呼吸をするのも苦しい。


動くのも辛い。


生きるのも、めんどくさい。


このまま、ふっと消えてしまえたら。


このまま、永遠の眠りにつくことができれば。


夜は、そんなことを考えてしまう。


頭の中を考えが支配して、寝ることなんてできなくなってしまう。


色んな思いは溢れ出すのに、心は痛み続けるのに。


涙が、自分の為に流れることは決して無かった。


息が詰まる。


きっと、これは何も出来ない僕への罰なんだろう。


当たり前のことも、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、何も出来ず、身動きを取れなくなった僕への。


こんな僕に渡された命なら誰かに渡せたらいいのに。


『生きたい』と思う人に、渡せたらいいのに。


そうしたらこんな僕でも少しは役に立てるのに。


そんな、夢のようなことはきっとおきない。


そんな出来損ないに苦しみを吐き出す資格なんてない。


あぁ、今日も、きっと寝ることは出来ないだろう。


いつまで、この生活は続くのだろうか。

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