第63話 ちょこちょこ書く
書きたい気持ちって波みたいに行ったり来たりしませんか? 私はノリノリで書ける時と、ちっとも書けない時があります(ちっとも書けない時のほうが多いです)。
やはり、ノリノリで書ける時のほうが気持ちがいいのですが、あんまりハマると、今度は過集中になって、日常生活に支障が出ることがあります。
逆に、書けない時は、他の書き手さん達がたくさん書いていらっしゃるのを横目に焦ったりします。
今、一番いい感じで書けてる時期かもしれません。ふふん。執筆中は集中して、執筆以外の時間は時間で楽しんめているし、仕事中はちゃんと仕事に集中できてます。
執筆を始めてもうすぐ三年になるので、いろいろ落ち着いてきたのかな〜と思います。熱が冷めるのと飽きるのって同じコインの裏表な感じがしますが、今のところ、まだ書きたい気持ちが続いているので、ありがたいことです。
短編連作の一作目の初稿が完結したのですが、七月半ばの小説教室で見ていただけそうなので、見ていただいてから改稿し、七月末くらいからカクヨムで公開していこうかなと思っています。
同時進行で二作目も進めています。最終的に短編連作の長編として完成するまでに一年くらいかかりそうです。
ちょっと前まで書けない時期だったのですが、私が書けないときは往々にして「上手に書こう」と力んでる時です。
最初の一文から最後の一文までおもしろくしたい、なんてがんばっちゃうと、アレもコレも要らないのでは……、と書いてる側から批判的になってしまって、書いては消し、書いては消し、原稿はいつまでも真っ白なままです。
「初稿は落書き、叩き台」と自分に言い聞かせても、ダメなスパイラルにハマってる時はなかなか抜け出せなかったりします。
今いい感じで書けている理由の一つに「ちょこちょこ書き」を始めたことがあります。まとまった時間に一気に書こうとするのではなくて、空いた時間にスマホで書いたり、ノートに手書きでメモったり。
「今日は一日小説書くぞ」なんて無理に時間を作ったりすると、逆に変なプレッシャーがかかり、思ったよりも進まなくて罪悪感や敗北感を覚えることもしばしば。
それよりも、パッと思いついたシーンやセリフをちょいちょい書き留めていくほうが、それが呼び水になって物語が進んだりしやすいな、と今は感じています。
私の場合、筆が遅いことを気にして、たくさん書かなきゃとか、速く書かなきゃと思うと、かえって筆が止まることもあります。
人と比べることないんですよね。自分のペースで楽しむのが一番、と思います。
とはいえ、ノルマも締め切りもないと、一向に作品が進まなかったりしますよね。ってことで、「週5日、1日15分書く」ことをノルマにしました。
前は「週3日、1日25分」にしてたんですが、25分よりも15分のほうが敷居が低くて取りかかりやすいです。今よりももっとやる気が低迷したら、5分とかもっとハードルを下げるかもしれません。
「15分」や「5分」と設定していても、やり始めたらやる気が出て、もっと長く書くことが多いので、短い時間設定にするのは、自分をうまいとこ懐柔するテクニックです。ただ、「本当に5分で辞めてもそれは100%オッケー!」な設定じゃないと私には効果がないです。
私はもともと飽きっぽくて、何かを続けるのが不得意です。不得意なりに、継続することの大切さは身にしみているので、「継続する技術」的な本を何冊か読み、色々試してきました。
結果、ピラティス週三回と毎日一万歩以上歩くことは、ここ三年くらい続いています。できなかった週や日もあるのですが、達成率95%くらいでしょうか。私ったら成長してるじゃん。(。・ω´・。)ドヤッ
このエッセイも、今は週一ですが、もうすぐ三年になりますしね〜。小説も、あんまり量は書けてないですけど、意外と続いてます。処女作を書き始めた頃は、「この作品を書き終えるまで、やる気が保たないかも」と思ってたのですが。
ここまで続いてきたのは、読んでくださる方がいるからです。仲間がいるって本当に幸せなことです。いつもありがとうございます♡♡♡
自分の過去三年の執筆歴を振り返ってみると、長編1作、中編7作、短編25作、エッセイは264(割礼のエピソード含む)エピソード書いてました。もっともっと書いている方は大勢いらっしゃいますが、人と比べることないですよね(←大事なことだから二回言った)。
ちょっとづつでも続けていると、振り返ったときに、けっこうな量になってるもんですね〜。ふふん。
今は「結果を出したい」とあまり思わないです。結果って、まあ公募に受かるとか、書籍化されるとか、そういうことですが、そこ、自分でコントロールできないですからね。
「物語を最後まで書く」「○作書く」「改稿ができるようになる」「短編連作に挑戦してみる」などは、自分でがんばればできることなので、目標を立てるときは、自分でコントロールできることにするほうが、私には合っているようです。
せっかく長く楽しめそうな趣味が見つかったので、「書きたい気持ちが長続きしますように」というのが一番の願いです。それから「長く続けているうちに上手になりますように」とも思っています。
ただ、小説の上手い下手って一概にこれだ、とは言えないですよね。地味にちょこちょこと何年も書き続けている間に、一回くらいなんか賞を取って「私も上達したわ」と思ってみたい、というのが、目下の希望です。
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