自分の名前が丸ごと変わる夢
今朝は珍しくうなされ、苦しい夢だった。
目覚めた時、自分で自分の首を押さえつけていたのもあり窒息レベルで息苦しかった。
夢の内容はこうだ。
私と、年下の女性が、ある組織に歯向かうようなシーンから始まった。
現実界では見たことも会ったこともない見知らぬ女の子だった。
その子は朋美という名前だった。
私は夢の中でその子を「ともちゃん」と呼んでいた。私の方が少し年上の設定で、ともちゃんを守る立場でもあった。
私たち二人は大きな組織に支配されながらも度々反抗的な態度をとっていた。
ある時、組織の管理人からタイムカードのようなものを渡された。そこには私の名前ではなく全く別人の名前が書かれていた。
しかもそれは男性の名前だった。
管理人:「今日からお前はこの名前になるんだ。」
私:「え?これって男になるってこと?」
新しい名前には、これまで使ってきた名前の面影は一切なく1文字もかぶっていない。そうまるで千と千尋の神隠しのようだけれど、まるっきり性別さえも変えられてしまう夢。
タイムカードを渡された時は驚いたけれど、次の瞬間私はなぜか嬉しく感じていた。
「やっと変われるんだ、私!」
喜んだのもつかの間、 白装束に身を包んだ男が私を羽交い締めにし、何やら白い布切れを私の口元に力づくで当てようとしてきたのだ。
この布切れで口元を覆われたら眠らされると察し、私は必死で抵抗した。
押さえつけられしゃがみこんだ時、男の股間が手元に来たから急所を 握りつぶすそうとしたが、布切れに染み込んだ液体が回ってきたようで意識が薄らいできた。
私は朋美に助けを求めた。
「ともちゃん、ともちゃん!・・・・」
そこで目が覚めた。
急所をにぎり潰そうとしていた手は目覚めた時、なぜか自分の首を押さえつけていた。うなされるわけだ。
ちなみに夢の中であった朋美という女性は全く心当たりがない。
友達や知り合いにも朋美という名前はいない。
この夢を起きてから振り返ると、今の自分の名前とはまるっきり違う名前になれると喜んだ直後に、それを阻止する強力な力が加わるというストーリーだった。
起きてからネットで調べてみると、名前が変わる夢というのは新しい自分と出会う、人生がまるっきり変化する予兆らしい。
けれども私の場合は、激変する人生を喜ぶ一方で、巨大組織がなんとしてでもそれを妨害するという構図のようだ。
これはどちらも自分なのではないかと感じる。
顕在意識の自分は人生を変えたい、けれども大多数の潜在意識はそれを強い力で妨害する 。
こんな激しい夢を見ているようではまだまだだなと思った。
自分の中が和合できていない証だ。
現在50代半ば。更年期障害卒業まであとしばらくかかるのかな。だとしたら、顕在意識と潜在意識とが合致するのはもう少し時間がかかりそうだ。
数年後、身も心も整った頃、どこからともなく朋美という女性が現れ、私の人生が別人級に激変するのかもしれない。
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