冷えピタ(青のすみか)

我が家では冷えピタは冷蔵庫で保存している。これがどこの家も同じというわけではないことを知ったのは、高校の頃だった。カバンから冷えピタを出して、徐に額に貼り付けた友達。『熱はないけど。冷えピタってなんか良くない?』と言っていた。そして1枚くれた。額に貼ってみると、確かに冷たかった。そしてそのあと数ヶ月、クラスでなんでもない日の冷えピタが流行した。


今日、1年ぶりにその友達に会った。

何も変わっていなかったけれど、人生のステップを着実に踏んでいた。でもまだ、冷えピタのことは覚えていた。彼女は、あの瞬間がわたしの冷えピタへの認識が変わったことは知らない。


そんな今日の1曲。

キタニタツヤで『青のすみか』


久しぶりに会っても、すぐにあの頃みたいに笑い合えるのが不思議で心地よいです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る