靴下(幸福論)
大井の馬に「クツシタヌゲタ」という馬がいます。
右前肢のみ白斑がなく、それが靴下が脱げたように見えることからそう名付けられたとのこと。
朝からどんよりした天気の今日、私はクツシタスグヌゲルでした。
何度履き直しても、すぐに脱げる。
しかも両足なので、左足を直したら右足が脱げるというようなイタチごっこ。
こういうことを面白いと思える日、些細なことなはずなのにとてもイライラしてしまう日。
近頃、後者の方が多いのはなぜでしょう。
天気のせいにしてしまえば簡単だけれど、そうではない気がします。
でも、考えたからいい結果になるとも思えません。
花火を見たいなあ、そんなことを唐突に思うのもこのせいでしょうか。
こういう時はこれから起こりそうな楽しいことばかりを妄想するに限ります。
花火を見て、スイカを食べて、仕事をしていないうちに海外旅行にも行けるかしら。
平日休みの友達と何回遊べるか、土日は混んでいるカフェに平日の昼から長居する優越感。
大学生の頃も思っていましたが、終わりの来る期間限定の幸せはとても甘美でそれと同じくらい、苦い。
大学生とひとときの無職は似ています。
終わりがあるからこそ、不自由。
不自由だからこそ自由。
また楽しくないことを考えてしまいました。
結局梅雨は、考えずにはいられませんね。
そんな今日の1曲。
椎名林檎で『幸福論』
今が1番幸せだ、と思えることが幸せな気がします。
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