第3話 という名の、時空

夕方という名の、時空。

赤くて大きく曲がる時空に、さざ波のような切なさの煌めく。夕方という名の、時空。



喫茶店という名の、時空。

珈琲の香りのゆらめくかたち、ステンドグラスの美、ひとりひとりの時の流れ、ひとりひとりの空間の歪み、ピアノとスプーンの音楽の流れ。喫茶店という名の、時空。



君のとなりという名の、時空。

わかるかな? 永久でもあり刹那でもある、愛しい時空。君のとなりという名の、時空。



夕方。喫茶店。君のとなり。

不思議な時空があるという。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る