺は、ソフィアのステータスを覗かせてもらうことにした。俺はまずはソフィアに鑑定をかけたのだ。そうして出てきたものは


「名前 ソフィア」で止まっているものだった。俺が「あれ ソフィアの種族名が見えないんだけど。どうしてだろう」と聞くと。

「おそらく それは私の本体が、美鈴ちゃんと融合することで 私が本来の存在を取り戻したため。そのことで、私の本性が露わになったから。なのでしょう」

と言うと。俺に自分の手の内を見せてくれたのだった。ソフィアの手の内には、今までは表示されていなかったが「魔族 魔王」の職業が記されていたのだった。

俺は

「やっぱりか でもまぁ良いかな」

俺は 俺の仲間たちと家族達を守る為に。この世界を俺が、変える必要があると思っている。だから、俺は俺

「俺は俺の正義を貫く」俺は、美鈴と俺の家族たちを守るために戦うと誓ったのだから。

俺は「じゃあ。早速 美鈴にも協力して貰うかな」と言って美鈴を呼んだのだった。

〜〜〜美鈴の妄想終わります。

〜〜〜俺は美鈴に手伝って貰うことを伝えると、「お兄ちゃんは 私が守ってみせる。だって 家族だし お兄ちゃんが大好きなお姉ちゃんと、妹なんだもん。それに 美鈴は。まだ、お母さんのお墓参りとか、お別れもしなきゃ行けない人いっぱい居るけど、お兄ちゃんの手伝いをしても良いって思えるようになったんだ」そう言ったのだった。

「ありがとう。じゃあ 美鈴は俺と俺の大事な仲間を守ってくれるのか?」と尋ねると

「守るだけじゃないよ。私にはまだ力がある。私は美鈴ちゃんでもあるの、お姉ちゃんの想いと力も受け継ぐことが出来た。お兄ちゃん 私は。お兄ちゃんと一緒に生きたい。」

「ありがとう 美鈴 じゃあ よろしくな 美鈴」

「はい!」

美鈴はやる気に満ちていた。

「で どうするつもりなの?ご主人様」

俺はソフィアに美鈴の事を 任せて、俺のスキルについて 美鈴と話しながら 俺の考えを美鈴に伝えていく

「俺には ソフィアから受け取った力が有るだろ。それを使うのは俺の固有魔法なんだが、俺のはソフィアがくれた力では無く、ソフィアが元々有した能力らしい」

俺は ソフィアが俺に与えてくれた力は、 ソフィア自身である事を伝えた上で。ソフィアは ソフィアであって、俺の力であることを伝えてから、俺は。ソフィアの力とソフィア自身が 俺の中で一つになったことも話した そして俺の能力のことについて 俺なりの解釈と 俺の持つスキルの効果を説明する。そして、 俺が手に入れた新たな力である。「俺のスキル」についても話すと、美鈴は驚いていた 俺は「俺の能力は「創造」と「破壊」

「進化」の三つが有るが俺は

「神化」「魔神」と「聖龍の卵」をセットにしたことで「無限成長の神化」を手に入れた」

そして俺は「「無限」に俺の成長をすることが出来る。さらに「無限」に俺を進化させる事が出来る。つまり 無限に強くなることが可能という事になる」

「で 俺は この「神」の力を「解放」する。俺を。

俺は。ソフィアが、居なくなってからの半年間、何もしていないわけじゃないんだ。俺の力に成るために。ずっと。力を蓄えてくれているんだよ。

そして、美鈴。俺はお前に

「魔王」になって貰う」俺は美鈴の目を見て言う

「お兄ちゃんが何を考えているのか分からないけど、私は。ご主人様が、何を目指しているかも知っているつもり。だから、私が出来ることなら協力するよ。それに、私をここまで強くしてくれたのは。私に生きる意味と目的を与えてくれたのは、ご主人様だから。私は ご主人様を信じて 付いていくだけだから。私はご主人様の言う通り。「お姉ちゃん」として。私も頑張る。」と決意を新たにしているようだった 俺と美鈴が会話を終えると 美鈴はソフィアから貰った力を全て使い

「ソフィア」としての姿から「美鈴」へと戻り 俺は美鈴が、俺の仲間で有ることを示すために。

俺が、この国の王様を殺すことを 宣言すると。この国で、最も位の高い奴は誰かを聞くと。兵士の一人が名乗りを上げ 俺が「殺れ」と言うと

「お前ら!この方をどなただと 思っていやがります?我はお前らの上司だぞ。貴様らは、全員この方の奴隷だと言うのに。ふざけんな。死にやがれ!」と剣を振りかぶって斬りかかろうとしていた。

俺はそれを見据えて 一瞬で目の前まで近寄り 頭を潰し 首を撥ね 胴体を踏みつけた すると ソフィアと 俺の中にいる。美鈴とが 美鈴にソフィアの力を貸してくれていたので 俺の体に纏っていた「魔王」の力を 美鈴が開放してくれていたおかげで 俺は一瞬で美鈴を救い出せたことと 俺がこの国の王を、殺した事で。この国の王の権力

「ソフィアが居た時は この国のトップは ソフィア」だったが。今は この国のトップは「ソフィアが、居なくなった後」から「美鈴が」俺の仲間であり。「美鈴」は、この国の王となったのだ 美鈴は 俺に。この国はこれから。「美鈴の国」になる。と言ったの

「ごめんなさいね、私のせいなのに、こんなことに、なって、でも貴方と居れば大丈夫よね、貴方と一緒ならば、きっと。乗り越えられる気がして仕方がないんだもの、貴方が居るなら乗り越えられるわ、私一人じゃないんですもの。そして何より私の愛する人の国ですものね貴方がいるところ」そう言ったのだった。

〜〜〜〜ソフィアの脳内〜〜〜〜〜〜

「ねぇ。私も、そろそろ起きていいわよねぇ?」と言う声が響く 私はソフィアの意識の中に入っていたのだが。私の意識は覚醒しようとしていた そうして私は。ゆっくりと目を開けると。そこにいたのは、一人の少女であった。

私は 彼女の名前を知っていた そう、それは、私が作り出した分身なのだから。私は、自分の力を分け与えて作った「自分の娘」に。名前をつけないなんてことはあり得ないのだから。彼女は。「私」の娘。

私は彼女に

「初めまして、私は、美鈴 ソフィア、貴方を作ったのが。私 私が美鈴 ソフィア」と言うと

「はじめまして、お母様、貴方が作った美鈴でございます。私はお母様に作られ。その役割を全うするため、作られた存在であります。なので。私は お父様の物では無く。貴方のものでも有るのですよ。そして、貴方の全てを愛するお兄ちゃんのために生まれたので 私のお兄ちゃんは。ご主人様なのですよ」と言う 私はその言葉を聞きながらも、「やっぱりそうなのかしら?」と思いつつも、その言葉を肯定するように 美鈴ちゃんの話を聞いていた。私がそうやって、思考に没頭している間に、ソフィアちゃんは、私の存在に気づいたらしく 私の方を向いて

「久しぶりね お母さん 私よ。」

と私に語りかけてきた。

私は

「えっ?なんで?」と聞くとソフィアちゃんは、「うーん やっぱり。お姉ちゃんにはバレてるんだろうな。そうだよ。お母さんの体に入ってたのは私なの。私は、お母さんの力を使ってこの世界で、生きて行こうと思う。それで 私がこの世界で一番偉い人にでもなれば良いんでしょ? お父さん」と笑顔で言ってきたのだった。

ソフィアと美鈴は、互いに手を取り合って笑い合っていた。俺と、そして 美鈴が手を取る姿を。俺とソフィアが見ていた。

〜〜〜ソフィアの妄想終わります。

〜〜〜 美鈴とソフィアとの会話が終わると 俺は

「じゃあ、みんなを呼ぼうか」と言って 仲間を呼び集めた

「お待たせ、お兄ちゃん」

俺達は、街に戻って来て。まずはギルドに向かって行くことにした そこで、俺達に対して絡んできた冒険者たちは。

俺達を見ただけで、ビクビク震えて逃げていくように立ち去っていった。俺はその様子を少し眺めながら歩いていると。後ろの方から声が聞こえたので振り返ると。

そこには俺に喧嘩を売ってきやがった あのガキがいた。俺をバカにしてきたの

「おっ、なんだぁ?俺のパーティーメンバーになりたいのか?」と言いながら。近づいて来た。

そして俺の前で止まると。「おめぇみたいな雑魚を誰が入れるんだよ。まあ、俺は優しい。てめぇみたいのがいても足を引っ張って迷惑だからな。俺の優しさに感謝しながら俺について来いよ。俺は、Sランクなんだからよ。」とか言いやがるが そんなこと言われる筋合いは、全くない。俺を馬鹿にする

「おい。クソガキャア、今お前なんか言ったのか?俺はよ?お前のことが大好きな。可愛い彼女を連れて行ってやる。って言ってんだ。ありがたくついてこいよ」

と言うと男は怒って

「はぁ?ふざけんなよ。てめえはよ。ここで死ぬって分かってねえみていだな」

と言って戦闘態勢に入ったが。男の体が突然 爆発を起こして。全身黒焦げの状態で、地面に崩れ落ちていた そして俺は、美鈴の手を引きながら男を見下している

「おい!雑魚 何が起きたのか分からなくて怖くて泣いてるのか?」と言うと さっきの男の仲間と思われる連中が来たようだ 俺は

「どうしたのかな、この人達は」

と言うと 俺と美鈴を取り囲むようにして立っていたのだった 俺と、美鈴が手を繋いでいるのを見て、ニヤついていた

「へぇ、なかなかいい面構えだなお前ら」俺は美鈴と繋いでいる手とは反対の手で、刀を持ちながら話しかける 俺が、話している相手は「おい!てめえは誰だよ。俺らの女に手を出してんじゃねぇ」と言うと俺は、ため息混じりに「俺の女に勝手に触ろうとする奴は、ぶっ殺しちまってもいいんだろ?」と答える 俺は スキルを使おうと思ったが、相手が弱い

「俺にスキルを使うまでもねぇだろ。俺は神化を使わなくても十分だ。お前らは 神化を使った方が楽しめそうだな」と言うと。俺は「神剣-魔断」と「魔神-聖刃」を発動する。「お前らが神剣の使い手に、魔神に、勝てると思ってんじゃねぇだろうな。俺がお前らをぶちのめす前に、お前らは、俺を殺せないぜ」と言うと。男たちが襲いかかってくる 美鈴は

「神剣解放」とだけしか、言わずに「神剣」と「魔龍の鱗」と「魔狼」と「魔牛」、「雷鳥」を解放していた。

「美鈴ちゃん。それはやりすぎでは無いですか?僕も頑張らないとですね。僕は「神杖」も持ってるので。魔法で、攻撃します。皆さんは、美鈴ちゃんと一緒に行動していて下さい。では行きます」と言うと その声と同時に「神の裁き(天災)」が放たれる 俺は、美鈴と共にその場から離れて行くと

「くっ!てめぇ、何者だ!」と言う声が聞こえるが 俺と美鈴は、気づかない振りをして無視し続けていると。「てめぇら逃がすか!」と俺達に攻撃をしようとしてきている 俺も「魔槍」を作り出し

「お前らは、美鈴に近づこうとするから、殺す」と言って

「魔弾」を放つと。美鈴が俺に近寄ってきて、美鈴の武器である「妖扇」で「魔弾」を全て吸収していた 俺と美鈴が、二人で並んで歩き始めようとすると、美鈴は、何かを思い出したかのように「あ!お父様の分身を放置してしまった」

美鈴の一言を聞いて。美鈴ちゃん。君だけは本当に、怒らせてはいけない人だと実感させられました

「ははは。やっぱり 君は強いよね」と言うと。「お父様にはまだまだ届きませんが、頑張っているのですよ」と誇らしい表情をしながら言う美鈴だった。

美鈴と俺は、「ギルドマスター」と呼ばれる人物に会う為に、王都にある、とある屋敷に向かって行ったのであった。

〜〜〜〜〜ソフィア

「お姉ちゃん、ちょっと聞いていいかしら?私にも教えてほしいんだけど。なんであの子にはあんなに優しかったのに私には厳しくしてたんだい?」と言うソフィアは少し悲しそうな顔をしながらも。私の答えを待っている様子で

「私は、貴方を、作ったわ。貴方の能力は「勇者」としての力を持っているわ。だから、その能力が暴走してしまわないように

「勇者の力を使えるようにするために、魔王の力を使って貴方を作った。だから、私の娘なのよ?貴方が、この世界にきて。貴方が幸せになれるように願っていた。だけど貴方は 貴方の能力の暴走のせいで。「貴方の力」と貴方自身に宿ってしまった。私の娘で、私の娘だからこそ 私が

「貴方」という存在を愛してしまう事がわかって 貴方が愛されなくなってしまうことが怖いの。ごめんなさい。だから貴方のことを、娘としては 見れなかったの。だってそうでしょう?私の娘なのだから。でもね。私は、ソフィアちゃんのことも。本当の娘のように思っています。」と言うと 私は、その言葉で嬉しくなってしまい泣きそうになってしまった。そして

