【No. 106】陽炎ちゃんと腸炎ちゃん
ある日うまれた「
いっぽう、ひとによっては、炎さんを「火さんの強化版だ!」って言ったりもします。別にそれが不満って訳じゃないんだけど、まぁ、せっかく生まれたんなら別のひと扱いして欲しいよなーとは思うのです。もっとも火さんはめっちゃメジャーですし、より強い、って言われるのにはまんざらでもないご様子。わかんないですけどね、直接聞いたわけじゃないですし。
この世界では、いろいろなひとがいろいろなひとと交わって子をなします。そういうのが道徳的によろしいというフィクションなんです。
たとえば炎さんとくっついたひとのうち、「
あるとき、外国からすごいやつがやって来ました。その名前は Inflammation さん。ご両親は Inflame さん、-ation さんです。命名の由来を聞いたら「炎のような(Inflame)状態になる(ation)」とのこと。どこが? と聞けば、身体の一部なのだそうです。
炎さんはその話を聞いてびっくり。自分がひとにとりつくと、熱い。となれば確かに炎みたいな状態だ! なので炎さんは Inflammation さんからの取りなしで、「
一方で、地味に炎さん自身と炎症ちゃんが同一人物扱いされることも多くなったりします。そこに出会ったのが「
炎さん、びっくりします。陽炎ちゃんと腸炎ちゃんの、なんとそっくりなこと! 眠いときに見たら、本当に見分けがつかないです。
もちろん陽さんと腸さんは、ともに「
「
「
こうして昜さんの子孫が炎さんの下で再会したわけですが、なんでそっくりかって言われても「偶然です」としか答えようがないわけですよね。
あ、ちなみに昜さんの消息はよくわかっていません。「
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