狭間
ひねくれてるな、とは思うが。
考えを変えるのも、また難しいもので。
もっと考えを変えれば、何も知らなければ生きやすいのかな、と思ってしまう。
盲目でいれたら、なんて思う。
思うのに、変えられない。
知ってしまったら、塞ぎ込むことは出来ない。
僕の中で沢山の考えが飛び交って何も考えられなくなって。
呼吸が浅くなる。
軽く、息を吐いて。
少し、吸って。
頭が、まわりにくくなって。
少しだけ、現実離れしたような感覚に、
霧を揺蕩うような感覚に陥って。
生きづらさも、苦しさも、希望も、欲望も、
全部、なくなっていくような。
感覚がなくなって、意識が少し薄れて、
何処かへ飛んでいってしまえそうな感覚になる。
苦しくなくなりたい。
気持ちには蓋をすることしか覚えられなかったから。
助けの求め方なんて、頼り方なんて、
人を、信じる方法なんて、
僕は、知らないのだから。
ふと、意識の糸が途切れた。
また、明日。
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