第26話 日本旅行ダイジェスト
メルボルンに帰って来ました。日本で過ごした三週間、おもしろかったこと、楽しかったこと、感動したこと、たくさんありすぎて何から話して良いのやら……って感じです。なので、ランダムにかいつまんでいきます。
DRUM TAOっていうグループご存じですか? 和太鼓をメインに、いろんな和楽器のパフォーマンスをやるグループで、世界ツアーなどもやってるらしいんですけど、私は知りませんでした。夫が東京のイベントを検索してて見つけてきたのですが、新宿ライブのチケットがサクッと取れたので行ってきました。
会場に入ったら、お客さんが九割くらい女性だったので「ん?」と思ったのですよ。開演してすぐにその理由がわかりました。
若いイケメンたちが、キラキラのコスチュームに身を包み、ムキムキの上半身を披露して、とびきりの笑顔で登場〜! 「きゃああああ」と観客先から上がる嬌声。
あー、こういうやつだったかぁ……って夫と顔を見合わせました。
私はイケメンにあまり萌えない性分で、ジャニーズにもKポップにもハマったことがありません。よって、初めての世界でした。さて、ライブ後の感想は?
最っ高〜! でした(笑)。
完成度の高い演奏やダンスは積年の努力の賜物でしたし(推定)、観客が飽きない工夫が盛りだくさんで、なにより、会場の熱気がすごかったです。
端っこにいるファニーフェイスな人を私の担当と決めて(←脇役に萌えるタイプ)、熱いエールを送っときました。若い人の一生懸命な姿って感動しますね〜。推し活にハマる人の気持ちがちょっとだけわかりました。
長女が夢に見るほど行きたがっていたディズニーランドにも行ってきました。当日は、十二月並みの寒さを記録した日で、朝から晩までけっこうな量の雨でした。寒い上に風が強くて雨は横殴り。ディズニーランドに行くのに、この上なく最悪な天気でした。
きれいなワンピースとパンプスというおしゃれな出で立ち(しかも薄着)の女性と、スマートカジュアルな格好をした男性の若夫婦が、まだ一歳にもなってないような赤ん坊と一緒に「My first visit」というプレートを掲げて写真撮影してました。
まさかこんな天気になろうとは、チケット予約したときは予想だにしてなかったでしょう。乳飲み子連れてのディズニーランドってだけでも疲れるのに、悪天候だと疲労感も三倍増しです。帰る時間になっても、あの夫婦が喧嘩してなかったら奇跡だなと思いました。
悪天候のおかげで、スプラッシュ・マウンテンがまさかの0分待ち(普段は平日でも60分以上待ち)。「どうせ濡れてるし」と乗ってみたら、ワッシャーと顔からずぶ濡れになりました。子どもたちに大ウケで、二回乗りました。服や靴を乾かすこともできなくて、ク○寒かったです。でも、スプラッシュ・マウンテンに二回連続で乗れるなんて、あれっきりだろうなと思います。
極寒&ずぶ濡れのディズニーランド、意外と仏頂面してる人が少なくて、みなさん、全力で楽しんでる印象でした。気合の入ったコスチューム着てる人も多かったです。さすが夢の国、観客側からも「ここまで来て楽しまずに帰れるか!」っていう意気込みを感じました。
実家が九州の佐賀なんですけど、叔父、叔母、従兄弟の数が多くて大家族です。五人姉弟で、それぞれの子どももいるので、集まるとサーカスみたいになります。私が家族連れで帰省したので、子ども9人、大人が14人集まって、宴会を開いてくれました。
実家は、昔ながらの、和室に襖と障子の家なので、お座敷の襖を外して二間を合わせると、立派な宴会会場ができあがります。宴会用の長い座卓や座布団もあるんですよ〜。布団もたくさんあるので、大人数でもゴロゴロ雑魚寝して泊まれます。田舎の長男の家ってキャパが大きいな、って大人になって気づきました。
宴会には必ず、刺身の盛り合わせが出てくるんですが、佐賀の刺身は、だんじゃなか! (訳:マジでヤバい!)ネタが新鮮でおいしいんですよ〜。
ウチの実家では、男衆(主に団塊世代)が座って飲んだり食べたりしてる間、女衆が料理を運んだり片付けしたりするのが普通です。九州の田舎って、どこもそんな感じじゃないかと思うんですけど、どうでしょうね。
このジェンダー不平等な図に、夫は毎度びっくりします。でも、宴会の最中、姉や母や叔母たちとお皿を洗いながら、延々とおしゃべりするのが私はすごく好きです。本当のパーティーはキッチンで起こってんだよ、って夫に説明してます。
他にも、藍染め教室、スーパー銭湯、バッティングセンター、カラオケ、デパ地下、漫画喫茶などなど、いろいろ満喫しましたが、感動ポイントのまとめとしては、
1.ご飯がおいしい
安くても高くても、それぞれおいしい。日本で「そこまでおいしくない」ものを食べると、すごい敗北感があります。おいしいものがたくさんあるのに、店の選択を間違えた私がバカだった……っていう敗北感です。
2.かゆいところに手が届くサービス
居酒屋でも、カフェでも、ハンドバッグを置くフックやカゴが必ずあったり。デパートなんかだと「袋をおまとめしましょうか?」って一個にまとめてくれたり。日本のサービスの細やかさにはいつも感激します。
トイレの隅っこにある、小さい子どもを座らせとけるハイチェア。あれ、日本でしか見たことないです。アメリカ人のママさんが「ジーニアス!」ってツイートしてました。
3.お土産のお菓子
なんであんなに種類が豊富で、パッケージが胸キュンなのでしょうね? 見てるだけで幸せな気持ちになります。食べたら食べたで「え? ウソ!」って思うくらいおいしかったりね。地域限定なのがまたグッと来るんですよねぇ。今回の旅で特に感動したのは、博多駅で買った如水庵のフルーツ大福です。フルーツ丸ごと入った断面図の美しさよ……。厳選フルーツ、上質あんこ、ふわふわのお餅、と全てにおいて完璧でした。
長くなってしまいましたが、日本旅行ダイジェスト版でした。またの帰国が楽しみです♪
お知らせ:花金が復活します!
覚えていらっしゃるでしょうか? 毎週金曜日にお題に沿った短編を書いて、盛り上がっていた日々を。今回は、週一じゃなくて月一で帰ってきます。復活第一回めは11月4日なので、まだまだ時間はありますよ。1000字〜3000字という短い字数なので、カクコンの箸休めにでも、お気軽に参加されませんか?
詳細はこちらです。
https://kakuyomu.jp/users/mashironatsume/news/16817330648294124031
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