「お母様。ご安心くださいませ。お父様を、お兄ちゃんを 私は、信じていますから」と言った後に ソフィアはすぐに涙を流すようなことはなく 私の事をギュッ

「ありがとう お母さん」と私を抱きしめて感謝を伝えてきた。そして私は、私の体に入っている。美鈴ちゃんにお願いすることにした。

私達が、ギルドマスターの元に行くために歩いている最中に、後ろから「美鈴」と呼び止めようとした声があったが、私は、「ソフィアさん」と呼んで「どうしました?」と返されたのだが

「えっとぉー お母さんが呼んでいるよ?」

と美鈴ちゃんが、お母さんのふりをしてくれている 私達三人で歩いている間、私達の後をつけてくる人達がいたのに私達は気づいた 美鈴は

「お母様、私とソフィアさんの二人の力を合わせて戦っても良いですけど。ソフィアの邪魔になってしまうかもしれません。ソフィアは大丈夫ですか?戦いたいとか思っているならば私が相手をするのですが。私が相手になるか、どうかわかりませんよ。

そして「私は、二人が傷つく所は見たくありませんから ソフィア あなたに任せます。でも、くれぐれも無理だけはしないように、それだけは覚えておいてください。」と

「お任せください!お母さん、それでは ソフィアと少し行ってきますので」と言って私は、少し離れてソフィアと二人で歩いていた そしてソフィアは、「お兄ちゃんに言われた通りに 戦うことになってたら あの男達を殺してしまったかもね。でも、あいつらは 殺さない方がいいかな」と言うと。

「なら少しだけ、遊んであげようか。あの男の人たちの実力を見ておきたいから」

と言い出したのだった すると後ろの方から「美鈴」と叫ぶ声が聞こえたので 美鈴は

「あら、お兄様、お久しぶりですね。それにそちらの方々は?美鈴は今からお出かけするところなのですが 用事があるのでしたらお急ぎでなければ美鈴にお付き合いいただきましょうかね。

それでどうでしょうか?」

と言うと。美鈴は「魔銃」を作りだし 美鈴の頭上に魔法陣を展開させ

「この魔方陣は 美鈴がこれから魔法を使い始めるよっていう合図みたいになっちゃうんですよねぇ。だから一応言っておいた方が良いのかなって思いまして この世界には「スキルカード」と言うものがあってですね。これは誰でも使うことができちゃってしかも このカードは魔法と同じ効果を持っていて 自分の魔力が込められたカードを相手に貼り付ければ。相手はその魔法を使うことが出来なくなるみたいなんですけど。

こんな風に魔法を使うことが出来なくする事が出来るみたいです」と、言って男に貼り付けると男の体に光が発生してすぐに収まったのを確認してから

「美鈴たちはこれから行くところが有るので そこの皆さんも来てくれて構いません。ただ 美鈴たちの言う事は必ず守ってもらわないといけません。美鈴たちに何かあれば お兄ちゃんや、お父さん。美鈴のお友達。みんな 美鈴の為に怒ってくれると思います。

それでも美鈴は、皆さんの言う事を聞かなかった時はどうしようかと考えています。美鈴たちが怒られてしまうかもしれません。」

と美鈴が、真剣な雰囲気で言うものだ

「美鈴ちゃん?何の話をしているの?私とソフィアさんはお話したいことがあるんだけれど」

と言う女性が現れたが。美鈴は気にした様子もなく話を続けていた 俺は「ソフィア、そろそろ こいつらにスキルを使うつもりだが問題ないか?」と聞くと。「大丈夫だよ」と言う 俺はスキルを使うと。目の前にいる、男女四人の体は動かず。その場で倒れ込んだ 俺の「スキル」には、時間を止められる 時間停止と言う能力があり それを応用することで スキルの効果範囲内で自由に動き回ることができる。つまり相手のスキルの対象になった瞬間に俺もスキルを解除するか相手が死ぬかしない限りは止まっている状態が続くわけだ

「さてと お前ら 俺を尾行していた理由を教えてもらおうじゃないか。美鈴は、俺の連れでな お前らが、何を勘違いしているか知らないが 美鈴が誰かを傷つける事は無いぞ。なぜなら お前らが傷つけられるのを見たくないだけだからな」と言う それから美鈴の過去を話すと「そんな事が有ったのですね。でも、今は、違うでしょう?だから美鈴ちゃんも許してあげたらいいんじゃないのですか?私からもお母様に頼んでみます。美鈴ちゃん 貴女ももう 美鈴として、お母様に認められた存在なんだし もっと自分を出して良いんだよ?お母様もきっと喜んでくださると思うよ」と言うので俺は

「まぁ確かに 俺も最初は美鈴に警戒していたが 今では大事な家族だからな。それにお前らはまだ、美鈴がどんな人なのかを知らないからそう思うのだろうがな お前ら、一つだけ 忘れんなよ。お前らは 俺の敵だ。

俺がお前らを絶対に殺すからな」と俺が言い切ると「な、何で、僕たちを殺すなんてことを」

と聞いてきたので俺

「それは、俺とお前らは、敵対する可能性があるからな。

もし敵対することがあれば俺の仲間に手を出そうとした時点で殺すことにしていたからな。そしてお前らは 美鈴を殺そうとしていた。それも、美月を殺した奴と同じようなやり方で、な。その時点で、俺はお前たちを 敵として見ている もしも、俺の家族に手を出した場合、それが例え親だろうと兄弟であろうと 殺した後は殺す」と俺が言うと全員が青ざめた顔になり、震えながら、地面に座り込んでいた。すると

「はっ!てめぇらの言う仲間だと!?笑わせるんじゃねえよ。誰が あんなクソガキどもと一緒にいるか!俺達は、魔王様と一緒だった。そして魔王様をあんなにした奴に復讐してやろうと思ってな それで魔王様が大切にされていた娘を攫う計画を立てた訳よ。そして上手くいったから良かったものの。お前に邪魔されたせいで計画が狂ってしまったからなぁ だからなぁお前にはここで死んでもらうことにしたんだよ。恨むなら自分を恨みな。それと、あの子達に手を出さないようにしておくことだぜ? あいつらはなあ俺達が育てていたから強くなったんだ。あの子達には才能があるって分かったからあの子を誘拐すれば 俺達が魔王軍の幹部になるのだって夢じゃなかった。それなのにお前が俺達の計画をめちゃくちゃにしやがって。その落とし前をつけてもらうぜ。まずは ソフィアちゃん 君から 死ね」と言う男が、ナイフを取り出して、ソフィアを襲おうとすると「咲夜君 お願いします。」とソフィアが言うので

「はいはい、お任せを

『聖剣』解放 天叢雲 起動」と言うとソフィアの前に「光の輪」が現れる

「お父様、私は 大丈夫です。私よりも お兄ちゃんの方が危険ですよ? 私を守ってくれた お兄ちゃんを守ることに集中して下さい。そして私を信用してください」と言うと 美鈴の頭に 魔方陣が出現し

「ソフィア、私の後ろに居なさい」

美鈴はそう言った

「はい わかりました。お母さん でも、私も戦います」と言うと美鈴とソフィアが

「美鈴」と「ソフィアさん」と言うと 二人は魔方陣を展開したまま 戦闘を始めた そして「美鈴、貴方 ソフィアさんを連れて逃げなさい」と私が美鈴に向かって言うと美鈴は「わかりました。お母様、ソフィアさんの事は、美鈴に任せて欲しいの。」と美鈴が言ってきたので

「はい 美鈴 貴方にソフィアさんを任せました。美鈴なら大丈夫だと思いますが、怪我だけは気をつけるのよ」と私は美鈴に伝えると

「ええ わかっています。ではソフィアさん お母様の事 お願いしますね。お姉さまも後で合流するらしいですから よろしくお願いしますね。」と ソフィアに美鈴が言うと「お義姉ちゃんも来るのね。わかったわ お母様のことは任せて」とソフィアは美鈴に答えるのであった。

「あら、咲夜 私の相手は、貴女一人?」

「ああ そうだが お前が、一番強そうな気がしたのでね」と言うと

「あら 嬉しいこと言ってくれるのね。なら見せてあげる。

『魔銃創造』『神速強化付与』、『限界突破』

」と彼女が言うと、銃を構え そして撃ち放ったが 彼女の姿は一瞬で消えた

「な、にぃ!?」俺は驚き声を上げるが 後ろから、蹴りを入れられて 壁に吹き飛ばされる 壁から抜け出し体勢を整えようとしたが 目の前に、銃を構えた少女が現れ、銃を撃ち込まれた が 何とか避けて 反撃しようとすると、彼女はまた、俺の視界から消えてしまった。俺は彼女の姿を探したが

「どこを見てるのかしら? 私はこっちよ?」と 再び、俺の目の前に現れると俺の体に、無数の銃弾を浴びさせた。しかし俺はスキルを使用しダメージを軽減させてなんとか耐えることができた。そして俺は

「なぜ どうして。スキルを使用していない状態でここまでの強さなのか?」

と聞くと。「さすがの、スキル使用中の私ですらついていけない速さだな。これは本気で行かないときついわね」と、言ってから俺がスキルを使用すると、 俺の手に現れたのは刀でその鞘から解き放たれるように現れた刃は黒く染まり切っていた。それを見た美鈴は

「あら やっと本領発揮みたいですね」と美鈴が言うので。俺

「お前らさ 俺と美鈴を舐めてないかい?確かにお前らは強いかもしれないが。それでもお前らなんかには俺も美鈴も負けてやる気はないぞ」と俺が言い放つと

「美鈴ちゃん あれを使うから援護お願い」

とソフィアが言うと。

美鈴は、俺の方を向いて、「お兄ちゃん 今すぐここから離れて。でないと死ぬよ? だから早く!」と焦りながら俺に伝えてくるが 俺は「そんな簡単に俺を殺せると思ってんの? 悪いが、俺は美鈴よりは強いぞ?」

と美鈴に返すと。

「なら試してみる?」

と俺に向かって斬りかかって来たので 俺は

「『光剣一閃』

発動 スキル 聖龍剣 解放 」と唱えると。俺の持つ、剣に光の粒が集まっていき。

剣の形に変化していくと、 やがてその形は、巨大な剣へと形を変える 俺は

「さぁ 来い」と構えるが。美鈴はその場

「なっ!?」と、言葉にならないような顔になっていた

「お前の力はその程度か? それならば。終わりにしてやる」と言いながら美鈴の体を袈裟切りにした 美鈴はそのまま動かなくなり倒れ込んだのだがそれを見ていたアベル達は美鈴を心配そうに見つめていたが、アベル達は ソフィアの方に視線を戻すがそこにはソフィアがおらず、気配すらなくなっておりアベル達は慌てて辺りを見渡したするとそこにいたはずのソフィアが突如として俺の後ろに現れると同時に、アベル達の体が真っ二つになった後に粒子となって霧散したのだ

「お兄ちゃん!!もうダメです!私には無理!こんな化け物どうしろっていうんですか! お兄ちゃんは私を見捨ててください!だから、私を囮に逃げてください!お兄ちゃんの大事な人なの!だから死なせたら駄目なの!!」

美鈴は涙をポロボロ流しながら必死に俺に訴えかけるが。美鈴ももう既に満身創痍であり俺の体は、すでに回復不可能なまでに損傷していたのである。なので美鈴が何を言っているかも理解できていなかったので。俺は美鈴にこう伝えた

「ごめんな。お前も守りたいけど俺の身体は既に修復不可能に近い状態なんだ。そして俺には美鈴とソフィアのどちらかしか選べそうに無いんだよ。俺はお前とソフィアを絶対に見捨てる事はしないから。美月が死んだあの日から絶対に 家族を見殺しにすることは無いと誓ったんだ。それに、俺の仲間達を絶対に守るとも約束した。それに もし、この場を生き延びれたとしても 俺にはまだやることがあるからな まだ倒れる訳にはいかないんだよ。だけどもし もし俺が死んだ場合 俺の事は忘れてくれていいからな。そして美鈴 お前に頼み事があるんだ」

と美鈴に言うと 美鈴は 泣きながら首を振った

「私はお兄ちゃんを裏切る事なんて出来ないよ。それに お兄ちゃんを置いて逃げることだって私にはできない。お兄ちゃんに死んで欲しく無い。でも このままだと、本当にお兄ちゃんは殺されてしまうよ」と言うので

「大丈夫だよ お前は、絶対死なせねぇからよ。まぁ安心しな」

「お兄ちゃんは馬鹿ですか?!私にはお兄ちゃんが必要なんですよ?私にとってたった一人のお兄ちゃんなんだよ? だから 私は、お兄ちゃんを助けるためになら どんなことだってできるんだから」

と言うが その時には、美鈴は俺の背後に回り込み攻撃を仕掛けようとしていた 俺はそれに気付き、振り返ろうとすると美鈴が、俺

「『魔装創造』発動『天叢雲』」と呟くと魔方陣が出現しそこから刀が現れる。そして俺はそれを受け止めた。俺は「な!?なぜ 俺が振り向く動作が分かった? まさか未来予知?」と、いう疑問を抱くと。

