この指を零したのがいつかはわからない。死を想定して誰かの心臓を喰らいのはどう

 してこんなにも絶望と希望の声に死を与える。静かな意識でさえ、時既に遅くいつだって死にたいとしか言いようがない。

 嗚呼、死にたい。死にたい死にたい死にたい死にたい——そんな感情を吐き出して唾棄して生に見放す。命が絶えることを望みながら、いつかの運命を知ろうと愛を語る。

 そんなものに意味はないと知りながら、答えに出云う。

 死にたかった。生きている意味がなかった。自分に意味が見いだせなかった。価値がわからなかった。死にたかった。

 そうだ。いくら取り繕っても言葉を並べても意味を探しても、結局見出せるの死にたいというただ一つの感情に過ぎない。

 結局は死にたくて、死にたくて、それ以外に意味も価値も意義も存在しない。

 生きていることはどうして、こんなにも苦しいのだろう。

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