第62話 眠ってるときに見る夢の話
「昨日の夜、〜な夢を見たんだけどさ」で始まる話は、十中八九わけわからなくて退屈である、と思っています(←ひどい)。
なので、自分の見た夢の話は、できるだけ人に言わないようにしています。自分の中では、「怖かった〜!」とか「シュールだったな」とか、興奮冷めやらず、人に話したくてウズウズする時でも、実際に誰かに語り始めると、相手(って、だいたい夫なんですけど)の反応がうっすーいことがデフォルトです。
とまあ、長めの言い訳をした後で、私が見てきた夢について、今回は語りたいと思います(←オイ)。
数日前、この世で一番大切な人の一人を殺す夢を見ちゃったんですよ。
自分の村の儀式のために、選ばれた家庭から生贄を差し出さなくちゃならなくて、「村の掟だからしょうがない」って、差し出したんですけど、その後ふと我に返る私。
自分のしたことの取り返しのつかなさに気づいて、半狂乱になって泣き叫んでたら、目が覚めました。時計を見たら午前二時ちょっと過ぎで、「丑三つ時じゃあ!」とガクブルでした。
あーでも、本当に夢でよかった〜! と夜中に半泣きでしたよ。
私、たまーに、自分の大好きな人が死んだり、大切な人を殺したりする夢を見ちゃうんですよ。で、夢の中だけじゃなくてですね、グラグラ沸る熱湯を見てると、それを誰かが頭からかぶる想像をしたり、ドアがバタンと音を立てて閉まると、そのドアの開くほうじゃないほう(ちょうつがいの付いてるほう)に誰かが指を置いてて、グシャアって指を潰されるところを想像して、ぎゃー!! ってなるんです。この「誰か」が自分のバージョンもあります。
ここまで読んで、私にちょっと引いた人もいるかもしれませんが、「私もそういう怖い夢見たり想像したりするよ〜」という人も、案外多いんじゃないかと思います。(怖い想像については昔エッセイでも書きました。読んでくださった方、重複してすみません)
とあるポッドキャストで、「この世で最も起きてほしくないことに限って想像してしまう」というのは、実際に悲惨な状況に陥ってしまったら、できるだけ冷静な対応ができるように、脳がリハーサルをしている、という説を聞きました。
火災訓練みたいなもので、いざという時のリスクヘッジや緊急対応のために、人間に必要な機能だとか。そんなリハーサル、本当にやりたくないんですけど!
でも、自分のグロい夢や想像は、私が変態だから起こっているわけじゃなくて、脳の機能なんだ、と思うと少しホッとしました。
小さな頃は「こんな夢がみたい」と思った通りの夢をみることができました。
例えば、空が飛びたいと思えば、空を飛ぶ夢をみることができたんですよ。
夢の中に、みどりちゃんというお友達がいて、「みどりちゃんに会いたい」と思うと必ず会うことができました。
みどりちゃんは、ちびまるこちゃんみたいにシンプルな顔をしていて、鼻がありませんでした。漫画の2Dがそのまま動いてるような実体感のない人でしたが、いつも上機嫌で好奇心があって、一緒にいるとワクワクしました。
二人で月まで飛んで行って、紅白帽(当時、小学校の登下校で被らないといけなかった)のゴム部分を持って、パラシュートみたいにして月から飛び降りる、という遊びを繰り返しやってた記憶があります。
たまに恐竜などが出て来たりしてピンチになると、「これは夢だ。起きろ!」と念じ、そうすると起きることができました。
たぶん小学一年生か二年生くらいまでできてたと思います。少しずつみどりちゃんに会いたいと思う頻度が減り、夢の内容を自分でコントロールできる力もなくなりました。
今では、夢自体を見ることがあまりないですね。冒頭に書いたような強烈な悪夢を見たのも久しぶりです。
みなさん、夢の内容ってコントロールできました? もしくは今でもできます? 印象に残る夢の思い出などありましたら、教えてください。
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