その質問に答えるように 美鈴は俺に向かって話してきた

「お兄ちゃん それは違うよ。私は『魔銃創造』で自分の魔力を全て使って作った最強の武装で貴方を倒す」と言うと。俺は驚き。俺は「お前 何者だ? 」

「私の名前は、ソフィア」と言うと、俺は驚愕するのであった。何故ならその名前を知っていたからだ。なぜなら

「なんでだ なぜ俺の事を、いやその名前をなぜ知ってる?」と 美鈴に聞くが美鈴は

「私のお父さんとお母さんが殺された時に一緒に居たのは貴方だったんでしょ?」と俺に言うので俺は「な!?どういうことだ?俺が 殺したんじゃ?」と美鈴に言うが

「お父様とお母様は、私が殺すはずだったのに 私の力不足で逃がしてしまったの。そして お父様と 私のお母様は私の目の前で死んだわ。私のせいで そしてその時のお姉ちゃんの姿を見たときに思ったの。『あんな姿の姉さんにはさせたくない』と思ったの。」と言うの

「な、にを言ってる?俺が殺した?じゃあお前の両親は 俺の両親?そんなわけが、あるのか?なぁ ソフィア」

と言うとソフィアは、「えぇそうですよ。お兄さんの本当の名は 黒瀬優夜といいます」

と言い放ったのであった。

俺は今起きたことを頭の中で整理した 俺は、目の前の美少女は俺の妹であるということに驚いた。それも、あの美鈴だということにもだ。だが、今は目の前の敵を倒さなければならないので思考を戦闘に切り替える。そして俺は美鈴に問う。「なぜ 俺の両親の名を知っている?」と

「お母様に教えて貰ったのよ。だから貴女の事も知っていました」と言うので。

「ソフィア そいつは誰なんだ? 俺の知り合いか?そいつも俺の両親が関係しているのか?それと、さっきお前は言ったよな。自分が殺そうと、したが できなかったって?そいつは何がしたいんだ?」俺は焦りを覚えながらも どうにかして、俺に勝てる武器がないかどうかを考えると。ふと思いつく。俺は、アイテムボックスを開け。

その中から、一つの神具を出す

「こいつは 確か

『神の雷槌』

俺に扱えるかどうかは分からないが 試してみる価値はあるな。

神気解放!」と俺が

「はあー! 」と、力を開放すると、体の中から どす黒い何かが出てくるような気がしたのでそれをなんとか押さえ込もうとしてると「あれ?」

俺の体に力が湧いてきた。そして俺は美鈴に向けてこう言い放つ

「今ならいける 美鈴 覚悟を決めろ。これから俺は本気で戦うぞ」と言ってから俺は刀を構える 俺の持つ、神刀の 一振りは

「俺が持つ全てのスキルを解放するぜ」と言い放った瞬間 美鈴に向かって 俺は、スキル を連続で使用し美鈴を攻撃する。スキルを使い続けている間も美鈴は攻撃を続けていた。しかし俺の攻撃が徐々に当たり始めていた。

俺の攻撃を喰らい始めた

「美鈴!お前も限界が近いんだろう? だから早く終わらせよう」と俺は美鈴に語りかけると美鈴は 俺を見て

「はい 分かりました」と言った 俺はさらに

「美鈴に一つ聞きたい事があるんだけど良いか?」

と俺が言うと美鈴は俺の方を見る

「はい 構いませんよ。答えられることなら」

俺は

「なるほどね なら俺に負けた後。俺の配下として生きてくれないか?」と俺は提案すると美鈴は「そんな事できる訳ないじゃないですか!お兄ちゃんを殺すつもりなら今すぐ殺しますよ?私には その覚悟はありますから」と美鈴は真剣な雰囲気を漂わせている

「そうか残念だよ。美鈴」と俺は言い。

美鈴に

「『聖剣創造 一ノ型「光」』

を発動し美鈴の体を真っ二つに切り裂いた

「う、嘘? なんで?私はもう戦えないはずなのに」と困惑した表情をしながら、俺に向かってそう呟くと。

美鈴の体が、粒子となって消えた。俺が美鈴を倒した直後。

突然 美月が俺の前に現れたので。俺は警戒しながらも「な!?」

と声を出したのだが そこに現れた美月は 美鈴の服装をしていた。なので俺は動揺してしまい 言葉を発することができなかったのだ。俺の様子を確認した美月

「ねぇお兄ちゃん?美鈴ちゃんに 美月を殺されちゃったけど、どうしてだと思う?私はねお兄ちゃんが美鈴ちゃんを殺して 絶望している姿が見たかったんだ」

と、とても楽しげな顔で。

俺の事を見ながら俺に言うのだ。すると俺は怒りで我を忘れそうになるが何とか耐えながら 美月に問いただす「な、何を言っているんだ美月には、もう会わないはずだろ?なんで美鈴の姿をしている?それに美鈴に何をやった」と美鈴は、俺に何かをした?

「えっとぉ〜美鈴ちゃんが私を殺そうとしてきたから私が逆に美鈴ちゃんを殺しただけだから。それで私がお姉さんになっただけだよ?それに美鈴ちゃんは、私の中でまだ生きているんだよ?だって私が取り込んだんだから、そう簡単に消えるわけ無いじゃん」

と、笑いながら話すのであった

「は?なんだ? 意味がわからないんだが」と俺が聞くと

「だから 美鈴ちゃんは まだ、私の中に取り込まれたままなんだよ?私はお兄ちゃんの魂と肉体を手に入れるためにお兄ちゃんの中に入った美鈴ちゃんに近づいたら案の定 私を取り込むつもりだったみたいで 私と一体化しようとしたから 私は取り込まれたフリをして。私は美鈴ちゃんを私の一部としたの。美鈴ちゃんの能力は私も使えたけど。美鈴ちゃんは私の事を敵視していたみたいなの。だから、私の力の一部を美鈴ちゃんに与えた。まぁ私の力の半分程度なんだけど、それでもかなり強力なものよ? だって美鈴ちゃんはお兄ちゃんの力の一部なんだから。そして美鈴ちゃんは、私の力を使って私に成り代わろうとしたけど失敗したんだよ? だって 美鈴ちゃんはお兄ちゃんの身体に憑依してたんでしょ?美鈴ちゃんの能力が使えるのはその所為。そして私は自分の中に取り込み。美鈴ちゃんを自分の能力の一部として使うことができるようになったの。でも完全に取り込んだわけじゃないの。私が死んじゃった時の保険で、半分残したままなの。

だから、お兄ちゃんの中に居た美鈴ちゃんの人格も残ったままなの」と言うので俺は混乱するのであった。そして俺は、目の前の化け物を倒すためにある作戦を実行することにした。俺がまずは動き出し攻撃する。

「くらえー」と言いつつ、俺が拳で攻撃した時。俺は自分の右腕が粉々に砕けていることに驚き。自分の身に何が起きたのか分からなかった。

「痛い? どうなっているんだ? これは くそ!俺の攻撃でダメージを受けるのは、初めてだ」と俺が初めて痛みという感情を感じたのである すると 美月が 俺に話しかけてきた。

「あぁー そっか おにいちゃんは私を殴れないもんね。おにいちゃんの身体能力は全て私の支配下に置かれているんだから。そりゃそうなるよね」と美月が言うのであった。

そして

「だから私の勝ちなんだよ?」

と言うと美月は。右手を俺に向け。何かを放とうとしている。俺はその隙を見逃さず俺は全力で走り出す。だが、そんな俺に対して、なんと美月は、魔法で攻撃を仕掛けてきたのであった。しかも、見たこともないような威力で、この世界に来てから、一度も使ったことの無い 俺の奥の手を使う事を決めた。それは、今まで誰にも見せた事が無い、スキルを。そう 固有技能を使おうとした時に 俺の頭に一つの選択肢が思い浮かぶ

「俺のスキルの発動条件って確か、相手の攻撃をまともに喰らう事と、そして相手が、俺の予想通りの存在だった時に使う事ができるって奴か?」と言うの

「なぁ美月? お前が、お前自身が俺にとって 一番大切な人だと認めてくれた場合、俺は俺の力を開放できるってやつなんだけど。これって本当なのか?」

俺がそう言った後に、美月からとんでもない程の膨大な量の力が漏れ出てくる

「ふふふふっ ふはははは おにいちゃん?本当にお馬鹿さんだね?私が今の状態でも勝てると思ったのか?」と俺に向かって言うので俺は美月に攻撃を加える事にした。

だが俺の攻撃は全くと言っていいほど通用せず

「あははは あははは お兄ちゃん 弱いな?こんなものかよ?期待外れなんだよ!」

と言ってきたのと同時に

「スキル『全反撃』

俺の持つ全ての攻撃を 全て相手に跳ね返す ただし相手より強い場合はその限りではない!」と言うと、美月が 放った攻撃を俺が全て跳ね返すと そのまま俺の体が吹き飛ばされてしまった。しかし、すぐに体勢を整え俺は、美月にもう一度攻撃を仕掛けるが、美月に攻撃を弾かれるばかりでダメージを与えられていない すると美月に俺の動きを見切られ。蹴りを食らい、地面に倒れ込み、美月から俺に攻撃される。そして俺が立ち上がり、再び美月に攻撃を仕掛けようとしたところで俺はまた吹き飛んでしまった。そしてそこで意識を失ったのであった。


* * *

目を覚ますとそこには美月がいた 俺は「ここは?」と聞き

「あははごめんなさい やりすぎました。ちょっと楽しくて。調子に乗りました。すみません。お兄ちゃん大丈夫?」と言ってきた 俺は「ああ 平気さ。俺も少しはお前に傷をつけられたんだろ?」

と言うと美月は 申し訳なさそうにしているので俺は、気になって

「それで?美月?俺は美月を傷つける事ができたんだよな?だから俺は、俺のスキルを使えたかはわからないけれど」と俺がそう言ってると 美月が驚いた表情をしながら。俺に

「え? 嘘? お兄ちゃんは、私を殺す気満々で来たんですか?」と、聞いてくるので俺は

「ん?だって俺は。俺の妹が大好きだ。俺は妹のためならなんだってするぞ?」

と、俺が答えると美月は泣きながら俺に抱きついてきて「お兄ちゃん!私も大好きです!愛しています。私は、お兄ちゃんの事を裏切ったんですよ?そんな私に、なんでそこまでしてくれるの?そんな事しないでくださいよ。そんな事されたら、私、勘違いしちゃうじゃないですか!私、お兄ちゃんが側にいるならもう、勇者としての使命とかどうでもいいの。もう魔王とだって戦わないから。もう私は、二度とお兄ちゃんに迷惑をかけない。だから私と 一緒にいてよ。私にはお兄ちゃんが必要なの」

と言うと

「いいわ その勝負受けましょう。」

ソフィアが俺とミライに向かって言うのであった。俺は、

「それじゃー俺の仲間に手を出さなかったり。俺達の邪魔をしたりしない限り手を出すな。それでいいだろう。俺と美鈴が戦いやすい様に。それで、お前達2人のどっちかが俺の嫁になるのを認める代わりに、今後一切、俺と俺の仲間たちには危害を加えないって約束してくれ」

「え?お兄ちゃん どういうこと?」と俺とソフィアの会話を聞いて、慌てて割り込んできた。

「なぁ美鈴? こいつらは敵なんだ。それに俺は 俺の家族に手を出したんだから。俺もあいつらに、相応の報いを受けて欲しいんだよ。だから俺がこっちを選んだら俺と、美鈴と、仲間と家族以外は絶対に許さない。もしこいつが俺達にちょっかいを出した時は。この俺の手で殺してやりたい。だから、こいつも俺に、殺されるのは覚悟の上なんだろうから」

「はぁ〜わかりましたよ。私はそれで良いわ。ただ私の力だけではあなたにダメージを与えることはできても。倒せはしないとは思うのだけど」

とソフィアがそう言うので俺は「そうなのか?確かに俺は 美鈴が居ないと 何も出来ないが、それでも俺と俺の仲間は負けはしないさ」

と言うと

「ふぅ〜 まぁ私としても。これ以上あなたに何かするつもりはないわ。私の目的は果たせたもの」

「はぁ?何を言ってんだ?俺は まだ負けたとは思っていないが」

「そう言う事では ないのだけれど。まぁいいけど」と俺の言葉を聞いた後にソフィアが、美鈴の方に歩いていき。そして

「あなたのお姉さんを返してもらうわね」

とソフィアが言うと

「私のお姉ちゃんに指一本でも触れて見なさい?あんた殺すからね?」

と美鈴が言い お互いが睨み合い。美鈴とソフィアの戦いが始まる するとそこに俺の頭に言葉が響き渡る

「おい お主ら ワシの出番はまだまだ先のはずなんじゃがな?どうして こんなにも早く、呼び出されるんじゃ?」

俺は突然聞こえてきた声の主は

「誰だ?」

俺は、美鈴と 美

「お久しぶりですね。神様」と ソフィアの声が重なり、二人ともが神と

「ん?おお! おぬしら! やっとワシを頼ったか!して?要件は何だ?」

俺と美鈴

「なぁー美鈴。今の声は一体何者だ?俺達をこの世界に呼んだやつか?それとも俺に力を与えた奴か?」

と俺が 俺と美月と、 俺が、美月に向かってそう言った時、美月から凄まじいまでの魔力が放出されている そして美月が、美

「あれ?その声?あの時の人だよね?何しに来たの?お兄ちゃんの体を奪おうとしたから、私は、お兄ちゃんを守るために仕方なく殺したのよ?お兄ちゃんは優しいから。私のお友達だった 人達を殺したことを悲しんでたの。なのにあなたのせいでお兄ちゃんをまた苦しめた。だからあなたを殺す。この手でね」と言うので俺は

「待て美月? 今の話を聞く限り。美月はその

「あ!うん。その通りだよ。私が殺したの」

「そっか やっぱりそうなのかなーと思っていたよ。美月。美月がそうだったのか」と言うと美月は、泣き出したので 俺は抱きしめて頭を撫でていた。そして暫くして落ち着いてきたようで俺の顔を見ながら 俺を見つめている 俺はそんな俺達の様子や周りの様子を確認しながら、「とりあえず話を聞こうぜ?今から美月と戦うわけだし。その後ゆっくり話そうぜ?」と言うと

「そうだね。まずは目の前の相手を片付けなきゃだもんね」と言い 二人で戦闘体勢に入るのだが、俺達は知らなかったこれから起こる悲劇を 俺は、魔法陣を足元に展開しておりそれを一気に爆発させることにより美月に接近したが簡単に回避されてしまう。だがそれは想定内である俺は地面に手を当て、地面の成分

「土の加護」「大地操作」を発動させる。これにより俺の周りにいる俺の仲間が有利に動けるようになった。すると俺の攻撃を余裕そうに避けながらも。

美月は、攻撃が当たらないとわかっているので 俺に対して、攻撃を加えてくる 俺はそれを避けながら美月の隙を伺っていた そして美月の攻撃パターンを読み始めた俺は美月の動きを止めるために攻撃を放つ しかし 攻撃が効いている感じがしない?

