第6話:生きにくい社会 ②

だからこそ、そのような人たちに手を差し伸べることが大事なのだ。いくら考え方が違うからといって邪険にすることは違う。そういう人も1人の人間だ。この人が成長する過程で何人ものアーティストが関わってここまで見守り、時には厳しく育ててきた。決して、考え方が違ったからといって間違ったことを教えてきた訳でも、何かおかしな事を認めたことでもない。その人が経験をすることで負ってきた傷がそう思わせているのだ。


 私は個性を尊重して、個人の意見を具現化することで難しいことに蓋をするのではなく、そのような問題があったと言うことを再認識することが出来ると思っている。今の社会にはいろいろな人がいる。本当は働きたいけど、何度就職しても長く続かない人、職を失って住む家も全て失ってしまった人、喧嘩別れをして気まずくなってしまった人、会社を起業したいが資金などを融資してもらえない人などいわゆるどん底に落とされてしまい、一寸先も見えなくなってしまう状態の人が多い。そのような人も含めて何らかの支援策を打ち出さないと経済を回すことも、労働力を確保することも難しくなってしまう。そして、そのような人たちと協力して1つの物を作るでもいい。そのような人が住みやすい社会を作るでもいい。とにかく、個人に合わせた生活の形を法的に保障する事が大事だろう。生活保護を求めるよりも若年層にはやりたい事業などをやってもらい、国や大手企業が多角的に支援等をする事で本人たちの生きやすい人生形成が出来る。このようなときだからこそ、お互いに手を取って明るい未来を目指していきたい。

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