第57話 マシュマロ

 ご存じの読者さまもいらっしゃると思いますが、マシュマロ、家でけっこう簡単に作れるんですよ。


 夫がカルボナーラを作ると、卵黄を6個使うので、卵白が6個あまります。なので、我が家では、卵白消費のためのお菓子作りを定期的にやります。


 メレンゲ、マカロン、フィナンシエ、エンゼルケーキ、は何回か作ったんですが、なんか新しいのないかな〜と調べてて見つけたのがマシュマロ。


 マシュマロかー……。あんまり好きじゃないんですよね。エンゼルパイの中に入ってたやつは好きでしたけど。クリームっぽい見た目なのに食べたらみょーんと伸びる食感が、子どもながらにたまりませんでした。


 マシュマロ、自分は不得意なんですが、子どもは好きなので、作ることにしました。


 卵白を使ったお菓子って、ロマンがあると思います。原材料からは想像もつかないようなものが生まれるんですよね〜。


 マシュマロの材料は、卵白と砂糖とゼラチンの三つだけ(フレーバーを付けるために、バニラやミントやローズウォーターなど入れますが)。それが、あんなフワフワでメルヘンな物体になるわけですから、その過程にも興味がありました。


 むっちゃくちゃ熱く溶かしたお砂糖にゼラチンを加え、メレンゲと混ぜて、冷蔵庫で固めるというシンプルなレシピ。なのですが、メレンゲの混ぜ方が足りなかったり、お砂糖の温度を間違ったりすると失敗するので、そのへんも人類の英知を感じます。


 分量、温度、手順を、ぴったり「これだ!」となるまで試行錯誤を繰り返してできたんですよね。昔の人よ、ありがとう。そんなレシピ(動画付き)がいつでもどこでも手に入るインターネットよ、ありがとう。文明にサンキューです。


 さて、出来はどうだったかといいますと、大成功でした〜! お店で買ったものと全然違いました。もっと夢のようにフワフワで口の中でシュワーっとなくなる感じ。マシュマロ不得意な私にもおいしく感じました。


 初回は、シンプルにバニラ味にして、半分くらいをチョコと刻んだアーモンドでコーティング。なんだこれ、うめえ! アーモンド入りチョコをカリッと噛むと、マシュマロがみょーんと伸びて口の中でとろける……。罪深い。子どもたちからも「ママすごい! 大好き♡」と崇めたたえられました。ふふん。


 好評だったので、娘も作りたいと言い出し、翌週にまた作りました。娘のアイディアで今度はミント味。食紅で薄緑にしてみました。こちらも、半分はチョコでコーティング。チョコミント、うめえ! 娘、天才か。


 安価に夢がみられるマシュマロ作り、おすすめです。

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