「あ!お兄ちゃん!私 お兄ちゃんの動きを見て覚えてみたの。そうしたら攻撃の軌道がわかるようになったんだよ。私も成長したでしょ? 私、もっと強くなるよ?お兄ちゃんといつまでも居たいの。お兄ちゃんは 私を守ってくれるんだもん。お兄ちゃんに甘えてばかりで ダメダメなお姫様のままでは嫌なの。

だからもっともっと強くなってみせるから!」

美月が攻撃を止めずに打ち込んできていた。そして俺は攻撃を回避し続けている 美月も攻撃のペースが上がっており。俺も攻撃をしかけるが、なかなか決定打が出ない。

「ねぇ なんでお兄ちゃんは反撃をして来ないの?私なんか もう眼中にない?」

と美月が寂しそうに呟く すると

「そんなことないぞ 俺は美月の事大好きだから。俺は 美月が、俺の為に強くなろうとしてくれるだけで嬉しく思ってるよ。ありがとうな。」と俺は美月に微笑む 美月は顔を赤く染めて

「えへへ 嬉しい。私頑張るから。見ててね」と言う 俺は、更に速度を上げて美月と戦おうとしたその時俺の体が重くなり、動きが止まってしまった 俺は「ん? なんだよこれ 動けないぞ?なんだ? どうなっているんだ?」

「ふふ ごめんなさいね。私にそんなの通用しないよ。私だって、お兄ちゃんと会えない間、遊んでいた訳じゃないんだよ?私は スキル創造を使って スキルを創り出して、私自身も成長させたから、もう お兄ちゃんより 強いと思うんだけど。違うかな?だから私 頑張ったでしょ?」

と 俺と、美月がお互いに スキル発動の 俺は、自分の身体にバインドをかけ。拘束していた。美月が、動こうとしていたからだ。俺は、その状態から。俺は「美月 お前に頼みがある。聞いてくれないか?」

「何?お兄ちゃん?私何でもするよ?なんでも言って」

と、美月が俺に近

「ああ 美月 今度こそ。俺と結婚して欲しい」と言うと、

「いいよ でも その代わり 私からもお願いが有るの。私と一緒の部屋に住んでください」と言うので

「ああ いいぞ」

「じゃあ結婚してくれるんだね?」と聞くと「ああ いいとも」

すると美月の表情がパァーッ明るくなったのを見た瞬間、

「お待たせしました」とソフィアが、俺の側に来て

「ふぅー やっと出てこられたのですね?私の力ではあの子の力を封印する事が出来なかったんですよ。本当にすみません。」

「気にしなくて大丈夫ですよ。それよりも、ソフィア さんが助けてくれたお陰で美月の心を取り戻せたんですから。こちらこそ感謝していますよ」と

「うーん。でもですね。あなたは 魔王様と結婚して貰わないと困るのですよね。ですから私はあなたがこの国に留まってくれるのであれば。今回のことは水に流します。」

「わかりました。俺の願いを叶えてくれて、ありがとうございます。美月の件はなんとかなりましたが。まだ問題は残っています。」

「そうですか? 問題は無いはずなんですけどね?では、この国はあなたにあげますので、あなたの仲間達と一緒に住めばいいのではないでしょうか?あ!それともあれですか? お嫁さん達が多すぎるので大変だと 仰っているのなら私が 何とかしましょうか?その程度は造作もない事なのですが?」

「ソフィア さん 何を 企んでいるのですか?」

ソフィアは笑みを浮かべて俺を見つめていた。すると突然アベルとその他数名が慌てた様子で動き出した

「何があったんだ? おい!俺と美月以外は皆、外にいる奴らの相手してくれないか? ソフィアさんは とりあえず待っていて欲しいんだ」

ソフィアは

「えぇー 私も行きたいー」と文句を言い出すが、「まあまあ ソフィアが行けば 解決してしまうかも知れないけどさ ソフィアに頼む前に自分達でできることをやろうよ?」と言うと。

「はぁ〜 わかったよぉー」と言い。ソフィアが 魔法を使い始める。ソフィアが詠唱を唱えて、地面に杖を叩きつけると俺達の目の前には大量の魔物が現れる しかも俺と美月は ソフィアによって転移をさせられており、美月は 俺

「お、お兄ちゃん? ここは何処?」と言うと。

「ソフィアの空間魔法の応用らしいよ?俺達をここに呼んだ理由は俺と美月二人きりになる時間を作りたかったからだって」

美月「なにそれ 嬉しい。じゃあお言葉に甘えてお兄ちゃんに沢山触れちゃおう」

俺は

「はい。お好きなように お触り下さいませ。お嬢様」と俺が言うと 美月がいきなり飛びかかって来たのを俺も避けずに受け止めた 俺は「よし 行くぞ! まずはこの部屋を潰す!俺が合図を出したら魔法を使ってくれ」と言ってから。俺はスキルの多重思考を発動して、魔法を 俺の体で 発動した。このスキルの使い方はかなり便利であり俺が発動したいスキルを同時に二つまで使えるのでとても楽だ この部屋に結界を発動して。美月と共に俺と美月だけを残して他の

「みんな!少し時間を稼いで来てくれるかい?すぐに終わらせて来るよ。それと あの子は頼んだよ? あとソフィアにも手出しは無用だ。ソフィアに傷一つ付ける事は許されないよ!」

と言うと同時に俺達はこの部屋の外に出たのだがソフィア達はまだ戦闘中で俺と美月は、急いでアイリスの元に駆け寄り状況を聞くことにした アイリスによると敵の正体は不明だがかなりの強さを持っている為油断は禁物なのだと言うことを話された そしてリザべル達の戦いを見て見ると既に戦いに決着は付いていたのだがやはり魔族はしぶとく生きていた。そしてその戦闘を見て

「ふむ やはり魔族と言うのは凄まじいな 俺が加勢しなくても あいつ一人で 倒しきれたんじゃないか?だが、俺はこれから美月を守る役目もあるから。美月と離れたくないから。美月と一緒に戦うよ。」と 俺と美月と俺の仲間達は、魔族の王 サタンの相手をすることに決め、美月の加護をフル活用して スキルを連続で発動していき

「炎の加護」

「火の加護」

を発動させていく。俺に火が付いていく

「はっはーー!俺は燃え盛る漢。俺の名前はアレスだ!お前らが誰だかわかんねーが俺が相手をしよう。お前らに恨みはないが。これも任務だから死んでもらうぜ?覚悟しろよ?そして俺の炎を受けて見ろ!!」

と言いながら、全身を燃やしながら向かってくる。そして

「ふんぬ!!貴様の攻撃なんぞ当たらなければ良いのだ。そして死ね!」と剣を振り下ろしてきたので俺は 美月が持っている大金棒を手に取りそれを防ぎながら。そのまま力を込めて剣を破壊してやった

「な、な、なにをしたんだ!?この最強の魔道具である俺の愛剣 ラグナロクブレードが粉々に?お前何者なんだ?人間か?それとも魔族か?」と困惑しているので 俺は

「はぁ?何を言っている? この俺こそが真の魔王 アレスだ!!!俺がこの世界の頂点に立つ男なの だよ。お前はもう死になさい」と言いながら。サタンに向けて雷を落とした。サタンはその攻撃で感電しており。動く事が出来ない状態だった

「くそ!動けない 俺はこんな所で死ぬわけにいかないんだ!くそが くそくそくそー」と サタンは叫んでいた 俺の攻撃をくらい。体が動かせなくなったみたいだったので 俺は美月に止めをさすように指示を出す。美月に攻撃を指示した後俺はスキルの発動を停止した。するとサタンが

「な、なぜ俺の体が動かないんだ?俺の体が動かなくなってしまった。」と動揺し始めた 俺が美月に指示を出していた理由とは俺の能力が、スキルによる攻撃をキャンセルできるからだ。これは 相手の行動の選択肢に、俺への直接攻撃をさせない事ができるということだ。ただの嫌がらせにしかならないかもしれないけど、俺は俺なりの考えがあっての事だった。俺は美月から 金棒を受け取る

「さて これで俺は無敵なはずだが 試すか」といい 俺はサタンに向けて。全力の力を使って殴ると 拳が貫通した。

「ふふ 俺はこの世界で最強になったらしい」

「あははははは 痛いよぉー うわぁー 痛くて 動けない。」と泣き始めた。そんなサタンを俺は見て。「なんだ?この魔王は弱いのか?もっと俺の相手になってくれると嬉しいんだけどな?俺をワクワクさせてくれよ?」

と言うと

「あ、悪魔がいる。魔王よりも遥かに強い奴が」と俺のことを指差してきたので。

「俺のことはいいから。俺の部下達にとどめを刺してきな?命令だから。」と言うと。「えー やー」と、駄々をこねたので。

「はやくいけって言ってんだろ?聞こえなかったの?それならもう一度言ってやるから。早く行け!俺を退屈させるなっての。お前が動いてくれた方が楽しいし。気持ちよく眠れそうなんだよ。ほら? 速くしないと。殺すぞ?」

すると。

「は、はい 行ってまいります」と、逃げていった その後俺は美月と二人っきりで 魔王の城を回り込み アイリを探そうとしていた 美月

「お兄ちゃん 私 さっきの戦いで力を使ったからあまり長くはいられないと思うから早めに探し出して欲しい。お願いしてもいいかな?」と言うので 俺もさすがに美月が 心配になってきた。なので美月の願いを聞き入れて 急いで 城の中を探し回った 美月は「あっちの方を探して欲しいの」と言うので言う通りに向かう事にした。しかしいくら探し回っても どこにもアイリはいなかった 俺達は焦っていたその時だった。突然 目の前に巨大な魔物が現れた 魔物の姿を見た瞬間

「あ、あぁぁぁぁ あ あ お、お兄ちゃん」

「どうしt」俺は最後まで言えなかった。俺の前に 突然 ソフィアと 美月が立っていたので俺も急いでその場から退避しようとしたが遅かった ソフィアが「咲夜君 久しぶりだね?私のことはわかるよね?」

「はい もちろんです。それで何故俺の目の前に立ってるのでしょうか?そこを退けていただけませんか?美月が怯えていますので。それと その方達を連れてここから消えてください。美月を悲しませないでください」と俺は言うと ソフィア「わかったよ でも美月と少しだけ話がしたいの。だめ?少しだけ話をしたら直ぐに出てくよ?約束する。だから私を信じてくれないかな?」と言ってきたのを俺は信じるしかなかった

「お兄ちゃん 大丈夫だよ。ソフィアは 私と友達になりたいだけだと思うの。私がお話しすればきっと仲良くしてくれるはずだよ?」と言う美月の言葉を信じるしかなく。俺達は、少しの間だけ 二人きりの時間を過ごした後に。アイリス達を呼びに行くために 二人から離れて移動を始めたのだが

「あーー 美月だーーー!会いたかったよぉー ソフィアだよぉ 覚えてる?あの時はごめんね 本当に許してくれてありがとう 美月とまたお話ができるだなんて嬉しい。それに美月と二人だけでお話出来るなんて幸せすぎて、頭がおかしくなりそうだよ。」と美月は、涙を流しながら嬉しがっており、美月も、俺がいなくなって寂しかったらしく 俺と同じように 二人でいる時間が欲しいと言ってきている 俺も二人の時間を邪魔しないように すぐにアイツらを呼び出しに行った。それから 俺達は合流し、この部屋に戻ってきていた 美月とソフィアを会わせてみると美月は泣いてしまい、ソフィアは美月

