ゲームはやったことないけれど、「犯人はヤス」という言葉だけは知っていました。それがコミカルなイメージで世に浸透している(と思っている)中、まさかこんなに苦い読後感のお話だったとは……。
お母さんが彼にだけ甘かった理由。いつも用意されていたポテトチップス。言動が荒い彼の背景がわかると何とも言えなくって……本当に「犯人はヤス」になってしまったのですね。
悲しい、とも切ない、とも違う。何かこう、しんみりとした思いが後を引きます。
苦い後味の残る素晴らしい作品でした。もし自分がこの懐かしさを呼び覚ます同じタイトルと題材で何かを書こうとしたとして……、うーん、この引き出しは持ってないなと舌を巻いてます。
でも、それは昨日まで。良いものを見せていただきました。いつか、自分もこんな引き出しから、作品を書いてみたいです。
素晴らしかった!
ああ……懐かしい言葉から、こんなに切ない物語が生まれるなんて……
ニュースは無情に記号のような「罪」だけを伝えますが、それだけではなかったはずです。それを覚えているひとがいることが救いにはならなくとも。
これはもやりますね…
うわあ、やるせないなぁ……。こういうやるせない話好き……。
ごめんなさい。
何にも言葉が出てこない。
とにかく切なくて、何度も最初から読み直して、どこかに読み落とした救いがないか探したくなりました。
これはなんという辛い再会に……。
ヤスくんの一面しかメディアは伝えてくれない。ゲームが上手かったことも。
多くの人が経験したであろうなんてことない幼少期の思い出が、後の悲劇を際立たせていますね。
ちなみに私は幼い頃に「犯人はヒラタだ」と聞き長年信じておりました……(;'∀')
ネタしか知らないゲームだし、楽しめるお話だろうと思いましたが……面白かったです。
子ども時代のどうにもできないやるせなさと、時を経て彼が辿ってしまった結末のやり切れなさが交錯して、心に残るお話です。
ポートピア連続殺人事件、タイトルが格好良くて憧れのゲームでした。結局やりませんでしたが、30年以上たってそれを後悔することになるとはね。
お母さんがヤスくんには甘くなる理由。たぶん同情とか罪悪感とか、そういう心情が生々しくて面白く読ませて頂きました。
>こんな形でなく再会できていたら、何かは、変わったんだろうか。
「私」がこう思うくらいにはきっといい子だったのであろう、ヤスくんの人生に何があったのか。少しもの悲しい再会でした。
編集済
うわーーーーめちゃくちゃ好みです!!
懐かしのポートピア連続殺人事件!
そこからこんな物語が生まれるとは!
すごく遣る瀬無い気持ちになりました……
過去にゲーム上で自分が行った操作と、現在の事件に対しての無関係な人の無責任な言葉がリンクするのが上手い。
苦いものがずっと後を引くようで、すごく好きなお話です。
子供の頃はおぼろげにしかわかっていなかったことが大人になった今なら理解できる。後になってから「あれはそういうことだったのか」と思うことってありますね。
読んでいて、その感覚を鮮烈に感じました。
ヤスくんの人生はどんなものだったのだろう。
犯人はヤス、私もよく使うフレーズです(そろそろ通じなくなってきたかなと思いつつw)
そこからこんな物語ができるとは
面白かったです
よくぞここまでの展開を……!!