第44話 執筆お休み中
実は、二月は丸っと「何も書かない」ことにしました。新作の長編がうまくいかなくて、あーでもない、こーでもない、といろいろ試したのですが、そうやってるうちに、書きたい気持ちが逃げてっちゃったんですよね〜。
プロットをかなり丁寧に作って、小説教室で見てもらって、先生から「メリハリがあって良い」とほめていただいたんですよ(もちろん、改善点もたくさん指摘してくださいましたが)。
ちょっと話が逸れますが、小説教室って、ステキブンゲイというサイトでやっているステキアカデミーという講座です。一般文芸用とライトノベル用があります。オンラインなので、どこからでも受講できるのがありがたいです。
講師はベテラン売れっ子作家の中村航先生です。講座を受けるまで作品を拝読したことがなくて(汗)、さすがに失礼かなと思って検索してみたら、ものすごい数の本を出されていてびっくりしました。知っていらっしゃる方も多いかと思います。
個人的には、デビュー作の「リレキショ」にあまりにも感銘を受けて、こんな作品が一つでも書けたら死んでもいいと思いました。書けないし、死なないですけど(笑)。
そんなすごい先生と、バーチャルとはいえ、普通に直でお話しできるんですよ! 興味がある方は、「ステキアカデミー」で検索してみてくださいませ〜。かしこまりこの顔もバーチャルで見れますよ。え? いらない?
話を長編に戻しますとね、プロットもきちんと作ったし、書き始めた当初はどんな物語が生まれるのかな〜ってワクワクしていたのに、書き始めたら、すごくつまらなくなってしまったんです。
やる気って、やり始めたら出るものらしいので、自分でつまらないと思っても、とにかく書いてみようとやってみたのですが、うまくいかず。
「押してダメなら引いてみな」の要領で書かないことにしてみました。私は筆が亀よりも遅いので、「お休みするほど書いてないやんけ」と思われるかもしれませんが、去年の一月に長編の執筆に挑戦してからというもの、一年間ずっと、プロット練ってるか、執筆してるか、改稿してるかだったのです。
書けないときはサボってる感がつきまとって、なんかこう、常にジリジリと焦ってるわけです。楽しみでやっている趣味が、日常に精神的負荷をかけてしまうって、不思議だしおもしろいなと思います。
執筆をお休みして二週間ちょい。感想としては、「むっちゃ時間ある〜♡」と思いました。私は本当に筆が遅いので、執筆してると、三時間くらい「どこ消えた?」と唖然とするくらい、すぐになくなってしまいます。
家族と楽しいお出かけ♪ なんて日にも「今日は一時間くらいしか書けないな」と思ってしまうし、平日は早起きして執筆していたので、夫とテレビドラマを観てて、「もう一話見ようよ」と誘われても「明日早く起きたいからもう寝る」って寝てました。
執筆をしていないと、長めのお散歩に行っても、凝った料理をしても、漫画をむさぼり読んでも、夫とドラマシリーズを夜中まで連続で観ても、ちょいとお昼寝しても、まだ時間があるのですよ(ドドーン)!
子育てが一段落したからってのが大きいのですが、執筆の時間のブラックホール具合ってすごいものがありますね(個人の意見です)。
執筆をお休みしたことで、前から観たかった映画や小説や漫画を心の赴くままに楽しみ、家族との時間をゆっくり過ごすことができました。
そうすると不思議なことに、また書きたくなってきました。一ヶ月お休みするつもりでしたが、何か全く別のお話を書いてみようかな〜とウズウズしてきました。断念したプロットも、時間を置けばまた書きたくなるかもしれません。
私が創作で一番恐れているのは、自分が飽きてしまうことです。せっかく心が震えるような楽しみを見つけたのに、その気持ちがいつかなくなってしまうのが怖いです。おそらく、そうなったらそうなったで、他の楽しみを見つけて、未来の本人はけっこう平気なんだと思うんですけど。
とりあえず、今回は「書きたい気持ち」がすぐに戻ってきてホッとしています。
何かを長く続けることの醍醐味は、ビギナーには見えない世界が見えてくることだと思っています。今回のような、「プロットはうまくいったのに、書いてみたら全然ダメだった」みたいな現象、執筆を長く続けていらっしゃる書き手さんなら「ああ、私にもあった」と思われることなのかもしれません。
私は、まだ執筆歴も浅く、執筆量も微々たるものですが、それでも「あ、これ前もあったな」とデジャヴを感じることがあり、その当時の解決策を思い出すことができます。そういうことの積み重ねで、何事も上達していくのではないかなと思うので、やっぱり執筆を長く続けていきたいな〜と今は思います。
フィン感で有名なフィンデルさんが、自主企画を立てていらっしゃるようなので、これを機会に参加しようかなと思っています。まだ一字も書いていないんですけどね♡ 詳細はこちらです:
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