「美月に嫌われたの?私 もう生きていけないよ。せっかく 仲直りできたと思ったのに、やっぱり無理だね 私と別れてくれる?美月のいない世界に未練は無いよ」と言うので 美月が必死に説得をして。ソフィアと美月の会話が続いていった 美月は「私はあなた達のことが大好き。これからは ずっと一緒に居てくれる?そうじゃないと ダメだから。ね?」と言うと 二人は「うん!これからずーっと一緒だからね。約束」と言うと。

アイリスは、「とりあえず話はついたみたいですね。よかったです」

「ふむ、それではこれからの作戦について話させて貰おう。まずは俺とアイリス、リザベラ そしてお前は俺達がここに来た時のように門番になり。俺の仲間が敵を引きつける囮役になるからその隙に敵を倒す。美鈴は この村を結界で覆う事に集中してもらう。この村の人全員が美月の協力者となるだろうから安心して任せる事が出来る。美沙子はお前のサポートだ!後はこの村に俺の仲間を置いていく この村は、今から約一ヶ月後に。魔族の王であるサタンの総攻撃を受けて滅ぼされる事になっているんだが 魔族の王 サタンは、この世界を乗っ取ろうと考えているようでな。その準備をしている最中だ 美鈴を仲間に引き込んだのはこの村を救うためなのだ。美月がいれば問題はないと思うのだがな」と説明し 美月には「俺達は、美鈴の護衛としてついていくだけだ」と言うのを聞いて納得していたようだが俺だけは、何かあると思いながらも何も言わずに黙っていた そして美月に「この国の民が全員避難してから戦いを始めるとしよう」

そして俺は「おい?サタンよ!!俺がここにいることがわからないのか?このまま攻め込んできてもいいんだぜ?」と言うと俺に気が付き

「なんだお前は?何者だ?」と言われた為「ふんっ俺はお前を殺す存在でしかないさ。だが今は俺には関係ない。お前さえ倒せば全て解決する」

「何言ってんだ?お前?お前みたいな雑魚に俺は負けねぇよ?お前じゃあ俺に勝てねぇよ?お前なんかがこの魔王に勝つだと?調子に乗るなよ?俺はまだ本気を出してないぞ?」と言われ「ふん 俺も本気でないぞ?お前は魔王だろ?魔王を名乗るならもっと楽しませろよ?」

「くっくそが お前がどれだけの力があるのか知らないが、魔王であるこの俺を舐めるなよ?俺の力を思い知らせてやる」

俺は 美月のスキルで サタンの動きを封じ込めて「これで 終わりだ」と言い。サタンが持っていた ラグナロクブレードでサタンの胸を突き刺すと。そのまま、俺はサタンに近づき 美月に

「美月。こいつの力を封じてくれないか?」と言うと。美月は「いいけど。どうやってやるの?もうスキルの効果は発動しているよ?」

「はぁ 美月 こいつを見てくれ。こいつも俺と同じ魔王らしいぞ?」

「そうなの? それだったら サタンさんに止めを刺していいかな?」

「美月がいいなら。俺はいいぞ」

「なら止めは私がやるね!」といい サタンに向かって剣を振り下ろし 止めをさした。

俺は、この世界に来て初めて 魔王を殺したのだ サタンを倒し 俺は魔王の玉座で。休憩をしていた 魔王を倒してからというもの 特にやることがなくなってしまったので、魔王の城に止まっていたのだった。俺は「なあ美月」と美月を呼ぶと。返事をしながら俺に抱き着いてきたので「なあ美月、お前の力で俺の体を元に戻したりできないか?」と美月から 答えが帰ってくるまでに。俺は 少し考えてみることにした。

俺は、なぜ俺がこんな姿になったのか。理由がわからなかった。そもそも俺が勇者だった頃に召喚されたのも。美月が召喚される前のはずだから。俺の事を恨んでいるのなら。

わざわざ異世界から呼ぶ必要はないと思うんだが? そんなことを考えていると 美月が「できるか分からないから。少し時間がかかるかもしれないけど、頑張ってみるね」

と俺の願いを聞き入れてくれた。俺達はその後。

リザベラやアイリと話をして

「魔王を倒したぞ。それで どうしたら元の世界に帰れる?」と言うと。リザベラが「えぇーーー!? そんな簡単に魔王が倒せちゃったんですか?魔王の討伐って凄く難しいんですよ?」と言っていた 俺は、「はぁー リザベラ? 何を言っている?俺にとってはただ魔王を殺せただけだったぞ?それで 帰らせてくれるのか?」とリザベラに聞く すると リザベラは、驚いた顔になり「え、えーーー!本当に倒したのですか?でもおかしいですよ。だって魔王は最強と言われているんですよ?」と俺が言ったことに理解ができておらず。困惑しながら俺のことを見ていた すると美

「それは私が、このお兄ちゃんの為に。私の能力を使ったから。お兄ちゃんの強さは普通じゃないの。だから このくらいのことは当たり前だよ」と言ったのを聞いたリザベラとアイリは驚きながらも、納得をした様子だったので。

俺は リザベラとアイリに対して「とりあえず。美月と俺達は一度家に戻るが、お前らはどうするんだ?もし良ければ、俺達の家で休むことが出来るようにするからそこで待っていてくれると助かるんだが?」と伝えると二人とも 少し悩んだ後に。二人は、一緒に来てくれる事になった。俺は二人を連れて家に戻ろうとした時にアイリス達に声をかけられた為振り返るとそこには 俺の仲間になっていた人達がいたのだが皆 ボロボロになっており 血まみれで立っている状態だったが「お久しぶりですね。お元気でしたでしょうか?」と言ってきたため「ああ!アイリスは相変わらずだな。それにアベルよ!その姿を見る限り相当に訓練をしているみたいじゃないか?流石だな」と言うと「貴方の配下に成りましたからね!強くなる為に努力していますよ!これからはよろしくお願いします」と言われたのと同時に。

「ちょっとお兄ちゃん?アイリスさんに色目を使ってるんじゃないの!お兄ちゃんの彼女は私だけだよ?アイリさんの事が気に入ったからって手を出そうなんて思っちゃだめだよ!わかったの!ほら!私と一緒に行くの」と美月は嫉妬心をあらわにしてそう言うと、美月はアイリの手を掴み 連れて行ってしまったのを見て。アイリスと俺は笑っている 俺の仲間になった者は、それぞれ俺が仲間に引き入れた者が一人 そして アイラ、ライラ、レミア、マロン、メイリン、リーサ、ミレア、ナデシコ、カゲチヨが。俺の仲間になっていて そのメンバーで俺達は魔王城に戻っていた。美月と俺達は。サタンの城を後にする時。

「なあ、サタン お前 部下の事は大切にしてたのか? それと 魔王軍はお前がいなくなった後も大丈夫なのか?」とサタンの城に残っていた魔王軍の者達の事も気になったため聞いてみると

「ん?なんのことだい?僕は自分の意思でしか動いていなかったんだよ。だから僕がいなくても 問題はないはず。まぁ一応 念のために。魔王軍には伝えておくけどね。後、魔王様の事について何か知ってることはあるかい?」

と逆に聞かれたため。俺は、今まで

「お前らの王様はどこにいるんだ? お前らが忠誠を誓う相手なんだから 王の名前とか知らねぇわけねぇだろう?魔王 お前が王なんだよな?」

そう答えると

「そうだよ。君が魔王と呼ぶならそれが真実さ。さて もうすぐ魔王軍が到着するから、君が殺したのは、魔族の王である サタン であっているかな?」と俺の返答は、サタンに届いているようだ。

そして 美月と俺は。

美月の部屋に入り。俺の姿に戻してもらうことにした。「なぁ美月 どうやって元の姿に戻るんだ?」と聞くが「ふっふふふふふふふふふ お姉さまからもらった この薬を飲むだけです。これで元に戻ります」と言う美

「それじゃ飲むか」と二人で 飲もうとした瞬間。

いきなり扉が開く音が聞こえたので振り向くとそこには サタンが立っていた

「サタン!?お前、何しにきてるんだ?ここは美月の家だぞ?」と言うとサタンは美月の持っている薬を奪い取るように取り 飲み込んだ 俺は呆気に取られていたがサタンの行動に気がついた俺は、サタンを蹴り飛ばして気絶させてしまった すると すぐに美鈴が現れたのだった。俺は美鈴が来た事を確認して、「おい美鈴!サタンが起きたら俺を魔王の間に呼び出してくれ!」

俺はそう言い残して、美月と共に美月が作り出した。異世界の部屋に戻ってきた

「なぁ、美月 サタンは何が目的だったのかわかるか?俺はあいつが何を考えていたのかが全然わからなくてな。それに 美月も俺を勇者だと気がついていたし」

と疑問をぶつけると。

美月が「わからないの? お兄ちゃん。この世界で。神に近い力を持っているのは、魔王だけだよ。つまり サタンの目的は、神殺しだと思うんだよね。私は勇者を召喚するために召喚されていたけど、サタンが召喚されたのは別の理由で召喚されている。

その理由が 魔王の役目を果たすための人材探しだったの。だけど魔王は 自分が死ぬ間際 魔王としての仕事を放棄して逃げたのよ。それで その逃げ出した先が、この世界だった。でもまさか 自分と近い力を もった者を呼び寄せて魔王に仕立て上げようとしたのかな?って思ってたんだけど サタンの考えは違ったみたいだね。

それで あの時サタンはどうして。お兄ちゃんを殺そうとしてたんでしょうね」と言っていたのだ

「そっか ありがとうな 俺は とりあえず 少し眠ることにするよ」と言い。ベッドに入ることにしたのだった。

魔王の事を美月に聞き 美

「とりあえず 今の私達に出来ることといえば サタンがお兄ちゃんを殺しに来てくる可能性を考えたら 警戒しながら過ごすことだと思いますよ」

俺は「それもそうだな 今は寝るか 明日に備えて」

そう言うと俺達は眠りにつくことになったが 魔王城に転移していた俺が 部屋で休んでいるとドアからノックされた為、開けてみると。俺達の仲間の1人である。メイが立っており メイは、真剣な顔をして俺を見つめており 何か大事な話があるようだったから、俺は、中に入ってもらって。話をしてもらう事にしたのだが、メイの表情は、真面目だった為。俺の体は緊張してしまったのだった。するとメイは。口

「ご主人様 今、この国は大変なことになっているんです」と言われ。俺は少し驚いたのだが 落ち着いて。俺なりに考えてみて。俺は答えた

「この国のことが 大変?俺達はそんな話は知らないぞ?何かあったなら教えてほしいのだが。まずは 詳しく話を聞かせてくれないだろうか?」

と俺はメイの話を 一通り聞いた後に。俺も質問をしてみることにした。すると。魔王軍に国を奪われていて。このままでは。国が滅んでしまうという話を聞いた 俺はメイの話が本当なのかを確かめたく リザベラやアイ

「ちょっと 待ってくれ 魔王軍には アイリがいるはずだが、俺達の仲間はどうなったんだ?」と聞くと。魔王の配下になってしまったらしく。アイリはアイリではないような感じになってしまっているということだった。そして 俺はアイリをどうするかを考えなければと思っていた時に。

俺の仲間の一人のマモンから念話があり。

「なあ?リザベラよ。リザべラーとやらに頼めば。この国から魔王軍を追い払えるか?」と言うと。リザベラが

「ええ できるわよ。だって リザベラーは私の使い魔ですもの」と言ったため。俺はリ ザベラの力を使い。

「アイリ。魔王軍と決別をしなさい」と言うと

「分かりました。私もそうしようと考えていました。そして、リザベラさん?私達は。魔王と話し合いをしようと思っているんです。だから私に付いてきてください。お願いします。私と一緒に来てくれる仲間を集めてくれませんでしょうか?」と魔王軍の方に行かずに 魔王と話し合おうとする そんなアイアの意思を聞き。

「魔王は。自分の意思でしか動かなかったんじゃないのか?」と聞くと。アイ

「確かにその通りですね。でも 今回の件で。魔王は自分の行動に疑問を持ってしまいまして。どうするべきかと悩んだ挙句。私が魔王の代わりに。魔王としての役をこなしていこうと決意し。皆に伝えています」と言うので

「なるほどな。アイリのその気持ちが 魔王に届けば良いんだが。ところで、魔王城に行ってもいいのだろうか?」と俺が言うと。

アイは笑顔を見せて「はい。構いません。それに。魔王城の門番の者も全員私の部下ですので」と言ってくれたため。俺達は、リザーレと魔王の城に向かう事になった。リザーレは、アイの魔法で姿を隠した状態で、魔王城へと向かい、魔王の玉座の間に行くのだが、そこに 魔王は、いなかったため。

アイとリザーレが アイの部屋まで 俺達を連れて行き 俺

「魔王は 今どこに?」と聞くと。リザードが。アイ「それは お兄様が自分で見つけるのが一番よろしいのではありませんか?」

俺「ん?魔王はどこに?」と聞くと。

「魔王の玉座の隣の隠し通路を通って。魔王城の裏の庭に出れば そこには。お兄様専用の。別荘がございます。魔王城からは 見えなくなっていますが 魔王城から外に出て 左の方向に進み。

