第6話 一緒にお風呂

「優くん? 本当に昨日のはお姉さんというわけですか?」

「そう言ってるじゃないですか」

「ごめんなさい、嘘だと思っていました!」と頭を下げる白石さん。


 とりあえず、誤解だということに気づいてくれてよかった。

 これで命の心配をしなくてよさそうだ。


「ん? 嘘ってなになに?」

「お姉様、昨日優くんが彼女と一緒にデパートに行っていたと思いまして」

「え、何、優ちゃん? 彼女、え?」

「でも、いなかったんですね。どうやら、私はお姉様を彼女だと思っていたみたいです」


 ニコリと微笑むと。


「それでは、私はこれで……また明日会いましょう、優くん♪」

「う、うん……」


 バイバイと手を振りながら階段を降りていく白石さん。


 なぜ俺を屋上に呼んでいたのか聞きたかったが、誤解が解けただけでお腹いっぱいである。


「ぷんぷん! お姉ちゃん悲しいな〜私以外の女の子と仲良くしてさ〜」


 と、可愛らしくぷくりと口を膨らませて怒る姉。


 本当に姉弟の関係にも関わらず、ずっと一緒に過ごしてきた仲なのに可愛いと感じてしまう。

 そのくらい姉さんは可愛いのだ。


「ご、ごめん……」

「え〜じゃあ、許してあげる代わりにさ?」

「うん……?」

「今日は一緒にお風呂に入ろ〜ね♪」


 本当は傷が染みるだろうし、今日はシャワーだけにしたかった。

 けれど、強制のような形で一緒にお風呂に入れるのだ。

 そんなの断る理由がない。

 むしろ、断りたくないまである。


「わ、わかった」


 俺はシスコンなのかもしれない、けれど別に恥ずかしいとは思わない。

 だって、姉さんが可愛いのだから。



「じゃあ、優ちゃん。背中洗ってくれる?」と髪を結び椅子に座る姉。


 現在は夜ご飯を食べてお風呂に入っているところである。

 もちろん、今日は姉との約束により一緒に入っている。


 こうやって一緒に入るのは何年振りだろうか。

 いつもは勝手に姉が入ってくるがそのたびに俺は追い出している。

 多分小学一年生以来だろう。


「わ、わかった……」


 透き通るほど綺麗な白い肌に俺はボディーシャンプーを付けたボディータオルを置く。


「手でやってよお」

「わ、わかった……」


 俺はボディータオルを置き、手にボディーシャンプーをつける。


 姉弟の関係なのになぜこんなに心臓がうるさいのだろうか。

 エロすぎて緊張しまっているのだ。


 姉の背中に手を置くと。


「あんっ///」と喘ぐ姉。

「うわああッ!」と手を離す。


 まずい、今の声でアソコが……。

 そういえば手に痛みを感じない。

 本当に白石さんのおまじないが効いているようだ。

 心の問題だろうけど。


「へ、変な声を出すな……」

「ごめんごめん、優ちゃんに触られて嬉しいからさっ」


 姉さんはずるい、俺と姉さんが姉弟である限り結婚はできないのにそれが分かっているのになあ、こうして俺が姉さんを好きにさせようとするからだ。


「もうやめろよな!」

「はいはい、心の中で叫びまーす」


 再度、背中に手を置き、俺は洗い始める。


 前にある鏡に姉の裸姿が反射し映し出されているため俺は目を閉じる。


 見たら絶対もっと大きくなるやつだこれ。


 しばらく背中を洗い続けていると。


 ぷにっという感触が手に伝わってきた。


 ん? なんだ……この柔らかい感触……にこのとんがった先端は──あ、これって。


「──///」と声を堪えている姉。


 慌てて手を離す。


 まずい。 

 お、おっぱいじゃねーか!


「もう、優ちゃんのエッチっ」


 やってしまった、姉さんは喜んでいるのがトーンから分かるが姉さんのおっぱいをそれも先までも触ってしまった。

 手から感触がなくならないんですけど……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る