美しい。紡がれる物語の色が似た作家の中に、かつての想い人の面影を探し、その人が愛した景色を譲り渡そうとする。
傍から見れば、滑稽で突飛な行為だろう。しかし、本人は真剣。
そこが美しい。お嬢様の生まれ変わりでなくとも。赤の他人であろうとも。それでも微かな面影を見出して、再会を果たしたと思いたい。これはそんな一人の男のエゴに過ぎないのだが、だが、それが美しいと思う。
伝えることの叶わなかった告白を聞いているように。切ない気持ちが溢れます。
切なかった賞に推させていただきます。
編集済
また一段と素敵な短編に出逢えて、胸が震えています。色に言の葉を寄せる……想像するだけでも美しいです。聴き手である彼女はお嬢様の生まれ変わりで、夕日に寄せた言葉通り、《生きて再会》を果たしたのかなと想いました。
感動です。
追記:
切なかった賞に推させていただきます!
ほんとうに素敵な小説でした!
穏やかな終末の歌を聴かせて頂いた気分です。
雰囲気がとても好きです……主への従者の一言では表現できない想い、ひとりのひとを想い続けた生涯……好き。
ことばも文章も美しくて、まるでプロの方が書かれた短編みたいだと思いました。うまく言えませんが好きです!
これはまた綺麗なお話ですね……!
色霊、というものもまた素敵です。純愛物語を読んだような心地よい気分。キュンとした賞に推します!
創作する者の端くれとしては、自分の紡いだ言霊を誰か一人にでも残したいという気持ちはすごくよく分かります。
語り手の目に映っていた景色が美しいです。
おおお、とても素敵
お嬢様のいろだまを、信じた人に託すのもよきですね…
うーん……語る筆致が流れるようで臨場感があって素晴らしいですな……「切なかった賞」に推させていただきます!