【No. 105】「新匿名短編コンテスト再会編」以外を取り戻せ!

「ヘイ、メンズ! 大変たいへん大変たいへん!」

彩花さいかさん? 『メンズ』てへんです、単独たんどくですし。どしたんです?」

単語たんごへんたい! たしかめて!」

「『たい』? 明太子めんたいこめいたかた、いささかへんかと。てか、すべてがへんとしか」

沢山たくさん他界たかいして、事態じたい深刻しんこくたい。新参君しんざんくん対策たいさく解明かいめいして!」

再度さいどメタ展開てんかいですか? とかく面倒めんどかた……」

「ヘイトかくさず!? 遺憾いかんたい!」

「『たい』酷使こくししててクドいです。片言かたこと打開だかいすべく、『です』で如何いかがです?」

歳下とししたへ『です』とてへんだし。いいし、新人語しんじんごくし」

新人語しんじんごて。彩花さいかさん自体じたい大概たいがい変人語へんじんごかんじですが」

「くすくす。彩花さいかたん、いただし」

自覚じかくしててくさ

「インカ帝国ていこく讃歌さんかとか得意とくいだし」

「どこでかすんですか。……しかし今回こんかい、タスクがすこ大変たいへんです。たしか、紙面しめんとペンが……」ガサガサ

他界たかいした特定可とくていか?」

かたんでこんでください、米国人べいこくじんですか。さて、残片ざんぺん、ここへいてと……」


 ?い???

 か?く?こ

 さしす??

 た??てと

 ?????

 ???へ?

 ???め?

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 ?????

 ? ? ん


「い、か、く、こ、さ、し、す、た、て、と、へ、め、ん……。『しん匿名とくめい短編たんぺんコンテスト・再会編さいかいへん』ですか」

「すごい! さすが天才てんさい名探偵めいたんてい!」

意外いがい簡単かんたんでした。てか、クズいため……。混沌こんとんとしたメタ短編たんぺん司会しかい指示しじしてめんかい」

関西弁かんさいべんたし」

「ここが匿名とくめいコンかいだとして……。いいですか、彩花さいかさん。以下いか、テストですが」

「テスト?」

試策しさくですんで勘弁かんべんしてください。……こいしいです、彩花さいかさん」

「へ!? こく……!?」

孤独こどく再会さいかいして以後いごいとしくていとしくて。自覚じかくしたんです。彩花さいかさんとここで時間じかんごして、こいしていたと」

真意しんい? 彩花さいかとデイトしたいてこと?」

彩花さいかさんがすべてです」

「……


 キィンキィンキィン!


\\キュンとした賞//


「へ!?」

「テストテスト。ゆき雨季うき予期よき……よし! 『キュンとしたしょう獲得かくとくで、『き』『ゆ』『よ』『う』が帰還きかんした!」

「ど、どういうこと!?」

効果こうか覿面てきめんですよ。四字よんじ解禁かいきん自由度じゆうど拡大かくだいです。今後こんご、『だよ』とか『でしょ』とか使用可しようかですよ。僥倖ぎょうこうでしょう」

こいしてたんでしょ!?」

自明じめい虚偽きょぎですが? テストと予告よこくしたでしょう」

貴様きさん……! 虚偽きょぎうとかダメでしょ!」

「うぅん、正直しょうじき後悔こうかいがすごいですが……。しかし、緊急きんきゅう手段しゅだんでしたんで。ゆめとして遺棄いきしてください」

堂々どうどうと……。純情じゅんじょう女子じょしいじめんといて!」

純情じゅんじょう? 冗談じょうだんでしょ。さてと、次策じさくくか……今度こんど獲得かくとくすべきしょうというと……。ん、彩花さいかさん、どうしたんです、顔面がんめん朱色しゅしょくで。平気へいきですか?」

「……よ、余裕よゆうだし。ていうか、彩花さいか面食めんくいだし。新参君しんざんくんごとき、男子だんしとして関心かんしん対象外たいしょうがいだし!」

残酷ざんこくかよ。


 キィンキィンキィン!


