第9話 1+1=

1+1=2

だけど今日はションボリ。だから、

1+1=0.2

とする。そうすれば、5つションボリがあってもダメージは小さいゾ。


研究室では、また皆が頭を抱えていた。

「また計算し直しだ!」

「どうなってるんだ、この宇宙?!」

「この前と全然違うじゃあないか!!」

「この数が決まらないと研究が進まないのに……!」


すると、窓辺で珈琲をすすりながら、彼は言った。

「なあに。きっと宇宙がションボリなのさ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る