道に沿って進んで行くと 右側に小さな湖が見えてきます。そこが。魔王のプライベートスペースとなります。その場所に魔王様はいらっしゃるかと思われます。私は一度 自分の家に帰り お父様に事情を説明しますね。魔王の事も心配なのですが。それよりも。お姉様と連絡が取れなくなってしまった事が。私にとって一番辛いことですの。それにしても あの時のお姉様はとても綺麗な姿でしたが、あれは、魔王の能力なんですか?」と言われたのだった 俺「そうだな あれは、神に近い力を持っていた 魔王が使えるスキルの1つだろうな」

俺は魔王が持っていると思われる。神の力に対抗することが出来る。唯一の方法だと思ったのだ。

俺は、魔王に勝つためにも、力が必要で この世界の神の力を手に入れる為に。神である、ソフィアを探し出す必要があったのだが。なかなか手掛かりを掴むことが出来ずに居たのだ。

するとメイが

「神って本当にいるんですかね?もし神が実在していて、この世界を見ているとして。なぜ、神はこの世界に干渉をしないで放置しているんでしょう?私は、神に会ったことはないのですが 魔王のように力を欲する者がいて 困っているはずなのに何故この世界を見て見ぬ振りをしているのかと私は思いますけど。神とは一体何者なんですかね?そもそも、お兄様はどうしてそこまで 神の力が欲しいんですか?正直言って今の魔王でも十分すぎるほどの力は有しているのに それでもまだ力を望み続ける理由が知りたいんですよね」と言われ。

俺は 少し悩んでから

「そうだな 神は実在するかどうかわからないが。俺は 今まで俺を育ててくれた家族を。俺の親代わりだった人達を守りたかっただけなんだ。

そのために 俺はどうしても 魔王を倒すための力が欲しかったんだよ」と答えたのだった。

するとメイが

「なぁ、お兄ちゃん 一つだけいいかな?お兄ちゃんの両親は 既に死んでいると思うんだけど。

お兄ちゃんのお母さんって誰だったの?」と聞かれたのだ。すると 俺が答える前に

「それは お兄ちゃんのお父さんの婚約者の人ですよ」と 美月が言ったので俺は驚いていたのだ。するとメイは

「えっ?美月ちゃんは知ってたんだよね?それなら教えてくれても良かったんじゃないかなーと思って」と言われてしまったのだった。俺はどうしたらよいのか 分からずに。美月を見ると美月は。真剣そうな顔になり俺の方を見ており。俺は「悪いけど、少し時間貰っても良いか?少し考える時間をくれ」と伝えたのだが。

美月は何も答えなかった。ただ、じっと。真剣に俺のことを見つめていたのだった。俺も。何も話すことが出来なかったのだったが。魔王を倒し。そして 神に辿

「着かなければ。ならない。そのためにも。俺は魔王と会わなければいけない」と言い。俺の本当の母についてを俺はメイに聞いたのだ。

俺「なあ 俺の母ってさ もしかして。俺が小さい頃に死んだのか?」と聞いてみると。美月から答えがあったのだ。

「はい。

私達と別れた後で、私達は、私達なりの幸せを手に入れましたが。私達の母は、貴方の母親を守る為に命を落としたと聞いていたので。恐らく もうすでに亡くなってしまったのだと思いますよ。お兄ちゃんの母親が守ったおかげで、咲夜のお婆ちゃんは生きているわけだし」

俺は。俺が思っていた以上に、俺は

「俺の事を。大切に思ってくれている人が沢山いること」を知り。とても嬉しくなっていたのだった。

俺「そっか。俺の為に命を投げ出してくれるなんて 俺は本当に。俺は皆に感謝しないとな。ありがとう」

すると メイが。「私達は別に そんなつもりじゃなくて。

ただ、お母さんの事を思い出させてあげようと思っていただけで」と言われ 俺は少し苦笑いをしていたのだが。

俺「メイが言いたくないなら無理には聞かないし。それに、今の話を聞く限りで。お前たちは俺の家族でもあるんだからな。いつか必ず話して欲しいと思っているから。俺はいつまでも待っているから。その時が来るまで、ゆっくりで良いから、心の整理を付けて、自分の中に受け入れて欲しいと思っているから 俺が言えることは それだけだな」

メイは涙目になって。俺の顔を見たのだが。俺は 俺も涙を流してしまい。俺は。自分の気持ちをメイに伝えたのだった。そして。

俺は「なあ。リザベラーは魔王城の門番で。俺達の仲間になってくれないか?」と伝えると リザベラは、「はい もちろん。喜んで仲間になるつもりでしたし。お姉様とまた会えたら。私から話したいことが山ほどありますから」と言ってくれたため。俺は「分かった」と言うと。リザベラが俺に近づき。「お兄さん。これからよろしくお願いします」と言って

「魔王様。私達はどうすればよろしいのでしょうか?」と聞くと 魔王が「とりあえずは。この者達に付いて行けば良い。それと。アイリよ。私は。この世界では魔王と呼ばれる存在になったようだ。

そして 私の部下には私の力の影響は届いてはおらず 私を敵だと認識をする者が大多数だ そこで頼みなのだが。

この者共と一緒に私の別荘に来てほしいのだが 来てくれるか?」と魔王が言うと。アイは

「はい。分かりました。私の事を心配してくれていること。それに魔王様は私を助けてくれましたから。今度は私が魔王様を助けるのは当然の事ですからね。

私は今 魔王様から授かった力で この世界を滅ぼそうとしてくる。神に対抗が出来るようになりましたから 私がこの世界で。最後の魔王となって見せますから」と言うと 魔王「頼もしいな。アイは、やはり私が惚れ込んだだけあって強い子だったんだね。だがアイ。君は魔王ではない。あくまでも私は魔王でしかないからな」と言うと アイは「そうですね。私は、今は、魔王では無いかもしれませんね。でも、私は、お兄様と約束をしていますから どんな事が起ころうと、最後まで、魔王として戦っていく覚悟を持っています。だからお兄様も。最後まで諦めずに 魔王を倒して下さい。お兄様の力が必要なんです」と アイに言われると 俺「ああ。分かっている」と言って。アイの肩に腕を回して「アイリは、絶対に渡さない。この俺が。魔王を倒せるようになるまで。魔王の力を手に入れた。アイリに。この世界を救ってもらおう」

と俺が言うと。リザードが「えっ?アイリちゃんの事は認めないんですか?」と聞かれたので

「当たり前だろ?俺はまだ16歳の未成年だぞ?お前たちのような、見た目と年齢が一致してないような バケモノとは違うんだからな」

と言うと みんなに笑われてしまい。

魔王が「なるほどな、そういう理由があるならば 私は何も言わないが。もしも。アイが、私より強ければ。アイに魔王を任せるからな。それで問題はないはずだから」と魔王に言われて 俺「ああ わかった。俺は魔王を超えるまでは。魔王の座を譲る気はさらさらないからな。そのくらいは覚えておけ」と俺が言うと

「ははは。君が私よりも上に立つなんて想像ができないが。まぁ 頑張ってくれたまえ」と言われてしまった。

それから俺達は魔王城に有るという。別荘へと

「転移」をして行く事になったのだが 俺達が移動をしていると。急に俺達の目の前に現れた男がいたのだ。それは、この世界に来る直前に戦ったあの悪魔で 俺達に攻撃を仕掛けてくる前に、俺がスキルを発動させると、魔王が俺の前に出て

「ふっ。やれるもんならやってこい」と言った後に、剣を抜いて構え

「我が眷属に告ぐ。私は ここに居る勇者達と共に魔王を打ち倒すものだ 我は、今この時を以て、魔王を名乗り、神に反逆する者となった。神よ。貴様は 我々の存在を容認できないらしいな? それとも、まだ、まだ、足りないのか?我らの邪魔をするつもりなら 我々は 神であろうと 容赦はしないからな。覚悟しておくんだな」と言い。男は消えたのだった。

俺は。魔王城に着いた後。魔王の寝室に行くように言われ そこには魔王の子供が三人おり。そしてその母親である魔王の妹も居たのだが。その子が。俺に対して、突然キスをしてきたので驚いていたのだ 俺がその子を引き離すと

「おにいさんって かっこいいよねー ねぇお兄さん 僕を お嫁さんにしてくれないかなー?」と言われたので 俺は「おい、ちょっと待てって。そもそも。俺は ロリコンじゃないしな?それに俺は お前みたいな、幼い子供を好きにはならないしな?」と言うと

「んー 僕はこれでも15才なんだぜー?だから結婚は出来るんだよねー それならー?大丈夫だよー?僕をお嫁さんの所にしてくれても」と言われるのだった すると。そこに現れた リザベラに、「あら、可愛い男の子ね。私にも抱かせてもらえないかしら?私はリザベラっていう名前なんだけど」と言うと 美月が「だめよ!咲夜は、私が最初に目を付けたのだから!」と怒ってしまい。俺は。どうしてよいのか分からずに ただ立ち尽くしていたのだが。

俺は メイに「美月 お前が独占する必要はないんだがな」と言いながらメイに近付くと メイが、抱きついてきて 俺に

「なに言ってるのお兄ちゃん? 私が、咲夜の一番に決まっているじゃん。そんなことも分からないなんて。やっぱりお兄ちゃんって馬鹿なのかな?」と言われてしまうと 美月が「そんな訳無いじゃない。だって。私の事を一番分かってくれている人は。昔から一緒にいた咲夜のお母さんだけだから。私にとっての本当の母親は、咲夜のお母さんしかいないし。お母さんしか愛していないから。私の子供を産んだのも。咲夜にそっくりの 男の子が産まれたのよ?」と

「私と美鈴と、美波と。それと咲夜のお母さんと、あと一人、咲夜のお母さんに似た。咲夜の妹の咲姫ちゃんが。私の子供達の親になっているんだよ?」と。

「私達はね。お互いの本当の両親から、それぞれの大切な人との。繋がりが途切れないようにってことで 血が繋がっていなくても。兄弟姉妹になれる様にってことで。それぞれが、別々の人の子供として育てられているわけだけど。

だから、お互いに本当の両親は同じ人であって。血は繋がってはいないけど 心の中では家族だと。私達は思っていたわけだし。だから、私も。私の娘は、全て、愛する自信があったのよ」と

「それにね。私の子供達には、私の力を少し分けてあげたから。私の子供の事を、これからは見守っていて欲しいなって思っているから。私はもう 死んでしまったし、私の子供たちの幸せを願って、これから、見守り続けようと思うから」

と俺に話すのであった。

俺は メイに「俺はな。お前のことを妹だと思ってはいるし、お前の事を大切に思ってはいるんだがな。

俺が。最初に出会ってきた女の子は。メイだけでは無いんだぞ?」と言うと メイは 俺に「私はお兄ちゃんが大好きだからね」と笑顔で言い 俺の手を握ると「私達を。お姉ちゃんに会わせてくれるの?」と言われてしまい

「メイと美月はな。今は違う世界で暮らしているが。今度こっちの世界に来た時には。二人を連れてきてやるから。もう少しだけ。我慢してくれるかな」と言うと 二人は 涙を流していたのだった。

そして俺達は、俺達の仲間を紹介して回ったのだった。

リザード

「初めまして私は この世界の。神である女神リザベラの部下のリザと申します お初にお目にかかります勇者様 魔王様それと魔王様の妻であるソフィア様」と言われてしまい 俺と魔王以外は全員慌てていたのだが

「リザさんですか?リザべラさんとお呼びしても宜しいでしょうか?そして どうしてリザベラだと分かるんですか?この世界では、私の名はアイで通していますから」とアイリも不思議そうにしてしまっていたのだった。リザード「えぇ。アイリさんもご存知だと聞いていましたので。それに魔王様からはアイという名前を聞いていますから」

アイリが「魔王様が?」と言うと。俺はアイを引き寄せると 頭を撫でて アイを落ち着かせる事にしたのだが リザがアイを見て「やはり魔王様は、アイさんにアイ様を託したということなのですか?」と聞かれたので 俺は

「魔王が俺をアイに託したと言うことは。魔王は最初からアイの存在と俺がアイを助けることを予知していたという事か?」と言うと

「その通りです。私がアイさんと魔王様を監視をしていた際に。私の力で魔王様を視させて頂きました。その結果。魔王様がアイ様と運命的な出会いを果たし。アイ様を託されるのを、確認をしましたから」と言って来たので 俺と魔王は。魔王とアイリは俺達と同じ時を過ごしてきた姉妹のような存在であると理解をすることが出来たので。俺もリザと握手を交わし

「俺の名前は天宮咲也だ 俺と魔王と、あとアイと仲良くしてやってくれな」と頼むと

「私の名前は、リザードと申します 今後とも宜しくお願い致します」と言われてしまい。俺は苦笑いをしながら「リザードも、敬語を使うような関係じゃねぇだろうが」と伝えると

「ふふっ そうだね」と言われて。それから 俺は。リザードに、今現在この世界に何が起こっているのかを教えて欲しいと言うと。この世界と魔界との繋がりは 俺がこの世界にやってきたときに。既に繋がらないようにされてあったらしいのだが。

