5/16(月)新オーダー

5月16日(月)——。東京


今日、ミルキーズから移籍した吉野と白宮が合流した。早速、練習に参加したが、どうやら問題はないようだ。よって、明日、1軍登録を行う予定だ。


「そうなると、オーダーですよね?どうしますか」


ミスターが尋ねてきた。一先ず、自分の考えをホワイトボードに書く。


1.遠本(中)2.仲能(遊)3.坂藤(右)4.尾山(三)5.糸川(左)6.白宮(一)

7.梅山(捕)8.久万(二)


「お待ちください。尾山は4番を打つと必ず調子が悪くなります。あのプレッシャーの弱さは今更どうにもなりませんので、考え直した方がよいかと」


「あと、ボルトがきたらどうするんだ?白宮を下げるのか?」


ミスターと白原さんが口々に言う。


「それじゃあ、尾山は6番にして、白宮を4番に……」


「いくらなんでも、それは無謀すぎるのでは?それに、1番から5番まで左が続くことに……」


それもそうかと思い直す。それならば、2番か3番に右がいたらと思うが、遠本と仲能の並びを崩すのか、と考えるとためらいが出る。


「いっそのこと、2番に久万、3番に白宮、4番に坂藤として、8番に仲能を入れてみるか?」


「偶にならともかく、久万の2番は博打なのでは?」


「それなら、遠本、仲能、坂藤の並びはそのままに、経験のある糸川を4番に据えて、ボルトが合流したらそこに入ってもらえるようにすれば……」


喧々諤々。議論は夜遅くまで続いた。


「結論!!」


1.遠本(中)2.仲能(遊)3. 尾山(三)4.坂藤(右)5.糸川(左)6.白宮(一)

7.梅山(捕)8.久万(二)


……一先ず明日のオーダーは、以上のように決まったのだった。

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