\\切なかった賞//


「って、受賞じゅしょう基準きじゅん、こんなんでいいんか……。彩花さいかさん、『せ』と『つ』と『な』が追加ついか使用可しようかですよ。へん関西弁かんさいべん依拠いきょせず肯定こうてい以外いがい記述可きじゅつかです。せっかくだし、なんかってくださいよ」

「ツナサンドべたい」

唐突とうとつすぎてくさ

室外しつがい食事しょくじこうよ。いい時間じかんだよ」

「こんな状況じょうきょう食欲しょくよくないですって。ていうか、いてください。実際じっさい小生しょうせい彩花さいかさん、デイトできないんです」

「へ? なんで?」

「ずっとかくしてたことですが……小生しょうせい幼少時ようしょうじ事故じこんでたんです」

新事実しんじじつ!? !」


 キィンキィンキィン!


\\怖かった賞//


「よしっ、『わ』が使用可しようかとなった! 『小生しょうせい』なんてへん代名詞だいめいしてて『わたくし』でこうっと」

「へ、へん冗談じょうだんよしてよ!」

高校生こうこうせいが『よしてよ』とかわんでしょ。ていうか、なぜツナサンドなんです?」

幼少期ようしょうきくなったジイジがよくつくってたんだわ。なつかしい味覚テイストよ」

強引ごういんだな……。ってっとくか」


 キィンキィンキィン!


\\ほっこりした賞//


「よしよし。『ほ』と『り』が開放かいほうです。『ぼく』という自然しぜんかた断然だんぜんしっくりですよ」ジュウジュウ……

「てか、なんしようと? 料理りょうり?」

彩花さいかさん、食事しょくじしたかったんでしょ? してください」

「? ナッツ?」

りたて大豆だいずです」

「なんで!? !」


 キィンキィンキィン!


\\熱かった賞//


「どうです、『あ』が解禁かいきんですよ」

「あたしがってたあつかったしょう趣旨しゅしことなってんだって!」

「しかし、大豆だいず退治可たいじかとな。彩花さいかさんって鬼神きしんなんかか……?」

「どういうこと!?」

彩花さいかさん、翌年よくとし以降いこうぼくとずっとご一緒いっしょしたいですか?」

!」


 キィンキィンキィン!


\\笑った賞//


「イグザクトリィ。鬼神きしんわら話題わだいといったら自明じめいでした。『ら』が解禁かいきんです」

「だから、あたしんこと一体いったいなんだと――」

「わっ!!」

「っ!? !」


 キィンキィンキィン!


\\びっくりした賞//


「よし。ラストひとつ!」

「びっくりさせかたざつすぎない!?」

ぎわだとすこ卑怯ひきょうなくらいがいいんですよ。大体だいたい最初さいしょ十三字じゅうさんじすすめてた時点じてん全員ぜんいんびっくりしたでしょう」

「あたしが一等いっとうびっくりしたわ」

「ついでですが、いい題名だいめいでしょう?」

いて否定ひていしないわよ……」


 キィンキィンキィン!


\\ナイスタイトル賞//


「よしっ、全賞ぜんしょう達成たっせいです」

「ほんと、後進こうしんながら器用きようだわ……。ていうか、あなた、こんなことできるなら、前作ぜんさくでたった三字さんじりないくらい、どうってことなかったんだ?」

前回ぜんかいでしたら、彩花さいかさんが突然とつぜんいなくなったから必死ひっしでしたが……」

「ん?」

いなながしてください。さて、あらためて、ぼくらが再会さいかいできたなどしてと……」

「あ、『再会さいかい』ここで回収かいしゅうするんだ」

ざつでいいってクズいたってたんで」


 あいう??

 かきく?こ

 さしすせ?

 た?つてと

 な????

 ?ひ?へほ

 ???め?

 ? ゆ よ

 らりる??

 わ ? ん


「ほう、五割ごわり以上いじょう完了かんりょうですか。なかなか上々じょうじょうかと」

「しっかし、依然いぜんとしてあな沢山たくさんだわ。あとどうしたら?」

りないなら、コメントらんめていただくってことでよいかと。作家さっか読書家どくしょかぜいなら余裕よゆうでしょう」

「うぅん、さすが、ズルがしこいっていうか……こんなでコメント誘引ゆういんするなんて……」

「ということで、んでいる方々かたがた! りないぼくらが再会さいかいできるよう、どんどんコメント投稿とうこうしてください!」

「き、期待きたいしてるわよ!」

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