俺が来るまでは。俺がこの世界に来ることによって。

「俺と、この世界を繋ぎ止める何かがあるのではないか?」と俺は思ったのだ。俺が来た事により。その何かに。綻びが生じた可能性があると思った俺は。

その事を、この世界の魔王である、魔王リザートに伝えると。魔王は。その事をすぐに実行に移したのだった。

それから暫くすると

「俺達とお前達を繋いでいた あの鎖は 無くなったみたいだからな。これで安心だろ?俺達の事は信用出来ねぇなら仕方がねぇが。少なくとも。俺達が敵対しないことは約束するからな。

俺と咲夜をこの世界に引き入れた張本人は俺と、そこの美波なんだが。そいつらから頼まれてるからな。俺達でどうにかしたいんだ」と言った。

リザは俺達に「私はどうすればよいのでしょうか? 私はまだ あの方達の事を許せませんが。咲耶さん達が望むならば。私は貴方達の味方になりましょう」と言い。美月と美波が。嬉しそうな顔をしてしまっていると 俺は「おい、美月と美波? お前らは別に、そこまでしなくて良いんだぞ? これは 俺と。魔王である魔王と。そしてその眷属である俺の知り合いである、魔王リザートラとかいうので。俺達は、自分達の身勝手な理由の為に俺の友達を殺しまくった、あいつらが、俺の家族にした。仕打ちが気に入らないんだよ。

だから 俺は。絶対に許さないし。それに 俺はもう二度と 大切な人達を失いたくないんだよ。だから。お前も俺達に協力しないか?」と聞くと。美波が

「お兄ちゃん。でもさ。私は、まだ咲耶ちゃんのことを信じているからね。お兄ちゃんと美鈴のお父さんは、悪い人なんかじゃないって思ってるから」と言うと。美月が

「私も同じ気持ちよ。それにね?美波ちゃんと、美鈴ちゃんのお母さんと咲姫ちゃんは。まだ生きていて、咲ちゃんは、お母さんを助けてあげようと思っているからね」と俺が知らない情報も教えてくれていたのだった。リザ「咲ちゃんって?咲ちゃんってまさか?」と言うと。

美月は「あぁ。咲夜は 私の息子なのよ?知らなかったのかしら? 咲夜は 咲姫と双子の兄妹なのよ」と言うと。リザは驚きつつも

「それは知りませんでしたね。咲姫ちゃんは知っていましたが。

それにしても。双子なのですね。咲ちゃんと咲ちゃんは。私はてっきり男の子とばかり思っておりましたから。それで、美月さんと美鈴ちゃんとは血の繋がりが無いのに。美月さんと美鈴ちゃんは美月さんの事をお母さんと呼んでいるわけなのですか?」と 美月は リザードが「私達は。元々は、私の妹であり、咲夜の母である。私の娘の咲姫ちゃんから生まれてきているからね。それに。美鈴も、私達からしたら、娘なわけだから。

まあ 私の娘ってことは。私の遺伝子を受け継いでいるわけだから。美人になる可能性だってあるんだからね」と言うと。リザードが リザベラさんに、私の娘って誰のこと言っていたんですか?と聞いてしまい それを聞いた、リザベラさんが慌てていたのだった。

「そうか 分かった だが、今の現状では。リザードと美月は一緒に暮らすことが出来ないよな? だから、この世界には、この世界で俺と暮らしてもらうしか無いよな」と言うと リザは「分かりました」と答え。そして「魔王である魔王リザートは、私達が責任を持って監視をして、管理していきますので。心配しないでくださいね」とリザは言い「私にはこの世界では。リザベラーという呼び名で呼んでくれると嬉しいわ」と。

俺は、リザに「わかった」とだけ答え リザは「この世界で、私の子供達は、幸せに暮らしているんですね?」と聞かれたのだったが 俺が「幸せかどうかなんて、わからないけどな。ただ お前の子供である。リザベリカは、俺の友達だし。この世界のリザードと美月は仲間だし。美月の娘である。美鈴も今は家族だからな。俺は。美鈴の事が大好きだ。美月とリザベラは。もう一人。いや もう一体だな。アイがいるしな」と。リザードに言うと

「アイさんですか。そういえば 先程から姿を見かけていませんよね?」と言うと リザベラが「多分だけど。この世界にはいると思うから大丈夫だよ。アイは私がこっちの世界に呼び寄せたの。そして 今度こっちの世界に来たときには。アイにも会いに行こうと思ってるから。だから安心していいからね」とリザに言った後。俺にアイがこっちの世界に居る理由を説明してきたのだが。その理由を聞いて 納得はしたのだが。俺も、アイを早くこの世界に来させる必要があると考えたのだった。

「俺と美月が アイと一緒に暮らしたのも 元はと言えば アイがいたからだったりするんだけどな」と呟きながら。アイのことも思いだしていたのだった。

俺と魔王とアイリがリザードと話している間に 美鈴は、アイとメイの相手をしてくれており 俺

「お前には、この世界には今。一体何が起きているのか説明してやる。この世界に一体。俺とお前達。それと魔王リザートの魂を封印している神がいる」

魔王「そうだな。確かに。この世界には元々。俺達以外の神様がいるのは知っていたんだが。そいつは俺達に対して何かをしてきた事は一度もないんだ」

アイリ「でも、私達や。貴方達の事を狙ってきているのは確かだと思うの」

リザード「私達 魔族が、人間と仲良くしていこうとしていっている時に そんな話を私にするのは止めて欲しいのですが。貴方達の言っていることは事実だとしても。貴方達と、その神は違うでしょう」

魔王「リザード。アイリスは。嘘をつくような奴ではないぞ?それに、咲夜の事も信じてやって欲しいから。俺からアイツの事を説明するのを許して欲しいんだが。アイの本名は天宮アイなんだよ。それで 咲姫が。俺と、俺の妹の咲夜との間に産まれてきた子供だ」

魔王リザード「えっ?そうなんですか?ですが、私は。貴方達の言葉を信じるわけにはいきませんね。この目で見るまでは」

魔王リザードが。俺の言葉を疑いの目で見ているときに。美波が俺の前に出てきて

「お兄ちゃん。私 今すぐ 魔王リザードを連れて、魔界に行くね。そして 魔王リザートと話をつけて来るよ。それにさ。お父様とお母様に。貴方の気持ちを直接伝えてあげたいし。それにさ。お兄ちゃんのお嫁さんなんだもん。魔王リザートと咲ちゃんのお母さんに挨拶しないと。駄目だから!」と言い魔王リザードの腕を引っ張ると。魔王は「おい!ちょっと待ってくれよ。美波ちゃん?君は一体?」と言うと 美波は「私?私は咲耶ちゃんの妹の 咲姫よ。初めまして。咲夜さんの事は私も。妹のように大切に想っています。だから安心してくださいね。私は 咲夜さんとは姉妹のようなものなので」と リザに話しかけていたのだった。そして、その後、美波は魔王リザードの背中を押しながら転移のスキルを発動すると俺達の目の前から消えてしまったのだが。リザードは美波によって連れて行かれた為、俺達は仕方なく、リザが帰ってくるまで、俺の家で待つことになったのだ 魔王達が家に来てから数日ほどたった頃、俺は 魔王達が来る前の出来事について魔王達に聞くために魔王達に俺の家族についての質問をしていた。そして魔王は「美波の両親と美月と、美鈴ちゃんは 既に 死んでいるんだ。美鈴ちゃんの両親は。咲耶と咲姫と美波と、美月のお父さんとお母さんでもあるんだよ。それで。美月の父親の名前は美海と言って 母親の名前である 水月は俺の姉である 花月の本名なんだよ。そして美月は、姉貴である 俺の母親である。花月と俺の母親が。俺達姉弟が子供の頃に亡くなっていたんだ」と言うと。俺は、少し悲しくなり

「そうか 俺の知っている 美月と美月のお母さんと美鈴は もう亡くなっているんだな。美鈴は美月とは、双子なのに 一人っ子なんだよな」と寂し気に言うと 美月は「うん 私と、美鈴ちゃんは、私の方が一歳お兄ちゃんだから。私にとっては。おねえちゃんみたいに思ってるのよ?だから 私には、おねぇちゃまと呼んでって お願いしたくらいだから」と言っていた 美鈴「あのですね。私には、本当の姉はいないんですけど。私が幼い頃に。両親が事故で亡くなりましたので。だから、美姫ちゃんには悪いですけど。私は 私にとって大切な人達が生きているならそれで良いかな?と今は思っているんですよ」と言っていたのだった。

美鈴の話を聞き俺は「なぁ リザードって。やっぱりこの世界にいるのか?」とリザベラさんに聞いたのだったが。リザベラさんは何も言わず 無言のままで 俺に何も言ってはくれなかったのであった。

「なんでだよ?」と言うが。やはりリザベラさんは無言のままだったので。俺は リザベラさんから これ以上情報を引き出すことは出来ないと判断して。リザベラさんが俺の家に居候してから、一度も会話をしていなかったのだったが。俺は

「なぁリザベラさんって俺の事嫌いなのか?」と俺が聞くと。リザベラさんは、突然 笑い出した後に 俺に抱きついて来て。

リザベラさんに抱きつかれた瞬間に俺は リザベラさんに

「ちょっと何するんですか?離れてもらえませんかね?いきなり リザベラさんが、急に変な事をし始めたせいですよ?何ですか?俺に何をしようとしましたか?」と 慌てると。

リザベラさんは、クスクス笑っていたのだった そして俺の顔を見ながら。

「ふぅ やっと 私を見てくれましたね。私から目をそらす度に わざと私の胸に 顔を突っ込んできたりしていたので。私から貴方を引き離そうとしたら、余計に引っ付いてくるから 本当に困ったのよ」と言っていたので 俺が「だって リザベラさんって俺の事を見てくれないから。仕方ないじゃないか」と言うとリザは、嬉しそうに笑顔になって また俺に、強く抱きしめてくるのだったが 俺は必死に逃げようと頑張ったのだったが 俺が逃げようとしている最中に。俺はある事に気がつきリザベラさんの体に触れるとリザベラさんの体が冷たくなっていた事に気がついた俺は。慌てて 魔王に近づき「お前も冷たいぞ?一体どうなってんだ?」と聞くのだが。魔王は何の返答もせずに 美月に近づいて行き美月を抱き寄せたと思ったらそのままキスをした。そして魔王が「お前は、何をしているのか分かってやっているのか?」と美鈴が言うと魔王

「あぁ この子はね 俺の妻だよ」と言った途端に リザベラが魔王に飛びかかり殴り飛ばしたのを見たリザベは「貴方だけは。絶対に許さない」と言い剣を構えると 魔王が、すぐにリザに攻撃を仕掛けてきてリザも魔王に攻撃を繰り出し始めた。そして美月が二人の間に割り込み二人の攻撃を受け止めると美月の胸が 二人の女性に押し潰され 苦しんでいたのだが。

リザベが「魔王。あんたが私達を恨む気持ちも分かるわ。でも 美姫を泣かせた貴方の罪は重い。今すぐ殺してやりたい気持ちだけど 美姫の優しさを。私は、踏み躙るような行為はしたくないから。だから貴方をここで見逃してあげる。でも 次は殺すから」と言うと。魔王は

「分かった。俺をこのまま殺してもいいよ」と言って。俺と、リザベラの方に向き直すと。「リザードがどこに居るのかは俺には分からない。だが アイリスは この世界のどこかに居るのは確かなんだ。そして アイリスはこの世界に。お前達の魂を閉じ込めていた張本人なんだ」

リザード「その話 本当なんだろうな?」と言うと魔王は「アイリスに聞けばわかるはずだ。お前達の敵であるアイリースは 自分の力を誇示する事が目的だからな」と言うと。リザード「わかった。アイリスを見つけ出し。アイナスとアイリスの居場所を吐かせる」と言い。魔王はリザードに

「頼んだぞ。リザード。俺は、美姫と一緒に魔界に帰る」と言うと。

「リザード。貴方達の戦いが終わったのならば。早く魔界に戻って欲しい。咲姫は、もう貴方達に会いたいって泣いていたから。私も 美月も アイリスが貴方達のことをどれだけ大切に想ってるいるかを知ってるから。貴方達にも幸せになってもらえればと思って」と美鈴がリザードに伝えてから魔王と共に 転移を発動させて姿を消したのだった

「おい リザード 美姫は まだ、あの世界で。咲姫と二人で。リザード達の事を待っていてくれるってよ」

リザード「ありがとう。美月君 それに、美鈴」リザードと

「美月 私 リザード 魔界 連れて帰る」リザべは 魔王リザードに転移のスキルを発動させた 魔王とリザベラさんは魔界へと戻る事になった リザード「俺に付いて来なくてもいい。お前達は好きにしていれば」と言うと 美鈴は

「うーん。そう言われても。魔王さんとリザードの仲が悪くなると。私達はこれから先。ずっと魔王軍との戦いになりそうだからね。それだと困るのよ。だからさ 少しだけ付き合ってくれる?」と言うと魔王は美鈴に向かって 手招きすると美鈴は嬉しそうな表情をして魔王の側に駆け寄り。そして二人は。転移を発動させるのだった 美月達が居なくなった後の部屋では リザが俺に対して、色々と文句を言い始め 俺が悪いわけじゃないんだけどと思いながらも俺は「ごめんなさい!俺のせいですよね。ごめんなさい」俺はリザードに頭を下げながら

「本当にごめなさい」謝ると。

魔王城で美海さん達に保護されていた人達も集まってきてみんなで食事を取ることになったのだ

「美鈴ちゃん。俺達の家で一緒に住まないか? 咲月と、咲姫の二人が寂しがっていると思うから。俺達の家族に 美鈴ちゃんの事を紹介したいし」と美海さんと美波は 美月と、美鈴と咲姫の三人が住んでいる家で生活したいと思っていたのだ 美海さん達には美月と美波に妹と弟がいたのだ。そして。俺は 美海に「なぁ。俺達の世界に来た美月達や美鈴が。この世界の住人達と同じように。俺達を騙していたんだとしたら。お前ならどうする?」と質問したのだった 俺は美

「もしも。それが真実なら私は、許すかな。でも。私の場合はね。私の大好きな友達は、絶対にそんな事はしないって。思ってたから。もし 私が美鈴ちゃんの立場だったら。私は美鈴ちゃんの事 大好きだったら。信じなかったかも」と言うので俺は。美海さんに「俺には無理だよ。やっぱり。どうしても信じられない」と言った後に「やっぱり 俺には何も言えないな」と言うのであった。

「おねぇさま〜。私ね 今凄く幸せなの〜」と言う 妹の桜乃が俺に抱きついてくると俺が。

「桜。離れろ 暑いだろ?」と言うと。

俺は。いつものように 桜の頭を

「良い子 えらいぞ」言いながら撫でてやっていたのである。そして。美波は、桜と遊んでいる俺の姿を微笑みを浮かべて見ていた。

「ふぅ なんか久しぶりに実家に帰ったら疲れたから。風呂に入るわ」と俺が言うと美鈴は

「私も。お供しますね」と言うと美月は「お父さん 私も 一緒に入った方が良ければ 一緒に入ろうね?」と言われ

「じゃあ 久々に 背中を流してもらえますか?お願いできますか?美月」と俺が頼むと。

美月は「もちろんだよ だって 私とお姉さんは。親子 だし。私がお父さんの面倒見るのは当たり前じゃん」と言いながら。

俺と美月と、美月のお母さんの3人で入浴していたのだった そして俺と、母さんは。2階の寝室で布団に入って眠りにつこうとしていた。俺が「美月 寝ないのですか?」と聞くと。

美月は 俺の顔を見つめてきて「私は 今日も仕事だから。朝になったら会社に行くけど。

また明日 帰って来るから。そしたらまた 一緒にご飯食べよう」と言ってくれたのである。俺は、そんな優しい娘を優しく抱きしめてから「わかりました。俺も頑張りすぎない程度に。でも 出来ることは 何でもやりますから 困ったことがあった時は相談してください。頼りになる仲間達を紹介しますから」と言うと美月は「ありがと 嬉しいよ」と言ってくれて俺は、娘の笑顔を見て安心しながら「はい。俺は。美月にも幸せになってもらいたいのです」と言うと。娘は「私は 十分過ぎるほど 幸せっだよ」と言って俺にキスしてから 自分の部屋に戻っていった そして俺は 一人でリビングに向かい冷蔵庫の中からビールを出して ソファーに座りテレビを見ながらビールを飲み始めて、つまみの枝豆を食べたのだった

「はぁ 美味いな」と 独り言を言っていると、リザードが俺

「なにやってんだよ。お前」と言うのだった。

「お前 今までどこ行ってたんだよ?美鈴も美月もお前を探してたんだぞ?それに リザベは、魔王と、リザードと一緒に どっかに消えちまったし。それに。アイリスも居なくなって この家も 静まり返って。ちょっと前までの。騒がしかった日常が懐かしくなったよ」と俺が言うと。リザードは「悪い。俺達も。リザベも。魔界に戻ったんだ。そしてアイリスの行方も探してる」と言うのだった 俺は ため息をつくと「まぁ 仕方ないか。リザベラとリザード。アイリスの三人が揃ってるんだ。この世界に、アイリスが何かをしようとしているのは間違いなさそうだからな。俺としては お前が、無事に帰ってきて。こうして再び俺の前に現れてくれただけでも嬉しく思うぜ」と俺がリザードに伝えた後「とりあえず 一杯飲もうぜ」とリザードに言ったのだが。リザードは「俺に 酒を勧めても無駄だからな」と言い。

「お前。酒が嫌いなのか?」と言うと。

リザードは首を横に振ってから

「お前の魂の力が、強くて 酔っちまいそうになるんだ」と言うので。俺は、笑い出して「お前 可愛い事を言うようになったんだな」と俺は言ってリザードの隣に座って「俺も 昔はよく言われたからな でも そんな俺も大人になっていく訳よ」

俺はそう言ってから缶ビールをリザードの目の前に置くと 俺は自分のコップを持ってきていた。俺は、コップの中に入っている日本酒を口に含むと。その味は。苦みと、旨みのある飲みやすいものだったので。俺は「なぁ。リザード この酒 気に入ったか?」と言うとリザードが「うん。これ いい 俺好きだ」

「なら これは 俺からのおごりだ」と俺は言いながら。さらに、俺とリザードのグラスにも。同じお酒を注ぐのだった それから。俺とリザードが、お酌をしながら楽しく話し込んでいる時に。突然家のインターホンが鳴って玄関を開けると美鈴だった。彼女は「あっ!いた!良かった 私さっき。美月と美波に会ったよ。お昼は まだだよね?私の料理を食べさせてあげるね? それで。美鈴が キッチンで 調理器具の整理をしていたのであった。

リザードが「なぁ 俺に。美月や美波は。本当に俺の本当の親じゃないのか?それに。俺の記憶が 無くなっている理由も知りたい」

「お前はさ なんで美月と リザべを疑うようなことを言うんだ?お前らしくないじゃないか?」と言うとリザードは俺の目をまっすぐ見ながら「俺は。この世界を壊そうとしたことがあるらしいんだ。でも 俺は。その時のことを 思い出せていない。それに お前が、本当にお前じゃないのなら。この家は、美月の家だし。俺がここに居ちゃ駄目だろう?」と言うので俺は、呆れた表情を見せ「あのな。俺は。お前の事を息子として育ててきたし。俺の娘達とも仲良くしてくれているだろう?それはつまり 美月のお父さんと。俺が認めてくれているのに それなのに、どうして自分が、美鈴と美月に。血が繋がっていないと思うの?」と聞いてみると。リザートは「でも。お前にだってわかるだろ?もし 美月達が。お前と、美鈴達の関係を知らなかったのだとしたら。俺には、何も言えないから。美鈴達は、俺にとっては。娘みたいなものなんだ」と言ったので俺は、大きな声で「俺は、美月達のお父さんでもあるけど 美鈴達のお兄ちゃんでもあり。お前達のお父さんだ。お前達がもし お父さんを裏切る様なことがあれば。お父さん。絶対に容赦しないからな」と言い切ってやった。俺がそう言うとリザードは「俺はお前の事信じる」と言ってくれた後に「俺は どうやら お前の家族みたいになれなかったんだな」と寂しげな雰囲気になりながらも言うリザードの言葉を聞きながら俺はリザードに向かって言うと。リザードは、涙を浮かべながら俺に「すまんかった すまない」と言いながら俺に抱きついて来た後に、美海さんに、咲夜、咲月。そして、妹の桜に抱きつかれながら眠っていた美月が起きてしまい咲月は俺を見て少し怒った顔をした後に美鈴が、俺のそばに来るのだった。そして咲月が「おねぇさま私は大丈夫だから。だから おねぇさまはおねぇさまのままだから」と言うので美鈴が泣き出したのだ。そして。美月が起きた後は俺に抱きついて来ていたが。その後。美月も、泣いてしまったのだった。そんな様子を、美波が優しく微笑んで見守っていた。そして。落ち着いた美鈴と美月が 俺達を優しく包む様に抱きしめてくれた。美月と美鈴は。二人同時に言うのだった。「私も。貴方を愛しています。だから私も、貴方と美月を 家族だと思う事にしました。だって 私が大好きな人はね。いつになっても私にとって一番大好きなおとうさんのままだったんだもん。お父さん。お帰りなさい。これからも。ずっと。私達 お母さん達をよろしくね。そして いつか 私がお父さんと結ばれた時。お父さんの子供を生む事が夢だから」と言うと その言葉に反応するようにリザベが、「そうですね。リザード。私はあなたが 本当の父だと思いますし 私が愛した人が、私の父であると、心から思っています」と言い 美鈴が、リザードを「私の大切な妹です。だから もう二度と あんなことをしないと誓って下さい」と言うと。美月も 続けて「リザードさん もうあんな事は 許さないから。次 また。こんなことになったら。リザードさんを。一生かけて償わせてあげるから」と

「だから リザードさん。美鈴さんも言っていましたが。私はあなたの実の母ですよ。だから もう、そんな顔で泣かないでください」と言うのだった。

そんな会話をした後。俺とリザードと美月と美鈴は。リビングに向かい美海の用意してくれたご飯を食べたのだった。それから俺は、風呂に入ってから。ソファーの上で横になって寝ていたのだった そんな様子を見ていたリザベが「アイリア様から伝言だよ 明日の早朝。魔王城に来てほしいんだとさ」と言うのだった。

俺がリザベラとリザードを仲間にする事を承諾し 俺と、アイリスが お互いを 見つめ合い。睨み合うように対峙していた。するとアイリスはため息をつきながら「勇者 お前と争うのが面倒になってきたから提案する。お前は俺と魔族を倒せるほどの力があるかもしれない でもお前の仲間は、そんなに 多くないだろう?だからお前の仲間と、そしてこの国に住む住人を人質代わりにしようと思っている」と言われ 俺が「アイリス お前の目的は何だ?」と言うと アイ

「目的は、俺を お前達に殺してもらう事だ お前達が俺を殺すまで 俺もこの世界を滅ぼすつもりは無い お前が俺を殺した後 お前はこの世界の王となり 俺はこの世界で自由に生きさせてもらう」と言われると 俺はため息をつくと 俺「あーもう 仕方ないか。

ならさっさと 俺に殺されればいいんじゃないか?」と言うと アイリスは笑いながら俺の前に来て言うのだった

「そうだな では 俺は。自分の意思に反して俺が、自分の手で俺を殺そうとしているから仕方なく。お前の剣に刺されたことにする いいか?俺の体はお前の魔力で 操られているから 俺はお前を憎んでいるという設定だぞ」と言いながら 俺は、アイリから剣を受け取りアイリの胸に突き立てると アイリは「俺をお前達が殺したと皆に伝えておいてくれ」と言いながら死んでいくのだった それから数時間の後。アイリが死を迎えると共に その遺体は塵へと変わると。それと同時に俺は膝を突きながら倒れ込むのであった。そんな光景を見ながら。俺に回復薬を差し出してくる人物がいた。俺が差し出された回復薬を飲むと、意識を取り戻すのと同時に 美緒が俺に話しかけてくるのだった。

「勇者くん 大丈夫?」

「うん なんとかな それより リザードとリザベーは?」と聞きながら 辺りを見渡しても。二人の姿が見えないので 俺が心配そうな表情で見ていると 俺に美緒が「あのね。

リザードさんは 美鈴のお父さんが。連れていったよ。

それからリザベーちゃんは、咲夜に、連れ去られたみたい」

「リザベーが 連れて行かれたのは まぁ良いとして。なんでリザードが リザベルを?って なんで あいつのフルネームを知っているんだ?」と言うと 美緒が「だって お父さんから教えてもらったから。

リザードは。リザべの双子の姉なんでしょ?」と言われたので俺が、首を横に振って否定しようとすると。俺の後ろに居たはずの美波が、いつの間にか、美月を連れてきて言うのだった 美波「違うわよ。私達が、異世界に召喚されて、最初に戦った相手こそが。私達が出会った最初のドラゴンが 彼よ。

ちなみに。彼の名前を、私達は知っていたけど。彼が自分達の正体を教えてくれるまでは 彼は、私達とは敵同士であり続けたから でも。本当は、優しい人だったのよ」と言うと 俺が慌てて「ちょっと 美月。なんでお前達がそれを」と言うと 美海が、突然現れるのであった 美海「ごめんなさいね。

私 美海です。そして 彼女は美鈴です。

実は あなた達をこちらの世界へ召喚したのは。私達です」といきなり言われて。驚くのだった そして美鈴は「あなた達が居なかったら。今頃どうなっていたことだろう?」と呟くと 咲月が「お父さんは やっぱり リザードの事が好きなの?」と言ってきてきたので俺は少し考えるような仕草を見せると 俺が「いや 俺には美月が居るから」と言い切ると 美月が俺に近づいて抱きついてきて「でも もしも。

お兄ちゃんが、私以外の女性を好きになってしまった時は、私に、一言相談して欲しいな。だって お兄ちゃんの 妻になるのは、私が ずっと夢見ていたんだから」と言い 美月が「だからおにぃに、私が、浮気したら許さないから だから約束だから」と小指をだしてきて言うのだった 俺が 美月に「わかったよ じゃ 美月 俺は、絶対に 美月以外には惚れないから。それに。俺は。どんな事をしてでも。美月を守るつもりだから 安心しろ」と言うと。

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魔王様、ダンジョンの外にお出かけになる。〜魔王軍再興記〜 あずま悠紀 @berute00

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